どこに行けば

はし

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どこに行けば

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 リカが走るたび、地面を覆い隠すように落ちている落ち葉たちが擦れて、ザッザッと音をたてる。
 曇り空の中、リカは辺り一面落ち葉と枯れ木しかない場所を走り続けていた。
 一瞬、なんの変哲もないような場所に見えるが、通り過ぎてきた枯れ木の枝には、全て人の頭の骨がぶら下がっていた。普通じゃない。
(おかしい、あたしは庭を歩いていたはずなのに……ここはどこ!?)
 しばらく走り続けると、リカの前にコンクリートの塀が立ちはだかった。
 リカはキョロキョロと左右を見るが、どこまでも塀が続いていて終わりは見えない。どうやら塀を登るか、引き返すしかないようだ。
 数十秒ほど考えたあと、リカは塀を登り始めた。塀は幸いさいわいリカの手が届く高さだったこともあり、すぐに登りきることが出来た。ホッとしたのも束の間、リカはナニカを見つけると急いで塀を降り、来た道を走って引き返して行った。


 リカが見た塀の向こうは、一面落ち葉と枯れ木の風景が広がっていた。
「(なんだ、来た道と一緒じゃない……)」
 リカは、ガッカリした。けれど、すぐに何か違ったものがあるかもしれない、降りてみるかと考えた。
 しかし、自分の下を見て動きが止まる。
 何かいる。リカのちょうど真下に、何かがいる。
 薄暗いそこをよく目を凝らして見てみると、何体かの人形やぬいぐるみが一ヵ所に群がっていた。
(……何? 何をしているの?)
 普通なら人形やぬいぐるみが動くはずがないのに、この普通じゃない空間にリカも、それがおかしいことだとは思わなくなっていた。
「ヒィッ!」
 リカが悲鳴をあげた。
 一ヵ所に群がっていた人形の一人がこちらを向いたからだ。けれど、声をあげた理由はそれだけではない。
 人形やぬいぐるみたちの隙間から、人間の腕のようなものが見えたからだ。人間の腕のようなものは、小さなブツブツがたくさん出来ていて、だんだんそのブツブツが大きく膨らんでいっている。
 リカは、この異様な光景から目を逸らすことが出来ない。けれど、こちらを向いた人形が、塀を登って来ようとしているのが視界に入った。
(……ヤバい、逃げなきゃ!)
 本能が警鐘を鳴らしている。アレに捕まったら、ああなるぞと。
 リカは急いで塀を降り、来た道を走って引き返して行った。
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