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74話

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「そう、良かったわ」
「黄華、誕生日おめでとう」
「ありがとうございます。父上」
「黄華、これ誕生日プレゼントだ」
「開けてもいいですか?」
「いいよ」
「これは?」
「首飾りだ」
「ありがとうございます。父上」
「黄華、誕生日おめでとう」
「ありがとうございます。母上」
俺は黄華に贈り物を渡す。
「ありがとうございます。父上」
「気にいってくれたかな?」
「もちろんです。大切にしますね」
「ありがとうございます。父上」
「喜んでくれたなら良かったよ」
こうして黄巾党の討伐を終えた俺たちは帰路につくのであった。
それから1年後。
俺は36歳になり、美花は20歳になった。
俺は美花と一緒に過ごしていた。
そんなある日。
夫の玄徳と俺は美花を連れて黄巾党討伐に来ていた。
「奉先、黄巾党はどこにいるんだろうね」
「わかりませんね。でも黄巾党を倒して平和を取り戻しましょう」
「そうだね」
俺たちは歩いていると前方に敵がいた。
「母上前方に敵影!」
「どうやら、敵さんのようですね」
「気をつけてくださいね」
「わかっています」
俺たちは武器を構える。
「俺の名は張曼成!この俺様が相手だ!」
「奉先、任せたぞ」
「わかった」
「俺は呂布奉先……覚悟しろ」
なんだとという顔を張曼成がする。
「ふっ、ふざけるな!貴様のような雑魚に何ができる!」
「確かにな、だが娘を守る為ならなんでもできる!」
「ふん、馬鹿め!死ねぇ!」
「喰らえ!」
「なにぃ!?」
俺は剣を抜き、張曼成の攻撃を全ていなす。
「ば、化け物め!」
「次はこちらからいくぞ」
「くそ!喰らえ!」
「遅いな」
「くっ!」
「終わりだ」
「なに!?」
「喰らえ!」
「ぐはぁ!!」
張曼成は敗れた。俺が美花の元へ駆けつけると美花と黄巾党の戦いは始まっていた。
「奉先、来たか」
「美花、怪我はないか?」
「ええ、ありません」
「美花、下がっていろ」
美花を下がらせ、俺は敵に向かって走り出す。
「いくぞ!てぇりゃあ!」
「ぐはぁ!」
「な、なんて奴だ……」
「まだやるのか?」
「ひ、ひぃ!」
「逃げていくぞ」
「逃すか!」
「深追いするな奉先」
分かりましたと俺は言って俺たちは街へも戻った。
「奉先、大丈夫か?」
「問題ないですよ」
「そうか……」
そして、黄巾党は壊滅した。
その2年後。
再び黄巾党が挙兵した。
今回も劉備殿と共に出陣する。
「今回はどんな作戦なんですか?」
「今回は前回とは違う場所を攻めるらしい」
「なるほど」
「奉先はどう思う?」
「前回の反省点を活かして攻めると思います」
「そうか、だとしたら厄介だな」
「そうですね」
そして、遂に黄巾党の本拠地に着いた。「よくきたな、劉備、呂布」
「お前たちは誰だ!?」
「私は黄巾党の四天王の一人、張宝だ」
「同じく四天王の張梁だ」
「お前たちが首謀者か」
「そうだ」
「お前たちを倒し、黄巾党を終わらせる」
「それは無理な話だな」
「なぜだ!?」
「我々には最強の武将がいるからだ」
「お前が最強か?笑わせるな」
「お前では勝てんさ」
「やってみなければわからないだろ!」
「まあいいさ、戦おうじゃないか」
「望むところだ」
俺達は戦いを始める。
まずは劉備殿が仕掛けた。
「うぉー!」
劉備殿が刀を抜いて張宝に斬りかかる。
「無駄だよ」
見えない力が刀を弾く。魔法?いや違うなこれは
『気法』の力か厄介な相手だ。
「どうしたんだい?」
「まだまだ!」
劉備殿は更に攻撃を繰り出す。しかし、全て防がれてしまう。
「やはり弱いね君は」
「くっ!」
「仕方がない、私が相手をしてあげよう」
張宝は杖を持ち、呪文を唱える。俺は張宝の呪文にも厄介さを覚える
「(くそ、こっちは古術か)」
俺たちが普段使う魔法とは違う魔法それが古術
こちらはもはや使い手すらいないと思っていた。まさかこの時代に使える者がいたとは。
「くらえ!炎舞」
「ぐわぁ!」
「母上!」
「心配するな黄華、こんなもの効かないさ」
「強がりを言うなよ」
「強がりではないさ」
俺はそれを踏んで『古術』でハルモルティを掛けておいた。ハルモルティは古術の1つで魔法結界を一時的に張る。だが張宝はそれにどうやら気づいてはいないらしい。
「喰らえ!爆裂火球!」
「くっ!」
「母上!」
「安心しろ黄華、この程度なら平気だ」
「ちっ!」
「次は私の番だね。氷結地獄!」
「母上!」
「く!(ハルモルティがもう持たない)」
「どうだい、私の強さは」
「強いね、だけど負けられないんだ!」
「ならこれで終わりだ!」
「母上!」
「美花、玄徳を連れて逃げてくれ!」
「母上は!?」
「俺は大丈夫だから早く行け!」
「わかりました」
美花は玄徳を連れて逃げる。
「行きました?」
「ああ」
戦いを止めた。そして
「……おい。この茶番はもうやめにしてくれないか?」
「そうだな」
全員で笑った。
「ばれていたのか」
「当たり前だ。古術まで使って何を考えているんだ?」
「すまないな。少し試させて貰ったんだよ」
「どういうことだ?」
「実は君たちの実力を知りたくてね。わざと負けたフリをしたんだ」
「そうだったのか」
こいつらは実は俺の愛弟子たち。実は俺の実年齢は300歳である。俺の弟子になった奴はみんな寿命が伸びる。
なので俺に弟子入りをするのだ。
「我らは捕まって改心したという扱いにするんですね?」
「そうだ」
「なるほど」
「それじゃあ帰るぞ」
「はい」
こうして黄巾党の討伐は終わった。
それから2年が経つ。
俺と美花と玄徳は洛陽に来ていた。
「奉先、今日はどこにいくの?」
「俺の教え子たちまあ、弟子ですねそいつらの様子を見に行く予定です」
「そうなの?」
「はい」
俺は劉備軍に入り、今は劉備軍の将軍をしている。
「美花、奉先さん、お久しぶりですね」
「久しいな孔明」
「こんにちは、孔明くん」
「美花、元気にしてたか?」
「うん、もちろんだよ」
「そうか、良かったぜ」
「奉先、これからどうするの?」
「ちょっと会っておきたい人がいまして」
「そうなのか」
「ええ」
俺はある場所に向かう。その場所に着く。そこには一人の女性が座っていた。
「失礼します」
「あら、奉先じゃないの」
彼女は王允の妻、王氏だ。
「どうも」
「珍しいわね。貴方が来るなんて」
「そうですか?」
「ええ」
「そうですか」
「それでどうしたの?」
「実は頼みがありまして」
「何かしら?」
「王允殿のところに手紙を送って欲しいのです」
「わかったわ。でもなんのために?」
「それは……」
俺は美花の事を詳しく説明した。
「なるほどね、そういう事ね」
「はい」
「分かったわ。送るわ」
「ありがとうございます」
「いいのよ。気にしないで」
「助かります」
「また来てちょうだいね」
「はい、分かりました」
そして、俺達は劉備の元へ戻る。
「おかえりなさいませ、奉先様」
「ただいま戻りました」
「どうでしたか?私の師匠は」
「相変わらず強かったよ」
「そうですか、それはよかった」
「玄徳、お前はどうだ?」
「私か?私はまあまあかな」
「まあいいさ。お前はまだ若いからな」
「はい」
「さて、仕事に取り掛かるか」
「はい!」
俺達は仕事をして過ごす。
ある日のこと、黄巾党が挙兵する。
今回は前回と違いかなり大規模らしい。
俺たちは出陣の準備をしていた。
「今回、我々が戦う敵はかなりの規模らしい」
「はい、聞きました」
「かなりの大軍らしい」
「ええ、知っています」
「油断するなよ、俺たちがここで倒せば黄巾党は終わる」
「わかっていますよ」
「よし、行くぞ!」
俺たちは黄巾党の元へ向かう。黄巾党の本拠が見えてきた。
俺たちはそこで黄巾党の四天王の一人と出会う。
「貴殿らが劉備軍と呂布だな?」
「そうだが?」
「ふむ。良い目をしている」
「あんたは?」
「私は張宝。よろしく頼むよ」
「ああ、こちらこそ」
「では戦おうじゃないか」
「望むところだ」
俺は剣を抜く。そして戦いが始まった。
まずは張宝と戦う。俺はハルモルティを掛けようとしたが発動しなかった。
「(ハルモルティが使えないだと!?)」
「どうした?来ないのか?」
「くっ!」
俺は攻撃に出る。しかし、全て防がれてしまう。
「弱いね。君は」
「くっ!」
俺は一旦離れる。すると張宝は呪文を唱える。
「炎舞」
「くっ!(ハルモルティを使えれば!)」
俺はハルモルティを使うことが出来ない。
「(なぜだ!?)」
「どうしたんだい?」
「(まさか!)」
「ハルモルティを封じられたか!」
「ご名答」
「(くそ!)」
「終わりだね」
「まだ終わらん!」
「諦めが悪いね」
「お前を倒して、美花を助ける」
「君にできるかな?」
「やってやる」
俺と張宝の戦いが続く。俺は劣勢に立たされていた。
「もう終わりかい?」
「まだまだだ!」
「その意気込みだけは認めよう」
「ありがとよ」
「だが無意味だ」
「ぐわぁー!!」
俺は張宝の攻撃を受けて倒れてしまった。
「がはっ・・・」
「さらばだ」
「そこまで!お前は師匠を殺す気か」
「なんだい君たちは?」
「劉備軍の武将、関羽雲長と」
「趙子龍」
「劉備玄徳の義兄弟」
「張飛翼徳」
「いざ参る」
「覚悟しろ!」
「面白い」
戦いが始まる。最初は互角だった。しかし、徐々に劉備軍が押され始める。
「うおぉぉおおお!!(今しかない!)古術インバラウ!」
「なにぃ!」
「張宝、これで終わりだ!」
「そう簡単にやられるか!」
「無駄だ」
「なに?」
「もう遅い」
「なにをした?」
「お前の体には魔法結界を張ってある」
「いつの間に?」
「さっきだ。だから俺の技は効かない」
「そんなバカなことが」
「それにね」
むに
「……ひゃう」
「呂布奉先?君女の子だっけ?」
「ち、違う!」
「へぇ~そうなんだ」
「な、何をする!」
「可愛いね」
「うるさい!」
「照れなくていいんだよ」
「照れてなどいない」
「じゃあなんで顔が赤いの?」
子供産んでから胸が少し発育してしまっているので少し胸があるのだ。それを張宝は触ってきた。
「な、なにをする!」
「ふぅん、大きいね」
「こ、この変態め!」
俺は剣で斬りかかる。
「おっと危ない」
「き、貴様!」
「怒ったのかい?」
「黙れ!死ね!」
「嫌だよ」
俺は攻撃をするが、全部避けられてしまう。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「疲れてるみたいだね」
「くそ、どうして当たらない」
「君の太刀筋が甘いからだろ?」
「くっ」
「それとも、本当は僕と戦いたくないんじゃない?」
「そんなことはない!」
「そうか、ならかかってこいよ」
「言われなくてもそうしてやる!」
「(やはり女だな)」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「どうした?息が切れているぞ?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「もう限界か?」
「くそ」
狭い路地に追いやられ俺は息絶え絶えになる。それ見越し
壁際に俺を押し付ける。
「……ひゃ」
「やっぱり君は可愛らしいな」
「ふざけるな!」
「本当だって」
「嘘だ!」
「まあいい。君は僕のものになったからね」
「誰が貴様なんかのものに!」
「強情だな。……えろ」
「ひっ」
「怯える姿も美しいね」
張宝は服の中に手を入れてくる。そして、下着に手を入れる。
「い、いやぁ……」
「声が震えてるよ」
「……いやぁ」
「泣いているのかい?おや?男のあれがあるのはなんでかな?ん?女のあれまであるぞ?変だね君。」
「やめて、お願いします。許してください」
「それは無理だね。僕は君を気に入ったよ」
「助けて、玄徳」
「他の奴の名前を言うなんて悪い子だね」
「あっ、そこはダメ」
おまんことクリトリスを攻められる。「気持ちいいだろう?もっと良くしてあげるよ」
「やだ、だめぇ」
「ほら、イッちゃいなよ」
「いや、イクゥーーー!!!」
俺は盛大にイってしまった。
「さすが淫乱だね」
「……あ……んあ……あ?……はあ……ん」
「まだ足りないようだね」
「やだ、もうやだ」
「遠慮しないで良いんだよ?」
「いや、もういらない」
「そうかい、残念だね」
「もう、いやぁ」
俺は泣きながら張宝に抵抗する。しかし、まんことクリトリスを再度攻められる。
「いや、また、イグゥーーー!!」
「ははははは、まだまだだね」
「もう、ゆるじでぇ」
「まだまだ終わらんよ」
それから数時間、張宝に弄ばれた。
「……あ……あ」
足を上げられまんこにちんこを入れられて喘がされる。
「ああ、すごい締め付けだ。とてもいいよ」
「あ……あ……あ」
「ふぅ、出すよ」
「あ、中はダメぇーーー!!」
中に出されてしまい、張宝は満足そうな顔をしていた。
「ふぅ」
抜かずに耳許で
「……もう1回するよ?」
「いや、抜いて、おねがいぃ」
「ダーメ」
「やだぁ、もうやだぁ」
そのまま2回戦に突入してしまう。
バックで今度は突かれる。
「あん、もうやだぁ、やめでぇ」
「いい声で泣くねぇ。興奮するよ」
「もうやだぁ、もう許してよぉ」
「ダァ~メ♡」
「ううっ」
正常位で今度はされる。
「あん!……んあ!」
「可愛いね」
「ううっ、もういやぁ」
「何言ってるんだい?こんなに濡らしているのにさぁ!」
「あ!ううっ!」
「また出すよ!」
「もう出さないでぇ!」
「無理だよ!」
奥にちんこを突かれ、精液を流し込まれる。
「ううっ、ううっ」
「さあ、あと4回はしようか」
「ううっ、ううっ、ううっ、ううっ、ううっ」
俺は泣きながら犯され続ける。
目が虚ろになり
「……んぐぅ、……んぎゅ、……ひゃうん!」
「ほら、ここが良いのかい?」
「ひゃぅ、……ひゃぅ、……はぅ、」
「さあ、また中に出すよ受け止めてね」
「やだぁ、やめてぇ、やめてぇ、やめてぇ」
「いくよ!」
「やだぁ!!」
中に出され終わる。
しばらくして劉備が見つけて介抱する
。その後、俺は気を失ったまま張飛、張遼、劉備と帰る。張宝との戦いで俺は女(特異体質)だという事がバレてしまった。
そして、その日の夜、俺の部屋には張遼と呂布がいた。
俺は目を覚ます。
「あ、大丈夫ですか!?呂布将軍」
「あ、ああ大丈夫だよ」
翌朝
蔡州へ向かうと劉備言う
俺は蜀に残って欲しいと言っていたのでしばらく残ることにした。
翌週は夏侯惇が遊びに来ることになっていた。
「(楽しみだな)」
そう思いながら過ごすのであった。
次回 第四話 曹操軍の武将が来る! 今回は魏の五虎将の一人曹性です。
前回までのあらすじ 張宝と戦い女だと知られてしまい、張宝に犯されてしまう。
夏侯惇が遊びに来た。翌日、朝から仕事を始める。すると、
「失礼します」
と、張遼が入ってくる。
「どうした?」
「夏侯惇様が来られました」
「そうか、では通してくれ」
「分かりました」
数分後、夏侯惇が部屋に入って来る。
「久しぶりだな」
「そうだね」
「元気にしてたか?」
「ああ、もちろん」
「そうか、それは良かった」
「今日はどうする?」
「久しぶりにお前の家に行ってみたい」
「分かった」
「お邪魔します」
「ただいま~」
「お帰りなさいませ。旦那様」
「え?お、おお、お邪魔してるぞ」
「はい、ゆっくりしていってくださいね」
「ありがとうございます」
「じゃあ、お話をしよう」
俺はいつも通り話す。
「で?この人は誰なんだ?もしかして恋人なのか?」
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