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三階層
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長い探索になるので、その日の俺たちは入念な準備をしていた……
「兵司さん、それなんですか」
兵司さんがネットショップで購入したアイテムを自分のバックパックに入れていたのでそう聞いた。
「ふっ、これは俺の秘密兵器の数々だ……まあ、後で見せてやるよ」
他のみんなもネットショップで購入しているみたいだ……俺も装備と武器を購入したのでそれを準備していた……
「優奈は食材ばっかりだね……」
真琴が優奈の荷物を見てそう言う……確かに優奈の荷物の半分以上は食材のようだ。
「だって……私の利点って料理スキルくらいだから……」
「そんなことないよ、優奈の回復にはいつも助けられてるしね」
遊馬さんがそう優しく声をかけている……優奈はそれを嬉しそうに聞いていた。
準備ができたので、俺たちはすぐに出発する……一階層、二階層は慣れた道のりなので難なく進み、4時間ほどで三階層まで到着した。
「凄い……ダンジョンの中に見えないですね……」
そこは大きな森であった……天井に月のような光源があるのである程度見渡すことができた……
「とりあえずセーフティーエリアへ向かおう、そこのセーブポイントを登録しておけば、死んでもそこに戻るようになるからね」
なるほど、確かに死んで村まで戻されて最初からってのは辛い……
ここで誰か一人でも死んだら大変なので、セーフティーエリアまでは慎重に進んだ……敵とも遭遇したけど、敵の数も少なく、難なく退け俺たちはセーフティーエリアの町へと到着した。
「あっNPCがいる」
そう、ここには十人ほどだけどNPCキャラが存在した……宿屋と武器屋、そして道具屋もある……
「町の中央にある石がセーブポイントだね、みんなそこにタッチして」
全員が石にタッチすると、今日はこの町で休むことになった……酒場で食事をしてミーティングをおこない、宿屋に入った……
「一人一部屋あるんですね」
宿屋にはちゃんと全員分の部屋が用意されていた。
「太陽、ちょっといいか」
宿屋の部屋に移動しようとしたけど兵司さんにそう呼び止められた。
「どうしたんですか」
「いいもんやるから俺の部屋に寄れよ」
「いいものって何ですか」
「それは来てからのお楽しみだ」
とりあえず兵司さんの部屋に立ち寄ることにした。
「これだ」
「何ですかこれ……」
「透視水晶だ、マジックアイテムだぞ」
「何に使うんですか」
「こうやるんだ」
そう言ってその水晶を壁に押し付けた……すると水晶に映像が映る……
「壁の向こうの様子を見ることができるアイテムだ」
「ええ! そんな覗きアイテム……どうして存在するんですか」
「バカ、別に覗き用のアイテムじゃねえよ、宝箱の中の罠を見破ったり、ドアの向こうで待ち伏せしている敵の様子見たりする便利アイテムだ」
「あ……なるほど……でも、どうしてこれを俺に?」
「お前、俺の隣の部屋だろ、それで生ライブで見せてやるよ」
「え! 生ライブ……」
「そうだよ、今日は瑠花とセックスの約束してるから、それで覗けよ」
「いいですか……」
「ここは仮想世界だぞ、いいに決まってるじゃねえか」
そんなものかな……しかし、瑠花のセックスに興味がないこともないのでありがたくそのアイテムを頂いた……
「兵司さん、それなんですか」
兵司さんがネットショップで購入したアイテムを自分のバックパックに入れていたのでそう聞いた。
「ふっ、これは俺の秘密兵器の数々だ……まあ、後で見せてやるよ」
他のみんなもネットショップで購入しているみたいだ……俺も装備と武器を購入したのでそれを準備していた……
「優奈は食材ばっかりだね……」
真琴が優奈の荷物を見てそう言う……確かに優奈の荷物の半分以上は食材のようだ。
「だって……私の利点って料理スキルくらいだから……」
「そんなことないよ、優奈の回復にはいつも助けられてるしね」
遊馬さんがそう優しく声をかけている……優奈はそれを嬉しそうに聞いていた。
準備ができたので、俺たちはすぐに出発する……一階層、二階層は慣れた道のりなので難なく進み、4時間ほどで三階層まで到着した。
「凄い……ダンジョンの中に見えないですね……」
そこは大きな森であった……天井に月のような光源があるのである程度見渡すことができた……
「とりあえずセーフティーエリアへ向かおう、そこのセーブポイントを登録しておけば、死んでもそこに戻るようになるからね」
なるほど、確かに死んで村まで戻されて最初からってのは辛い……
ここで誰か一人でも死んだら大変なので、セーフティーエリアまでは慎重に進んだ……敵とも遭遇したけど、敵の数も少なく、難なく退け俺たちはセーフティーエリアの町へと到着した。
「あっNPCがいる」
そう、ここには十人ほどだけどNPCキャラが存在した……宿屋と武器屋、そして道具屋もある……
「町の中央にある石がセーブポイントだね、みんなそこにタッチして」
全員が石にタッチすると、今日はこの町で休むことになった……酒場で食事をしてミーティングをおこない、宿屋に入った……
「一人一部屋あるんですね」
宿屋にはちゃんと全員分の部屋が用意されていた。
「太陽、ちょっといいか」
宿屋の部屋に移動しようとしたけど兵司さんにそう呼び止められた。
「どうしたんですか」
「いいもんやるから俺の部屋に寄れよ」
「いいものって何ですか」
「それは来てからのお楽しみだ」
とりあえず兵司さんの部屋に立ち寄ることにした。
「これだ」
「何ですかこれ……」
「透視水晶だ、マジックアイテムだぞ」
「何に使うんですか」
「こうやるんだ」
そう言ってその水晶を壁に押し付けた……すると水晶に映像が映る……
「壁の向こうの様子を見ることができるアイテムだ」
「ええ! そんな覗きアイテム……どうして存在するんですか」
「バカ、別に覗き用のアイテムじゃねえよ、宝箱の中の罠を見破ったり、ドアの向こうで待ち伏せしている敵の様子見たりする便利アイテムだ」
「あ……なるほど……でも、どうしてこれを俺に?」
「お前、俺の隣の部屋だろ、それで生ライブで見せてやるよ」
「え! 生ライブ……」
「そうだよ、今日は瑠花とセックスの約束してるから、それで覗けよ」
「いいですか……」
「ここは仮想世界だぞ、いいに決まってるじゃねえか」
そんなものかな……しかし、瑠花のセックスに興味がないこともないのでありがたくそのアイテムを頂いた……
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