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6.二十日目・夜
第10話
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6 二十日目・夜
焚き火も消えてしまって、月明かりしかない夜の森。
今夜もマティアスは、眠りながらシャツ越しに俺の胸を揉んでいる。
昨夜までと違うのは、マティアスの髭が消えてしまって、とびきりのハンサムさんだったと俺が気づいたことだ。
男の顔に対する俺の好みとか、そんなどーでもいい事なんて真面目に考えたこともなかったけど、今までの人生で、こんなに整った容姿の同性と深く関わる事がなかったのも事実だ。
一応地元ではテレビ番組のミニコーナーを毎週担当してて、事務所には売り出してもらってたから、地方局を訪れるイケメンタレントさんや俳優さんとすれ違うことはあった。けれど、文字どおりすれ違うだけだったから、「あ、テレビで見た人! ほんとに生きてるんだ」くらいの感想しか持たない。
だけど、マティアスは俺の名前を嬉しそうに呼んで、何もできない俺に、命を支えるほどの世話をしてくれる。
泣いてたら励ましてくれるし、日々飢えることがないようにしてくれてる。たまにからかってきたりして意地悪なときもあるけど、そんなやりとりも楽しい。
それなのに。
ただの世話焼きの、毛深いおっさんだと思ってたのに。
髭の下にこんなに綺麗な素顔を隠して、俺と暮らしてたなんて……。
そんな奴が毎晩、俺の胸を揉んでたなんて!
「うぅ……、だから……そこばっか……ンッ、しつこいっ」
手のひらと長い指を全部使って、掻き集めるようになけなしの肉を寄せ集めてはシャツの上から優しく揉んで、中指の先はずっと掠めるようにポッチの部分をすりすりと撫で擦っている。
大事な事なので繰り返すけれど、俺は、男の顔に好みなんてなかったんだ。なのに、今夜のマティアスのおさわりに、不覚にもドキドキさせられてしまっている。
「アッ……、くっ、俺のバカバカ! ちょっと顔が……いいからって……ハゥッ、なんでいつもより……ッ、気持ちっ、良くなってンッの!」
明らかに今までと違う感情は、俺が面食いだったからなのか、絆されたからなのか。
この夜、俺はこの島に来て初めて、自慰をした。
太い腕に押さえ込まれて、乳首を弄られ続けるもどかしい感覚に我慢できなくなって、ズボンの前を寛げ、熱くなっていた半勃ちのものを取り出す。スゥっと空気が直接当たる感じに、毛がなくなった事を実感しつつ、俺は必死で声を抑えて右手を動かした。
すぐ後ろにマティアスが寝てるのに。
その彼の指で弄られるのをオカズに、こんな事してる後ろめたさも刺激になって、俺は乳首の愛撫の、疼くような緩い気持ちよさを拾い集めるように昇りつめた。
「ン……ッ――」
ぴゅぴゅっと勢いよく飛んだ精液は、寝床を飛び越えて下に落ちたのだろうか。
もしそうなら、片付けもいらなくてバレないかなぁ。
なんて思いながら、ゴソゴソと服を元に戻して、急激にやってくる眠気に襲われ、俺はそのまま意識を手放していった。
焚き火も消えてしまって、月明かりしかない夜の森。
今夜もマティアスは、眠りながらシャツ越しに俺の胸を揉んでいる。
昨夜までと違うのは、マティアスの髭が消えてしまって、とびきりのハンサムさんだったと俺が気づいたことだ。
男の顔に対する俺の好みとか、そんなどーでもいい事なんて真面目に考えたこともなかったけど、今までの人生で、こんなに整った容姿の同性と深く関わる事がなかったのも事実だ。
一応地元ではテレビ番組のミニコーナーを毎週担当してて、事務所には売り出してもらってたから、地方局を訪れるイケメンタレントさんや俳優さんとすれ違うことはあった。けれど、文字どおりすれ違うだけだったから、「あ、テレビで見た人! ほんとに生きてるんだ」くらいの感想しか持たない。
だけど、マティアスは俺の名前を嬉しそうに呼んで、何もできない俺に、命を支えるほどの世話をしてくれる。
泣いてたら励ましてくれるし、日々飢えることがないようにしてくれてる。たまにからかってきたりして意地悪なときもあるけど、そんなやりとりも楽しい。
それなのに。
ただの世話焼きの、毛深いおっさんだと思ってたのに。
髭の下にこんなに綺麗な素顔を隠して、俺と暮らしてたなんて……。
そんな奴が毎晩、俺の胸を揉んでたなんて!
「うぅ……、だから……そこばっか……ンッ、しつこいっ」
手のひらと長い指を全部使って、掻き集めるようになけなしの肉を寄せ集めてはシャツの上から優しく揉んで、中指の先はずっと掠めるようにポッチの部分をすりすりと撫で擦っている。
大事な事なので繰り返すけれど、俺は、男の顔に好みなんてなかったんだ。なのに、今夜のマティアスのおさわりに、不覚にもドキドキさせられてしまっている。
「アッ……、くっ、俺のバカバカ! ちょっと顔が……いいからって……ハゥッ、なんでいつもより……ッ、気持ちっ、良くなってンッの!」
明らかに今までと違う感情は、俺が面食いだったからなのか、絆されたからなのか。
この夜、俺はこの島に来て初めて、自慰をした。
太い腕に押さえ込まれて、乳首を弄られ続けるもどかしい感覚に我慢できなくなって、ズボンの前を寛げ、熱くなっていた半勃ちのものを取り出す。スゥっと空気が直接当たる感じに、毛がなくなった事を実感しつつ、俺は必死で声を抑えて右手を動かした。
すぐ後ろにマティアスが寝てるのに。
その彼の指で弄られるのをオカズに、こんな事してる後ろめたさも刺激になって、俺は乳首の愛撫の、疼くような緩い気持ちよさを拾い集めるように昇りつめた。
「ン……ッ――」
ぴゅぴゅっと勢いよく飛んだ精液は、寝床を飛び越えて下に落ちたのだろうか。
もしそうなら、片付けもいらなくてバレないかなぁ。
なんて思いながら、ゴソゴソと服を元に戻して、急激にやってくる眠気に襲われ、俺はそのまま意識を手放していった。
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