妻は六英雄だが俺はしがない道具屋です

どらごんまじっく

文字の大きさ
17 / 90

北へ向かう5日目 アリナ視点

しおりを挟む
昨日、散々ゼロスに犯された女山賊だけど、なぜか今でも私たちと一緒にいる……逃がしてやると恩情を受けたはずだが、ゼロスから離れようとしない。
「ねえ……ゼロス様……今晩もいっぱい愛してくれますか……」
「ヘヘヘッ……お前も好きだな……いい子にしてたら可愛がってやるよ」

「ちょっと……不快な会話を馬車の中でしないでくれる?」
あまりにも不愉快なのでそう言ったのだが、何を勘違いしたのか女山賊は私にこう言い返してきた。
「何あんた……妬いてるの? ゼロス様に相手にされず、愛してくれてる私に嫉妬してるんだね」
「だ……誰が!」
「ほう……アリナ、そうだったのか、言えば相手してやったのに」
「違います! ゼロスなんかと誰が……」
「まあいい、いつでも言えよ、旦那じゃ味わえないような交わりを教えてやるよ」

本当に気持ち悪い……こんな男とまだまだ一緒にいなければいけないと考えるとめまいでクラクラしてくる……

さらにその日の夜、部屋がゼロスの隣になってしまい、最悪の騒音に悩まされる。
「ああああっあん! はぁああああんあん! ゼロス様! いい! すごく気持ちいいです! もっと! もっと私の中をかき回してください! はああん!」

ふぅ……最悪だ……これでは寝ることもできない……私は部屋にあるテラスで風に当たろうと外に出た。

「あああっああああ! アンアン! はぁあああうっ! はあああん!」

……外まで丸聞こえとは……

諦めてテラスの椅子に座って何気なくゼロスの部屋の方向を見ると、誰かがゼロスの部屋を覗いている……確か向こうの部屋はセシルの部屋だったと思うけど……あ……やっぱりセシルだ……あの子何やってるんだろ……

ちょっと近づいて様子を見ると、セシルはゼロスの部屋を覗きながらスカートの中に自分の手を入れている……どうやらゼロスの痴態を覗いて自分を慰めているようだ……もう……いくら発情したとしても、ゼロスなんかをネタにあんなことしないで欲しかった……

セシルのスカートの中に入れた手の動きが激しくなっていく……どうやら絶頂に近づいているようだ……表情も惚けてきて快楽に崩れる……

やだ……あの子……今からゼロスなんかのアレを見ていっちゃうんだ……そう考えると少しだけ胸にズキッと衝撃が走る……

セシルの体が硬直して震える……どうやらアクメを感じている見たい……私はなんとも言えない胸の疼きを感じながら部屋に戻った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...