浮気したあいつを綺麗さっぱり捨ててみた

塩澤

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僕と仁くんが付き合っていたのは、高3の夏。お互い推薦で大学に行けそうという感じだったので時間を持て余していた。青春っぽいこと何かしたいと言い出した仁くんが、カレカノごっこしようぜ!と言ったのが始まりだったと思う。

「あっっっつ~、俺もう溶けるかもしんねえ。やべえ、溶けるううううう」

「仁くん、うるさい、暑い暑い言うともっと暑くなるじゃん、だから黙ってよ!」

「わるーござんしたあー」

「もう!ちっとも悪びれてない!」

高1で同じクラスになって3年間仁くんとは一緒だった。最初は関わり合いも無かったけれど、その年の体育祭の実行委員になったことで仲良くなった。

仁くんは見た目に反し、結構真面目に取り組んでくれて、僕の方がサボってるみたいだった。仁くんが周りをまとめてくれたお陰でスムーズに決め事がまとまった気がしていた。

仁くんは長男気質(本当に弟が1人妹2人いる)で僕の面倒をよく見てくれた。
危なっかしからなーと言いながら、色々サポートしてくれていた。仁くんには本当に感謝だ。

そんなこんなで高3の夏。2人で猛暑の中下校していた。

「今年は周りも受験ムードだし、遊びとか行けねーよなー」

「まあ、確かにねー。仁くんは何かしたいことがあるの??」

「やっぱ、夏といえば、海!花火!キャンプ!だろ!あー、行きてーなー」

「ふふ、来年まで我慢だね笑」

「それよりさ、陸人って新島悟と仲良いん?」

「新島…くん?いや?そんなに話したこともないし、仲良くは…ないかなー。なんで?」

「んー?あー、いやー、何となく~。…よし、あの電柱まで競走!負けたらアイス奢りな!!」

「ええええ、待ってよー、僕足遅いのにーーー!ズルだよーーーー」

僕たちの笑い声があの青春の代名詞のような青い空にこだました。僕たちは、いや僕は何も気づいて無かったのだ。

仁くんの熱を孕んだような瞳も、仁くんと悟の間に何があったのかも。
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