騎士と王子達は少女を溺愛する

閖播野

文字の大きさ
8 / 10
1章

出会いの草原

しおりを挟む


服を買い終わり、気に入ったぬいぐるみを持ち私とルゼとシャロイは街を歩いていた。買った服はシャロイが持っていてくれて、私はルゼと手を繋いでいる。


時々、ここにはこんなのがある。これは美味しいとか余り美味しくないとか教えてくれ、歩いているだけで楽しかった。あの時、フェル達に会えてなかったら…ギルとこの街を歩いてたのかな…とふと思ってみたりした


もちろん、ギルと一緒にいるのは楽しい。もふもふできるし。だけど、手は繋げないからなんか寂しいな、ギルが人間だったら…と思うこともある。


「リーリア、疲れてない?」


「え?あ…大丈夫です…」

考え事をしていたため聴き逃したかなぁ~と思ったけど大丈夫だったらしい。この体だから心配だったのかな?


「そう?ならいいけど。見て回れる所は見たから、昨日の所でも行く?」


昨日の所…草原だろう。広い広い草原。ずっとあそこで太陽と風に包まれたいな…と思わせる穏やかな場所。私がコクリと頷くとルゼは笑顔を見せ、シャロイに昨日行った草原に行くことを伝えた。


「そうですか。私はこれから仕事が入ってる為、離脱してしまいますが…ルゼだけでも大丈夫ですね。では、ルゼ頼みましたよ?」


「はい!」

任せられたのが嬉しいのか尻尾をぶんぶん振りシャロイの姿が見えなくなるまで敬礼をし続けた


「じゃあ、リーリア行こうか」

「はいっ」

「リーリアも敬語無しにして?いいよね?」


子犬みたいな目でじっと見られる


「うっ…分かりまし……分かった、これで…いい?」

敬語で喋ってるとずっと見てきそうで危なかったから、ルゼの言う通り敬語無しにして話すことにした

「うん。それでいい」

ルゼは満足したのかうんうんと頷く。私は敬語でも敬語じゃなくてもいいんだけどね。とりあえず、大人の人だし敬語がいいかなって思ったから敬語にしただけだしな。

そんなこんなしているうちに昨日、騎士団の人達と出会った…ギルと初めてあった草原に着いた。

「ここで、リーリアと会ったんだよね。というか、見たが正しいかな」

ルゼときちんとあったのは客室だったからね。ここでは見ただけ?だったから。

「ユリスがリーリア抱き上げて行っちゃうから…抱き上げることできなかったんだよね」

でもルゼ、食堂行く時抱き上げてたよね。私のこと。

「客室から食堂まで抱き上げてたよねルゼ」

「まぁね。ユリスよりはいいでしょ」


どうしてここまでユリスに刺々しいんだルゼは。あの時挟まれてた私の気持ちになって欲しい。気まずいし、両隣だから両耳が痛かった…

「ユリス…さんは眠かった私を運んでくれただけだし…」

「それでもなの。それとも、僕が運ぶの嫌なの?」

うっ…そんなんじゃないんだけどな…どうやったら伝わるか…

「じ、じゃあ、これからはルゼが運んでよ…!」


どうにもなれだ。ルゼが私を抱き上げて運んでくれれば、ユリスとも喧嘩にもならない…多分。いや確実に喧嘩になりそうな感じはするけど…その時はその時だよね。


「じゃあ、これからは僕がリーリアを抱き上げてたよねあげるね。ユリスに近づかないこといい?」

いや、良くないからね。近づかないことって言われてもあっちから近づいてくるだろうし、無理に近いと思う。

「無理だと思うなー?」

「僕が近づかせないから大丈夫」

ニコニコとしてるものの、シャロイと似たような何かを感じた。ルゼはワンコのままでいて欲しいのに…


「う、うん…」

「ユリスはともかく、フェル隊長もシャロイ副隊長も気に入ってるからなぁ…」

隣でぶつぶつ何か言ってるけど聞かなかったことにしたい。どんどんワンコはルゼが壊れていく気がする…


しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

女性が少ない世界に転移しちゃったぁ!?

4036(シクミロ)
恋愛
男女比40:1の世界に転移した主人公 人のようで人ではなかった主人公が様々な人と触れ合い交流し、人になる話 温かい目で読んでいただけたら嬉しいですm(__)m  ※わかりにくい話かもです 

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

双子の姉がなりすまして婚約者の寝てる部屋に忍び込んだ

海林檎
恋愛
昔から人のものを欲しがる癖のある双子姉が私の婚約者が寝泊まりしている部屋に忍びこんだらしい。 あぁ、大丈夫よ。 だって彼私の部屋にいるもん。 部屋からしばらくすると妹の叫び声が聞こえてきた。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

冷たかった夫が別人のように豹変した

京佳
恋愛
常に無表情で表情を崩さない事で有名な公爵子息ジョゼフと政略結婚で結ばれた妻ケイティ。義務的に初夜を終わらせたジョゼフはその後ケイティに触れる事は無くなった。自分に無関心なジョゼフとの結婚生活に寂しさと不満を感じながらも簡単に離縁出来ないしがらみにケイティは全てを諦めていた。そんなある時、公爵家の裏庭に弱った雄猫が迷い込みケイティはその猫を保護して飼うことにした。 ざまぁ。ゆるゆる設定

処理中です...