異世界でコンビニ経営したらなんか騎士様やら魔物やらも買い物にきた!?

みなと劉

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第百五十三話:『異世界コンビニの夜』

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「さて、今日も賑やかな一日が終わろうとしているな。」店長が店の片付けをしながら、ほっと一息ついていると、店の扉が開き、誰かが入ってきた。

「いらっしゃいませ、こんばんは!」店長は声をかけるが、その顔が一瞬引きつった。

「おお、やっぱり来ちゃったか。」店長が呟いたその瞬間、店に入ってきたのは、例の「異世界から来た男」、つまり「勇者」だった。

「こんばんわ、店長。今日はちょっと寄ってみたんだ。」勇者はニッコリと笑いながら店内に入ってきた。

「おお、久しぶりだな!元気か?」店長が気を使いながらも、少しだけ気まずそうに声をかける。

「元気だよ!でも、ちょっとした問題がね。」勇者は肩をすくめる。「最近、ダンジョンを攻略している最中に、ボスモンスターと間違えておにぎりを投げられたり、薬草を無駄に使っちゃったりしてね。」

「それは災難だな…おにぎりって、どんな間違いだよ?」店長は笑いながら、目を丸くする。

「うーん、いや、ボスモンスターが、おにぎりを大事に抱えていたんだ。『それは俺の命だ!』とか言ってたんだけど、実際それがただの昼ごはんだったんだよね。」勇者は苦笑いを浮かべて、店長に話す。

「まあ、確かにおにぎりは命をかけるくらい大事なものだよな。」店長も笑いながら同調するが、ふと何かを思いつく。

「あ、でもそれなら、ここの新商品『魔力回復おにぎり』を試してみるか?食べるとほんのり魔力が回復して、ダンジョンでの冒険が少し楽になるかもしれないぞ。」

勇者は目を輝かせながら「本当に!?」と反応するが、その顔に浮かんだ疑問の表情が、店長には見逃せなかった。

「でも、ちょっと待ってください…」勇者が一歩後退する。「食べてみても、もしかしてボスモンスターのおにぎりと似ているのでは…?」

店長は真顔で答えた。「おにぎりの味は保証する。ボスモンスターのものと間違えることは絶対にない!中身はもちろん、魔力強化された特製の具材を使っているから安心してくれ。」

その言葉を聞いて、勇者はしばらく考え込み、「じゃあ、それをください。」と答える。

そのとき、突然、扉が勢いよく開き、店内に大きな影が現れた。

「おお、また来たのか!」店長が驚く声を上げたのは、あの「ドラゴンビースト」のバラドンだった。

「おう!おにぎりが出てるって聞いたから、俺も食べに来たぜ!」バラドンは目を輝かせて、店内に入ってくる。

「おお、またお前か。」店長はため息をつきながらも、バラドンにおにぎりを渡す。「まあ、お前も食べてみるか。」

「いただきます!」バラドンはそのまま無言でおにぎりをむしゃむしゃと食べ始めたが、数秒後、何かに気づいた様子でハッとした。

「おい!これ、すごく魔力がこもってるな!これなら、ボスモンスターにも勝てるかもしれないぞ!」バラドンは大興奮で言った。

店長は少し自信を持ちながら答える。「まあ、魔力強化のために特製の具材を使っているからな。それに、お前みたいな強いモンスターにだって効果はあるさ。」

その後、勇者もおにぎりを食べ、ちょっとした冒険談を披露し始めた。もちろん、話の内容はいつも通り、ダンジョンでのボス戦や魔物との戦いの話ばかりだった。

そんな中、店内の空気が少し和やかになったとき、ふと窓の外に目を向けると、そこにはまたひとつの奇妙な影が現れていた。

「今度は誰だ?」店長が不安そうに言うと、扉が開き、そこから現れたのは…「異世界のギャル」だった。

「ちょっと!こんな時間にこんな店で食事してるの?」そのギャルは一歩店内に踏み込むと、まるで異世界のセレブのように周囲を見回しながら言った。

「え…いや、ちょっと待ってくれ!」店長が焦りながら言うと、ギャルはすぐに「じゃあ、まずおにぎり食べよ!」と答える。

店内はますます賑やかになり、冒険者と魔物たち、異世界の住人が入り乱れるワンダーコンビニは、いつものようにギャグ満載な一夜を迎えたのであった。

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