異世界でラブコメしたりギルド登録したり別の人になったり!?

みなと劉

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130話

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「これから城に向かうのですよ。私達の王様にお会いしてもらえないかと思いましてね」
「そうですか……。分かりました」
優斗は素直に従うことにする。どうやら僕が考えていたよりも状況は深刻なのだろうと感じたからだ。すると今度は真一が話し出した。
「一つ聞いてもいいか?」
「はい、なんでも聞いてください」
すると、ラリアは真剣な眼差しを向けてくる。
「お前達の目的はなんだ?」
すると、ラリアが真一の質問に答える。
「我々は王の指示でこの国の現状を調査していました。その結果、あなた方が危険因子だという結論に至りまして……。なので、こうして迎えに上がったわけです」
すると、真一は納得した様子を見せる。
(なるほど、そういうことか……。俺の事は知らないだろうが、他の二人のことは知っているってことだな。だとしたら、優斗君はともかく俺は逃げるべきか?いや、ダメだ。もし、優斗君だけを逃がせばこの二人は優斗君を追ってくるかもしれない。そうなれば優斗君は間違いなく殺されるだろう。それは避けたいところだが……)
真一は優斗のことを考えていた。
すると、真一が何も言わないので再びラリアが口を開く。
「ユウト様、申し訳ありませんが、我々についてきていただけますか?」
優斗は少し考え込む。
(確かに、この人たちは悪い人達には見えないんだよな。ただ、僕のことを疑っているだけで……うーん。真一さんのことも知ってるみたいだし、このまま付いていく方がいいかもね。うん、大丈夫。いざとなれば転移すればいいだけだ。だから心配はいらない。……それよりも真一さんが危険な状況になることだけは絶対にあってはならない。……それに、もしかしたら……真一さんの力を借りることになるかもしれない。その時に僕一人じゃきっと対応できないと思う。……僕は真一さんを……大切な人を……失いたくない……)
そこまで考えると優斗は決断する。
「わかりました。連れて行って下さい」
「ありがとうございます。それでは早速向かいましょう」
そう言ってラリア達は優斗達に背を向け歩いていった。真一もそれに続き歩き始めたので優斗はその後を着いて行ったのだった。
真一と優斗がラリアに連れられて向かった場所は城の中であった。真一が城に入るのはこれが初めてだった為、物珍しさから辺りを見ていたのだが……城の入口に着くとラリアが真一に話し掛けてきた。
「あの、ご主人はユウト様とここで待っていて頂けますか?」
「ああ、分かった。それと、できればそのご主人という呼び方をやめて欲しいんだが……」
「あ、これは失礼しました。それでは……真一様……でよろしいでしょうか」
「いや、普通に名前で呼んでくれ」
「そうですか……。では……マコト様でいかかでしょうか」
「それで頼む」
「承知致しました」
ラリアはそう言うと、真一から離れていった。
「えっと……どういう事なんですかね?」
優斗が真一に話し掛ける。
すると、真一は優斗の方を見る。
「そうだな。おそらく、俺の事がバレたんだな。あの時は変装をしていたから、俺の事を知らないと思っていたが……。もしかすると、俺の顔を知っている奴がいるのかもしれん。もしくは、俺と同じ様にこの世界に召喚された人間が他にもいたのかもしれんな」
「なるほど……。つまり、これからどうしますか?」
「そうだな……。とりあえず大人しくしているのが一番だろうな。変に動くと余計に面倒なことになる可能性もあるしな」
「分かりました」
優斗が返事をすると同時にラリアが戻ってきた。そして、
「こちらに来てください」
と言って真一と優斗を案内し始めた。
しばらく歩くと大きな扉の前に着いた。ラリアはゆっくりとドアを開ける。中は広々としており、豪華な造りになっている。
部屋の中央に大きなテーブルがあり、その上には書類のようなものが置かれている。部屋の中には一人の男が椅子に座ってこちらを見ている。見た目は60歳くらいだろうか。とても貫禄のある男だ。すると、男はラリアに声をかける。
「ご苦労だったな。下がってよいぞ」
「はっ!」
ラリアは男の方に向きなおり一礼するとそのまま部屋から出ていこうとする。
すると、ラリアはこちらを振り返りながら言った。
「私はここで失礼させていただきます。後程、王がお呼びになると思いますので、それまでは自由にしていてください。それでは、何かありましたらいつでも私をお呼びください」
そう言って今度こそラリアは出ていく。
すると、ラリアが出ていったことを確認した男が立ち上がり真一達の前に来た。
「君たちが勇者だね。私の名前はグランだ。よろしく」
「はい、よろしくお願いします」
優斗がそう答えた後に真一が挨拶をした。
「どうも、俺の名は真一です」
すると、今度は真一に向かって話し出す。
「真一君といったね。君たちのことは色々調べさせてもらったよ。まず、君はなぜそんな恰好をしているのかな?」
真一は優斗の方を見て小声で話した。
「優斗君。ちょっといいかい?(すまない。優斗君に一つだけ確かめてもらいたいことがある)」
真一はラリアの事を知っていたが、優斗はまだ知らなかったため聞いてみる事にしたのだ。
(はい、なんでしょう?)
(優斗君の能力の中に他人の姿形を変える事ができる力があるだろ?それを試してみてくれないか)
(え!?わ、わかりました)
(頼む)
優斗はグランと名乗る人物に話し掛けた。
「あの……僕たちに聞きたい事があるんですよね?」
「あぁ……そうだよ。でも、それは後にしようじゃないか。今はお互いに自己紹介をしないといけないからね。それにしても、本当にその服は似合ってないね」
「あはははは……そうですね」
優斗は苦笑いを浮かべて答える。
すると、真一がグランに対して話しかけた。
「あの……質問なんですけど……俺達が異世界から来たっていう事は分かってるってことで良いんですよね?」
すると、グラは驚いた様子を見せる。
「ほう……!君達は自分が別の世界から来たという事を知っているのか……。それは少し興味あるな。……よし、いいだろう。少しなら教えよう。といっても全てではないがね。例えば、この世界の人間にはレベルという概念は存在しない。それにステータス画面というものもない。さらに言えば魔物もいないしスキルという物も存在しない。この世界には魔法が存在するが、使える者はごく一部しかいないという事ぐらいか……。それと、こことは違う場所にもう一つ世界が存在しているらしい。その話はまたにするとしよう」
すると、今度は真一がグランに問いかけた。
「俺達は……帰れるんですか……?」
「ああ、帰られるさ。魔王を倒した時に現れると言われている転移陣を使って帰ることができる」
すると、真一は少し安心したような表情を見せた。
(優斗君、もういいぞ)
真一は心の中で優斗に伝える。
(分かりました)
「すみません。ありがとうございます。あと……一つ聞かせてください。俺たちの他に誰か来ませんでしたか?」
「来たよ。だが、既にどこかに行ってしまったみたいでここにはいなかった」
「そうですか……」
真一は俯く。すると、グランが二人に提案をする。
「ところで、真一君と優斗君はこれからどうするんだい?」
「えっと……実は僕らはこの国について何も知らなくて……。だから、これから色々とこの城を調べて行こうと思っています」
すると、グランが優斗に語り掛ける。
「それならば、私の従者にこの城の案内をさせよう。何かあった時に困ることもあるだろうからな」
「本当ですか!?助かります!」
「いやいや、気にしないでくれ。それより、早速今から案内をさせよう」
そう言ってグランは部屋の隅にいる男性に話し掛ける。
「アルフ、例のものを……」
「はい、こちらに」
すると、アルフと呼ばれる男性が手に持っていた紙を広げる。
すると、そこには文字が書いてあった。おそらく地図のようなものであろう。しかし、真一と優斗にはまったく読むことができない。なぜなら、二人が普段見ているものとまったく異なる言語が書かれていたからだ。二人は不思議そうな顔をしてグランに話し掛けた。
「すみません、グランさん。これはなんて書かれているんですか?」
「あぁ、この国の地図だよ。これがこの国の大まかな場所を表している。そして、今いるこの場所はここだ」
そう言ってグランは一つの建物を指差す。そこは王都の中心部に位置する建物であった。
「なるほど……ありがとうございます」
「では、そろそろ行くとしようか」
そして、三人は部屋から出ていった。
しばらく歩き続け、やがて一つの部屋の前に辿り着く。そして、部屋に入る前に真一が言った。
「ここで待っていてください」
「分かりました」
部屋の中にはベッドと机と椅子が二つ置いてある。おそらく寝室なのだろう。
部屋に入り椅子に座ると優斗が話し掛けてきた。
「真一さん、これからどうします?」
「そうだな……。とりあえず情報収集だな。まずは情報を集めるのが一番だろう。それに、ラリアにもらったあの紙のことも気になる。あれには俺達の他にも召喚された人がいると言っていたが……」
真一はあの時のことを思い出していた。ラリアは確かにそのようなことを言っていた。しかし、優斗は首を傾げながら話す。
「えぇ……それってあのラリアさんのことですか?僕にはそんなこと一言も言わなかったですよ」
「そうだな……。もしかするとラリアも知らないのかもしれん」
「そうなんですかね……?」
「とにかく、色々と考えていても始まらないからな。今はできる限りのことをやっていこう。まずは……」
すると突然、部屋に一人の兵士が入ってきた。兵士は慌てているようで、慌てた様子で真一達に言う。
「失礼いたします!大変です!魔王軍が襲撃してきました!どうかお逃げ下さい!」
そう言われた瞬間、優斗は驚いた表情を浮かべる。一方、真一は全く動じていない様子だった。
真一達は急いで外に出る。すると、そこでは兵士達が戦っている様子が目に映った。
優斗は目の前の光景を見て震えている。
「あ……ああ……!」
すると、真一は優斗に向かって優しく話しかける。
「大丈夫だ。優斗君。落ち着け。……ここは一旦引くぞ」
「え……でも、このままだと街の人たちが殺されちゃうんじゃ……?」
優斗の言葉を聞き、一瞬だけ悲しそうな顔を見せた真一だったがすぐに真剣な眼差しに戻り答えた。
「その心配はない。俺達がここに来た目的は戦うためじゃないんだ。あくまで情報を収集することだからな……。だから、俺達がこの場にいたら混乱を招くことになる」
「で、でも……僕は戦います……。少しでも多くの人を救えるように……」
「だめだ!」
真一は今までにない大きな声で優斗に怒鳴る。すると、優斗はビクッと体を震わせた。優斗にとってそれは生まれて初めての体験である。優斗は自分の感情を爆発させた。
「どうして……!?」
優斗は泣きそうになるが堪えた。すると、今度は落ち着いた声音で言う。
「俺は君の力についてよく知っているつもりだ……。だからこそ、君を失う訳にはいかないんだ。もし俺達が死んだら、その力は二度と使えなくなる……。それに……俺だってこの世界を救う手伝いがしたいと思っている。だから……今だけは俺にまかせてくれないか?」
優斗は黙って真一の話を聞くと静かにコクリと首を縦に振った。
「分かった……。お願い……します」
「ありがとう。……じゃあ、行こうか」
真一はニッコリと微笑むと優斗の手を引き城から飛び出した。
「あぁ!!魔王軍の連中め!」
真一と優斗が街に出ると既に戦いが始まっており、人々が魔王軍によって傷つけられていた。真一達はそれをただ見ていることしかできなかった。そんな中で一人の老人が魔王軍を睨みつけながら呟く。
「奴らがこの世界を滅ぼす悪魔共なのか……?」
すると、優斗は無意識のうちに魔法を発動させていた。そして、自分の右手が光輝いていることに気づく。
「あ……れ……?」
優斗が自分の手をまじまじと見つめていると、優斗の体は淡い緑色の輝きを放っていた。優斗はそのことに戸惑いを覚えるが、真一がすぐに優斗の異変に気づく。
(そうか……。ついにその時が来たのか)
真一がそう思うと同時に一人の青年が優斗に声を掛けた。
「おい、あんたら危ねえからさっさと避難しろよ!」
優斗は少し戸惑っていたが勇気を出して返事をする。
「いや、俺達にも手伝わせてください」
すると、真一は優斗の背中をポンと叩く。優斗の体が更に輝く。真一は笑顔を浮かべて言う。
「よし……行くか!」
そう言って二人は駆け出すとあっという間に魔物達を倒していった。そして、二人は次々に人々を救い出していく。その様子を見た人々は次第に二人に希望の眼差しを向けるようになった。
しかし、二人は自分達の行動が間違っていることを理解していた。これは本来自分達の出る幕ではないということを……。
しかし、そんなことは分かっていても二人は人々のために必死に戦った。そして、とうとう二人は最後の一人を救った。
「大丈夫ですか?怪我はありませんか?」
真一は男性に手を差し伸べる。すると、男性は嬉しそうに笑って言う。
「ありがとうございます!あなた方は命の恩人です!なんとお礼を申し上げたらいいか……」
「いえ、気にしないでください」
すると、優斗も男性の安否を確認するために近寄る。そして、ふと優斗はあることに気づいた。優斗の目には男性が持っている物が写っていた。それは本であった。
その本を見た瞬間、優斗は思わず口を開いてしまう。
「これは……」
そして、その本を手に取るとその本を捲り始める。そして、本の中身を見ると優斗は言葉を失った。そこには真一によく似た人物の姿が描かれているのだ。さらに優斗はその人物が使っている武器を見て確信する。
(これって銃刀法違反とかになるレベルじゃないか……?)
優斗は驚きながら真一の方を見るが真一は全く驚いていない様子だった。おそらくこの世界にそのような法律はないであろう。だが、あまりにも衝撃的であったため、つい考え込んでしまったのだ。一方、真一もその本に興味があるようで、パラパラと捲っていた。
すると、真一はとあるページで指を止める。
「真一さん、どうかしました?」
「いや……ちょっとね」
真一が見ている場所には魔王軍について詳しく書かれていた。そして、その文章を読んでいくうちに真一は魔王軍に違和感を覚え始めた。
魔王軍は普通の兵士より遥かに強い力を秘めている。しかし、それでも兵士達が魔王軍と戦えているのは兵士達自身の力が他の兵士達に比べて高いからである。真一はそこに魔王軍の弱みを見つけた。
真一の頭の中で色々な仮説が生まれるが、今の状況では答えを出すことはできなかった。
すると、魔王軍がこちらに向かって歩いてくる。真一は急いで優斗と女性を連れて物陰に隠れると魔王軍が過ぎ去るのを待つことにした。すると、先程の男性も一緒に隠れる。
魔王軍の姿が消えたことを確認して三人は顔を出した。すると、魔王軍が立ち去った方角を見ながら優斗が話す。
「あいつらは一体何者なんだ……?」
優斗が呟くと真一は何とも言えない表情をして言った。
「分からないな……。ただ、何か普通とは違うことが起きようとしていることは間違いないな……」
それからしばらく沈黙の時間が続いた後、突然一人の女性が優斗に話しかけてきた。
「お若い方々……。私はこの街の領主をしているものなのですが……」
女性は不安げな顔をしながら話し始めた。そして、その話を要約するとこの領主の街に大量のモンスターが現れたらしく、今は街の警備兵達で応戦中とのことらしい。
真一達はそれを聞いてある結論に達した。
「なるほど……それで、我々に協力してほしいということですね」
「はい……。お願いできますでしょうか……?」
優斗はチラッと真一の顔色を伺う。真一はそれに気づき優しく微笑むとこう言った。
「分かりました。協力させていただきましょう」
「ありがとうございます……!」
そう言うと優斗は女性の方を向きながら呟く。
「あの……僕達も連れていって貰えないでしょうか……?」
優斗がそう聞くと真一は一瞬だけ悲しげな表情を見せる。すると、すぐに笑顔になって優斗に話し掛けた。
「もちろんいいよ」
「やった……!」
「じゃあ、まずは街の中心部へ向かおう」
真一はそう言うと優斗と女性と一緒に歩き出した。
魔王軍の襲撃によって街の人々の多くは負傷していた。中には命を落としてしまった者もいる。そのため優斗は心を痛めていた。
「ごめんなさい……。僕がもう少し早く駆けつけていれば……」
優斗が俯きながら呟くと、隣にいた女性が小さく首を横に振った。
「いえ……あなたは立派ですよ。だって……自分の身を顧みず私達の事を助けに来てくれたんですから……」
優斗はその言葉を聞くとハッとしたような顔をした。優斗はこの時初めて気づいた。この世界の人達にとって自分がとても重要な存在であるということを……。だからと言って、自分の命を捨てようとは思わないが……。
優斗は女性の言葉に感謝すると、今度は真剣な面持ちで言う。
「絶対に死んじゃダメですからね」
すると、真一はクスッと笑って返事をした。
「当たり前だろ?」
そう言って二人は笑い合う。そして、その様子を見つめていた優斗はあることに気づく。
(そういえば、俺と歳近い子だよな?でも、見た感じ大人っぽい雰囲気を感じるんだよなぁ)
その疑問は解けぬまま、三人は街の中心へと向かうのであった。
街の中央部に向かうにつれ、徐々に魔物の数が増え始める。三人はそれを蹴散らしながら進み続けた。
だが、その時だった。
真一の動きがピタリと止まる。そして、真一の目線は目の前に現れたモンスターではなく別の方向に向けられていた。優斗はその視線を辿るように真一と同じ方向へと顔を向ける。
すると、そこには一人の少年の姿があった。
(あれは……?)
その少年を見た途端、真一と同じような感覚を覚えた。
その瞬間、少年は手に持っていた刀を振り下ろす。すると、近くにいたモンスター達が一斉に消滅した。
真一は思わず言葉を失う。優斗も真一と同様に驚いている様子だった。そして、そんな二人の姿を見て優斗はすぐに理解する。この人は自分達とは違う世界に生きる人間なのだと……。
一方、真一は何かを思い出したかのように声を上げた。
「お前は……!確か名前は……カイムとかいったな?」
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