君と飛ぶ夢

桜田 優

文字の大きさ
11 / 16
1章 記憶

1章最終話 記憶の欠片

しおりを挟む
あの後僕達はとりあえず絵を描いたり色々やった
途中で羽鳥先生は帰っちゃったけどね…

「はぁ… 」
僕はまた、あの丘にいた…
「………何を探せばいいんだよ…」
僕は何となく胸元のポケットから手帳を出しペラペラとめくる
そうすると…

なんだ…これ…
大塚…隼也…?
死亡…?
嘘…でしょ…
僕は少しだけ怖くなり手帳を閉じて胸ポケットにいれる
もしかしたら…僕も現実で…
「春蠱くん、ねぇ、春蠱くん」
「は、はいっ」
後ろを振り向く…
時雨さん………ではない
「えっと…」
「あの…記憶喪失って聞いたんですけど…本当ですか?」
「う、うん」
頷いて
あれ…でも、この子…見覚えが…
「えっと、大野 莉桜オオノ リオだよ」
ニコッとわらって
「………男の…方?」
「ふぇっ?な、なんで?」
「んー……なんとなく?」
首を傾げる
「………よく分かったね…」
やっぱりそうだ…
この子は……

相手のことを考えると頭がいきなり痛くなってくる
「…」
いきなり………なんでっ
「どうしたの?」
助けてっ…
「ねぇ、春蠱くん」
立ちくらみがする
「春蠱くん?」
立ってられない…
座り込んでしまう
「大丈夫?」
目の前が真っ暗になった…

「ねーねー、ロボくん」
「……」
「あのさ、ぼくね」
「……」
「ロボくんが起きた時、蜿ッ諢帙>って言われるように…」
「……」
「…ロボくん…」
これは……夢?
それとも…現実? 
「ふふ…ごめんね」
お前は…
「君は今現実を見てたんだよ」
現実?
「そう」
なぜ…
「それは、記憶の断片を手に入れたからだよ」
え…じゃぁ、僕が探さなきゃいけないのって…
「そう、きみの忘れている…いや、正確には忘れたことにしている記憶を探さなきゃいけないんだ」
でも!この世界は僕のせかいとは違うし…あと、過去ならなんでこの世界…いや、未来に連れてきたのさ!
「未来?
 ふふ…何を言ってるんだい?
 この世界は君のいた時代のパラレルワールドだよ?
 本当は高校生でここに連れてこようとしたけど失敗しちゃって大学生になっちゃったの」
わー…ファンタジー
無理やり過ぎない?色々と
「まぁね
 とりあえず…この世界…いや、君と関わった人と出会うんだ」
…あのっ
「ん…どうた?」
話が急に進みすぎて色々と分からないのだが…
「あー…
 まぁ、そこら辺は…ね?」
適当かよ
あと、お前だれだよ!おまえ
「ぼくかい?僕は…罅�」
…は?
「はぁ…だから罅�だよ」
聞こえない…
「とりあえず…名前なんてどうでもいい
 きみは……あのことを………お…い……せ」
そこで僕は目が覚めた…



「…あ、起きた」
「……」
「あ、勝手に家に連れて帰っちゃってごめんね…」
「…ここ…僕の家…?」
僕は起き上がって辺りを見渡す
「いや、僕の家だよ…」
ニコッと笑って
「…なんか…ごめんね」
「いや、大丈夫だよ」
「…えっと……」
「……莉桜だよ」
「……莉桜くん?ちゃん?ありがとう」
相手は男性か…女性かわからない顔をしている…
髪も長いし…そして、部屋着も可愛い…
「くんでいいよ、ぼくは男だからね…」
「……そっか
 そう言えばさ、その服に書かれてるのって
 MIKANの莉猫りねこくんだよね?」
「…わかるの?」
「うん、わかるよ
 かわいいよね」
相手は立ち上がる…
そして…
「ねぇ、このことはみんなには内緒でお願い…」
「…なんで?」
「キモイとか…思われちゃうから…」
「……わかった」
僕は立ち上がって相手の手を握る
「ありがとう」
相手はにこっと笑い嬉しそうにする
可愛い…やっぱり女の子にしか…見えない…
「そう言えばさ」
「…?」
首を傾げる
「もしかして…だけどさ」
「うん?」
「コスプレとか…してた?」
「なんで?」
「えっと、可愛いし…あと、あれ…確か戦コレ戦隊コレクションのヒロインのコンちゃんの衣装だよね?」
「………そこまで分かるとは…」
そこから僕達は色々と話してしまった…


1章記憶▅▅完▅▅


NEXT▷▶︎▷▶︎2章へ
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

N -Revolution

フロイライン
ライト文芸
プロレスラーを目指す桐生珀は、何度も入門試験をクリアできず、ひょんな事からニューハーフプロレスの団体への参加を持ちかけられるが…

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...