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枕の練習②
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(ん? ……やばっ、本当に寝ちゃってた……なんか、キモチイイような?)
ずっ、ずぷっずぷっ、ずっ、くちゅっ
「…んっ……ぁっ……へぁ?」
「あ、起きた?」
「ぇ、…な、ぁに……ん……し…て…」
横向きだったはずの体は仰向けにされていて、左右に開いた足の間に田中さんが座っていた。
いや。それだけならまだ良いんだけど、足の間に座る田中さんの指が、オレのケツの中を激しく出入りしている。
さっき射精したはずのオレのチンコも、なぜかまたガチガチになっていた。
「律のナカ、すっごい柔らかくて俺の指三本も咥え込んじゃったんだけど……もしかして初めてじゃない?」
オレには誰にも、特に田中さんには絶対に知られたくない秘密がある。
――九年前
部活の帰りに寄った近所のスーパーで、オレはその人に出会った。
『君、アイドルに興味ない?』
『オレ?』
その人はスーツ姿で、腕にはスーパーのカゴを提げていた。
『初めまして、田中俊一(たなかしゅんいち)って言います』
『……はあ』
話を聞いていくうちに芸能界に興味を持ち始めたオレは、アイドルを目指すことに決めた。
田中さんとも、まだサヨナラしたくなかったし。
事務所に正式に所属するとき、芸能界に良い顔をしなかった父さんと母さんを、田中さんはわざわざ家に来てイチから説明してくれた。
『息子さんを必ず幸せにします。僕に任せてもらえないでしょうか』
そう言って、両親に頭も下げてくれた。
なんか結婚の挨拶みたいで、オレは隣で一緒に頭を下げながら、ひたすら照れていたっけなあ。
このことがきっかけで、オレは田中さんを信頼してるし、普通に好きだ。
同時に、一緒に過ごして行くうちに恋愛感情としても田中さんのことが好きになってしまった。
そして、青春時代の全てを田中さんに片思いし続けた結果。
オレは田中さんのことを想いながら、ケツの穴を使ってオナニーをするようになってしまった。
どうしてこうなった。
性欲が有り余っていた十代後半のオレに、男同士のえっちな動画を見せてきた某人気アイドルTめ……。
あれさえなければ、オレがアナルオナニーにハマることも、田中さんに「ケツの穴、ユルユルだね(幻聴)」なんて言われることもなかったのに……。
これが、誰にも――特に田中さんには、絶対に知られたくなかった秘密である。
ずっ、ずぷっずぷっ、ずっ、くちゅっ
「…んっ……ぁっ……へぁ?」
「あ、起きた?」
「ぇ、…な、ぁに……ん……し…て…」
横向きだったはずの体は仰向けにされていて、左右に開いた足の間に田中さんが座っていた。
いや。それだけならまだ良いんだけど、足の間に座る田中さんの指が、オレのケツの中を激しく出入りしている。
さっき射精したはずのオレのチンコも、なぜかまたガチガチになっていた。
「律のナカ、すっごい柔らかくて俺の指三本も咥え込んじゃったんだけど……もしかして初めてじゃない?」
オレには誰にも、特に田中さんには絶対に知られたくない秘密がある。
――九年前
部活の帰りに寄った近所のスーパーで、オレはその人に出会った。
『君、アイドルに興味ない?』
『オレ?』
その人はスーツ姿で、腕にはスーパーのカゴを提げていた。
『初めまして、田中俊一(たなかしゅんいち)って言います』
『……はあ』
話を聞いていくうちに芸能界に興味を持ち始めたオレは、アイドルを目指すことに決めた。
田中さんとも、まだサヨナラしたくなかったし。
事務所に正式に所属するとき、芸能界に良い顔をしなかった父さんと母さんを、田中さんはわざわざ家に来てイチから説明してくれた。
『息子さんを必ず幸せにします。僕に任せてもらえないでしょうか』
そう言って、両親に頭も下げてくれた。
なんか結婚の挨拶みたいで、オレは隣で一緒に頭を下げながら、ひたすら照れていたっけなあ。
このことがきっかけで、オレは田中さんを信頼してるし、普通に好きだ。
同時に、一緒に過ごして行くうちに恋愛感情としても田中さんのことが好きになってしまった。
そして、青春時代の全てを田中さんに片思いし続けた結果。
オレは田中さんのことを想いながら、ケツの穴を使ってオナニーをするようになってしまった。
どうしてこうなった。
性欲が有り余っていた十代後半のオレに、男同士のえっちな動画を見せてきた某人気アイドルTめ……。
あれさえなければ、オレがアナルオナニーにハマることも、田中さんに「ケツの穴、ユルユルだね(幻聴)」なんて言われることもなかったのに……。
これが、誰にも――特に田中さんには、絶対に知られたくなかった秘密である。
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