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第四話:完璧な盾
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二年間の交際を経て、二十九歳の誕生日。 都心の夜景を一望できる、予約の取れないフレンチレストランの個室で、ケンジは真っ直ぐに私の瞳を見つめて言った。
「サヤカ。僕の人生という長い航海には、君が必要だ。結婚してほしい」
差し出されたブルーボックスの中で、ダイヤモンドが傲慢なまでの輝きを放っていた。それを見ても、私の中に迷いは一微塵もなかった。 かつてのトモヤの時とは違う。ここにあるのは、確固たる「社会的地位」と「揺るぎない未来」だ。
彼の社内での確固たるポジション、将来の役員候補としての期待、そして何より、彼自身の冷徹なまでの能力と誠実な人格。すべてが、私の理想とする完璧な人生の設計図と、寸分狂わず合致していた。
「僕が外で全力で戦えるように、君にはこの家を守ってほしい。いつか子供ができたら、君のその聡明さで、正しく育ててほしいんだ」 「はい……喜んで。私も、ずっとそれを望んでいました」
彼の願いは、私の願いでもあった。外で戦う夫を支え、不純物のない温かい家庭を築くこと。それは私の母がそうであったように、私にとっての女性としての幸福の、究極の完成形だった。
翌日、指輪をつけて出社した私に向けられた、同期の女性社員たちの刺すような視線。そこに含まれる濃い羨望と嫉妬の色を、私は最高級のシルクを纏うような心地よい優越感として受け止めた。私は選ばれたのだ。この熾烈な競争社会で、最も有望な男の、唯一無二の伴侶として。
新婚旅行は、伝統と格式の息づく南フランスを選んだ。 ニースの海岸線。突き抜けるようなコバルトブルーの空と、陽光を反射してダイヤモンドを散りばめたようにきらめく地中海。
「綺麗……。まるで、永遠に続く絵画の中に閉じ込められたみたい」 海風に髪をなびかせながら私が呟くと、隣に立つケンジが、独占欲を隠そうともせずに私の肩を強く抱いた。 「君にふさわしい場所だ。これからは、もっと高く、もっと美しい景色を君に見せてあげるよ。僕についてくれば間違いない」 「嬉しい。……私、今、世界で一番幸せかもしれない」 「これからもっと幸せにするさ。僕の論理に、不可能はないからね」
彼の言葉には、一点の曇りも、揺らぎもなかった。その自信に満ちた横顔を見上げながら、私はこの人を選んだ自分の「監査」が正しかったことを、細胞レベルで確信していた。夢や情熱といった不安定で霧のようなものではなく、実績と信頼、そして経済力に基づいた愛。それこそが、私を永遠に守り続けてくれる、不落の盾なのだと。
帰国後、私たちは都心の空を切り取るような、最新のタワーマンションへの入居を決めた。 内覧の日、地上三十階のリビングに足を踏み入れ、足元に広がる東京のパノラマを目にした時の高揚感を、どう表現すればいいだろう。
二十畳を超える広大なリビングダイニング。東側の巨大な窓からは、朝の光が約束された成功のように差し込んでいる。 「どうだ? ここなら、僕たちの子供が走り回っても十分な広さだろう。セキュリティも完璧だ」 ケンジが満足げに、自らが手に入れた領土を見渡す。何もない無機質な空間に、これからの私たちの輝かしい未来が、鮮やかなホログラムのように投影されているようだった。
「素敵……。ねえケンジ、ここにイタリア製の大きなソファを置きましょう。あなたの好きなダークブラウンの、重厚な革張りのやつを」 「いいね。ダイニングテーブルは、家族が増えても対応できるように、特注の一枚板にしようか」
私たちは、完璧なドールハウスを作り上げる子供のように、未来の配置図を楽しげに語り合った。 窓の外には、無数のビル群が墓標のように林立している。その一つ一つの窓の奥に、名もなき人々の、矮小な営みと葛藤がある。けれど、この高さからすべてを見下ろす私たちは、それら雑多で不潔なものから物理的に切り離された、選ばれし高みにいる。
ケンジの妻となり、この天空の城の女主人となること。 それは、私が常に「誠実」に現実を見つめ、正しい選択だけを積み重ねてきた結果への、神様からの正当な報酬のように思えた。
「ありがとう、ケンジ。私、最高の家庭を作るわ。あなたが世界で一番くつろげる、完璧な場所にしてみせる」 「ああ、頼りにしてるよ、サヤカ。君なら、僕の理想を具現化してくれるはずだ」
夕暮れ時、世界が茜色のベールに包まれゆく中、私たちは三十階の窓際で、盟約を交わすような口づけを交わした。 夫は将来を嘱望されるエリート。新居は誰もが羨むタワーマンション。そして私のお腹には、いつか宿るであろう、祝福された新しい命への希望が、確信を持って脈打っていた。
私が思い描いた以上、いや、それをも遥かに凌駕する、不純物ゼロの完璧な結婚生活のスタート。 この時の私は、微塵も疑わなかった。 この堅牢な城郭が、たった一つの小さな、けれど致命的な嘘から、音を立てて崩れ去る日が来るなんてことを。 この完璧な幸福の重みが、やがて私自身の首を締め上げる、冷たい銀の鎖になるなんてことを。
ただ、私は目の前の、網膜を焼くほどの眩い光だけを、真実だと信じて疑わなかったのだ。
新婚生活の幕開けは、私が幼い頃から繰り返し脳内で描いてきた、非の打ち所のない完璧な脚本通りに進行した。 寿退社という名の「円満なる戦線離脱」を果たし、私は組織という巨大な歯車から解放された。手元に残ったのは、天空の城郭での有り余るほどの時間と、それを彩るための潤沢な資金。
私はそのすべてを、自分という素材を磨き上げること、そしてケンジが帰還する「聖域」をより高潔なものにすることへと注ぎ込んだ。
午前中、三十階の窓から降り注ぐ暴力的なまでの光を浴びながら、私は塵一つ許さないほど丁寧にリビングを磨き上げる。 午後は、ケンジが「未来の賢いママのために」と受講を勧めてくれた、会員制のヨガ教室へ通った。
高い天井に静謐な音楽が流れるスタジオで、しなやかなポーズを取りながら深く、深く肺の奥まで呼吸を吸い込む。その瞬間、私の全身を巡る細胞の一つひとつが「これこそが正解の人生だ」と歓喜の声を上げているのがはっきりと分かった。
週末ともなれば、学生時代の、いわゆる「勝ち組」に分類される友人たちを招いてホームパーティーを開くのが常だった。 「サヤカ、本当に素敵なお家ね。この家具、カッシーナの新作でしょう? 料理の彩りも、まるでプロのケータリングみたい」 「旦那さんも一流企業のホープで、優しくて……サヤカは本当に、私たちが目指した完璧を具現化した存在ね」
シャンパングラスの触れ合う音と共に浴びせられる、純度の高い称賛。私はそれを、優雅な微笑みと共に、しかし内心では最高の勲章を授与される英雄のような誇らしさで受け止めていた。
銀座での優雅なショッピング、数ヶ月前から予約を入れなければ辿り着けないレストランでのディナー。仕事と自宅を往復し、ただ数字のために季節を消費していたあの頃とは決定的に違う。「生活」という概念そのものを慈しみ、自らの手で極彩色に染め上げていく喜び。 私は今、確かに、誰よりも濃密に生きている――その充足感に、全身を漬けていた。
しかし。 私の身体に、新しい命が宿ったことが判明した頃から、その鏡面のように美しく磨き上げられた完璧な空気に、目に見えないほどの微かな、けれど致命的な綻(ほころ)びが生じ始めた。
「サヤカ。僕の人生という長い航海には、君が必要だ。結婚してほしい」
差し出されたブルーボックスの中で、ダイヤモンドが傲慢なまでの輝きを放っていた。それを見ても、私の中に迷いは一微塵もなかった。 かつてのトモヤの時とは違う。ここにあるのは、確固たる「社会的地位」と「揺るぎない未来」だ。
彼の社内での確固たるポジション、将来の役員候補としての期待、そして何より、彼自身の冷徹なまでの能力と誠実な人格。すべてが、私の理想とする完璧な人生の設計図と、寸分狂わず合致していた。
「僕が外で全力で戦えるように、君にはこの家を守ってほしい。いつか子供ができたら、君のその聡明さで、正しく育ててほしいんだ」 「はい……喜んで。私も、ずっとそれを望んでいました」
彼の願いは、私の願いでもあった。外で戦う夫を支え、不純物のない温かい家庭を築くこと。それは私の母がそうであったように、私にとっての女性としての幸福の、究極の完成形だった。
翌日、指輪をつけて出社した私に向けられた、同期の女性社員たちの刺すような視線。そこに含まれる濃い羨望と嫉妬の色を、私は最高級のシルクを纏うような心地よい優越感として受け止めた。私は選ばれたのだ。この熾烈な競争社会で、最も有望な男の、唯一無二の伴侶として。
新婚旅行は、伝統と格式の息づく南フランスを選んだ。 ニースの海岸線。突き抜けるようなコバルトブルーの空と、陽光を反射してダイヤモンドを散りばめたようにきらめく地中海。
「綺麗……。まるで、永遠に続く絵画の中に閉じ込められたみたい」 海風に髪をなびかせながら私が呟くと、隣に立つケンジが、独占欲を隠そうともせずに私の肩を強く抱いた。 「君にふさわしい場所だ。これからは、もっと高く、もっと美しい景色を君に見せてあげるよ。僕についてくれば間違いない」 「嬉しい。……私、今、世界で一番幸せかもしれない」 「これからもっと幸せにするさ。僕の論理に、不可能はないからね」
彼の言葉には、一点の曇りも、揺らぎもなかった。その自信に満ちた横顔を見上げながら、私はこの人を選んだ自分の「監査」が正しかったことを、細胞レベルで確信していた。夢や情熱といった不安定で霧のようなものではなく、実績と信頼、そして経済力に基づいた愛。それこそが、私を永遠に守り続けてくれる、不落の盾なのだと。
帰国後、私たちは都心の空を切り取るような、最新のタワーマンションへの入居を決めた。 内覧の日、地上三十階のリビングに足を踏み入れ、足元に広がる東京のパノラマを目にした時の高揚感を、どう表現すればいいだろう。
二十畳を超える広大なリビングダイニング。東側の巨大な窓からは、朝の光が約束された成功のように差し込んでいる。 「どうだ? ここなら、僕たちの子供が走り回っても十分な広さだろう。セキュリティも完璧だ」 ケンジが満足げに、自らが手に入れた領土を見渡す。何もない無機質な空間に、これからの私たちの輝かしい未来が、鮮やかなホログラムのように投影されているようだった。
「素敵……。ねえケンジ、ここにイタリア製の大きなソファを置きましょう。あなたの好きなダークブラウンの、重厚な革張りのやつを」 「いいね。ダイニングテーブルは、家族が増えても対応できるように、特注の一枚板にしようか」
私たちは、完璧なドールハウスを作り上げる子供のように、未来の配置図を楽しげに語り合った。 窓の外には、無数のビル群が墓標のように林立している。その一つ一つの窓の奥に、名もなき人々の、矮小な営みと葛藤がある。けれど、この高さからすべてを見下ろす私たちは、それら雑多で不潔なものから物理的に切り離された、選ばれし高みにいる。
ケンジの妻となり、この天空の城の女主人となること。 それは、私が常に「誠実」に現実を見つめ、正しい選択だけを積み重ねてきた結果への、神様からの正当な報酬のように思えた。
「ありがとう、ケンジ。私、最高の家庭を作るわ。あなたが世界で一番くつろげる、完璧な場所にしてみせる」 「ああ、頼りにしてるよ、サヤカ。君なら、僕の理想を具現化してくれるはずだ」
夕暮れ時、世界が茜色のベールに包まれゆく中、私たちは三十階の窓際で、盟約を交わすような口づけを交わした。 夫は将来を嘱望されるエリート。新居は誰もが羨むタワーマンション。そして私のお腹には、いつか宿るであろう、祝福された新しい命への希望が、確信を持って脈打っていた。
私が思い描いた以上、いや、それをも遥かに凌駕する、不純物ゼロの完璧な結婚生活のスタート。 この時の私は、微塵も疑わなかった。 この堅牢な城郭が、たった一つの小さな、けれど致命的な嘘から、音を立てて崩れ去る日が来るなんてことを。 この完璧な幸福の重みが、やがて私自身の首を締め上げる、冷たい銀の鎖になるなんてことを。
ただ、私は目の前の、網膜を焼くほどの眩い光だけを、真実だと信じて疑わなかったのだ。
新婚生活の幕開けは、私が幼い頃から繰り返し脳内で描いてきた、非の打ち所のない完璧な脚本通りに進行した。 寿退社という名の「円満なる戦線離脱」を果たし、私は組織という巨大な歯車から解放された。手元に残ったのは、天空の城郭での有り余るほどの時間と、それを彩るための潤沢な資金。
私はそのすべてを、自分という素材を磨き上げること、そしてケンジが帰還する「聖域」をより高潔なものにすることへと注ぎ込んだ。
午前中、三十階の窓から降り注ぐ暴力的なまでの光を浴びながら、私は塵一つ許さないほど丁寧にリビングを磨き上げる。 午後は、ケンジが「未来の賢いママのために」と受講を勧めてくれた、会員制のヨガ教室へ通った。
高い天井に静謐な音楽が流れるスタジオで、しなやかなポーズを取りながら深く、深く肺の奥まで呼吸を吸い込む。その瞬間、私の全身を巡る細胞の一つひとつが「これこそが正解の人生だ」と歓喜の声を上げているのがはっきりと分かった。
週末ともなれば、学生時代の、いわゆる「勝ち組」に分類される友人たちを招いてホームパーティーを開くのが常だった。 「サヤカ、本当に素敵なお家ね。この家具、カッシーナの新作でしょう? 料理の彩りも、まるでプロのケータリングみたい」 「旦那さんも一流企業のホープで、優しくて……サヤカは本当に、私たちが目指した完璧を具現化した存在ね」
シャンパングラスの触れ合う音と共に浴びせられる、純度の高い称賛。私はそれを、優雅な微笑みと共に、しかし内心では最高の勲章を授与される英雄のような誇らしさで受け止めていた。
銀座での優雅なショッピング、数ヶ月前から予約を入れなければ辿り着けないレストランでのディナー。仕事と自宅を往復し、ただ数字のために季節を消費していたあの頃とは決定的に違う。「生活」という概念そのものを慈しみ、自らの手で極彩色に染め上げていく喜び。 私は今、確かに、誰よりも濃密に生きている――その充足感に、全身を漬けていた。
しかし。 私の身体に、新しい命が宿ったことが判明した頃から、その鏡面のように美しく磨き上げられた完璧な空気に、目に見えないほどの微かな、けれど致命的な綻(ほころ)びが生じ始めた。
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