異世界お料理探訪譚~魔獣引き連れて失礼します~

みなと劉

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16 パラケルスス谷と『影の一族』

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二時間後
目的地であるパラケルスス谷に着いた
谷の入り口付近に茶屋が有ったので休憩を取ることに


茶屋では
『パラケルスス谷饅頭』と『抹茶』が出された」
『パラケルスス谷饅頭』を説明欄から検索したら出てきた
薬草の一種を練り込んだ餡を薄皮で包んだお菓子である
薬草の苦みを生かした大人の味となっている。
この世界には、まだ無いものらしい
俺は、早速食べてみると 
とても美味しかった 
俺が食べるのを見ていたオーディン様も食べた
『抹茶』を説明欄から検索したら出てきた
緑茶を粉末にして、飲む飲み物
苦くなく飲みやすい
俺は、お茶を飲むのは初めてだったので飲んでみると
凄く飲みやすく美味しいものだった
俺達は、少しの間休息を取りながら
『作戦会議』を行った まずは、情報収集だ
この近くに盗賊団の拠点はあるのか? 情報を集める為、近くの村の人に聞いてみた
すると、この先に小さな集落があり
そこに、盗賊団のアジトがあるらしい
早速、俺達2人と龍神一体は
その集落へ向かった そして、しばらく進むと 洞窟が見えてきた
中からは、物音が聞こえる
誰かいるのか?
「これなんてどうだ?『バールベリトの隠れ蓑』一級品だと思わねぇか?」
ん?バールベリトの隠れ蓑?
『バールベリトの隠れ蓑』をアイテム図鑑説明欄から調べると
見た目は、ただの大きな布にしか見えない
しかし、これは特殊な生地で出来ており 魔力を通すことで、姿を隠すことが出来る優れものである 但し、使用者が触れている者のみ有効で
それ以外の者には効果が無い
更に、使用時間が限られており 1時間で効果が切れる そして、1日5回まで使用可能 なるほどね
これを上手く使えば、敵の目を欺けるな 俺の持っているスキルの中に
気配遮断のスキルがあったはず
それを使えば、気付かれることはないはずだ
影の一族の一員だろうか?
「ほうそれはすげぇ。俺は、『カプリコーンの角笛』だ」
こっちはカプリコーンの角笛か
『カプリーコーンの角笛』をアイテム図鑑説明欄から検索すると
見た目は、大きな鈴である
その音色は、聞いた者を眠らせる効果がある
また、催眠状態にすることも出来る
但し、睡眠時間は30分
使い所が難しいがうまく使えば、かなり強力な武器になる
しばらくして、盗賊団の一人がこちらに気付いた
気づかれたか!
だが、ここで怯むわけにはいかない ここは、一気に勝負をかけるしかない
そう思った俺は、オーディン様に目配せした
オーディン様も俺の考えていることが分かったらしく
小さくうなずいた
俺とオーディン様は、同時に動いた 俺は、隠密を発動させた
これで、奴らは俺達のことを認識できなくなった
オーディン様は、雷魔法を放った
そして、俺も雷魔法で援護した
相手は、魔法耐性がないらしく 
あっさり倒れた 
俺達が、倒した男に近づくと男は息を引き取っていた
やはり、この男が影の一族だったか
男の持ち物を漁ると
通信用の魔石が出てきた
恐らく、仲間に連絡していたのだろう それから、アジトの中に入ると
そこには、大勢の人が縛られていた
その中には、村長らしき人物もいた
おそらく、この人達を人質にしていたんだ
スキル隠密を図鑑説明欄から解除すると 俺は、村長に話しかけた
すると、影の一族と思われる人物が現れた
その人物は、仮面を被っていて顔が分からなかった
俺が、戦闘態勢を取ると
オーディン様が待ったをかけた
どうやら、その人物に心当たりがあるらしい 
オーディン様
「どうしてお前がお前のようやつが犯罪組織『影の一族』となったのじゃ!?
答えよ!」
すると、その人は
口を開いたその声は、女の声であった
その言葉を聞いた瞬間
オーディン様は、膝をついて泣き崩れてしまった どうやら、知り合いらしい
俺も、オーディン様の近くに行き話を聞いた
その話は、あまりにも衝撃的な話だった。
「なぜじゃ、なぜなんじゃ!フレイヤ!」
え!?フレイヤってあのフレイヤ様

神話フレイヤ図鑑説明欄で検索してみると
北欧神話に出てくる戦乙女の名前だ
フレイヤ 
別名:炎の精霊王
戦いを司る女神
神々の中で最も美しいとされる女性
オーディン様と、仲が良く 
いつも一緒に行動している
そして、オーディン様の愛娘 
それが、フレイヤ様なのか?

そんなことより、今は目の前の問題を解決しないと
オーディン様と、フレイヤの関係とか後回しだ まずは、この人を助けることが最優先事項だ
俺は、オーディン様に声をかけた 俺が、オーディン様を立ち上がらせようとした時 後ろから殺気が感じられた
俺は、咄嵯にオーディン様を突き飛ばした すると、俺の首元には剣が突きつけられていた 俺は、冷や汗を流しながら
ゆっくりと振り向くと
そこにいたのは、影の一族と呼ばれる犯罪者集団のボス フレイヤの姿があった 
俺が、なるべく動かないようにしていたら
オーディン様が
「やめよ!フレイヤ!そやつにてを出すことは許さん!」
だが、フレイヤ様は何も聞こえていないような変な感じがした
それに冷静になってみてみると
フレイヤ様の目には光が宿っていない状態であった

まさかこれは
目には光が宿っていない状態の人間を図鑑説明欄から検索してみた その結果、ヒットしてしまった
その人物は、ラハブという男だった
この男もまた、影の一族の一員であり
裏世界の住人だ
何故分かったかというと
この男も目が光っていなかったからだ
オーディン様も俺と同じことを思ったのか 
俺に近づき
「我の娘フレイヤは誰かの洗脳を受けておるようじゃ
しかも自分が『影の一族』のボスという設定での洗脳と見た」
「やはりどうすればフレイヤ様を助けられますか?」
「やってみる価値はあると思うが
『エクレアンリフレッシュ』という魔法があるそれを上手く掛ける必要がある」

『エクレアンリフレッシュ』を魔法図鑑説明欄から調べてみた
どうやら、状態異常回復魔法らしい
俺は、早速使ってみることにする
俺は、フレイヤ様に魔法をかけようとしたが
なかなかうまくいかなかった
そこで俺は、ある作戦を思い付いた
それは、魔法で『催眠』をかけることだ 上手くいくかどうか分からないけど

アイテム『カプリーコーンの角笛』をフレイヤ様にしようした
フレイヤ様は『催眠』状態だ
いまがチャンス!!
「『エクレアンリフレッシュ!!』」
俺が、フレイヤ様に使用すると
フレイヤ様に掛かっていた洗脳が溶けた

「え?わたくしはどうして?」
「フレイヤよ完全に洗脳が解けたようじゃな」
「お義父様!また会えるとは思っていませんでした」
フレイヤは俺をみると
「あ、お義父様こちらのかたは?」
「あ、忘れておった
ユウキこっちは義理の娘のフレイヤ」
「どうも俺は、ユウキ。ユウキ・ルヴァンです」
話をすると
先ほど捕まっていた
村人たちと村長を解放し
村へと移動
「ありがとうございました。
これで村を存続できます」


村は解放出来たが
まだグングニール捜索が終わっていない
俺、オーディン様、フレイヤ様と一緒に再度
グングニール捜索を再開する
村から更に奥へと進んだところに
ヨルムンガンドという名前の洞窟があるという
一時間後
ヨルムンガンド洞窟へと到着した


ヨルムンガンド洞窟図鑑説明欄から検索すると
ヨルムンガンドは毒蛇の王様と言われている
全長は10メートルを超える大蛇である 洞窟内部に入ると そこには、大きな蛇がいた
図鑑説明欄から検索すると
名前はヨルムンガンド
種族 蛇属
魔獣ではないため
戦闘能力計測不明
体長15メートルの大きめのドラゴンであった
この世界のドラゴンは、普通の動物と変わらないらしく
魔物ではなくただの動物のようだ
まぁ、強いことに変わりはないみたいだけど オーディン様と、フレイヤ様は戦闘態勢に入った
オーディン様は、雷魔法を放った
フレイヤ様は、氷魔法を放とうとしていた 
だが、その攻撃は全く効いていなかった どうやら、鱗が硬すぎて
ダメージを与えられなかったらしい
俺も、剣で斬りつけてみたが
やはり、硬い皮膚に阻まれて ダメージを与えることができなかった
なので強化魔法を使うことにした

「よし!ユウキ!お主に強化魔法プリズムを掛ける!」
「分かりました!俺は剣に強化魔法オーラを掛けます」
オーディン様は、俺の強化魔法の掛け終わるのを待ってくれていた
そして、俺の強化された剣で オーディン様は、炎魔法を放つ
フレイヤ様は、水魔法を放ち
二人とも連携を取りながら
攻撃を仕掛けた そして、なんとか オーディン様の炎魔法と、フレイヤ様の氷魔法が同時に命中
どうやら、かなり痛かったようで 動きが止まった そこを、オーディン様が 再び炎魔法を、放った 今度は、俺の剣に炎を纏わせ
フレイヤ様の、氷魔法も同時発動させた どうやら、俺と、フレイヤ様の魔法が上手く重なり合い
かなりの威力になったようだ
ヨルムンガンドは、そのまま息絶えてしまった
どうやら、討伐に成功したらしい ヨルムンガンドの死体を、アイテムボックスに入れ
先に進むと
巨大な扉があった
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