3 / 29
序章
亀裂
しおりを挟む
その時、校内放送用のスピーカーに雑音が入った。
反射的に顔を向けると軽快なノリでアナウンスが入る。
“ピンポンパンポーン♪えーっとぉ。えーっとぉ。あ!はぁーくん、はぁーくん!聞こえる?聞こえるかな?あれれ?はぁーくんのお返事が聞こえない!やーん、聞こえないからもう一方的にお話するよ?あのね~?私のトコロに、き・て・ね??プププッ!!”
「……あいつ」
白馬は、頭を片手で抑えながら毒づいた。
先程の無駄にテンションが高く、甘ったるい声の持ち主は白馬と同時期に赴任した学園長の白椿。
歴代の学園長でも最年少の彼女は、桃色の髪をツインテールに結び、ギリギリまで胸と身体のラインを強調した漆黒のワンピースを着こなし、学園内で彼女を見た者は色んな意味で幸せになるとまで噂されている。
「すまない真白。行ってくる」
「あ、うん。最近よく呼び出されてるけど、何かしたの?」
「……なにも」
疲れた様に答える白馬に向けて真白はそっと合掌した。
学園一の秀才ともなると、色々あるのだろう。
流石です、白馬さま。
そんな事を思いながら学長室へ向かう白馬を見送り、真白は改めて寮棟を目指した。
◇
雪乃と喧嘩の様な言い合いになる事は珍しくなかった。
本音で向き合える相手だからこそ衝突は避けられないと思うが、正直あまり良い気はしない。
自分の気持ちを真っ向から伝える所は雪乃の長所だが、常に自分が正しいと思っている節があり、そうなると絶対に折れない。
私達はお互いの気持ちを吐き出して折り合いをつけ納得し歩み寄る事が苦手だ。
原因は私にもあって、頑固だし、ついつい言い返してしまう所も火に油を注ぐ結果となってしまうのだが……
そうなったら最悪で、雪乃は気持ちの切り替えに1週間どころか一ヵ月も部屋を出てしまう。
その後、何事もなかった様に普段通りになるのだ。
最早この毎度お決まりのサイクルは一種の中毒に感じる。
「……嫌だな」
またこの過程を踏むのかと思うと胸に重たい物が広がってきた。
自室の扉の前で一旦、立ち止まる。
その時、先に雪乃を追って教室を出た姫に道中会わなかった事を思い出した。もしかしたら既に二人は、部屋にいるのかもしれない。
真白は、雪乃と二人きりじゃないという淡い期待を抱きながら深呼吸して扉を開けた。
「雪乃?姫?」
返事はない。
部屋に入ると両脇に二段ベッドがあり圧迫感があるが、昔は生徒数が多く、今は二人で使っている部屋を四人で使っていた時の名残だ。
中央の通路を抜けると背中合わせに勉強机が完備されている。
雪乃は自分の席に座っていて、真白が入ってきても振り向きもしなかった。
姫が来ていない事に絶望したが、平静を保って雪乃に再度声を掛けてみた。
「雪乃、今、いい?」
「………。」
やはり返事はない。
何をしているのか背後から覗いてみると、気を紛らわす為なのか参考書が開かれていた。
邪魔にならないように真白も自分の席に座る。
とっちらかっている自分の机周りとは対照的に整理整頓されている雪乃のスペースを見ながら私達って本当に対照的だな、と思いつつ話を切り出した。
「さっきの話なんだけどね?私、どうしても大会に出たかった。優勝して外の世界を見てみたいの」
雪乃の背中を見ながら言葉を探す。
「大会の出場条件って正規だと男女成績優秀者でしょう?ほら、私って馬鹿だから成績も下だし。だから“特別枠”を狙って」
「そんな事はどうでもいいの。私が言いたいのは……!!」
荒ぶる感情のまま振り返った雪乃の瞳は涙で真っ赤だった。
泣きはらした顔のまま驚く真白を睨む。
「どうして白馬くんを巻き込むの?一人じゃ何も出来ないの?」
「誰かに賛成して欲しかったの」
「何それ、だったら私に言ってくれれば!!」
真白は言おうか言うまいか一瞬悩んだ。
白馬の為を思って涙する雪乃を傷つけてしまう……
それに“無神経”という先程の言葉が重く胸に響いていた。
それでもこのままじゃいけない、いけないよ、と自分に言い聞かせ口を開く。
「雪乃は、色々考えた上での結論を教えてくれるよね。できるか、できないか」
「当たり前じゃない」
「うん、でもね?私。無条件で賛成して欲しかったんだ。背中を押して欲しかった。白馬なら、私の欲しい回答をくれるって思った」
“がんばれ”
その一言が欲しかった。
白馬なら、言ってくれる。そういう人だから。
言い切ってしまったら、少し楽になれるとか思ったけど大間違いだった。
恐る恐る雪乃を見ると、いつぞやと同じ様に信じられないものを見るかのように大きく目を見開いている。
そして何か言葉を発しようとして口を動かすが、頭の中で整理しきれてないのか言葉は出ないみたいだった。
長いようで短い沈黙が部屋中を重たく満たす。
横顔に当たる夕日の光の熱さに、時がもう夕暮れであることを漠然と知った。
部屋を紅く染める中、雪乃と真白の影が二段ベッドの方へ長く伸びる。
交わることが無い様に、真っ直ぐに。
「わ……」
一段と小さな声で雪乃が声を震わせる。
「私達、親友じゃなかったのね?」
ん、何故そうなる?
「そんな事、ないよ!雪乃は大事な友達だよ!!」
答えてから“しまった”と思った。
答え方を間違えた。
“親友”というワードにただならぬ拘こだわりを持つ雪乃には言ってはいけない言葉だった。
後悔も遅く、見逃さないとばかりに再び雪乃が声を荒らげた。
「大切な……友達?友達なの?私は!!!親友だと思ってたのに!!!」
「ごめん」
「……ごめんって、何?何に対してのごめんなの?」
真白が答えようとしただけで雪乃はキツく目を閉じ耳を塞ぎ、首を振って全力で真白を拒絶した。
「止めて!!聞きたくないわ!!もう……もう一人にして!!!!」
絞り出す様に言われて、真白はそれ以上何も言えなくなってしまった。
こんな筈じゃなかったのに。
何か言わないと駄目なのに、でも、もう何を言っても今の雪乃には届かない。
取りつく島なく部屋を出た真白の前に、心配そうに此方を見上げている姫椿が立っていた。
「ましろ……」
ちゃんと笑えてたか、自信がない。
目頭が熱くなる。
でもこれ以上、私には何もできない。
「姫、お願いしてもいい?私だと……傷つけちゃうから」
今できる精一杯の笑顔を見せると、姫椿は唇をキツく結んだまま頷いてくれた。
入れ違う様に部屋に入っていく姫椿の姿を見届けた真白は、静かに部屋を後にした。
「……どうして」
姫椿は真白になんと声を掛けていいのか分からなかった。
只、気丈に振る舞う真白をこの場から一刻も早く立ち去らせてあげたいと思った。
私が遅かったから、また二人が喧嘩してしまった?
違う。
きっと間に合っていたとしても雪乃の態度は変わらない。
雪乃が、あんな風に真白を一方的に責めるのは今に始まったことでは無い。
“特別枠”の相談だって必ず親友を通さなくてもいい筈だ。
相談を受けた白馬だって自分で決めた事だ。
白馬の彼女でも何でもない雪乃が、どうこう言うものでも無いだろうに。
思い返せば思い返す度に怒りが込み上げてくる最中、子供みたいに泣いている雪乃が姫椿に気がついて顔を上げた。
「姫っ、真白が……!真白が白馬くんを汚したのよっ!!」
「んな訳あるか」
口調が、王李っぽくなってしまったのを咳払いして誤魔化す。
そして信じられないものを見ている様に唖然とする雪乃に微笑んだ。
「毎回、毎回……あんた本当に、いい加減にしな?」
パンッと乾いた音と雪乃の短い悲鳴。
この後、二人が取っ組み合いの喧嘩をしたなんて先に部屋を後にした真白は知る由もない。
反射的に顔を向けると軽快なノリでアナウンスが入る。
“ピンポンパンポーン♪えーっとぉ。えーっとぉ。あ!はぁーくん、はぁーくん!聞こえる?聞こえるかな?あれれ?はぁーくんのお返事が聞こえない!やーん、聞こえないからもう一方的にお話するよ?あのね~?私のトコロに、き・て・ね??プププッ!!”
「……あいつ」
白馬は、頭を片手で抑えながら毒づいた。
先程の無駄にテンションが高く、甘ったるい声の持ち主は白馬と同時期に赴任した学園長の白椿。
歴代の学園長でも最年少の彼女は、桃色の髪をツインテールに結び、ギリギリまで胸と身体のラインを強調した漆黒のワンピースを着こなし、学園内で彼女を見た者は色んな意味で幸せになるとまで噂されている。
「すまない真白。行ってくる」
「あ、うん。最近よく呼び出されてるけど、何かしたの?」
「……なにも」
疲れた様に答える白馬に向けて真白はそっと合掌した。
学園一の秀才ともなると、色々あるのだろう。
流石です、白馬さま。
そんな事を思いながら学長室へ向かう白馬を見送り、真白は改めて寮棟を目指した。
◇
雪乃と喧嘩の様な言い合いになる事は珍しくなかった。
本音で向き合える相手だからこそ衝突は避けられないと思うが、正直あまり良い気はしない。
自分の気持ちを真っ向から伝える所は雪乃の長所だが、常に自分が正しいと思っている節があり、そうなると絶対に折れない。
私達はお互いの気持ちを吐き出して折り合いをつけ納得し歩み寄る事が苦手だ。
原因は私にもあって、頑固だし、ついつい言い返してしまう所も火に油を注ぐ結果となってしまうのだが……
そうなったら最悪で、雪乃は気持ちの切り替えに1週間どころか一ヵ月も部屋を出てしまう。
その後、何事もなかった様に普段通りになるのだ。
最早この毎度お決まりのサイクルは一種の中毒に感じる。
「……嫌だな」
またこの過程を踏むのかと思うと胸に重たい物が広がってきた。
自室の扉の前で一旦、立ち止まる。
その時、先に雪乃を追って教室を出た姫に道中会わなかった事を思い出した。もしかしたら既に二人は、部屋にいるのかもしれない。
真白は、雪乃と二人きりじゃないという淡い期待を抱きながら深呼吸して扉を開けた。
「雪乃?姫?」
返事はない。
部屋に入ると両脇に二段ベッドがあり圧迫感があるが、昔は生徒数が多く、今は二人で使っている部屋を四人で使っていた時の名残だ。
中央の通路を抜けると背中合わせに勉強机が完備されている。
雪乃は自分の席に座っていて、真白が入ってきても振り向きもしなかった。
姫が来ていない事に絶望したが、平静を保って雪乃に再度声を掛けてみた。
「雪乃、今、いい?」
「………。」
やはり返事はない。
何をしているのか背後から覗いてみると、気を紛らわす為なのか参考書が開かれていた。
邪魔にならないように真白も自分の席に座る。
とっちらかっている自分の机周りとは対照的に整理整頓されている雪乃のスペースを見ながら私達って本当に対照的だな、と思いつつ話を切り出した。
「さっきの話なんだけどね?私、どうしても大会に出たかった。優勝して外の世界を見てみたいの」
雪乃の背中を見ながら言葉を探す。
「大会の出場条件って正規だと男女成績優秀者でしょう?ほら、私って馬鹿だから成績も下だし。だから“特別枠”を狙って」
「そんな事はどうでもいいの。私が言いたいのは……!!」
荒ぶる感情のまま振り返った雪乃の瞳は涙で真っ赤だった。
泣きはらした顔のまま驚く真白を睨む。
「どうして白馬くんを巻き込むの?一人じゃ何も出来ないの?」
「誰かに賛成して欲しかったの」
「何それ、だったら私に言ってくれれば!!」
真白は言おうか言うまいか一瞬悩んだ。
白馬の為を思って涙する雪乃を傷つけてしまう……
それに“無神経”という先程の言葉が重く胸に響いていた。
それでもこのままじゃいけない、いけないよ、と自分に言い聞かせ口を開く。
「雪乃は、色々考えた上での結論を教えてくれるよね。できるか、できないか」
「当たり前じゃない」
「うん、でもね?私。無条件で賛成して欲しかったんだ。背中を押して欲しかった。白馬なら、私の欲しい回答をくれるって思った」
“がんばれ”
その一言が欲しかった。
白馬なら、言ってくれる。そういう人だから。
言い切ってしまったら、少し楽になれるとか思ったけど大間違いだった。
恐る恐る雪乃を見ると、いつぞやと同じ様に信じられないものを見るかのように大きく目を見開いている。
そして何か言葉を発しようとして口を動かすが、頭の中で整理しきれてないのか言葉は出ないみたいだった。
長いようで短い沈黙が部屋中を重たく満たす。
横顔に当たる夕日の光の熱さに、時がもう夕暮れであることを漠然と知った。
部屋を紅く染める中、雪乃と真白の影が二段ベッドの方へ長く伸びる。
交わることが無い様に、真っ直ぐに。
「わ……」
一段と小さな声で雪乃が声を震わせる。
「私達、親友じゃなかったのね?」
ん、何故そうなる?
「そんな事、ないよ!雪乃は大事な友達だよ!!」
答えてから“しまった”と思った。
答え方を間違えた。
“親友”というワードにただならぬ拘こだわりを持つ雪乃には言ってはいけない言葉だった。
後悔も遅く、見逃さないとばかりに再び雪乃が声を荒らげた。
「大切な……友達?友達なの?私は!!!親友だと思ってたのに!!!」
「ごめん」
「……ごめんって、何?何に対してのごめんなの?」
真白が答えようとしただけで雪乃はキツく目を閉じ耳を塞ぎ、首を振って全力で真白を拒絶した。
「止めて!!聞きたくないわ!!もう……もう一人にして!!!!」
絞り出す様に言われて、真白はそれ以上何も言えなくなってしまった。
こんな筈じゃなかったのに。
何か言わないと駄目なのに、でも、もう何を言っても今の雪乃には届かない。
取りつく島なく部屋を出た真白の前に、心配そうに此方を見上げている姫椿が立っていた。
「ましろ……」
ちゃんと笑えてたか、自信がない。
目頭が熱くなる。
でもこれ以上、私には何もできない。
「姫、お願いしてもいい?私だと……傷つけちゃうから」
今できる精一杯の笑顔を見せると、姫椿は唇をキツく結んだまま頷いてくれた。
入れ違う様に部屋に入っていく姫椿の姿を見届けた真白は、静かに部屋を後にした。
「……どうして」
姫椿は真白になんと声を掛けていいのか分からなかった。
只、気丈に振る舞う真白をこの場から一刻も早く立ち去らせてあげたいと思った。
私が遅かったから、また二人が喧嘩してしまった?
違う。
きっと間に合っていたとしても雪乃の態度は変わらない。
雪乃が、あんな風に真白を一方的に責めるのは今に始まったことでは無い。
“特別枠”の相談だって必ず親友を通さなくてもいい筈だ。
相談を受けた白馬だって自分で決めた事だ。
白馬の彼女でも何でもない雪乃が、どうこう言うものでも無いだろうに。
思い返せば思い返す度に怒りが込み上げてくる最中、子供みたいに泣いている雪乃が姫椿に気がついて顔を上げた。
「姫っ、真白が……!真白が白馬くんを汚したのよっ!!」
「んな訳あるか」
口調が、王李っぽくなってしまったのを咳払いして誤魔化す。
そして信じられないものを見ている様に唖然とする雪乃に微笑んだ。
「毎回、毎回……あんた本当に、いい加減にしな?」
パンッと乾いた音と雪乃の短い悲鳴。
この後、二人が取っ組み合いの喧嘩をしたなんて先に部屋を後にした真白は知る由もない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる