放課後ダンジョンクラブ 俺の彼女がVRの世界で堕とされていく……

どらごんまじっく

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アーヴェルワールド

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SVRに入り、起動すると体のスキャンが始まる……これはメディカルチェックとプレイヤーの外見の取り込みの為で、何か別設定をしなければアーヴェルワールド内ではスキャンされた自分の見た目となる……

眠りに入るような意識の喪失があり……気がつくと、俺は地味な村の広場の真ん中に立っていた……周りを見ると、他のクラブのみんなも次々に現れる……それにしてもリアルな感覚だ……仮想世界とは思えない……五感を感じって聞いてるけど痛みも感じるのかな……

「ここは……」
「ここはアーヴェルワールドのプライベートエリアで、僕たちしか入れないエリアだよ」
「プライベートエリア?」
「そう、アーヴェルワールドには誰でも行けるオープンエリアと指定のアカウントしか入れないプライベートエリアがあって、ここはクラブの為に僕が用意したプライベートエリアなんだ」

「なるほど……ここでは何をやっても怒られないんですね」
「まあ、そうだね、何をしても大丈夫だよ」

プライベートエリアは小さな村になっていて、中央の広場を囲むように家が立ち並んでいる……中央の広場にの真ん中には円形の小さな建物が立っていて、そこに入ると、外からは想像できないほどの広い部屋が広がっていた。

「ここはみんなの共有スペースで、ミーティングとかはここでしようと思ってるんだ」

「となると広場の周りの家は……」
「そう、あの家はみんなの個人用のスペースで、一人一つを使っていいよ」

俺たちは早速、自分の家を選んで、ユーザー登録を行った……こうすると完全に自分だけのスペースになり、他の人間は所有者の許可がないとそこに入ることはできなくなるそうだ。

その後、ミーティングルームに集まって、アーヴェルワールドの世界の説明があった。

「アーヴェルワールドは百倍圧縮世界なので、ここで100時間過ごしても現実では1時間しか経過してないんだ」
「すげーそれはいいですね……永遠に遊べそう……」
「だけど、今の技術だと時間圧縮は脳に負担もあるから、リアル時間で1日1時間のプレイが推奨されてるんだ……なのでダンジョンクラブでも1日1時間を目安にしようと思う」

リアル1時間でもここでは100時間も遊べる……なんと贅沢な放課後なのだろうか……

「それでここでは何をするんですか」
「アーヴェルワールドは他のMMORPGと一緒で、冒険を楽しむのが主な目的で具体的な楽しみ方は自由なんだけど、僕たちはダンジョンクラブと名前からわかるように、ダンジョン攻略をメインに楽しもうと思うんだ、みんなどうかな」

遊馬さんのその問いに、誰も反対する人はいなかった……

「そして攻略するダンジョンだけど……オープンエリアのダンジョンだと他のプレイヤーとかもいるから、最初はプライベートダンジョンから始めようと思う」

プライベートダンジョンとは、アイテムで自動生成されるダンジョンで、プライベートエリアに直接設置できるそうだ……メリットはダンジョンを独占できることで、デメリットはダンジョン生成アイテムが課金アイテムということであった。

「ダンジョン生成アイテムは僕が買うから安心して」
さすがはスーパーアイドル……このクラブ、お金の心配はなさそうだ。
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