のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉

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第三章 二人と一匹ののほほん生活

第56話: グリモワールの森への道

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 湖畔のカフェでのんびりとした時間を過ごしたフィオたちは、次の目的地について話し合った。

 「ねぇイマーシュ、せっかくだからこの辺りの観光スポットも行ってみたいな」

 フィオの提案にイマーシュは地図を確認しながら、「そうだな、グリモワールの森っていうのがあるらしいぞ。駅の広場からバスが出てるみたいだ」と答えた。

 「グリモワールの森?」フィオはその名前に興味を惹かれ、ポポも「チチッ!」と元気よく反応する。

 「魔法の本がたくさん眠っているって伝説がある森らしい。まぁ観光地になってるってことは、実際は綺麗な自然が楽しめるだけかもしれないけどな」

 「面白そう!行ってみようよ!」フィオはワクワクしながら立ち上がった。

 二人と一匹は、駅の広場へ向かうことにした。広場には、さまざまな観光客が行き交い、土産屋や露店が並んでいる。地元の名物である焼き栗や手作りのアクセサリーが売られており、フィオは思わず足を止めて見入ってしまった。

 「フィオ、バスの時間を確認しといた方がいいぞ」イマーシュが声をかけると、「あっ、ごめん!」と慌ててバス停へ向かう。

 バス停の看板には「グリモワールの森行き」と書かれており、次の便が20分後に出発すると掲示されていた。

 「少し時間あるね」とフィオは辺りを見回し、近くの露店で売られている可愛らしい木製のストラップを手に取った。「見て、ポポみたいなリスのストラップだよ」

 ポポは興味津々にストラップを見つめ、小さな手で触れようとする。「買っていこうかな」とフィオが微笑むと、イマーシュは「お土産にはちょうどいいな」とうなずいた。

 そうして買い物を楽しんでいるうちに、バスの時間が迫ってきた。乗り場にはすでに観光客が列を作っており、二人も並ぶことにした。

 「こんなに人気なんだね」とフィオが驚くと、イマーシュは「森の神秘的な雰囲気が人気なんだろうな」と軽く肩をすくめた。

 しばらくしてバスが到着し、フィオとイマーシュ、そしてポポは席に座った。窓の外には駅周辺の街並みが徐々に遠ざかり、やがて緑豊かな景色が広がり始めた。

 「どんな森なんだろうね?」フィオは期待に胸を膨らませ、遠くの山々を見つめながら言った。

 「行ってみてのお楽しみだな」とイマーシュは微笑み、ゆったりとしたバスの揺れに身を任せるのだった。

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