転生したらとんでもないトコロをイケメンにされた

餅月ぺたこ

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7.二十一日目

第12話

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 そして、夕方。

 結局、釣果ゼロの俺は、最終的にマティアスが釣り竿という名の枝で突き刺してゲットした、貴重な一匹のおこぼれに与かって、河原で焚き火をおこし、魚とキノコを焼いて食べている。

「一匹しかない魚、半分取っちゃってごめんね……」

 マティアスは俺が来てから苦労が増えただけだろうに、笑顔を浮かべてくれた。

「構わない。カイトがいるだけで、毎日楽しい」

 くぅっ。優しい。

 しかも泥だらけでボサボサ髪なのに、なんだそのキラキラな笑顔は。

(かっこいいなぁ……)

 高い身長に長い手足。引き締まった逞しい身体に、優しい笑顔と性格……。

 そんなマティアスが、俺の視線に気づいて、またニコっと笑って、小さく首を傾げる。

「はぅッ……」

 なんだか分からないけど、目が合ったら、微笑みを向けられたら、胸が苦しくて、悶えてしまった。

 って、違う違う! こんな環境だからだよ。マティアスと俺の二人しかいないから、選択肢がなくて、ちょっと素敵だな、って考えただけだから!

(こんな全方位のイケメン、俺じゃなくても、みんな好きになっちゃうだろ)

 この金髪の美丈夫は、遭難する前は、きっとモテモテだったに違いない。

(きっと、今だけ限定で、錯覚しちゃってるんだ)

 これ以上考えたらダメな気がして、俺は、貴重な魚にかぶりついて、食レポに意識を集中させた。

 魚の骨まで褒めて喋り続ける俺を、ずっとニコニコと見て聞き続けるマティアスに、俺はますます自分が今何を話しているのか分からなくなって、食べ終わる頃にはぐったりと疲れ果ててしまった。

(ダメだ……。一度意識したら、どの角度のマティアスも格好良く見えて、ドキドキしちゃう……)

 そのイケメンが、夜になって眠りに落ちると、飽きる事なく毎夜、俺の胸に手を伸ばしてくるのだ。

 それは魚を分けあって美味しく食べた今夜も同じで。

 時折聞こえる、風で葉が擦れ合う音と、森で生きる動物や虫の声しかしない闇の中で、穏やかな寝息を立てるマティアスが、俺の身体を優しく撫で始めるのを合図に、俺は静かにズボンのファスナーを下ろした。

 昨夜の、寝てるマティアスに胸を揉まれながらの自慰が良すぎて、俺は、今夜も彼の指でオナってしまっている。

「あ……っ、うぅん……、はぅンッ!」

 右手を忙しなく動かして茎を育てながら、今夜は左手をマティアスの手の甲の上に重ねて、気持ちいいところに彼の指先がピンポイントで正確に当たるように導く。

「あっ、あっ、マティアス……っ、そんなところ……ダメ……ッ」

 ダメも何も、マティアスの指を掴んで、自分で好きに当て動かしているのだが、マティアスに強引にされている俺、という設定が、なんだか妙に興奮するので採用した。

「アンっ、また、爪でカリカリされたらぁ……、それ、弱いからぁッ、……アァッ、……くぅっ、すぐイっちゃ、……ウァッ――、……っ、ハァッハァッ……はぁ、気持ちいぃ……ッ」

 シャツの上からカリカリするのヤバい……。

 扱きながら胸を一緒に弄って、めちゃくちゃ早くイけてしまった。ひょっとして、どんどん胸の感度上がってる?

(ごめんね、マティアス……)

 心の中で謝ってから、「明日もよろしく」と付け加えて、俺はまだ痺れるような腰の余韻を味わいつつ、ウトウトと目を瞑る。

 そして、不覚にも乱れた服を整え忘れて、スヤァ、と一瞬で眠りに就いてしまった。
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