36 / 51
第4章 幻の花ユグドラシルフラワー
36話 プランがいなくても、俺たちは倒せるんだ……! (元パーティー)
しおりを挟む
「くそ……。このままだと、俺たちはいい笑いもんだ……ッ」
一人の男が苛立たしげに壁を殴った。その音は騒がしいギルド内に消えて行く。
ここは以前、プランが活動していた街の冒険者ギルド。
その酒場の隅っこ。そこには三人の冒険者がいて、その三人は肩身の狭い思いをしていた。三人は以前、プランとパーティーを組んでいた男たちである。
プランを追放して以来、彼らには不幸が降り注ぎ続けていた。
プランよりも自分たちの方が強いことを証明するために挑んだ、キングキャタピラー討伐は失敗し。
そのせいで、ランクが一気に降格し、BランクだったのがDランクに。そして今ではEランクにまで落ちている。ほぼ、ルーキーと変わらないまでになっていた。
ギルドが始まって以来、そんな冒険者は今までおらず、どれだけ三人の実力が不相応だったのかが明るみに出ている。
それを知っている周りの冒険者たちは、プランが元いたパーティーのことをすでに冒険者とも思っておらず、三人は肩身の狭い思いをしている。
……そして、三人もすでに気づいていた。
このパーティーが落ちぶれたのは、プランがいなくなったからだと。
そもそも、プランは村の村長に言われてカルゴとパーティーを組んでいただけで、本来はカルゴたちとはレベルが違うのだ。
「おい、どうすんだよ……。俺たち、次に失敗したら今度こそやべえって……」
パーティーの一人、ゲーラが貧乏ゆすりをしながら、焦っている。
「お前も、少しは考えろや! その頭は飾りかぁ? ほんと、使えねえ奴だな、お前は!」
カルゴが煽るように言って舌打ちすると、ゲーラも舌打ちをしてカルゴを見下す。
明らかに不機嫌な二人は、先日依頼に失敗して以来、諍いを起こしている。
「お前も少しは何か言えよ。ほんと、偉そうな口ばっかりベラベラと喋るわりに、肝心なところでは使えねえよな。なあ、アードさんよ?」
カルゴが憂さ晴らしとばかりに、アードを煽った。
「……君と一緒にしないでくれないかな。一体、誰に口を聞いているのか分かっているのかい?」
「おめえだよ。何にも役に立たねえ、アードさんよ?」
「チッ、……君にだけは言われたくないね」
アードも舌打ちをする。
もはやこの三人は、パーティーと呼べるだけの間柄ではなかった。
しかしそれでもパーティーを組み続けているのには理由がある。
それは、三人の実力不足の事実が広がっているため、誰もパーティーに入れてくれないのだ。
ソロで冒険に行くことなど、自殺するに等しい。故に、どこにも入れない三人は、この三人で組むしかないのだ。
しかも三人のランクは、ほぼ最底辺。このままソロになりでもしたら、すぐに命を落とすことになるだろう。
それを挽回するためにも、何かをしないといけない。
自分たちの実力を知らしめるような、何か、を。
……そして、そんな時、カルゴは掲示板の方を見て、とある依頼が張り出されていることに気づいた。
それはーー
「……決めた。ドラゴンの討伐に行くぞ」
「は? 冗談だろ」
「冗談じゃねえよ。もう、これしかねえって、てめえらも分かってんだろ」
ドラゴンの討伐。
魔物の中でも、上位に君臨するドラゴン。
それを倒せば、名声が広がるだろう。さすれば、今の底辺の位置から抜け出すことができて、もっと上を目指すこともできるはずだ。
「俺たちは、そもそもBランクまで登りつめたんだ。ドラゴンを倒せる実力もあるはずだ」
「だが……」
「あ? お前、ビビってんのかよ」
「いや、しかしーー」
「おいおい、ゲーラさんよ? お前はやっぱり口だけの野郎だったのか? こんくらいでビビってるとか、お前、マジありえねえわ」
そのカルゴの言葉にアードとゲーラは苦々しげに、歯を食いしばった。
プランを追い出したことで、このザマで。
おそらくこのままだと、三人は冒険者として馬鹿にされ続けるはずだ。
自分たちがそうだったのだから。
自分よりもプランの方が下だと思い込んで、あざ笑って追放した。
それが三人に跳ね返ってくるだけ。全ては因果応報。自業自得なのだ。
「くそ……」
そうして三人はもうそれしかないことを悟り、依頼書を剥がして受付に行くことにした。
それでも、自分たちならやれるとまだ信じてもいた。
ドラゴンなんざ、楽勝だ。俺たちは元々Bランクまで登りつめていたんだ。相手はでかい的で、小手先の技術よりも、そもそもの実力があれば倒すことができる。
そして、周りが自分たちの実力を知って吠え面をかくのを見てやる、と。
しかしーー
「こちらの依頼を受理することはできません」
「はあ!? なんでだよ!」
「なんでも何も、こちらの依頼はBランク以上の方のみが受けることのできる依頼です。Eランクに降格したあなたたちには、受けるための条件を満たしていないのです」
『おいおい、あいつなんだろ? 降格した奴らって。冒険者を続けてて、惨めになんねーのかね』
『言えてる』
受付嬢とカルゴたちの話を聞いていた冒険者たちが、笑い声をあげた
それらは全て、カルゴたちに向けられており、三人は逃げるようにギルドを出ることしかできなかった。
「く、くそが……! あの雑魚どもが。舐めやがって!」
「まじ、ありえねえ……。こうなったらギルドを通さずに、行くしかねえよな……」
「腹立たしい……。僕の力を知らないくせに……」
ギルドを出た三人は、針のむしろだった。
ギルドで依頼を受けるのは無理。ランクが足りない。
だったら、依頼を受けずに、ドラゴンを倒しに行くしかない。
そうすれば、さすがのあいつらも黙るはずだ。
そうして三人は、名誉挽回のために、ドラゴンが生息するという山へと向かうことにしたのだが……、
* * * * * *
『グガャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
「「「ひ、ひぃ……。な、なんだよこれ……」」」
数十日かかってようやくたどり着けた山の中で、三人は目の前にいるドラゴンの咆哮を受けて動けなくなっており、腰を抜かしたことで、立つこともできなくなっていたのだった。
一人の男が苛立たしげに壁を殴った。その音は騒がしいギルド内に消えて行く。
ここは以前、プランが活動していた街の冒険者ギルド。
その酒場の隅っこ。そこには三人の冒険者がいて、その三人は肩身の狭い思いをしていた。三人は以前、プランとパーティーを組んでいた男たちである。
プランを追放して以来、彼らには不幸が降り注ぎ続けていた。
プランよりも自分たちの方が強いことを証明するために挑んだ、キングキャタピラー討伐は失敗し。
そのせいで、ランクが一気に降格し、BランクだったのがDランクに。そして今ではEランクにまで落ちている。ほぼ、ルーキーと変わらないまでになっていた。
ギルドが始まって以来、そんな冒険者は今までおらず、どれだけ三人の実力が不相応だったのかが明るみに出ている。
それを知っている周りの冒険者たちは、プランが元いたパーティーのことをすでに冒険者とも思っておらず、三人は肩身の狭い思いをしている。
……そして、三人もすでに気づいていた。
このパーティーが落ちぶれたのは、プランがいなくなったからだと。
そもそも、プランは村の村長に言われてカルゴとパーティーを組んでいただけで、本来はカルゴたちとはレベルが違うのだ。
「おい、どうすんだよ……。俺たち、次に失敗したら今度こそやべえって……」
パーティーの一人、ゲーラが貧乏ゆすりをしながら、焦っている。
「お前も、少しは考えろや! その頭は飾りかぁ? ほんと、使えねえ奴だな、お前は!」
カルゴが煽るように言って舌打ちすると、ゲーラも舌打ちをしてカルゴを見下す。
明らかに不機嫌な二人は、先日依頼に失敗して以来、諍いを起こしている。
「お前も少しは何か言えよ。ほんと、偉そうな口ばっかりベラベラと喋るわりに、肝心なところでは使えねえよな。なあ、アードさんよ?」
カルゴが憂さ晴らしとばかりに、アードを煽った。
「……君と一緒にしないでくれないかな。一体、誰に口を聞いているのか分かっているのかい?」
「おめえだよ。何にも役に立たねえ、アードさんよ?」
「チッ、……君にだけは言われたくないね」
アードも舌打ちをする。
もはやこの三人は、パーティーと呼べるだけの間柄ではなかった。
しかしそれでもパーティーを組み続けているのには理由がある。
それは、三人の実力不足の事実が広がっているため、誰もパーティーに入れてくれないのだ。
ソロで冒険に行くことなど、自殺するに等しい。故に、どこにも入れない三人は、この三人で組むしかないのだ。
しかも三人のランクは、ほぼ最底辺。このままソロになりでもしたら、すぐに命を落とすことになるだろう。
それを挽回するためにも、何かをしないといけない。
自分たちの実力を知らしめるような、何か、を。
……そして、そんな時、カルゴは掲示板の方を見て、とある依頼が張り出されていることに気づいた。
それはーー
「……決めた。ドラゴンの討伐に行くぞ」
「は? 冗談だろ」
「冗談じゃねえよ。もう、これしかねえって、てめえらも分かってんだろ」
ドラゴンの討伐。
魔物の中でも、上位に君臨するドラゴン。
それを倒せば、名声が広がるだろう。さすれば、今の底辺の位置から抜け出すことができて、もっと上を目指すこともできるはずだ。
「俺たちは、そもそもBランクまで登りつめたんだ。ドラゴンを倒せる実力もあるはずだ」
「だが……」
「あ? お前、ビビってんのかよ」
「いや、しかしーー」
「おいおい、ゲーラさんよ? お前はやっぱり口だけの野郎だったのか? こんくらいでビビってるとか、お前、マジありえねえわ」
そのカルゴの言葉にアードとゲーラは苦々しげに、歯を食いしばった。
プランを追い出したことで、このザマで。
おそらくこのままだと、三人は冒険者として馬鹿にされ続けるはずだ。
自分たちがそうだったのだから。
自分よりもプランの方が下だと思い込んで、あざ笑って追放した。
それが三人に跳ね返ってくるだけ。全ては因果応報。自業自得なのだ。
「くそ……」
そうして三人はもうそれしかないことを悟り、依頼書を剥がして受付に行くことにした。
それでも、自分たちならやれるとまだ信じてもいた。
ドラゴンなんざ、楽勝だ。俺たちは元々Bランクまで登りつめていたんだ。相手はでかい的で、小手先の技術よりも、そもそもの実力があれば倒すことができる。
そして、周りが自分たちの実力を知って吠え面をかくのを見てやる、と。
しかしーー
「こちらの依頼を受理することはできません」
「はあ!? なんでだよ!」
「なんでも何も、こちらの依頼はBランク以上の方のみが受けることのできる依頼です。Eランクに降格したあなたたちには、受けるための条件を満たしていないのです」
『おいおい、あいつなんだろ? 降格した奴らって。冒険者を続けてて、惨めになんねーのかね』
『言えてる』
受付嬢とカルゴたちの話を聞いていた冒険者たちが、笑い声をあげた
それらは全て、カルゴたちに向けられており、三人は逃げるようにギルドを出ることしかできなかった。
「く、くそが……! あの雑魚どもが。舐めやがって!」
「まじ、ありえねえ……。こうなったらギルドを通さずに、行くしかねえよな……」
「腹立たしい……。僕の力を知らないくせに……」
ギルドを出た三人は、針のむしろだった。
ギルドで依頼を受けるのは無理。ランクが足りない。
だったら、依頼を受けずに、ドラゴンを倒しに行くしかない。
そうすれば、さすがのあいつらも黙るはずだ。
そうして三人は、名誉挽回のために、ドラゴンが生息するという山へと向かうことにしたのだが……、
* * * * * *
『グガャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
「「「ひ、ひぃ……。な、なんだよこれ……」」」
数十日かかってようやくたどり着けた山の中で、三人は目の前にいるドラゴンの咆哮を受けて動けなくなっており、腰を抜かしたことで、立つこともできなくなっていたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる