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百七十五話

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最近異世界に召喚されたお兄さんは魔法使いの適正があったナイトである俺はそいつと一緒に旅をする
百七十五話 朝になった。
「ん……ん~」
と勇者は起き上がる。それを見てジャックは……
「おはよう」
と言った。それを聞いた勇者は……
「うん、おはよう」
と答える。すると……
「もう出発するか?」
「そうだね。ナイト起こしてくるね」
と勇者は言い、ナイトの部屋に向かった。そしてドアを開ける。
「ナイト、そろそろ行こ……」
と言いかけたところで、勇者はナイトの姿を見て言葉を失う。そこには、全裸のナイトの姿があった。それを見てしまった勇者は……
「うわあ!!」
と悲鳴を上げた。それを聞いたジャックは……
「どうした!?」
と部屋の中へ入る。すると……
「うわああああ!」
と勇者がまたもや叫ぶ。それを聞いたジャックは……
「ん?どうした?何があった?」
と聞く。すると……
「いや、なんでもない」
と勇者は言う。それを聞いたジャックは……
「ん?そうか」
と答える。そして着替え終わると勇者は……
「じゃあ出発しよう」
と言い、宿を出た。
「んー!気持ちいい」
と勇者は伸びをする。それを見たジャックは……
「そうだな」
と答えた。すると……
「ねぇ、ジャック、昨日のお礼したいから何かして欲しいことある?」
と勇者は聞いた。それを聞いたジャックは……
「そうだな……じゃあ手繋いでくれるか?」
と言う。それを聞いた勇者は……
「え?それだけ?」
と聞き返す。すると……
「ああ、いいか?」
とジャックは聞く。それを聞いた勇者は……
「うん、いいよ」
と言ってジャックの手を握った。ジャックはそれに応えるように握り返した。
「これからよろしくね」
百七十五話完
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