のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉

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第一章: 「エルム村へようこそ」

第八十六話: 森の恵み

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 朝食を終えたフィオは、ロロに頼まれた食材探しのため、ポポと一緒に森へ向かった。目的は、ロロが作る特製スープの材料となる野草「ミントリーフ」と「森のクルミ」だ。

 「ミントリーフは川辺によく生えているんだって。でも森のクルミは少し探すのが大変かもしれないってロロが言ってたな。」
 フィオは地図を広げながら呟いた。ポポは翼を軽く広げてフィオを励ますように飛び跳ねる。

 川辺に着くと、冷たい風が頬をかすめた。清らかな水がさらさらと流れる音に耳を傾けながら、フィオは足元を注意深く観察する。しばらく歩くと、鮮やかな緑色をしたミントリーフを見つけた。

 「これだ!ロロが言ってたのと同じ葉っぱだよね?」
 「間違いないよ。ミントリーフは香りもいいから、すぐ分かるんだ。」
 ポポの助言を受け、フィオは必要な量だけ摘み取り、丁寧に袋へと収めた。

 次の目標は「森のクルミ」だ。フィオは地図を頼りに少し奥まった場所へと足を運ぶ。そこは大きな木々が密集しており、太陽の光がほんの少ししか届かない静かな場所だった。

 「ここら辺にあるはずなんだけど……。」
 フィオがキョロキョロと周囲を見回していると、ポポが前足で地面を指さした。

 「フィオ、あそこを掘ってみて!クルミの木の根元にはよく埋まっているんだ。」
 言われた通り、フィオは木の根元を軽く掘り始めた。すると、固い殻に包まれた森のクルミが次々と姿を現した。

 「すごい!これでロロのスープがもっとおいしくなるね。」
 フィオは満足そうに微笑み、ポポと一緒にクルミを袋に詰めた。

 森の道を帰りながら、フィオは自然の恵みに感謝する気持ちをかみしめた。エルム村での暮らしは、毎日が新しい発見の連続だ。ポポと目を合わせ、心が通じ合ったように笑い合う。

 「ロロも喜んでくれるかな。」
 「きっと大喜びだよ。」
 そう話しながら、二人は村へと続く道を歩いていった。

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