上 下
92 / 181

九十ニ話

しおりを挟む
最近異世界に召喚されたお兄さんは魔法使いの適正があったナイトである俺はそいつと一緒に旅をする
九十二話 勇者の方を見ると男達に絡まれている。
「なぁなぁ、いいだろ?一緒に遊ぼうぜ」
「いえ、結構です」
腰に手を回され
「僕は、男ですし」
振りほどく。
「そんなこと言わずにさぁ」
「離してください」
「いいじゃん、いいじゃん」
「嫌です!」
「強情だなぁ」
「誰か助けてぇ!」
俺は勇者の所へ駆け出す
「俺の勇者に手を出すな」
「誰だよお前」
「俺はナイト、こいつは勇者で俺とこいつは相棒で恋人だ」
「ふざけんな!」
殴りかかってくる。
拳を避けて腕を掴む。
「おらっ!」
背負投げをして地面に叩きつける。
「ぐあっ!」
もう一人の方も同様にして倒した。
「よし、一件落着」
「ありがとう、ナイト」
「怪我はないか勇者?」
勇者は先程のナイトの放った言葉で顔を真っ赤にしていた
「…ううん…大丈夫」
「それならよかった」
「……ナイト……」
「ん?」
「……僕のナイトは最高にかっこいいよ」
「ありがとう」
九十二話完
しおりを挟む

処理中です...