20 / 28
第20話 森から出るための方法
しおりを挟む
家を作ることができた。食料も得ることができた。
日に日に生活環境が整っている。それを見るたびに心に平穏が訪れる。
「このまま、この森で暮らすのもいいかもしれません……」と、ふとした時にセレスさんもそう呟いている。
決して快適とまではいかない。だけど、そう思えるぐらい、今の生活は充実しているのだ。
……しかし、そういうわけにもいかない。
この森には呪いが蔓延している。その呪いはセレスさんにとっては、悪影響をもたらす。
この家にいる限り、そういうのは遮断されているけど、それはただの気休めにすぎない。だから、森から出るための方法を探さなければいけないのだ。
そういうこともあり、今日の俺は家の外に出て、森から出るための方法を探しにいくことにした。
「シバサキくん、やっぱり私もついて行かなくて大丈夫ですか……?」
玄関のところ。出かけようとしていた俺の手を握ったのはセレスさんだ。
その手に植物の葉でできた包みを持っている。これは、弁当箱だ。
そんなセレスさんは心配してくれているみたいだった。
でも……。
「今日のこの森の呪いは濃いから、セレスさんには家にいてほしくて……」
「……っ。それを言われたら、頷くしかありません。シバサキくんは……私のことを心配してくれます」
やや頬を赤くしたセレスさんが、小さく顔を綻ばせた。
……俺も心配だ。
呪いの加護がある俺は平気だけど、この森に蔓延している呪い。それのせいで、もしセレスさんの体調が悪くなると心配になるし、セレスさんが苦しんでいる姿は見たくはない。
その呪いは日によって変わり、今日は特に濃い日だ。そして、その日にしかできないことがある。この森から出るための手がかりも、多分、呪いが濃い日の方が見つけやすいとも思う。
だから、呪いの加護でその影響を受けない俺が探すことにしている。
一応、色々すでに試してはみた。
例えば、普通に歩いて、出ることはできないのか……ということだったり、それは結局は無理で、歩けども歩けども、出口にたどり着くことはできなかった。
それでも、ヒントになりそうなものはすでに発見している。
だから、あとはそれを辿るだけだ。そしてこの森から出る方法が見つかったら、セレスさんには森の外の新鮮な空気をたくさん吸ってほしい。
「では、気をつけて行ってきてくださいね」
「はい」
「遅くならないように」
「はい」
「あと、出かける前に……ちゅっ」
「あっ……、セレスさん……」
近づくセレスさんの体。直後、頬に柔らかい感触があった。セレスさんが俺の頬に口づけをしていたのだ。
「これは、セレスの加護です。あなたが無事に帰ってきてくれるように」
セレスさんが俺の体を抱きしめて、もう反対側の頬にもキスをしてくれた。
「シバサキくん、行ってらっしゃい」
「い、行ってきます」
「ふふっ」
その後、俺はセレスさんに見送られながら、家を出て、森の外を歩き始めた。
いつみても、不気味な森だ。
木が腐っている。空気も腐っている。空も見えない。澱んだ空気が蔓延しているのだ。
そしてその森を歩いていると、ふいに、妙な空気を感じた。
「……雰囲気が変わった」
森の中に漂う魔力の質。それが変わったのを感じ取った。
これはたまにあることだ。この森に蔓延している澱んだ空気が、さらに濃くなっている場所がある。
そしてこの空気中には、微かにだけど、怪しげな魔力も感じられる。これは恐らく……魔物のものだと思う。
そもそも、この森に蔓延している呪いの魔力は、一体どこから発生しているのだろうか。
そう考えて、今の現象も合わせて考えてみると、この森には呪いを吐き出している魔物がいて、その魔力が空気中に漂っているのではないか……と、推測される。
まだ予想の段階だ。だけど、これが、手がかりにはなるかもしれないと思っている。
もしかしたら、全く関係ないことかもしれない。
だけど、手がかりはこれしかないから、やってみるしかないのだ。
「……魔物がくる」
『ガアアアアアアアア!!!』
俺は殺気を感じ、武器を構えた。
すると、近くから魔物が飛びかかってきた。
狼の魔物だ。その魔物が爪を振り下ろしてきた。
俺は一歩後ろにさがり、それを躱す。そして手に持った武器で、魔物の首を斬った。
その結果、森の中に血が飛び散る。魔物の叫び声が響く。
そして倒した魔物に魔力を流すと、その体は黒い塵となり森に消えた。
それから、数秒後。
周囲におびただしい数の魔物の気配が迫ってきていた。
『『『『『ガアアアアアアアア!!!』』』』』
狼のような魔物、小鬼のような魔物、骸骨のような魔物。
姿はさまざま。共通しているのは黒くて、血が緑色ということぐらいだ。
この森では戦闘を終えても油断してはならない。
魔物を倒した瞬間、それにつられた他の魔物が押し寄せてきて、連戦になることがあるのだ。
一度そうなってしまえば、しばらくは止まらなくなるから、とにかく倒さなければいけない。
「ロスト・ボルテックス」
俺は武器を握り直し、敵の横をすり抜けて、そのすれ違いざまに敵を斬った。
そして、魔力を一気に流した。その瞬間、敵の全身から血が噴き出していた。
『グアアアアアア!!』
次の魔物も同じように倒す。その次の魔物も同じように倒す。
今度の魔物は、串刺しにして。今度の魔物は、捻り潰して。
血の雨が降っている。
この光景にも、もう慣れたものだった。
この世界に来た当初、魔物を倒した時には、「うっ……めまいが……っ」となっていたが、今ではもうそんなこともない。
これが、この呪われた森で生きるということなのだ。
一度、俺は死んでいるから、その感覚も麻痺してしまっているのかもしれない。
そう思いながら、俺は次々に迫ってくる魔物たちを倒し続けた。
そして数十分が経ち、そろそろ魔物も収まるだろうと思いながら武器を振り続けていたのだが……。
「……まだ収まらない」
おかしい……。
いつもなら、この辺りで、収まるはずなのに……どうも、いつもと様子が違う。
「むしろ……魔物が増えている」
そして……謎の声も聞こえた。
ーー『くっ、くっ、くっ。もっと倒せ。でなければ、ただ死ぬだけだ』ーー
「あれは……」
少し離れた場所。そこに魔力の残滓が集っていた。
そこにはうっすらと何者かの姿が見え隠れしていた。
あれは……魔物か。
いや、人の姿をしている。
なによりこの感じは……どこかで感じたことのあるもののような気がした。
俺は警戒し、周囲に集う魔物を倒すのを中断しようとしたものの、そういうわけにもいかず。
むしろ、攻撃の手を強めて、魔物たちを一掃することにした。これもなにか、森から出るための手がかりになるかもしれない。
「ロスト・ジャッジメント」
『『『ガアアアアアアアア!!!』』』
死んでいく魔物。
一気に吹き飛ばし、死んだ魔物の魔力が弾けていく。
そして、奴は口を大きく開けて、その魔力を吸い込んでいた。
その結果、その人物の姿がはっきりと形作られた。
「くっ、くっ、く……っ。会いたかった……っ。この前ぶりだ」
現れたのは、少女の姿をした人物だった。
小柄な少女。髪の色は灰色だ。
その頭には耳が生えている。臀部からは尻尾も生えている。
濁った色の、薄い毛皮でできた布を羽織っている。
その少女は俺の顔を見ると、黒い魔力を纏いながら笑っていた。
あっちは俺のことを知っている風でもあった。
俺は彼女のことは知らない。
そして、少女が口を大きく開けると、息を吸い込み始めて、一気にブレスを吐いてきた。
「く……ッ」
俺は咄嗟に防いだものの、全身に纏わりつくような不快感を感じた。
そして、この絡みつく不快感。以前、どこかで感じたことのある不快感だった。
黒くて、ドロリとした、感じだ……。
これは……、この感じは……、あいつだ……。
「お前は……俺をこの森に引きずり込んだ時の……あの獣か!」
「いかにも。ロストの森の番犬、ロストロスとはわたしのことなのだ! あの時はよくもやってくれたな。こうして人間の姿として顕現したわたしは、前と同じとは思わないことだ」
【名前】ロストロス Level -????
【種族】???(?????)
【装備】
・武器 ???????
・防具 ???????
H P ???????/???????
M P 0/0
攻撃力 ????? (???????)
防御力 ????? (???????)
素早さ ー/ー
運 ???????????
日に日に生活環境が整っている。それを見るたびに心に平穏が訪れる。
「このまま、この森で暮らすのもいいかもしれません……」と、ふとした時にセレスさんもそう呟いている。
決して快適とまではいかない。だけど、そう思えるぐらい、今の生活は充実しているのだ。
……しかし、そういうわけにもいかない。
この森には呪いが蔓延している。その呪いはセレスさんにとっては、悪影響をもたらす。
この家にいる限り、そういうのは遮断されているけど、それはただの気休めにすぎない。だから、森から出るための方法を探さなければいけないのだ。
そういうこともあり、今日の俺は家の外に出て、森から出るための方法を探しにいくことにした。
「シバサキくん、やっぱり私もついて行かなくて大丈夫ですか……?」
玄関のところ。出かけようとしていた俺の手を握ったのはセレスさんだ。
その手に植物の葉でできた包みを持っている。これは、弁当箱だ。
そんなセレスさんは心配してくれているみたいだった。
でも……。
「今日のこの森の呪いは濃いから、セレスさんには家にいてほしくて……」
「……っ。それを言われたら、頷くしかありません。シバサキくんは……私のことを心配してくれます」
やや頬を赤くしたセレスさんが、小さく顔を綻ばせた。
……俺も心配だ。
呪いの加護がある俺は平気だけど、この森に蔓延している呪い。それのせいで、もしセレスさんの体調が悪くなると心配になるし、セレスさんが苦しんでいる姿は見たくはない。
その呪いは日によって変わり、今日は特に濃い日だ。そして、その日にしかできないことがある。この森から出るための手がかりも、多分、呪いが濃い日の方が見つけやすいとも思う。
だから、呪いの加護でその影響を受けない俺が探すことにしている。
一応、色々すでに試してはみた。
例えば、普通に歩いて、出ることはできないのか……ということだったり、それは結局は無理で、歩けども歩けども、出口にたどり着くことはできなかった。
それでも、ヒントになりそうなものはすでに発見している。
だから、あとはそれを辿るだけだ。そしてこの森から出る方法が見つかったら、セレスさんには森の外の新鮮な空気をたくさん吸ってほしい。
「では、気をつけて行ってきてくださいね」
「はい」
「遅くならないように」
「はい」
「あと、出かける前に……ちゅっ」
「あっ……、セレスさん……」
近づくセレスさんの体。直後、頬に柔らかい感触があった。セレスさんが俺の頬に口づけをしていたのだ。
「これは、セレスの加護です。あなたが無事に帰ってきてくれるように」
セレスさんが俺の体を抱きしめて、もう反対側の頬にもキスをしてくれた。
「シバサキくん、行ってらっしゃい」
「い、行ってきます」
「ふふっ」
その後、俺はセレスさんに見送られながら、家を出て、森の外を歩き始めた。
いつみても、不気味な森だ。
木が腐っている。空気も腐っている。空も見えない。澱んだ空気が蔓延しているのだ。
そしてその森を歩いていると、ふいに、妙な空気を感じた。
「……雰囲気が変わった」
森の中に漂う魔力の質。それが変わったのを感じ取った。
これはたまにあることだ。この森に蔓延している澱んだ空気が、さらに濃くなっている場所がある。
そしてこの空気中には、微かにだけど、怪しげな魔力も感じられる。これは恐らく……魔物のものだと思う。
そもそも、この森に蔓延している呪いの魔力は、一体どこから発生しているのだろうか。
そう考えて、今の現象も合わせて考えてみると、この森には呪いを吐き出している魔物がいて、その魔力が空気中に漂っているのではないか……と、推測される。
まだ予想の段階だ。だけど、これが、手がかりにはなるかもしれないと思っている。
もしかしたら、全く関係ないことかもしれない。
だけど、手がかりはこれしかないから、やってみるしかないのだ。
「……魔物がくる」
『ガアアアアアアアア!!!』
俺は殺気を感じ、武器を構えた。
すると、近くから魔物が飛びかかってきた。
狼の魔物だ。その魔物が爪を振り下ろしてきた。
俺は一歩後ろにさがり、それを躱す。そして手に持った武器で、魔物の首を斬った。
その結果、森の中に血が飛び散る。魔物の叫び声が響く。
そして倒した魔物に魔力を流すと、その体は黒い塵となり森に消えた。
それから、数秒後。
周囲におびただしい数の魔物の気配が迫ってきていた。
『『『『『ガアアアアアアアア!!!』』』』』
狼のような魔物、小鬼のような魔物、骸骨のような魔物。
姿はさまざま。共通しているのは黒くて、血が緑色ということぐらいだ。
この森では戦闘を終えても油断してはならない。
魔物を倒した瞬間、それにつられた他の魔物が押し寄せてきて、連戦になることがあるのだ。
一度そうなってしまえば、しばらくは止まらなくなるから、とにかく倒さなければいけない。
「ロスト・ボルテックス」
俺は武器を握り直し、敵の横をすり抜けて、そのすれ違いざまに敵を斬った。
そして、魔力を一気に流した。その瞬間、敵の全身から血が噴き出していた。
『グアアアアアア!!』
次の魔物も同じように倒す。その次の魔物も同じように倒す。
今度の魔物は、串刺しにして。今度の魔物は、捻り潰して。
血の雨が降っている。
この光景にも、もう慣れたものだった。
この世界に来た当初、魔物を倒した時には、「うっ……めまいが……っ」となっていたが、今ではもうそんなこともない。
これが、この呪われた森で生きるということなのだ。
一度、俺は死んでいるから、その感覚も麻痺してしまっているのかもしれない。
そう思いながら、俺は次々に迫ってくる魔物たちを倒し続けた。
そして数十分が経ち、そろそろ魔物も収まるだろうと思いながら武器を振り続けていたのだが……。
「……まだ収まらない」
おかしい……。
いつもなら、この辺りで、収まるはずなのに……どうも、いつもと様子が違う。
「むしろ……魔物が増えている」
そして……謎の声も聞こえた。
ーー『くっ、くっ、くっ。もっと倒せ。でなければ、ただ死ぬだけだ』ーー
「あれは……」
少し離れた場所。そこに魔力の残滓が集っていた。
そこにはうっすらと何者かの姿が見え隠れしていた。
あれは……魔物か。
いや、人の姿をしている。
なによりこの感じは……どこかで感じたことのあるもののような気がした。
俺は警戒し、周囲に集う魔物を倒すのを中断しようとしたものの、そういうわけにもいかず。
むしろ、攻撃の手を強めて、魔物たちを一掃することにした。これもなにか、森から出るための手がかりになるかもしれない。
「ロスト・ジャッジメント」
『『『ガアアアアアアアア!!!』』』
死んでいく魔物。
一気に吹き飛ばし、死んだ魔物の魔力が弾けていく。
そして、奴は口を大きく開けて、その魔力を吸い込んでいた。
その結果、その人物の姿がはっきりと形作られた。
「くっ、くっ、く……っ。会いたかった……っ。この前ぶりだ」
現れたのは、少女の姿をした人物だった。
小柄な少女。髪の色は灰色だ。
その頭には耳が生えている。臀部からは尻尾も生えている。
濁った色の、薄い毛皮でできた布を羽織っている。
その少女は俺の顔を見ると、黒い魔力を纏いながら笑っていた。
あっちは俺のことを知っている風でもあった。
俺は彼女のことは知らない。
そして、少女が口を大きく開けると、息を吸い込み始めて、一気にブレスを吐いてきた。
「く……ッ」
俺は咄嗟に防いだものの、全身に纏わりつくような不快感を感じた。
そして、この絡みつく不快感。以前、どこかで感じたことのある不快感だった。
黒くて、ドロリとした、感じだ……。
これは……、この感じは……、あいつだ……。
「お前は……俺をこの森に引きずり込んだ時の……あの獣か!」
「いかにも。ロストの森の番犬、ロストロスとはわたしのことなのだ! あの時はよくもやってくれたな。こうして人間の姿として顕現したわたしは、前と同じとは思わないことだ」
【名前】ロストロス Level -????
【種族】???(?????)
【装備】
・武器 ???????
・防具 ???????
H P ???????/???????
M P 0/0
攻撃力 ????? (???????)
防御力 ????? (???????)
素早さ ー/ー
運 ???????????
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
72時間ワンオペ死した元球児、女神の『ボッタクリ』通販と『絶対破壊不能』のノートPCで異世界最強のコンビニ・スローライフを始める
月神世一
ファンタジー
「剣? 魔法? いいえ、俺の武器は『鈍器になるノートPC』と『時速160kmの剛速球』です」
あらすじ
ブラックコンビニで72時間連続勤務の末、過労死した元甲子園優勝投手・赤木大地。
目覚めた彼を待っていたのは、コタツでソシャゲ三昧のダメ女神・ルチアナだった。
「手違いで死なせちゃった☆ 詫び石代わりにこれあげる」
渡されたのは、地球のAmazonもGoogleも使える『絶対破壊不能』のノートPC。
ただし、購入レートは定価の10倍という超ボッタクリ仕様!?
「ふざけんな! 俺は静かに暮らしたいんだよ!」
ブラック労働はもうこりごり。大地は異世界の緩衝地帯「ポポロ村」で、地球の物資とコンビニ知識、そして「うなる右腕(ジャイロボール)」を武器に、悠々自適なスローライフを目指す!
……はずが、可愛い月兎族の村長を助けたり、腹ペコのエルフ王女を餌付けしたり、気づけば村の英雄に!?
元球児が投げる「紅蓮の魔球」が唸り、女神の「ボッタクリ通販」が世界を変える!
異世界コンビニ・コメディ、開店ガラガラ!
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。
しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。
やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。
一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。
これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる