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56 王国騎士団団長カルラ=アルベイン
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「では、王国騎士団本部に来てください。そこで決闘を行いましょう」
「おっけー!わかったよ!(もう一度彼と1戦交えるってことだよね?)」
アキトは宿に戻り荷物をまとめたあとすぐに王国騎士団本営に向かった。
(確かここだったよな……?)
アキトは、騎士団本部の入口にいる兵士に声をかけた。
「あの~、すみません。今日ここに来るように言われてやってきたんですけど……」
その言葉を聞いた瞬間兵士は目を見開き驚いていた。
そして、慌てて中に駆け込んでいった。
「ちょっと、待っていて下さい!!」
「はい!」
暫く待つと一人の男性がやってきた。
「こんにちは、君がアキトくんかな?」
「はい、そうです」
「それじゃあ、着いてきてくれるかい?中で団長が待っているから」
「わかりました」
それからアキトが案内された部屋の中には、一人の男がいた。
年齢は30歳くらいだろうか。金髪で長身のイケメンである。
「お待ちしておりました。私が王国最強の剣士にして騎士団長を務めさせて頂いている、『カルラ=アルベイン』と申します」
「はじめまして、私は、アキトと言います。よろしくお願いします」
(あれ?今この人が自己紹介したのに……なんで僕の名前知ってるんだろう……まぁ、いっか)
と疑問を持ったものの深く考えないようにした。
「では、早速ですが始めようと思います。準備をしてくれるかな?」
「わかりました」
アキトは『槍王』の熟練値をMAXにした。
『魔槍術』→『魔天翔槍』
スキルの練度が一定に達しました。新しい奥義を取得しました。
「螺旋突き」を習得しました。
ピコン
『槍の極み』の効果が重複しました。
称号『槍の王』:すべての武術スキルの中で頂点に位置するもの
効果:すべての武術スキルの効果が2倍になる。また、すべての行動がスキル補正を受けるようになる。
称号の「槍の極み」を「槍王」に変更します。
ピコン 称号の「槍の極み」を取得しました。
(よし!準備万端!)
「では、いきますよ!『魔天翔槍』」
スキルを発動すると身体の底の方で力を感じ、魔力が腕を伝わり槍へと伝わっていく。
その勢いは、止まることを知らず、そのまま槍を相手に向かって投げ放った。螺旋の力を宿し、螺旋を描き相手を貫かんとする一撃。
「ふっ!『神速』」
ピコン 称号を獲得しました。
称号「瞬閃」:すべての攻撃を回避する
効果:回避するたびに熟練値が上がりやすくなり、相手の技も学習していく
「へぇ~、『神速』かぁ~」
「えぇ、そうですね。あなたが使う『槍王』と同じようなものだと思ってもらって構いませんよ」
「なに?!それは、興味深いな!『瞬閃』を見せてくれ」
『魔天翔槍』→『螺旋槍』
ピコン スキルの練度が一定に達しました。新しい奥義を取得しました。
ピコン
『魔槍撃』を習得しました。
ピコン
「うぉ!?凄いな……その年でこれほどまでとは……これは俺の想像以上だな」
とカルラが呟く。
アキトとカルラの勝負が始まって一時間近くが経過していた。
(もうそろそろ終わりだな……疲れたな……『鑑定』……えぇ!!)
アキトは驚愕していた。
そこには……
『カルラ=アルベイン Lv.65』
(レベル65って、化け物じゃん!そんな強いのにまだ30歳で王国最強なのか?この世界の人達どうなってんの?)
『槍の極み』の効果もあってなんとか戦えているが、それも時間の問題だろう。
カルラの連撃が徐々にアキトの体を掠め始める。
(ヤバい!このままだと本当に負けるぞ!)
(どうしよう!)
(どうしたらいい?)
(……どうしたい?)
(勝ちたい!強くなりたい!)
(そうだ!僕は、強くなるって決めたんだ!そのためなら、なんだってやってやる!だから、力を貸せ!僕の体!!!!『限界突破』『並列制御』『爆火炉』『爆水炉』『風雷炉』!そして!新奥義、いくぜぇえー!!)
アキトは全身に魔法陣を浮かべ、さらに、新たなスキルを発動した。
その瞬間、アキトから放たれていた殺気が膨れ上がり、空気が変わる。その急激な変化についていけずカルラの動きが完全に止まった。
「何が起きた……?」
カルラには何が起こったのか分からなかった。
だが次のアキトの攻撃を避けるべく剣を構えたが既に遅かった。
「『双流渦剣』!!」
カルラは吹き飛ばされたのだ。
まるで台風の中にいるような風に。アキトから発せられた水がカルラを捕らえていた。
アキトはそこから水流を生み出し竜巻を作り出すそしてその中に閉じ込めた。
そこにアキトは特大の水柱を放つ。そしてそれを圧縮して、一つの巨大な球体を作りあげた。
アキトはその巨大な水の玉を地面に叩きつけた。
轟音と共に辺り一帯が更地となった。
「これで終わりです」
ピコン
『アキト・オミンクレイLv.78』
『槍王』の熟練度が上がりました。新しい奥義を取得しました。
称号の「槍の王」を「槍の神王」に変更します。
称号の「槍の王」を取得しました。
ピコン 称号『魔槍王』を取得しました。
称号『水魔導王』を取得しました。
称号の「水魔」が統合し『魔水』となりました。
「いや素晴らしい闘いだった!まさか更地にして更には元に戻すとは天晴れ!」
「はい、そうです」
「アキト様はどこの国出身なのですか?見たことのないお召し物を着られていますが?」
「日本っていうところです」
「日本?そのような国は存在しませんが」
「異世界人なもので」
「あぁ!なるほどそういうことですか!納得です」
「おっけー!わかったよ!(もう一度彼と1戦交えるってことだよね?)」
アキトは宿に戻り荷物をまとめたあとすぐに王国騎士団本営に向かった。
(確かここだったよな……?)
アキトは、騎士団本部の入口にいる兵士に声をかけた。
「あの~、すみません。今日ここに来るように言われてやってきたんですけど……」
その言葉を聞いた瞬間兵士は目を見開き驚いていた。
そして、慌てて中に駆け込んでいった。
「ちょっと、待っていて下さい!!」
「はい!」
暫く待つと一人の男性がやってきた。
「こんにちは、君がアキトくんかな?」
「はい、そうです」
「それじゃあ、着いてきてくれるかい?中で団長が待っているから」
「わかりました」
それからアキトが案内された部屋の中には、一人の男がいた。
年齢は30歳くらいだろうか。金髪で長身のイケメンである。
「お待ちしておりました。私が王国最強の剣士にして騎士団長を務めさせて頂いている、『カルラ=アルベイン』と申します」
「はじめまして、私は、アキトと言います。よろしくお願いします」
(あれ?今この人が自己紹介したのに……なんで僕の名前知ってるんだろう……まぁ、いっか)
と疑問を持ったものの深く考えないようにした。
「では、早速ですが始めようと思います。準備をしてくれるかな?」
「わかりました」
アキトは『槍王』の熟練値をMAXにした。
『魔槍術』→『魔天翔槍』
スキルの練度が一定に達しました。新しい奥義を取得しました。
「螺旋突き」を習得しました。
ピコン
『槍の極み』の効果が重複しました。
称号『槍の王』:すべての武術スキルの中で頂点に位置するもの
効果:すべての武術スキルの効果が2倍になる。また、すべての行動がスキル補正を受けるようになる。
称号の「槍の極み」を「槍王」に変更します。
ピコン 称号の「槍の極み」を取得しました。
(よし!準備万端!)
「では、いきますよ!『魔天翔槍』」
スキルを発動すると身体の底の方で力を感じ、魔力が腕を伝わり槍へと伝わっていく。
その勢いは、止まることを知らず、そのまま槍を相手に向かって投げ放った。螺旋の力を宿し、螺旋を描き相手を貫かんとする一撃。
「ふっ!『神速』」
ピコン 称号を獲得しました。
称号「瞬閃」:すべての攻撃を回避する
効果:回避するたびに熟練値が上がりやすくなり、相手の技も学習していく
「へぇ~、『神速』かぁ~」
「えぇ、そうですね。あなたが使う『槍王』と同じようなものだと思ってもらって構いませんよ」
「なに?!それは、興味深いな!『瞬閃』を見せてくれ」
『魔天翔槍』→『螺旋槍』
ピコン スキルの練度が一定に達しました。新しい奥義を取得しました。
ピコン
『魔槍撃』を習得しました。
ピコン
「うぉ!?凄いな……その年でこれほどまでとは……これは俺の想像以上だな」
とカルラが呟く。
アキトとカルラの勝負が始まって一時間近くが経過していた。
(もうそろそろ終わりだな……疲れたな……『鑑定』……えぇ!!)
アキトは驚愕していた。
そこには……
『カルラ=アルベイン Lv.65』
(レベル65って、化け物じゃん!そんな強いのにまだ30歳で王国最強なのか?この世界の人達どうなってんの?)
『槍の極み』の効果もあってなんとか戦えているが、それも時間の問題だろう。
カルラの連撃が徐々にアキトの体を掠め始める。
(ヤバい!このままだと本当に負けるぞ!)
(どうしよう!)
(どうしたらいい?)
(……どうしたい?)
(勝ちたい!強くなりたい!)
(そうだ!僕は、強くなるって決めたんだ!そのためなら、なんだってやってやる!だから、力を貸せ!僕の体!!!!『限界突破』『並列制御』『爆火炉』『爆水炉』『風雷炉』!そして!新奥義、いくぜぇえー!!)
アキトは全身に魔法陣を浮かべ、さらに、新たなスキルを発動した。
その瞬間、アキトから放たれていた殺気が膨れ上がり、空気が変わる。その急激な変化についていけずカルラの動きが完全に止まった。
「何が起きた……?」
カルラには何が起こったのか分からなかった。
だが次のアキトの攻撃を避けるべく剣を構えたが既に遅かった。
「『双流渦剣』!!」
カルラは吹き飛ばされたのだ。
まるで台風の中にいるような風に。アキトから発せられた水がカルラを捕らえていた。
アキトはそこから水流を生み出し竜巻を作り出すそしてその中に閉じ込めた。
そこにアキトは特大の水柱を放つ。そしてそれを圧縮して、一つの巨大な球体を作りあげた。
アキトはその巨大な水の玉を地面に叩きつけた。
轟音と共に辺り一帯が更地となった。
「これで終わりです」
ピコン
『アキト・オミンクレイLv.78』
『槍王』の熟練度が上がりました。新しい奥義を取得しました。
称号の「槍の王」を「槍の神王」に変更します。
称号の「槍の王」を取得しました。
ピコン 称号『魔槍王』を取得しました。
称号『水魔導王』を取得しました。
称号の「水魔」が統合し『魔水』となりました。
「いや素晴らしい闘いだった!まさか更地にして更には元に戻すとは天晴れ!」
「はい、そうです」
「アキト様はどこの国出身なのですか?見たことのないお召し物を着られていますが?」
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「日本?そのような国は存在しませんが」
「異世界人なもので」
「あぁ!なるほどそういうことですか!納得です」
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