4 / 10
1章
ワンコな騎士
しおりを挟む▷▶︎◀︎◁
あれから私はぐっすりと眠ってしまったらしく、起きたら次の日の朝だった。6歳の身体は、何かと不便だな…と自分の手を見て思う。体力はないしすぐ眠くなる。
「ふぁあっ」
寝かされていた部屋は綺麗めでだけど、簡素な作りになっていた。過ごしやすい環境だ。
《やっと起きたか。シスリーリア》
「おはよう…。ギル」
ギルはもう起きていたらしい。そして、ギルが言うにはもうお昼近いと言っていた。そんなに疲れていたのか私…
ぐぅー昨日から何も食べてなかったため、起きた途端お腹が鳴る。
―――コンコン
ベッドから立ち上がりこの部屋から出ようとした時ちょうどドアをノックされる
「…どうぞ…?」
誰だか分からないけど、部屋に入ってもらうよう返事をする
「あっ、起きましたね!フェルさんとユリスさんが昨日連れてきてびっくりしましたけどよく寝てたので起こさないようにしてました!」
初めて会う顔だ…。ちょっとワンコっぽい。犬耳と尻尾が見える
「あっ…初めまして…?」
「自己紹介遅れてしまいましたね!僕はルゼって言うのでお好きに呼んでください!」
「私は…シスリーリアです。私のこともお好きに呼んでください」
ワンコみたいな彼はルゼという名前らしい。ニコニコしてて、尻尾がフリフリしているのが見えるのは気のせいではないと思う
「そうだ!起きてたら食堂へ案内するように言われてたので、着いてきてもらってもいいですか?」
「あっ、はい。お願いします」
どうやらルゼは食堂へ連れていってくれるために私を呼びに来てくれたという。お腹空いてたからありがたい
「そう言えば、リーリアさんの瞳はオッドアイなんですね!初めて見ましたよ」
ルゼは衝撃的な一言をさらりと述べた。私がオッドアイだと。初めて知ったよ…オッドアイなんて。気づくのが遅いよ!と思うぐらいだが、髪もプラチナブロンドだということに気づいたのは今さっきだ。起き上がった時。
「赤と青の瞳綺麗ですね!あっ、早く行かないとフェルさん達に怒られる!リーリアさん行きますよ!持ち上げてもいいですか?」
どうやら私のオッドアイは赤と青のようだ。リーリアとも呼んでいたから、シスリーリアからとったのだろう。呼びやすいように。ルゼの質問に「うん」と答えると持ち上げられた。
「リーリアさん軽いですよ?」
「話し方、敬語じゃなくていいです…」
今更だけど、ルゼの方が歳上なのだから私に敬語を使う必要はないだろう。
「う~ん…分かった。これでいい?リーリア」
コクリと頷く。敬語をとってもワンコみたいだな。ルゼ…可愛いけど。
「じゃあ、食堂へ案内するね」
行くよ?と言い、食堂へ行くまでこの宿舎のことを色々教えてくれた。4階建てになっていて、客室は2階にあって3階4階は騎士団の人達が住み込む場所らしい。私が寝てたことろは2階と言っていたので客室に寝ていたということが分かる
「ここが食堂だよ。今の時間は見回りとかでいないけどご飯時になると大勢の騎士たちで溢れるんだ」
この宿舎内で見てきたドアよりちょっと違う雰囲気のドアをルゼは開け中へと入っていく。未だに私を抱き上げたまま。下ろしてくれてもいいんだけど、だめ、と拒否されてしまったので諦めている
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる