騎士と王子達は少女を溺愛する

閖播野

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1章

出会いの草原

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服を買い終わり、気に入ったぬいぐるみを持ち私とルゼとシャロイは街を歩いていた。買った服はシャロイが持っていてくれて、私はルゼと手を繋いでいる。


時々、ここにはこんなのがある。これは美味しいとか余り美味しくないとか教えてくれ、歩いているだけで楽しかった。あの時、フェル達に会えてなかったら…ギルとこの街を歩いてたのかな…とふと思ってみたりした


もちろん、ギルと一緒にいるのは楽しい。もふもふできるし。だけど、手は繋げないからなんか寂しいな、ギルが人間だったら…と思うこともある。


「リーリア、疲れてない?」


「え?あ…大丈夫です…」

考え事をしていたため聴き逃したかなぁ~と思ったけど大丈夫だったらしい。この体だから心配だったのかな?


「そう?ならいいけど。見て回れる所は見たから、昨日の所でも行く?」


昨日の所…草原だろう。広い広い草原。ずっとあそこで太陽と風に包まれたいな…と思わせる穏やかな場所。私がコクリと頷くとルゼは笑顔を見せ、シャロイに昨日行った草原に行くことを伝えた。


「そうですか。私はこれから仕事が入ってる為、離脱してしまいますが…ルゼだけでも大丈夫ですね。では、ルゼ頼みましたよ?」


「はい!」

任せられたのが嬉しいのか尻尾をぶんぶん振りシャロイの姿が見えなくなるまで敬礼をし続けた


「じゃあ、リーリア行こうか」

「はいっ」

「リーリアも敬語無しにして?いいよね?」


子犬みたいな目でじっと見られる


「うっ…分かりまし……分かった、これで…いい?」

敬語で喋ってるとずっと見てきそうで危なかったから、ルゼの言う通り敬語無しにして話すことにした

「うん。それでいい」

ルゼは満足したのかうんうんと頷く。私は敬語でも敬語じゃなくてもいいんだけどね。とりあえず、大人の人だし敬語がいいかなって思ったから敬語にしただけだしな。

そんなこんなしているうちに昨日、騎士団の人達と出会った…ギルと初めてあった草原に着いた。

「ここで、リーリアと会ったんだよね。というか、見たが正しいかな」

ルゼときちんとあったのは客室だったからね。ここでは見ただけ?だったから。

「ユリスがリーリア抱き上げて行っちゃうから…抱き上げることできなかったんだよね」

でもルゼ、食堂行く時抱き上げてたよね。私のこと。

「客室から食堂まで抱き上げてたよねルゼ」

「まぁね。ユリスよりはいいでしょ」


どうしてここまでユリスに刺々しいんだルゼは。あの時挟まれてた私の気持ちになって欲しい。気まずいし、両隣だから両耳が痛かった…

「ユリス…さんは眠かった私を運んでくれただけだし…」

「それでもなの。それとも、僕が運ぶの嫌なの?」

うっ…そんなんじゃないんだけどな…どうやったら伝わるか…

「じ、じゃあ、これからはルゼが運んでよ…!」


どうにもなれだ。ルゼが私を抱き上げて運んでくれれば、ユリスとも喧嘩にもならない…多分。いや確実に喧嘩になりそうな感じはするけど…その時はその時だよね。


「じゃあ、これからは僕がリーリアを抱き上げてたよねあげるね。ユリスに近づかないこといい?」

いや、良くないからね。近づかないことって言われてもあっちから近づいてくるだろうし、無理に近いと思う。

「無理だと思うなー?」

「僕が近づかせないから大丈夫」

ニコニコとしてるものの、シャロイと似たような何かを感じた。ルゼはワンコのままでいて欲しいのに…


「う、うん…」

「ユリスはともかく、フェル隊長もシャロイ副隊長も気に入ってるからなぁ…」

隣でぶつぶつ何か言ってるけど聞かなかったことにしたい。どんどんワンコはルゼが壊れていく気がする…


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