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89話

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~リリア視点~
(はあ、僕は何をやってるんだリリアなんて名乗って……小此木優斗でもあるのに)
「……ん……零……くん」
零に壁に押し付けられてキスとちんこを擦られて
零のちんこを尻に入れている
「ひぅ……んあ!」
「……リリア……きもちいい?」
ぱちゅ、ずちゅという水音がする
「あ……ぅ……だめぇ……そんなにしたらくぅ……れ……くんの……おち……んち……ん……気持ち良すぎて僕のおちんちんから精子出ちゃうぅ」
「はぁ……はぁ……はぁ……リリア……好きだよ」
僕はこの時、幸せを感じていた。
(はぁ、早く戻りたいよ)
~リリア視点~
僕達は馬車に乗って次の街を目指していた。
僕とリリア(優斗)とアリシャとアデルが馬車の中にいて御者は別の人だった。ちなみに僕達は服を着替えていて今は馬車の中にあった荷物の中から服を拝借している。
「なぁ、優斗はどうして私達を助けたりしてくれたんだ?」
と突然アリシャが言ってきた。僕が返答しようとしたのだがそれより先にリリアが答えた。
「ふむ、どうしてそう思うのじゃ?」
「それはだな……まあ何と言うか優斗はいつもどこか悲しそうな顔をしてて放って置けないんだよ……それにこの前だって私の胸を見た時に鼻血出したりしてただろ?」
アリシャの問いに対して今度は僕が答える
「えっと……その、ごめん。実はアリシャのおっぱい見た時ちょっと興奮しちゃったんだ……」
「やっぱりか……別に謝る事は無いけど少しぐらい何か理由があって欲しかったんだよ」
「えへ、そう言われてもね」
「ええい!じれったいの!!お主なら分かるであろうが、妾達も似たようなものなのじゃ」
「ああ、だからお前達を助けずにはいられなかった。それだけの事だ」
そう、あの時、この子達を見て放って置くことが出来なかった。ただそれだけなのだ。
「そうか……ありがとう」
「どういたしまして」
こうして僕達の長い一日が終わったのだった。
~優斗視点~
あれから三日後、とうとう僕達は目的の街に着いた。僕達は早速ギルドに向かった。そして受付のお姉さんと話す。
「すみません、依頼を受けたいんですけど」
「え!?君達は子供じゃないか!依頼を受けるにはもう少し大きくならないと……」
(くそ!面倒だな!でもここで引いても仕方ない!)
「いえ!大丈夫です!お願いします」
そしてお姉さんはしばらく悩んだ結果こう言った。
「分かったわ、じゃあこれをあげます。これは仮の冒険者証よ。あなた達がちゃんと冒険者としてやっていけると判断した場合にのみこの仮免許を渡すわ」
(よし!なんとかなったぞ!それにしてもこいつらは何でこんなに強情なんだ?)
「はい!分かりました。では行ってきます」
「ええ気をつけてね」
そして僕達はギルドを出て魔物がいる森へ向かった。
しばらく歩いているとゴブリンがいた。だがこの世界のゴブリンはとても弱かった。
「おい、アリシャとリリィも一緒に戦ってくれないか?」
「は?嫌だよ」
(なんでこいつらはここまで人を舐められるんだよ)
「じゃあ俺一人だけで戦うからさ、もしも俺が死んだら助けてくれ」
「ああ、分かった。まあ頑張れ」
(まあこの世界はそこまで強いモンスターがいないようだから余裕だろ)
僕は刀を抜いて斬りかかった。すると、あっさり斬れてすぐに終わった。
「まあ楽勝だな」
「うむ、確かに弱いのぅ」
「でもさっきから全然出てこないよ」
「確かにそうだが、油断せずにいこう」
それからしばらく歩いたが結局出てこなかった。なので一度休憩する事にした。
「ふう、やっとついた」
そして一息ついていると遠くから爆発音のようなものが聞こえてきた。
「なんだろう?」
するとリリアがいきなり言った。
「あそこじゃな。行くぞ!」
そしてリリアは走り出した。
「ま、待ってよ~」
そして僕達もリリアについていった。
するとそこには巨大なゴーレムと一人の男が居た。男は手に剣を持っていた。おそらく剣士なのだろう。
すると突然、その男の身体が巨大化した。
そして僕達は気づいた。その男の正体が魔王だという事に。
~レイラ視点~
俺はこの世界にやって来た時、自分が神崎零だとは知らなかった。だけどある日俺は偶然、この世界の事を知った。その日から俺の人生は変わった。
俺はまず自分が住んでいた国を滅ぼそうとした。
だけどその時に俺の前に現れた奴によってこの世界に飛ばされてしまった。だけどその後すぐにその世界で俺は力を得た。
そして俺はその力で世界を蹂躙し支配することに決めた。俺はその世界で神になるつもりだ。
(しかしまさかこっちに来ていきなりこの世界の創造主と戦う事になるとはな)
俺は創造主に話しかけた。
「よう」
「……お前か」
「久しぶりだな。会いたかったぜ」
「ふん……そんな事を言って本当はどう思っているのだ?」
「いや、本当だって。本当に会いたかったんだ」
「そうか……私はそんな風に思ったことは一度も無いがな」
俺は創造主を睨みつけた。
「そんな事はどうでもいい……それよりも今から始めないか?お前との戦いを」
「ふっ……いいだろう」
そう言うと俺の目の前に大きな門が現れた。
「ここを潜れば戦いを始める事が出来る。覚悟はあるか?」
「勿論だ」
そして俺は扉を開けた。そしてその先にいたのは俺とそっくりの顔をした少女だった。
~優斗視点~
僕達がその光景を見て呆然としていると、アリシャが言ってきた。
「はぁ、お前ら……またあいつらの戦いを見に来たのか?」
「え?あぁ、うん。それよりあの人達ってどういう関係なの?」
「あれはリリアの兄妹みたいなもんだ。まあ正確には義理らしいけどな。リリアが本当の妹として認めてるみたいだし」
すると突然後ろにいたアデルが口を開いた。
「ねぇ……僕達ってあの二人の戦いを止めないと行けないんじゃないの?」
「ん……多分な」
アリシャは少し考えてからこう言った。
「よし、じゃあ止めに行くか」
「いや、だから僕達には無理だってば!!」
そう、僕達ではあの二人の間に入るのは危険すぎるのである。
~リリア視点~ 妾達は魔王に向かって行ったが簡単に止められてしまう。
(やはり駄目なのか!?)
妾がそう考えていると後ろで何かが飛んでくる音がした
「ちょっと待ったあああああ!!!」
そこには勇者とその仲間と思われる者が三人立っていた。そしてそのうちの二人はリリィとアデルじゃった。そしてもう一人は初めて見る顔じゃった。すると突然、リリィとアデルが言った。
「ちょっと優斗!何でこんな所にいるのよ!!ここは危ないから離れてて!」
(優斗?じゃあやつがこの世界で勇者と呼ばれる者か)
妾達は急いでその場を離れた。そしてしばらくして魔王の攻撃により建物が吹き飛んだ。
~優斗視点~
リリィとアデルは僕の方を向きながら言った。そしてその後すぐに攻撃が行われた為、僕は慌ててリリィとアデルを抱き抱えて回避させた。そしてその時に気づいた。
僕に抱きつかれているリリィが何故か頬を赤らめていることを
(なんだ?熱でもあるのか?)←無自覚
だがその疑問はすぐに消え去った。なぜなら魔王に斬りかかったアリシャとクレイが弾き返されてしまったからだ。
(うわ、すげぇ……でもこのままだと不味いな)
「おい、アリシャ!クレイ!戻ってこい!」
すると二人がこちらを向いた。
「おーい!アリシャー!クレイー!戻ってきて~」
すると二人はこちらに戻って来た。
「全く、お前らは……とにかく全員で協力して戦うぞ」
「ああ分かった」
「了解した」
「分かりました」
「はい……」
「分かった」
こうして僕らは五人で協力して戦うことになった。
まず最初に動いたのはアリシャだ。
「いくぜ!爆炎魔法 フレアボム」
するとアリシャの手から巨大な火の玉が現れ、魔王に直撃した。だが魔王は全くダメージを受けていないようだった。
「おいおい嘘だろ……今ので無傷かよ」
続いてクレイだ。
「氷結魔法アイスブレイク」
クレイの放った冷気によって周りの気温が急激に下がり地面が凍っていった。すると次の瞬間、地面に亀裂が入りそこから水が噴き出した。そして水はどんどん勢いを増していきついには竜巻となった。すると今度は空から雷が落ちてきた。しかしそれはクレイを狙ったものではなかった。その事に違和感を覚えた僕は上空を見ると、リリアの姿があった。
「あれは……雷鳴剣 エレクトロソード!」
リリアの剣から放たれた電撃が魔王を貫いた。その威力は凄まじく、一瞬で魔王の右腕を消し飛ばした。
魔王はその事に驚いているようだったが、すぐに傷が再生していった。
(マジかよ……不死身とかチート過ぎるだろ)
次に動き出したのはアリサだ。
「土壁」
魔王の足元の大地が崩れ魔王が埋まった。そしてその上には大量の岩が現れた。そしてそれらが魔王に降り注いだ。
しかし魔王は何事も無かったかのように飛び出してきた。そしてその隙をついてリリアが攻撃を仕掛けた。
リリアは剣を薙ぎ払った。しかしそれも魔王によって弾かれてしまった。
「はぁ……流石に強いな」
そう言いながらもリリアの目は死んでいなかった。
(次は俺がやるしかないか)
僕は刀を抜き、魔力を集中させ、技を放った。
「一閃」
これはただ真っ直ぐに進むだけの斬撃だ。しかしこのスピードは他の斬撃よりも速く強い。
この攻撃を避けられるのはほんの一握りしかいないだろう。しかしその攻撃を魔王はあっさり避けたが腕は無くなった。
再生されなかったのだ。
(?)
他の人の攻撃では再生されたのに?
まさか
ステータス!
俺の特殊技能
『再生不可を与える』
これだ!!これで魔王は再生する事が出来ないんだ。
だけどそんな事がバレたらまずいしどうすれば……
そうだ!!俺のスキルを使おう! そうして俺は新しい力を使った。
~レイラ視点~
妾達は一旦、勇者達から離れた所で見ていた。すると突然、勇者が叫び声をあげた。
「あー!!もう見てらんない!!こうなったら僕がやってやる」
優斗!
だめだ優斗お前がいっては……
「行くぞ!光剣 シャイニーブレイド!!」
優斗の手元が輝き出しその光が形を変えていく……そしてその光が収まった時そこにあったのは眩いばかりの輝きを放つ一本の直剣だった。
(すごい……なんて綺麗なんだろう……あれが本物の聖剣……)
妾がそんな事を思っていると突然、目の前の光景が変わった。
~優斗視点~
「なんだ!?」
僕が突然の出来事に戸惑って居るとリリィが言った。
「優斗、多分時間が無いと思う」
「え?」
「だって今から魔王と戦うんでしょ?」
「いや、まだだよ」
「多分……あと10秒ぐらいで戦いが始まるよ」
「なっ!?」
(そんなの早くない?)
そう思ったその時、僕の頭の中に直接語りかけてくるような声が聞こえた。
『さぁ……始めよう……本当の戦いを!!』
「「「「ッ!!」」」」
「みんな!とりあえず離れて!」
リリィがそう言うと全員が一斉に離れていった。そして少し経つと魔王の足元の大地が砕けそこからマグマが噴き出した。
そして空中からは巨大な氷塊が降り注ぐ。さらに雷も落ちてきて大爆発が起こった。
するとそこに立っていたのはボロボロになった魔王と無傷の魔王がいた。
(うわ、やば……こいつ不死身かよ)
そして魔王は僕の方を向いてきた。
「ほう……なかなか楽しめそうな相手が出てきたじゃないか」
僕はそれを聞いて背中に冷や汗が流れるのを感じた。するとアリシャが言ってきた。
「おい、魔王!!お前の攻撃は効かないみたいだから今回は俺に戦わせてくれないか?まあ駄目と言ってもこの状態でなら勝てる気がするんだけど……」
「ふむ……いいだろう、じゃあお前に相手をさせてやろう。しかし少しでも危険だと思ったらすぐに私を呼ぶといい」
「分かったよ。んじゃいっちょやりますか!!」
するとアリシャはこちらに向きながら言った。
「おい、魔王さんよ。俺がお前に勝ってこの戦いを終わらせる!そしてお前はここで倒す」
「やってみるがいい」
こうして二人の最終決戦が始まった。
まず先に動いたのはアリシャだった。
「まずはこれでいこう!爆炎魔法 フレアボム!フレアパレード!」
するとアリシャの手から次々と魔法が放たれ始めた。それらは魔王の周りを囲むように展開されアリシャが魔法を放つのを止めるとその全ての魔法が魔王に向かって飛んでいった。
だがその攻撃は全く通用しなかった。魔王の体がみるみると再生していくのだ。
(くそ、このままだと不味いな……だがあいつには弱点がある)
魔王はリリアの斬撃を受けた時は一瞬怯んでいた。
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