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60話

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「優斗」
「なに?真司くん」
「キスしよう」
「うん……いいよ」
真司は、ゆっくりと目を閉じる。僕も目を閉じて唇を重ねた。
「んっ……」
舌を絡めるキスをする。僕は、夢中になって真司とのキスを楽しんだ。
「ぁー……んぅ……これ以上……だめ」
「ごめんね。我慢できなくて……」
「ううん。俺も我慢できなかったから……。でも、もうそろそろ時間だよね?」
「あ、そうだね」
時計を見ると、時刻はすでに8時を過ぎていた。
「また明日ね」
「うん!また明日!」
真司と別れて家に帰る。そして、家のドアを開ける前に、僕のスマホが鳴った。
『今日は楽しかった』
それは、真司からのメッセージだった。
『俺もだよ!』
そう返信して、僕は部屋に戻る。
翌朝
学校へ向かう。
真司くんと途中で会って一緒に登校。
教室に入ると、すでに真司くんは友達に囲まれていた。
「おはよう。真司くん」
「おはよー。優斗」
挨拶をして自分の席に向かう。
僕らが付き合ってるのを知ってるのは愛菜先生と1部の生徒のみ。
だから、みんなには内緒にしているのだ。
まぁ、バレてるとは思うけど……。
そんなことを考えながら授業を受ける。
そして、昼休みになった。
いつも通り屋上でご飯を食べることにしている。
しかし、その日だけは違った。
真司くんがいた。
「真司くん?」
「やっほー。一緒に食べようぜ!」
「えっと……いいのかな?」
「大丈夫だって!それに、たまには恋人らしいことしたいし……」
「わかった。じゃあ、遠慮なく座らせてもらうね」
「おう!」
恋人
男同士だけど恋人なんだ。
だから、少しぐらい甘えてもいいよね?
「ねぇ、真司くん」
「どうした?」
「ぎゅってしていい?」
「ふぇ!?い、いきなりかよ……」
「ダメ……かな?」
「べ、別にいいけどさ……急にされると驚くというかなんと言うか……」
「ありがと。それじゃあ失礼します」
真司くんの後ろに回って抱きしめた。
暖かい。安心する。ずっとこうしてたいなぁ……。
「あのぉ……優斗さん?そろそろ離してくれませんかね?」
「…………はっ!?ごめん」
無意識のうちに抱きついてしまっていたようだ。恥ずかしすぎる……。
急いで離れると、顔を赤く染めた真司くんの姿があった。
「真司くん顔赤いよ?どうかしたの?」
「ゆ、ゆうとさんのせいですよ!!」
「え?僕のせいなの?」
「はい!優斗のせいで優斗分がいつも以上に補給されました!どうしてくれるんです?」
(えー?それは僕関係ないんでは)
「まぁ、それは置いといて……」
「置いとくんだ……」
「これからもよろしくな。優斗」
「こっちこそよろしくね。真司くん」
そう言って笑い合う。
幸せだ。すごく幸せを感じる。
この先も、ずっとこうしていたいな。
真司くんの隣にいたい。
ずっと、永遠に。
それからというもの、毎日のように放課後になると、真司くんと一緒に帰ったり、どこかへ遊びに行ったりと楽しい日々を過ごした。
そんなある日のこと。
「最近、楽しそうだね」
「うん!友達も増えたし、毎日が充実してるから!」
「そっか。よかったね」
「うん!」
真司くんのおかげだよ。
本当にありがとう。
「それで、今日は何しようか?」
「うーん……特にないんだよなぁ」
「じゃあさ、映画見に行きたいんだけど、一緒に行かない?」
「もちろん行くぜ」
「やった!じゃあ、早速行こう!」
「おう!」
僕は真司くんの手を握って歩き出す。
手を繋ぐのは初めてじゃないけど、ドキドキしてしまう。
手を繋いでいるだけで幸せな気分になれる。
真司くんがいやらしいて付きで僕の太腿を触り出す。
「ちょ、ちょっと……真司くん」
「んー?どしたー?」
「どしたー?じゃないよ!!ここ外だからやめてよ……」
「いいじゃん。減るもんじゃないし」
「よくないよ……」
「そんなことよりさ、早く映画みよ」
(うぅ)
「……ぁー……ぅ……ぁ」
僕は声にならない悲鳴をあげた。
すりすりと撫で回される感覚に耐えきれず、身体がビクビクと反応してしまう。
そして、耳元に真司くんの吐息がかかる。
「……ぁっっ!」
変な声が出てしまった。
すると、真司くんはクスッと笑う。
「(どうしたの?)」
(おまえのせいだろ)
「(ふーん)」
そう言いながら、真司くんは僕の頬にキスをした。
「!?!?!?」
「これでおあいこだからな」
悪戯っぽく笑って言う。
ずるいよ……。
僕は顔を真っ赤にして俯いた。
真司くんはスボンのジッパーゆっくりと下げてきて
僕の下着の中に手を入れてくる。
(…………ぁ……っ!)
「だめぇっ……」
「気持ちいいくせに……素直になれよ」
「……っ!……きもち……ぃ……」
「え?」
「……だから……きもちいい……って」
「どこが?」
「……ち……ちん……こ……と……おし……り……のあな……です……」
「ちゃんと言えたな。偉いぞ」
そう言って頭を優しく撫でてくれる。
「じゃあ、もっとご褒美あげないとな」
「ふぇ?……あっ……!」
いきなり指を入れられて、激しく動かされる。
「……ぁ……ゃ……めぇ……そこ……ばっかり……」
「ここがいいのか?」
「……ぁっ!……んぅ……」
頭がおかしくなりそうなくらい、快感に襲われる。
「そろそろイキそうなのか?」
「……イク……っ!……!」
「まだ早いよ」
「ぁっ!?……なんれ……やらぁ……イカせて……くらさぃ」
「ダメだって。俺も我慢してるんだから、優斗だけ先にイッたら不公平だろ?」
「そん……なぁ……っ……お?………………っ!」
「えぇ?聞こえないなぁ~」
そう言って、また動き始める。
「ひゃん……むりぃ……もう……げんかい……」
「しょうがないなぁ~。じゃあ、一回だけイカせてやるよ」
「ほんと?ありがとぉ」
「ただし、条件がある」
「じょうけん?……」
「ああ、それはね」
真司くんが言った言葉は信じられないものだった。
「じゃあ、まず服脱いで」
「うん……」
僕は言われた通りに全てを脱いだ。
「次は、四つん這いになって」
「わかった……」
恥ずかしかったけど、真司くんのためなら何でもできる気がした。
「じゃあ、入れるね」
「うん……」
ゆっくり入れてくる。
「どう?痛くないか?」
「大丈夫……」
「そっか。動くよ」
「うん……」
最初はゆっくりと動いていたが、次第に速くなっていく。
「んっ……んぅ……んん」
「どう?気持ちいい?」
「うん……」
「良かった。じゃあそろそろ出そうかも……」
「僕も……っ」
「一緒に……いこ?」
「う……ん……」
その瞬間、真司くんは果てた。僕も同時に絶頂を迎えた。
「ねぇ、真司くん」
「どうした?」
「もう一回しよ?」
「え!?」
「お願い」
「わ、分かった」
結局、この日は映画見に来たはずが
真司くんとのえちえちになってしまった。
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