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数字・解決編
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「よっし」
ミキサーに氷と牛乳とバナナを突っ込み、電源を入れる。
そのまましばらく待つと、段々と液体が泡立って来た。
「……お」
僕は適当なコップをミキサーの横に置いて、トクトクとバナナジュースを注ぐ。
この後の甘さを想像させる、心地良い音だ。
ただ、このキッチンの中では飲まない。
「……おっとっと」
僕はもう一度、頭の中で推理をまとめてみる。
18、29、47、76……この数たちに隠されていたのは、意外と簡単な秘密だ。
「ふふふーんー」
鼻歌を奏でながら、僕はまた自室に戻る。
不思議と、自分の歩くスピードが少し速い気がした。
◇◇◇
「んー!」
僕はメモソフトを起動した後、大きく伸びをした。
バナナジュースは我ながらいい出来だ。
それを一口飲むと、僕は大きな満足感に包まれていく。
キッチンで飲むのを我慢して本当に良かった。
「えーっと、どうすればいいかな」
バナナジュースをもう一口飲んで、僕はモニターと向かい合う。
ただ単に答え合わせをしても面白くない。
じゃあどうするか……SNSには『返信』というものがある。
検索して僕の推理が正しいと暴くより、投稿者に確かめる方がいい。
「えっと、おお」
僕は頭の中で『計算』して、返信の文章を練る。
『だとしたら、5の主人公は超長寿ですね』……いや、なんか違うな。
超長寿という言葉がなんか気に入らない。
だったらどうしようか……直接大きな数字を出すのもな……
「あっ」
ひとつアイデアを思いついた。
僕はキーをタイプして、返信の文章を作り出していく。
考えてみれば、この謎は意外と簡単に暴けた。
数学界では多少名の知れた存在だからと言って、怖気づく必要はなかったな。
『だとしたら、0の主人公は11歳ですね。法律違反じゃん』……この文を送信した後、僕は自分の推理を振り返った。
『29』から『47』で『18』の増。この『18』という数字は、『29』の前の数。
『47』から『76』で『29』の増。この『29』も、『47』の前の数だ。
前の数から、さらにその前の数足すと新しい数になる。
つまり、前の2つの数を足して、出来た数を付け足す……それを繰り返した結果がこの数たちであり、この投稿だ。
だから『ライドトレイン4』の主人公が76歳なら、『5』の主人公は123歳。
『0』の主人公の年齢を求めるのも簡単だ。『29』から『18』を引いて求められる数、『11』。これが主人公の年齢になる。
「ういー」
一人謎の達成感を感じつつも、僕は再び『18 29 47 76』を検索バーに打ち込む。
もう謎は解けた。ここからは答え合わせだ。
「……ん?」
僕は検索結果の何番目かのページをクリックして、そのページを開く。
どうやらこの数たちは『リュカ数』と言うらしい。
初めの数字を2、2番目の数字を1として、その後は僕の推理通りの計算をしていく……
そのページを見る限り、僕の推理は100%的中している模様。
「ふーん」
僕はもう一度SNSを見てみる。
「おっ!」
投稿者が、僕の返信にいいねをしてくれた!
しかも僕の返信にさらに、『このネタ伝わった……!』と返信してくれた。
さっきのページといい、僕の推理は完全に証明されたらしい。
「……うぃー」
僕はもう一口バナナジュースを飲む。
さっきとは違って、今度は強い達成感を感じた。
たまには頭を働かせるのも楽しいな。というか、これだけだとなんか物足りないかも……
「んっ」
スマホを手に取り、僕はブラウザアプリを開く。
「……クイズ、暗号、無料」
僕は音声検索を使い、スマホの画面に様々な『問題』を映し出した。
どうせ頭を動かすなら、一度にいっぱい動かした方がお得だ。
「フフッ……いいじゃん!」
現在時刻午後2時35分。今日は楽しい日になりそうだな。
ミキサーに氷と牛乳とバナナを突っ込み、電源を入れる。
そのまましばらく待つと、段々と液体が泡立って来た。
「……お」
僕は適当なコップをミキサーの横に置いて、トクトクとバナナジュースを注ぐ。
この後の甘さを想像させる、心地良い音だ。
ただ、このキッチンの中では飲まない。
「……おっとっと」
僕はもう一度、頭の中で推理をまとめてみる。
18、29、47、76……この数たちに隠されていたのは、意外と簡単な秘密だ。
「ふふふーんー」
鼻歌を奏でながら、僕はまた自室に戻る。
不思議と、自分の歩くスピードが少し速い気がした。
◇◇◇
「んー!」
僕はメモソフトを起動した後、大きく伸びをした。
バナナジュースは我ながらいい出来だ。
それを一口飲むと、僕は大きな満足感に包まれていく。
キッチンで飲むのを我慢して本当に良かった。
「えーっと、どうすればいいかな」
バナナジュースをもう一口飲んで、僕はモニターと向かい合う。
ただ単に答え合わせをしても面白くない。
じゃあどうするか……SNSには『返信』というものがある。
検索して僕の推理が正しいと暴くより、投稿者に確かめる方がいい。
「えっと、おお」
僕は頭の中で『計算』して、返信の文章を練る。
『だとしたら、5の主人公は超長寿ですね』……いや、なんか違うな。
超長寿という言葉がなんか気に入らない。
だったらどうしようか……直接大きな数字を出すのもな……
「あっ」
ひとつアイデアを思いついた。
僕はキーをタイプして、返信の文章を作り出していく。
考えてみれば、この謎は意外と簡単に暴けた。
数学界では多少名の知れた存在だからと言って、怖気づく必要はなかったな。
『だとしたら、0の主人公は11歳ですね。法律違反じゃん』……この文を送信した後、僕は自分の推理を振り返った。
『29』から『47』で『18』の増。この『18』という数字は、『29』の前の数。
『47』から『76』で『29』の増。この『29』も、『47』の前の数だ。
前の数から、さらにその前の数足すと新しい数になる。
つまり、前の2つの数を足して、出来た数を付け足す……それを繰り返した結果がこの数たちであり、この投稿だ。
だから『ライドトレイン4』の主人公が76歳なら、『5』の主人公は123歳。
『0』の主人公の年齢を求めるのも簡単だ。『29』から『18』を引いて求められる数、『11』。これが主人公の年齢になる。
「ういー」
一人謎の達成感を感じつつも、僕は再び『18 29 47 76』を検索バーに打ち込む。
もう謎は解けた。ここからは答え合わせだ。
「……ん?」
僕は検索結果の何番目かのページをクリックして、そのページを開く。
どうやらこの数たちは『リュカ数』と言うらしい。
初めの数字を2、2番目の数字を1として、その後は僕の推理通りの計算をしていく……
そのページを見る限り、僕の推理は100%的中している模様。
「ふーん」
僕はもう一度SNSを見てみる。
「おっ!」
投稿者が、僕の返信にいいねをしてくれた!
しかも僕の返信にさらに、『このネタ伝わった……!』と返信してくれた。
さっきのページといい、僕の推理は完全に証明されたらしい。
「……うぃー」
僕はもう一口バナナジュースを飲む。
さっきとは違って、今度は強い達成感を感じた。
たまには頭を働かせるのも楽しいな。というか、これだけだとなんか物足りないかも……
「んっ」
スマホを手に取り、僕はブラウザアプリを開く。
「……クイズ、暗号、無料」
僕は音声検索を使い、スマホの画面に様々な『問題』を映し出した。
どうせ頭を動かすなら、一度にいっぱい動かした方がお得だ。
「フフッ……いいじゃん!」
現在時刻午後2時35分。今日は楽しい日になりそうだな。
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