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128話
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「あの!僕も戦います」
「いや!優斗君は下がっていてくれ」
そう言って男二人は走り出す。真一は大ぶりの攻撃を放ち、それに合わせるように兵士が斧を振りかざす。2撃目の攻撃により一匹の狼が倒れたが残りの狼達が襲いかかってきた。すると真一は兵士の男に叫んだ。
「俺の後ろに隠れてろ!」
その言葉と同時に真司は両手を突き出しながら前に出ていった。手からは火の玉のようなものが放たれ狼達に直撃した。それにより残り二匹となった時、男の放った斧が最後の狼に命中した。
全ての狼を倒した2人はこちらへ戻って来る。
すると真一は笑顔を浮かべながら優斗を褒める。
「やったな優斗、初めてにしては上出来だ」
それを聞いた優斗は嬉しくなって頬を緩ませる。
その後、更に奥へと進むが、オークはおろかゴブリンすら現れなかった。
(あれ?ここの森にモンスターなんて出ないんじゃ……)
そんな事を思いながらも先に進むと、木々の隙間に洞窟が見えた。
「おっと……どうやらオークの住処みたいだな」
「ですね……」
そう言うと、兵士は緊張の糸が解けたのか座り込んだ。そして2人に話しかける。
「はぁ……緊張した……俺はここまでで大丈夫です。後はお願いしますね」
「おう!助かったぜ」
「はい!ありがとうございます」
そう言うと、兵士はその場を離れて行った。
それから、真一と優斗は中に入った。薄暗い洞窟の中を慎重に進んでいると、少し開けた場所に出る。
「気を付けろ……何かいるぞ……」
真司の声を聞き、警戒心を強めるとそこにはオークがいた。真一は優斗の前に立つと話を始めた。
「いいか優斗。こいつは俺が倒すからお前は何もしないで見ていろ」
真一は剣を構えると、オークに向かって駆け出し、そのまま振り抜いた。しかし、オークは咄嵯の判断で真一の攻撃を避け、拳を突き出した。真一は剣の腹でガードすると吹き飛ばされる。優斗はすぐに駆け寄り、話しかけた。
「真一さん!?」
「くっ……気にするな。次はこっちの番だ」
真一は立ち上がると剣に魔力を込めた。
すると刀身から火が出る。それを見つめるとニヤリと笑いながら呟いた。
「これで焼き豚だ」
真一はそのまま駆け出す。しかしオークも負けじと突進してくる。2人はぶつかる直前でお互い避けると優斗はオークの背後を取り、真一はその前に立つ。優斗は再び後ろに回り込むと短剣を振るった。
すると、真一の斬撃と優斗の刃の部分が重なり合い凄まじい音が鳴り響く。それと同時に炎が上がり爆発が起きると辺りに煙が立ち込める。しばらくして煙が晴れると優斗が地面に倒れていた。
真一はすぐさま近づく。
「おい!優斗!!しっかりしろ!」
呼びかけるが返事はない。すると前方を見ると、真一に気づいたオークが走って近づいてきた。その巨体を見て恐怖を覚えると体が震え始める。それでも剣を構えて睨みつけると声を上げた。
「かかって来い!豚野郎!!」
剣を振り上げると、オークに向けて突進した。オークも迎え撃つように腕を振り下ろした。
2つの攻撃が交差する。真一は衝撃に耐えることが出来ず、地面から足を離されると宙を舞った。その光景を目にした優斗は思わず目を背ける。
(嫌だ!やめてくれ!誰か助けて……)
そんな願いをよそに体は勢いよく地面に叩きつけられる。
あまりの激痛に意識を失いそうになるが、必死に耐えて立ち上がろうとする。オークはゆっくりと歩き、真一にとどめを刺そうとしていた。
すると、後方から何者かの叫び声が聞こえた。
オークが振り向くと一人の男が立っていた。その男は全身を黒一色に身を包んでおり、顔も目元以外全て黒い布で覆われており表情を伺うことは出来ない。
その異様な雰囲気に真一にトドメを刺そうとしたことを忘れ、一歩後退りをする。すると、男の左手が動き始めた。それはまるでスローモーションのように動くと次の瞬間、男の手がオークの心臓を貫く。
オークは断末魔をあげることもなく倒れる。それを見た真一は完全に意識を失う寸前で何とか堪えることが出来た。
それからすぐに2人は男に肩を貸してもらい街へと戻るのであった。
真司と別れた兵士は街の門に戻ると報告をした。
「ただいま戻りました」
すると門の警備をしていた騎士がこちらへやって来た。
「おかえりなさい」
兵士は事情を説明した後、ある疑問を口にした。
「そういえばあの人達は一体何者だったんですか?」
「ん?知らないのか?あいつらはギルドの新人だよ」
それを聞いた兵士の顔が青ざめる。
「えぇ!あの人ら新米なんですか!?それにしては随分強かったですけど……」
「まあ……そこは触れない方がいいだろう」
そう言って、2人は黙って仕事に戻るのであった。
優斗と真一は冒険者の店にいた。真一は自分の装備を揃えるために店内を見ていた。一方、優斗はあることをするためにカウンターにいる店員の元へと歩み寄っていた。
「すみません」
「はい。いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか」
優斗は緊張しながらも要件を話すことにした。
「あの、実は武器を欲しいのですが……おすすめの物とかありますか」
「武器をお求めですね。かしこまりました。ではお客様は何か特技はございますか?それによって選ぶものも変わってきますので」
優斗は特技について考えると、一つの案が浮かぶ。
「じゃあ剣術と火属性の魔法が使えます」
それを聞いて、店員は納得した様子で話し始める。
「なるほど。でしたらこの剣などいかがでしょう」
そう言うと、棚から剣を取り出し、鞘から抜くと優斗に手渡した。
受け取った剣を握りしめて軽く振っていると、その様子を見た店員は話しかける。
「よろしかったら少し振ってみて下さい」
優斗は剣を振る。すると刀身から火の玉のようなものが出て辺りに散らばる。優斗の予想以上の結果を見て驚きながらも話し掛ける。
「ありがとうございます。素晴らしいですね。それではこれをプレゼント致します」
優斗は渡された剣を見ながら話す。
「ありがとうございます。でも僕お金持っていなくて……」
「いいんですよそんなことは気になさらずに。その代わりと言ってはなんですが今後とも当店を御贔屓にして頂けたらと……」
そう言われて優斗は感謝した。
「本当に助かります!ありがとうございます!」
その後、真一と合流した優斗は剣をプレゼントされた事を伝えると、彼は笑顔を浮かべた。
そして、真一は防具を選ぶために別の場所へと向かった。
優斗は一人になったところで先程貰った剣を見つめる。
見た目もシンプルだがしっかりとしていて、手に馴染む感覚があった。
優斗はそれを背中に担ぐと、真一の後を追った。
しばらく歩いていると、店の裏手に来た時、真一の姿を見つけた優斗は彼の元へ向かうと、ちょうど鎧を選び終えたところだった。
真一の装備しているものは革製の軽装の防具で、上半身には小手の付いた胸当て、下半身は腰巻きに膝下までのブーツといったものだった。
「おお!似合ってるね」
優斗が素直に褒めると、真一は嬉しそうな表情をする。
「おう!お前もなかなかだぞ!」
2人はお互いを褒めあった。すると真一が優斗にあることを告げる。
「そうだ。今日俺達の歓迎会をしてくれるんだとよ!」
それを聞くと、優斗は喜びながら返事をする。
「ホントに!?楽しみだなぁ~!」
すると、優斗はふと疑問に思ったことを訪ねた。
「でもどうして急に決まったの?」
すると、真一は答えた。
「さっきのおっさんが気を利かせてくれたんだよ」
「そっか……じゃあ僕はみんなが楽しめればいいや」
「ああ!そう言えば……もう1人新人がいるらしいぜ?」
「新人?」
優斗はその単語に反応する。
(まさか僕のことじゃないよね?)
そう思うと冷や汗が出てくる。
「ああ!何でも凄いやつなんだとよ!」
それを聞いて安心するが、その人物に興味を持った。
(一体どんな人なんだろう……)
すると、2人は店の入口へと向かうのであった。
街の酒場に着くとそこには沢山の冒険者が席に座っていた。真一達が来ると一人の女性が駆け寄ってきた。その女性は髪が長くて可愛らしい女性だった。
「真一ー!遅いよ!!」
その女性の一言を聞き、優斗は
(もしかして……)
と思う。
すると真一は申し訳無さそうにしている。
「悪い!ちょっといろいろあって……」
それを聞いた女性は大きなため息をつく。
「全く……。それでその子達が?」
「そう!新しい仲間のユウトとマコトだ」
「どうも」
優斗は自己紹介をして軽く頭を下げる。それに続いて真一も同じようにした。それを見て、女は笑顔を浮かべる。
「私はミユキ!よろしくね!って言いたいんだけど、君達は未成年でしょ。だからお酒飲んじゃダメだよ」
真一と優斗は驚く。
「おいマジかよ!!これからが楽しい所なのに」
「そんな……」
2人が悲しんでいるのを見たミユキは慌てて話を変えるように話す。
「まあまあ、仕方ないよ!それに私はまだ成人してないけど大丈夫だよ!」
それを聞いていた周りからは笑い声が上がる。優斗は心の中で
(いいんだろうか……この国)
と思っていると真司がこちらへとやってきた。彼の後ろを見ると先程のオークの死体があった。
「いや~、あの時のユウトはかっこよかったな」
優斗はそれを聞いて苦笑しながら答える。
「やめて下さいよ恥ずかしいです」
「本当だよ。あんたがいなかったらあたしらは今頃死んでたかも」
そう言ったのは優斗達に最初に声を掛けてきた女の子だ。彼女の隣にいる男は無言のままこちらを見る。
「まあいいじゃん!とりあえず今日は楽しんでくれ!」
こうして優斗達の歓迎会は始まるのであった。
「いらっしゃいませ」
ドアが開くと若い店員の声が聞こえる。店員はカウンターにいた客を席に案内する。店内には音楽が流れていて、雰囲気はとても良い感じである。
「ご注文はお決まりでしょうか」
店員が尋ねてくると、男の一人が注文を始める。
「ビール3つと料理を適当に」
店員は軽く頭を下げて厨房へ向かう。
その様子を見た優斗は、他の仲間達と共にテーブル席に座っていた。すると突然、隣に座る男性が話し始める。
「そういえばまだ自己紹介をしていなかったね。俺はダイキだ」
「あ、そうでしたね。僕の名前はユウトと言います」
「私はユリナ。一応回復担当だけど、あまり戦いでは役に立ってなかったからね」
それに続いて隣の少女が口を開く。「次は私の番かな?私はメグ。魔法使いをしているよ。それとさっきはありがとうね」
「いえ、気にしないでください」
優斗は自分の不甲斐なさを思い出しながら答える。
すると、向かいに座る少年が話し掛けてくる。
「僕はコウタロウ。武器は片手剣で主に斥候を担当しているよ。さっきの戦闘は凄かったね!あんな大きな魔物を簡単に倒しちゃうなんて!」
「ありがとうございます。ただ必死だったのでよく覚えてませんが……」
それを聞いたメグが話しかける。
「それでも大したものだよ!正直言って私なんかじゃ倒せなかったもん!」
その後、しばらく会話が続いた。
それからしばらく時間が経った。料理も出てきて食べ終えると、皆は少し酔っていた。
すると突然、店の入口から叫び声が聞こえた。
「助けてくれえ!!」
店の中が静まり返ると、店の奥から店主が出てきた。そしてその背後には、熊の様な見た目をした獣人が立っていた。
「お前らが冒険者だな!?」
そう言うと男はニヤリと笑う。
「俺がこいつらをぶっ殺せば、お前らは助かるぞ!!」
するとダイキは立ち上がり反論する。
「ふざけんな!俺達は依頼をこなしてここにいるんだぞ!こんなこと許されると思ってるのか!?」
それを聞くと、男は笑い出す。
「お前ら馬鹿なのか?これは正当防衛だ!それにもし俺を殺してもお前らの誰か一人が死んだ時点で全員死ぬんだよ!!」
その言葉を聞き、周りの人間はざわつき始める。
すると真一が叫ぶ。
「くそっ!お前!いい加減にしろよ!?」
すると男は鼻で笑って真一の方を見る。
「ああ!?なんだガキ!俺様に意見しようってのか!?」
「ああそうだよ!大人しく降参するんだな」
「おいおい……。まさかこの人数を相手に一人で戦う気か?」
それを聞くと真一は呆れた顔になる。
「何勘違いしてんだよ。お前らじゃなくてあいつらにだ」
そう言い真一は店の外にいる優斗達を見る。それを聞いた男は一瞬固まるがすぐに笑いだす。
「あっははははは!!そんな奴ら、この数相手にしたらすぐ死んじまうぜ!だからここは大人しく……」
しかし、それを最後まで言わせず真一が話す。
「そんなの関係ない。だって……もう終わってるし」
「あ……?」
男が困惑していると、店の扉が開いて一人の女性が入ってくる。その姿を見た男は驚愕した。なぜならそこには……
「よう。待たせたな」
真司がこちらへと歩いてくる。それに続いてミユキも現れる。
すると、ダイキが焦った様子で話し掛ける。
「おい!なんでここに!」
「悪いが全部聞かせてもらった。それに……こっちの方が面白そうだったんでな」
真司はそう言うと笑みを浮かべた。
ダイキは舌打ちをして剣に手を伸ばす。
「チッ!ならお前らごと殺してやるよ!」
男はそう言って剣を抜いた。それを見た他の人間も慌てて武器を手に取る。しかし……
(おいおいマジかよ。いくらなんでも多過ぎないか?)
そう思いながら、彼は優斗達の方へ視線を向ける。そこには6人の姿があった。
(いやいやいやいや!!!どうなってるんだよ!おかしいだろ!?)
すると、後ろから女の声が聞こえる。振り返るとミユキがいた。
「いや~、悪いね」
それを見て真司は溜息をつく。
(やっぱこうなるよなぁ)
そう思った瞬間、真一郎の身体が光り始めた。
(さあ始めようか。これが異世界生活の初陣だ)
そう心の中で呟きながら剣を構える。
すると突然、男はこちらに向かってきた。そして男は真一に対して斬りかかる。それを真一は軽々と避け、逆に反撃を行う。男は慌てて避けるが、その隙を突いて今度は真一が攻撃を仕掛ける。
「うわああ!!!」
真一の攻撃が男の胸に当たり、吹き飛ばされる。男は何とか起き上がるが、その時の衝撃により肺に刺さっていた折れた骨が抜けてしまったようだ。
「ゲホッゴホッ!!」
すると真一が口を開く。
「安心しろ。殺しはしない」
「ハァ……ハァ……。舐めるんじゃねえ!!」
男はそう言って再びこちらへ向かってくる。
だが、次の瞬間にその動きは止まった。男は突然目の前に現れた女性によって、首筋に短刀を当てられていたのだ。
その女性は20代前半で、髪は長く、整った顔立ちをしていた。
「動かないで下さい」
男はヒュッという声を出す。
動くのを辞めた。
やはり死ぬのは誰でも怖いことなのだ。男は震えていた。その様子を見てから優斗は話しかける。
「その人達を解放してください」
「嫌です」
「どうしてですか」
すると女性は男に質問する。
「貴方達の仲間に獣人の少女はいませんよね」
男は答えない。
「いますよ。ここに」
そう言って優斗は手招きをする。それを見た彼女は優斗の元へ近づいていく。すると男は暴れ出した。
「やめてくれええええ!!」
優斗はそれを冷めた目線で見つめると、男は黙った。そして、真一は話し始める。
「これで俺の勝ちだな」
「な、なんだよこれ!」
男は叫ぶが、それに対してユリナが答える。
「いや!優斗君は下がっていてくれ」
そう言って男二人は走り出す。真一は大ぶりの攻撃を放ち、それに合わせるように兵士が斧を振りかざす。2撃目の攻撃により一匹の狼が倒れたが残りの狼達が襲いかかってきた。すると真一は兵士の男に叫んだ。
「俺の後ろに隠れてろ!」
その言葉と同時に真司は両手を突き出しながら前に出ていった。手からは火の玉のようなものが放たれ狼達に直撃した。それにより残り二匹となった時、男の放った斧が最後の狼に命中した。
全ての狼を倒した2人はこちらへ戻って来る。
すると真一は笑顔を浮かべながら優斗を褒める。
「やったな優斗、初めてにしては上出来だ」
それを聞いた優斗は嬉しくなって頬を緩ませる。
その後、更に奥へと進むが、オークはおろかゴブリンすら現れなかった。
(あれ?ここの森にモンスターなんて出ないんじゃ……)
そんな事を思いながらも先に進むと、木々の隙間に洞窟が見えた。
「おっと……どうやらオークの住処みたいだな」
「ですね……」
そう言うと、兵士は緊張の糸が解けたのか座り込んだ。そして2人に話しかける。
「はぁ……緊張した……俺はここまでで大丈夫です。後はお願いしますね」
「おう!助かったぜ」
「はい!ありがとうございます」
そう言うと、兵士はその場を離れて行った。
それから、真一と優斗は中に入った。薄暗い洞窟の中を慎重に進んでいると、少し開けた場所に出る。
「気を付けろ……何かいるぞ……」
真司の声を聞き、警戒心を強めるとそこにはオークがいた。真一は優斗の前に立つと話を始めた。
「いいか優斗。こいつは俺が倒すからお前は何もしないで見ていろ」
真一は剣を構えると、オークに向かって駆け出し、そのまま振り抜いた。しかし、オークは咄嵯の判断で真一の攻撃を避け、拳を突き出した。真一は剣の腹でガードすると吹き飛ばされる。優斗はすぐに駆け寄り、話しかけた。
「真一さん!?」
「くっ……気にするな。次はこっちの番だ」
真一は立ち上がると剣に魔力を込めた。
すると刀身から火が出る。それを見つめるとニヤリと笑いながら呟いた。
「これで焼き豚だ」
真一はそのまま駆け出す。しかしオークも負けじと突進してくる。2人はぶつかる直前でお互い避けると優斗はオークの背後を取り、真一はその前に立つ。優斗は再び後ろに回り込むと短剣を振るった。
すると、真一の斬撃と優斗の刃の部分が重なり合い凄まじい音が鳴り響く。それと同時に炎が上がり爆発が起きると辺りに煙が立ち込める。しばらくして煙が晴れると優斗が地面に倒れていた。
真一はすぐさま近づく。
「おい!優斗!!しっかりしろ!」
呼びかけるが返事はない。すると前方を見ると、真一に気づいたオークが走って近づいてきた。その巨体を見て恐怖を覚えると体が震え始める。それでも剣を構えて睨みつけると声を上げた。
「かかって来い!豚野郎!!」
剣を振り上げると、オークに向けて突進した。オークも迎え撃つように腕を振り下ろした。
2つの攻撃が交差する。真一は衝撃に耐えることが出来ず、地面から足を離されると宙を舞った。その光景を目にした優斗は思わず目を背ける。
(嫌だ!やめてくれ!誰か助けて……)
そんな願いをよそに体は勢いよく地面に叩きつけられる。
あまりの激痛に意識を失いそうになるが、必死に耐えて立ち上がろうとする。オークはゆっくりと歩き、真一にとどめを刺そうとしていた。
すると、後方から何者かの叫び声が聞こえた。
オークが振り向くと一人の男が立っていた。その男は全身を黒一色に身を包んでおり、顔も目元以外全て黒い布で覆われており表情を伺うことは出来ない。
その異様な雰囲気に真一にトドメを刺そうとしたことを忘れ、一歩後退りをする。すると、男の左手が動き始めた。それはまるでスローモーションのように動くと次の瞬間、男の手がオークの心臓を貫く。
オークは断末魔をあげることもなく倒れる。それを見た真一は完全に意識を失う寸前で何とか堪えることが出来た。
それからすぐに2人は男に肩を貸してもらい街へと戻るのであった。
真司と別れた兵士は街の門に戻ると報告をした。
「ただいま戻りました」
すると門の警備をしていた騎士がこちらへやって来た。
「おかえりなさい」
兵士は事情を説明した後、ある疑問を口にした。
「そういえばあの人達は一体何者だったんですか?」
「ん?知らないのか?あいつらはギルドの新人だよ」
それを聞いた兵士の顔が青ざめる。
「えぇ!あの人ら新米なんですか!?それにしては随分強かったですけど……」
「まあ……そこは触れない方がいいだろう」
そう言って、2人は黙って仕事に戻るのであった。
優斗と真一は冒険者の店にいた。真一は自分の装備を揃えるために店内を見ていた。一方、優斗はあることをするためにカウンターにいる店員の元へと歩み寄っていた。
「すみません」
「はい。いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか」
優斗は緊張しながらも要件を話すことにした。
「あの、実は武器を欲しいのですが……おすすめの物とかありますか」
「武器をお求めですね。かしこまりました。ではお客様は何か特技はございますか?それによって選ぶものも変わってきますので」
優斗は特技について考えると、一つの案が浮かぶ。
「じゃあ剣術と火属性の魔法が使えます」
それを聞いて、店員は納得した様子で話し始める。
「なるほど。でしたらこの剣などいかがでしょう」
そう言うと、棚から剣を取り出し、鞘から抜くと優斗に手渡した。
受け取った剣を握りしめて軽く振っていると、その様子を見た店員は話しかける。
「よろしかったら少し振ってみて下さい」
優斗は剣を振る。すると刀身から火の玉のようなものが出て辺りに散らばる。優斗の予想以上の結果を見て驚きながらも話し掛ける。
「ありがとうございます。素晴らしいですね。それではこれをプレゼント致します」
優斗は渡された剣を見ながら話す。
「ありがとうございます。でも僕お金持っていなくて……」
「いいんですよそんなことは気になさらずに。その代わりと言ってはなんですが今後とも当店を御贔屓にして頂けたらと……」
そう言われて優斗は感謝した。
「本当に助かります!ありがとうございます!」
その後、真一と合流した優斗は剣をプレゼントされた事を伝えると、彼は笑顔を浮かべた。
そして、真一は防具を選ぶために別の場所へと向かった。
優斗は一人になったところで先程貰った剣を見つめる。
見た目もシンプルだがしっかりとしていて、手に馴染む感覚があった。
優斗はそれを背中に担ぐと、真一の後を追った。
しばらく歩いていると、店の裏手に来た時、真一の姿を見つけた優斗は彼の元へ向かうと、ちょうど鎧を選び終えたところだった。
真一の装備しているものは革製の軽装の防具で、上半身には小手の付いた胸当て、下半身は腰巻きに膝下までのブーツといったものだった。
「おお!似合ってるね」
優斗が素直に褒めると、真一は嬉しそうな表情をする。
「おう!お前もなかなかだぞ!」
2人はお互いを褒めあった。すると真一が優斗にあることを告げる。
「そうだ。今日俺達の歓迎会をしてくれるんだとよ!」
それを聞くと、優斗は喜びながら返事をする。
「ホントに!?楽しみだなぁ~!」
すると、優斗はふと疑問に思ったことを訪ねた。
「でもどうして急に決まったの?」
すると、真一は答えた。
「さっきのおっさんが気を利かせてくれたんだよ」
「そっか……じゃあ僕はみんなが楽しめればいいや」
「ああ!そう言えば……もう1人新人がいるらしいぜ?」
「新人?」
優斗はその単語に反応する。
(まさか僕のことじゃないよね?)
そう思うと冷や汗が出てくる。
「ああ!何でも凄いやつなんだとよ!」
それを聞いて安心するが、その人物に興味を持った。
(一体どんな人なんだろう……)
すると、2人は店の入口へと向かうのであった。
街の酒場に着くとそこには沢山の冒険者が席に座っていた。真一達が来ると一人の女性が駆け寄ってきた。その女性は髪が長くて可愛らしい女性だった。
「真一ー!遅いよ!!」
その女性の一言を聞き、優斗は
(もしかして……)
と思う。
すると真一は申し訳無さそうにしている。
「悪い!ちょっといろいろあって……」
それを聞いた女性は大きなため息をつく。
「全く……。それでその子達が?」
「そう!新しい仲間のユウトとマコトだ」
「どうも」
優斗は自己紹介をして軽く頭を下げる。それに続いて真一も同じようにした。それを見て、女は笑顔を浮かべる。
「私はミユキ!よろしくね!って言いたいんだけど、君達は未成年でしょ。だからお酒飲んじゃダメだよ」
真一と優斗は驚く。
「おいマジかよ!!これからが楽しい所なのに」
「そんな……」
2人が悲しんでいるのを見たミユキは慌てて話を変えるように話す。
「まあまあ、仕方ないよ!それに私はまだ成人してないけど大丈夫だよ!」
それを聞いていた周りからは笑い声が上がる。優斗は心の中で
(いいんだろうか……この国)
と思っていると真司がこちらへとやってきた。彼の後ろを見ると先程のオークの死体があった。
「いや~、あの時のユウトはかっこよかったな」
優斗はそれを聞いて苦笑しながら答える。
「やめて下さいよ恥ずかしいです」
「本当だよ。あんたがいなかったらあたしらは今頃死んでたかも」
そう言ったのは優斗達に最初に声を掛けてきた女の子だ。彼女の隣にいる男は無言のままこちらを見る。
「まあいいじゃん!とりあえず今日は楽しんでくれ!」
こうして優斗達の歓迎会は始まるのであった。
「いらっしゃいませ」
ドアが開くと若い店員の声が聞こえる。店員はカウンターにいた客を席に案内する。店内には音楽が流れていて、雰囲気はとても良い感じである。
「ご注文はお決まりでしょうか」
店員が尋ねてくると、男の一人が注文を始める。
「ビール3つと料理を適当に」
店員は軽く頭を下げて厨房へ向かう。
その様子を見た優斗は、他の仲間達と共にテーブル席に座っていた。すると突然、隣に座る男性が話し始める。
「そういえばまだ自己紹介をしていなかったね。俺はダイキだ」
「あ、そうでしたね。僕の名前はユウトと言います」
「私はユリナ。一応回復担当だけど、あまり戦いでは役に立ってなかったからね」
それに続いて隣の少女が口を開く。「次は私の番かな?私はメグ。魔法使いをしているよ。それとさっきはありがとうね」
「いえ、気にしないでください」
優斗は自分の不甲斐なさを思い出しながら答える。
すると、向かいに座る少年が話し掛けてくる。
「僕はコウタロウ。武器は片手剣で主に斥候を担当しているよ。さっきの戦闘は凄かったね!あんな大きな魔物を簡単に倒しちゃうなんて!」
「ありがとうございます。ただ必死だったのでよく覚えてませんが……」
それを聞いたメグが話しかける。
「それでも大したものだよ!正直言って私なんかじゃ倒せなかったもん!」
その後、しばらく会話が続いた。
それからしばらく時間が経った。料理も出てきて食べ終えると、皆は少し酔っていた。
すると突然、店の入口から叫び声が聞こえた。
「助けてくれえ!!」
店の中が静まり返ると、店の奥から店主が出てきた。そしてその背後には、熊の様な見た目をした獣人が立っていた。
「お前らが冒険者だな!?」
そう言うと男はニヤリと笑う。
「俺がこいつらをぶっ殺せば、お前らは助かるぞ!!」
するとダイキは立ち上がり反論する。
「ふざけんな!俺達は依頼をこなしてここにいるんだぞ!こんなこと許されると思ってるのか!?」
それを聞くと、男は笑い出す。
「お前ら馬鹿なのか?これは正当防衛だ!それにもし俺を殺してもお前らの誰か一人が死んだ時点で全員死ぬんだよ!!」
その言葉を聞き、周りの人間はざわつき始める。
すると真一が叫ぶ。
「くそっ!お前!いい加減にしろよ!?」
すると男は鼻で笑って真一の方を見る。
「ああ!?なんだガキ!俺様に意見しようってのか!?」
「ああそうだよ!大人しく降参するんだな」
「おいおい……。まさかこの人数を相手に一人で戦う気か?」
それを聞くと真一は呆れた顔になる。
「何勘違いしてんだよ。お前らじゃなくてあいつらにだ」
そう言い真一は店の外にいる優斗達を見る。それを聞いた男は一瞬固まるがすぐに笑いだす。
「あっははははは!!そんな奴ら、この数相手にしたらすぐ死んじまうぜ!だからここは大人しく……」
しかし、それを最後まで言わせず真一が話す。
「そんなの関係ない。だって……もう終わってるし」
「あ……?」
男が困惑していると、店の扉が開いて一人の女性が入ってくる。その姿を見た男は驚愕した。なぜならそこには……
「よう。待たせたな」
真司がこちらへと歩いてくる。それに続いてミユキも現れる。
すると、ダイキが焦った様子で話し掛ける。
「おい!なんでここに!」
「悪いが全部聞かせてもらった。それに……こっちの方が面白そうだったんでな」
真司はそう言うと笑みを浮かべた。
ダイキは舌打ちをして剣に手を伸ばす。
「チッ!ならお前らごと殺してやるよ!」
男はそう言って剣を抜いた。それを見た他の人間も慌てて武器を手に取る。しかし……
(おいおいマジかよ。いくらなんでも多過ぎないか?)
そう思いながら、彼は優斗達の方へ視線を向ける。そこには6人の姿があった。
(いやいやいやいや!!!どうなってるんだよ!おかしいだろ!?)
すると、後ろから女の声が聞こえる。振り返るとミユキがいた。
「いや~、悪いね」
それを見て真司は溜息をつく。
(やっぱこうなるよなぁ)
そう思った瞬間、真一郎の身体が光り始めた。
(さあ始めようか。これが異世界生活の初陣だ)
そう心の中で呟きながら剣を構える。
すると突然、男はこちらに向かってきた。そして男は真一に対して斬りかかる。それを真一は軽々と避け、逆に反撃を行う。男は慌てて避けるが、その隙を突いて今度は真一が攻撃を仕掛ける。
「うわああ!!!」
真一の攻撃が男の胸に当たり、吹き飛ばされる。男は何とか起き上がるが、その時の衝撃により肺に刺さっていた折れた骨が抜けてしまったようだ。
「ゲホッゴホッ!!」
すると真一が口を開く。
「安心しろ。殺しはしない」
「ハァ……ハァ……。舐めるんじゃねえ!!」
男はそう言って再びこちらへ向かってくる。
だが、次の瞬間にその動きは止まった。男は突然目の前に現れた女性によって、首筋に短刀を当てられていたのだ。
その女性は20代前半で、髪は長く、整った顔立ちをしていた。
「動かないで下さい」
男はヒュッという声を出す。
動くのを辞めた。
やはり死ぬのは誰でも怖いことなのだ。男は震えていた。その様子を見てから優斗は話しかける。
「その人達を解放してください」
「嫌です」
「どうしてですか」
すると女性は男に質問する。
「貴方達の仲間に獣人の少女はいませんよね」
男は答えない。
「いますよ。ここに」
そう言って優斗は手招きをする。それを見た彼女は優斗の元へ近づいていく。すると男は暴れ出した。
「やめてくれええええ!!」
優斗はそれを冷めた目線で見つめると、男は黙った。そして、真一は話し始める。
「これで俺の勝ちだな」
「な、なんだよこれ!」
男は叫ぶが、それに対してユリナが答える。
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