のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉

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第一章: 「エルム村へようこそ」

第四十話: 初めての仲間作り

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 市場での成功から数日後、フィオはセリナの家を訪れていた。次のジャム作りのアイデアを話し合うためだ。しかし、話が進むうちにセリナが提案したのは、意外にも「仲間を作ること」だった。

 「一人で頑張るのも素敵だけど、仲間がいればもっと楽しいし、新しい発見も増えるわよ。どう?」

 「仲間、ですか?」フィオは少し驚きつつも、興味が湧いてきた。都会にいた頃は孤独を感じることが多かった。けれど、エルム村では村人たちとの温かい交流が日々の喜びになりつつある。

 「ちょうどいい人を紹介してあげるわ。草花に詳しいハンナさんと、調理の腕が抜群のグレッグさんよ。きっとフィオの力になってくれるはず。」

 その日の午後、セリナに連れられてフィオはまずハンナの家を訪れた。ハンナは村の外れで広大な野草園を管理している女性で、温かい笑顔が印象的だった。

 「フィオさんね、初めまして。セリナから話は聞いているわ。あなたのジャム、とても評判みたいね!」

 「ありがとうございます。ハンナさんの野草園、ぜひ見せていただきたいです。」フィオの目が輝いた。

 ハンナに案内されながら園内を歩くと、見たこともない草花がたくさん広がっていた。ハンナは一つひとつ丁寧に説明してくれる。

 「この『ミルククラウン』は、ほんのり甘い香りがするわ。ジャムだけじゃなくてハーブティーにも使えるのよ。」

 「すごい…!こんなに素敵な植物があるなんて!」フィオは感動しながらノートにメモを取り続けた。

 その後、グレッグの家にも立ち寄った。グレッグは大柄な体格に似合わず、細やかな手仕事が得意で、村でも評判の料理人だった。

 「君がフィオか。市場で噂になってる新人だな。」グレッグは笑顔で手を差し出した。「俺の厨房はいつでも貸してやるから、困ったら言ってくれ。」

 「ありがとうございます!グレッグさんのお料理も、ぜひ教えてください!」

 二人との出会いは、フィオに新しい活力を与えた。帰り道、フィオは胸が高鳴るのを感じながらこう思った。「仲間ができるって、こんなに心強いことなんだな…!」

 新しい友人たちとともに、フィオのエルム村での生活は、さらに楽しく、賑やかなものになりそうだ。次の挑戦に向けて、フィオの冒険は始まったばかりだった。

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