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ダリウスの場合 1
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「あっ……と、ダリウス殿下申し訳ございません」
学園の曲がり角で、出会い頭に少女とぶつかりそうになり……気配を察知して予め避けておいたので全く問題は無かった。ぶつかりそうになった少女は、この国では珍しい黒髪に茶色の瞳の小柄な体躯の持ち主だ。名を小西 彩香と言う。この世界の人間じゃない、転移してしまった異世界人。
…………私が顔を見たくもなかったヒロインである。
「いくら広いからと言って廊下は走らない方が良いね、彩香嬢」
「はい。以後気をつけます。失礼致します」
そう言ってぺこりと頭を下げて私の横を通り過ぎる。私は振り向く事もなく、目的の場所へと歩を進めた。
アディが避けよう避けようと努力したのも虚しく、ある日空一面に暗雲が広がり、雷鳴轟く中エインテルの火山の麓に彼女は姿を現した。人が住める場所ではない為に、魔女であるメディエーヌ様がこの国に連れて来たのだ。確かに、エインテルは龍脈の力場。ここ三年で淀みが消え正常に流れていたとしても、あそこに魔力は溢れているのだから、何が起こってもおかしくはない。
来てしまったのは仕方ない。出来るならば、この国に連れて来て欲しくは無かったけれど、親交の深さから言ってもうちが妥当だとは思う。陛下から異世界人を保護したと連絡が来た時のアディの絶望を表したあの顔は二度と見たくない。
彩香嬢は初めこそ不安で青ざめていたけれど、今は十六歳とは思えない程に落ち着いている。もう二度と帰れないと言うのに、だ。彼女は日本人特有の人に対しての丁寧さを持ち、学園でも異世界人として奇異な目に晒されてはいたものの、三ヶ月経った今では特待生の庶民の生徒や、爵位の低い貴族達と打ち解けている様だ。私に特別絡んで来る事もない。それは願ったり叶ったりなのだけど……。
ふと進行先に愛しい人物を見つけて、自然と頬が緩んでしまう……が、当の本人は今にも泣きそうな顔をしている。しまった。先程のやり取りを見られていたらしい。私は足早に近付いてアディを抱き締めた。私の過剰なスキンシップも既に学園の名物となっており、こんな廊下だろうと構わずに抱擁を交わす事が出来る。腕の中にすっぽり収まってしまう程小柄な彼女は、何とか私の胸をもぞもぞと這い上がり顔を上げる。紫色の綺麗な瞳に涙が滲んでいた。
「どうしたの、可愛い人。何をそんなに憂いているの? 」
「……何でもありませんわ。ダン様、私がちゃんと見えていて? 」
「よく見えるよ。可愛い唇も、つんとした鼻も……綺麗な宝石が散らばった瞳も」
そう言って目元へキスを落とすと、途端に顔を真っ赤にして目を逸らす。もうかれこれ二年もキスする仲なのに、こういう所が可愛い。
アディは常に心配しているのだ、私がいつ強制的にあの彩香嬢に惹かれるかと。もう三ヶ月も経つのに、卒業するまでは不安が拭えないらしい。
「うぅ、みっともないですわ。こんなに嫉妬してしまうなんて、これでは悪役令嬢そのもの……」
「アディは彼女を虐めもしてないし、私に可愛くキスのおねだりをしているだけでしょう? 悪役令嬢どころか、愛しい婚約者そのものだよ」
「おねだりをしている訳ではございません! ですが、こんなにいつも心配ばかりしていては、ダン様もお嫌でしょう? 私、こんな面倒な女になりたくないのに……」
嫌どころか、いじらしく感じるのは私の欲目なのかな? キスをする様になってから、私を強く意識してくれる様になって、私としては嬉しい限りなのだけど。
「私はもっともっと嫉妬してくれて良いんだけど……でも、アディが不安に押し潰されそうなのは嫌だな。そうだアディ、今日はもう王宮へ戻ろう。どうせ私達には必要の無い授業だからね」
私は戸惑うアディの手を引いて、玄関へと向かった。転移魔法は覚えたけれど、私用の魔法行使は禁止な上、記録も残るので学園を出ないと移動出来ないのが難点だ。因みにアディには三年以上前から王宮の部屋を与えている。本当は王子宮の部屋を与えたいけれど、結婚前から連れ込んでは対面が悪いらしいので我慢している。私は構わないけれど、アディが傷付くのは嫌だから。
アディは私に出会ってから、心と体がバラバラになってしまった。人が居ないと口は悪いし、自分の事を俺なんて言う。けど、所作は丁寧で勿論容姿は輝く程の美しさなのだから、そのギャップと言ったら。昔から付いている侍女達なんか、発覚した途端に倒れるんじゃないだろうか。
私だって同じく前世が無かったら絶対ショックだったと思う。でも、接する内に私を見ると花が咲いた様にぱっと表情が明るくなるとか、嬉しそうに小走りで駆け寄って来るとか、私のエスコートに顔を真っ赤にして俯くとか、中身男とか関係なく可愛くて仕方なかった。もうアディったら私大好きっ子過ぎる。無自覚に、全身で私に好きを向けて来るのだ。
私だって、自意識過剰かな? とも思った事はあるけれど、アディが私に向ける感情と、他人に向ける意識と全然違うんだもの。私が微笑めば顔を赤くして目が泳ぐとか、もうそれ好きじゃない? 絶対好きだよね。そう思ったらついつい甘やかしてしまう。
例え彼女が私の体を狙っていたとしても。
私は前世で少女漫画大好きだった。
すれ違いや嫉妬があって話は盛り上がるけど、読みつつたまに妄想していた。私がヒーローみたいにイケメンだったら、好きになった女の子は絶対甘やかしたいと。離れていたら無理だろうけど、側に居られるなら不安を覚えさせるなんてさせないぐらい甘々に愛してあげたい。寧ろそんな男の子が居てくれても罰は当たらないんじゃない? と思っていたものだ。終にそんな夢見る恋愛を経験せずに転生したみたいだけど。
でも転生したら私は綺麗な男の子で。ゲームの世界だと気付いたのは、アディに初めて会った日で、我ながら鈍いなと思ったけど。婚約者が例え中身が残念だとしても、目の覚める程の美少女なのだから、確かにこれは物語の中で、私はヒーローに間違い無かった。私にとってのヒロインは今も昔もアディだけだけど。
題名も思い出せないけれど、確かにこの世界はスマホゲームに似ている。主人公は黒髪に茶色の瞳で、普通の女の子とは名ばかりの可愛い少女。そしてアディや私、クルニードやジオルグの顔が大きく描かれたオープニングを見せられた覚えがある。その時見たアディが可愛くて、私の好みの絵柄だったから、この絵の漫画が読みたいと思っていた。だから、アディの顔を見た時に絵じゃないのに、突然『この子だ! 』って言う確信が生まれて、言葉も出ずにまじまじと顔を見ていた。その時から母は私とアディをくっ付けようと思っていたらしい。
挨拶が終わって、アディを探して……見つけた時に草を毟りながら美少年が憎いと呟いていた時は、私の印象が悪いのかと内心ドキドキしていたけど。無事に婚約者になった時はめちゃくちゃ嬉しかった。好きかどうかは分からなかったけれど、外見と中身があべこべで可愛いくて面白いアディとずっと居られるのが何より楽しみだったから。
執務室へ戻ると、侍従達を部屋から追い出す。タイムリミットは五分だけ。それ以上は二人きりにさせては貰えない。けれど、アディを甘やかすには五分だって大事な時間だ。
何度キスしても初心な反応をする彼女。私の膝の上で逃げられないのを知っていて、顔を真っ赤にプルプルと体を震わせて羞恥に耐えている。それがまた可愛いのと、悪戯心がむくむくと生まれて来るのとで困ったもので。最近では深く口付けるのも多くなって来たけれど、年頃の男子がこんなに暴走しやすいとは思いもしなかった。甘い口付けにもっともっとと体が勝手に動いてしまう。こんな気持ちになるのはアディだけなのに、彼女は不安で仕方ないと言う。
きっと彼女が知っている転生物の物語を私は知らないから、危機感の差だと思うけど。何だか信用が無いみたいでついつい私もムキになって彼女を構ってしまう。
こんなだと早く彼女と結婚したくて堪らない。そうしたら不安に思う事も無いのに。それとも、彼を嗾けてとっととくっ付いて貰った方が良いだろうか?
私は、アディに深く口付けしながら、ふと浮かんだ偽庶民の顔を頭から追い出した。
学園の曲がり角で、出会い頭に少女とぶつかりそうになり……気配を察知して予め避けておいたので全く問題は無かった。ぶつかりそうになった少女は、この国では珍しい黒髪に茶色の瞳の小柄な体躯の持ち主だ。名を小西 彩香と言う。この世界の人間じゃない、転移してしまった異世界人。
…………私が顔を見たくもなかったヒロインである。
「いくら広いからと言って廊下は走らない方が良いね、彩香嬢」
「はい。以後気をつけます。失礼致します」
そう言ってぺこりと頭を下げて私の横を通り過ぎる。私は振り向く事もなく、目的の場所へと歩を進めた。
アディが避けよう避けようと努力したのも虚しく、ある日空一面に暗雲が広がり、雷鳴轟く中エインテルの火山の麓に彼女は姿を現した。人が住める場所ではない為に、魔女であるメディエーヌ様がこの国に連れて来たのだ。確かに、エインテルは龍脈の力場。ここ三年で淀みが消え正常に流れていたとしても、あそこに魔力は溢れているのだから、何が起こってもおかしくはない。
来てしまったのは仕方ない。出来るならば、この国に連れて来て欲しくは無かったけれど、親交の深さから言ってもうちが妥当だとは思う。陛下から異世界人を保護したと連絡が来た時のアディの絶望を表したあの顔は二度と見たくない。
彩香嬢は初めこそ不安で青ざめていたけれど、今は十六歳とは思えない程に落ち着いている。もう二度と帰れないと言うのに、だ。彼女は日本人特有の人に対しての丁寧さを持ち、学園でも異世界人として奇異な目に晒されてはいたものの、三ヶ月経った今では特待生の庶民の生徒や、爵位の低い貴族達と打ち解けている様だ。私に特別絡んで来る事もない。それは願ったり叶ったりなのだけど……。
ふと進行先に愛しい人物を見つけて、自然と頬が緩んでしまう……が、当の本人は今にも泣きそうな顔をしている。しまった。先程のやり取りを見られていたらしい。私は足早に近付いてアディを抱き締めた。私の過剰なスキンシップも既に学園の名物となっており、こんな廊下だろうと構わずに抱擁を交わす事が出来る。腕の中にすっぽり収まってしまう程小柄な彼女は、何とか私の胸をもぞもぞと這い上がり顔を上げる。紫色の綺麗な瞳に涙が滲んでいた。
「どうしたの、可愛い人。何をそんなに憂いているの? 」
「……何でもありませんわ。ダン様、私がちゃんと見えていて? 」
「よく見えるよ。可愛い唇も、つんとした鼻も……綺麗な宝石が散らばった瞳も」
そう言って目元へキスを落とすと、途端に顔を真っ赤にして目を逸らす。もうかれこれ二年もキスする仲なのに、こういう所が可愛い。
アディは常に心配しているのだ、私がいつ強制的にあの彩香嬢に惹かれるかと。もう三ヶ月も経つのに、卒業するまでは不安が拭えないらしい。
「うぅ、みっともないですわ。こんなに嫉妬してしまうなんて、これでは悪役令嬢そのもの……」
「アディは彼女を虐めもしてないし、私に可愛くキスのおねだりをしているだけでしょう? 悪役令嬢どころか、愛しい婚約者そのものだよ」
「おねだりをしている訳ではございません! ですが、こんなにいつも心配ばかりしていては、ダン様もお嫌でしょう? 私、こんな面倒な女になりたくないのに……」
嫌どころか、いじらしく感じるのは私の欲目なのかな? キスをする様になってから、私を強く意識してくれる様になって、私としては嬉しい限りなのだけど。
「私はもっともっと嫉妬してくれて良いんだけど……でも、アディが不安に押し潰されそうなのは嫌だな。そうだアディ、今日はもう王宮へ戻ろう。どうせ私達には必要の無い授業だからね」
私は戸惑うアディの手を引いて、玄関へと向かった。転移魔法は覚えたけれど、私用の魔法行使は禁止な上、記録も残るので学園を出ないと移動出来ないのが難点だ。因みにアディには三年以上前から王宮の部屋を与えている。本当は王子宮の部屋を与えたいけれど、結婚前から連れ込んでは対面が悪いらしいので我慢している。私は構わないけれど、アディが傷付くのは嫌だから。
アディは私に出会ってから、心と体がバラバラになってしまった。人が居ないと口は悪いし、自分の事を俺なんて言う。けど、所作は丁寧で勿論容姿は輝く程の美しさなのだから、そのギャップと言ったら。昔から付いている侍女達なんか、発覚した途端に倒れるんじゃないだろうか。
私だって同じく前世が無かったら絶対ショックだったと思う。でも、接する内に私を見ると花が咲いた様にぱっと表情が明るくなるとか、嬉しそうに小走りで駆け寄って来るとか、私のエスコートに顔を真っ赤にして俯くとか、中身男とか関係なく可愛くて仕方なかった。もうアディったら私大好きっ子過ぎる。無自覚に、全身で私に好きを向けて来るのだ。
私だって、自意識過剰かな? とも思った事はあるけれど、アディが私に向ける感情と、他人に向ける意識と全然違うんだもの。私が微笑めば顔を赤くして目が泳ぐとか、もうそれ好きじゃない? 絶対好きだよね。そう思ったらついつい甘やかしてしまう。
例え彼女が私の体を狙っていたとしても。
私は前世で少女漫画大好きだった。
すれ違いや嫉妬があって話は盛り上がるけど、読みつつたまに妄想していた。私がヒーローみたいにイケメンだったら、好きになった女の子は絶対甘やかしたいと。離れていたら無理だろうけど、側に居られるなら不安を覚えさせるなんてさせないぐらい甘々に愛してあげたい。寧ろそんな男の子が居てくれても罰は当たらないんじゃない? と思っていたものだ。終にそんな夢見る恋愛を経験せずに転生したみたいだけど。
でも転生したら私は綺麗な男の子で。ゲームの世界だと気付いたのは、アディに初めて会った日で、我ながら鈍いなと思ったけど。婚約者が例え中身が残念だとしても、目の覚める程の美少女なのだから、確かにこれは物語の中で、私はヒーローに間違い無かった。私にとってのヒロインは今も昔もアディだけだけど。
題名も思い出せないけれど、確かにこの世界はスマホゲームに似ている。主人公は黒髪に茶色の瞳で、普通の女の子とは名ばかりの可愛い少女。そしてアディや私、クルニードやジオルグの顔が大きく描かれたオープニングを見せられた覚えがある。その時見たアディが可愛くて、私の好みの絵柄だったから、この絵の漫画が読みたいと思っていた。だから、アディの顔を見た時に絵じゃないのに、突然『この子だ! 』って言う確信が生まれて、言葉も出ずにまじまじと顔を見ていた。その時から母は私とアディをくっ付けようと思っていたらしい。
挨拶が終わって、アディを探して……見つけた時に草を毟りながら美少年が憎いと呟いていた時は、私の印象が悪いのかと内心ドキドキしていたけど。無事に婚約者になった時はめちゃくちゃ嬉しかった。好きかどうかは分からなかったけれど、外見と中身があべこべで可愛いくて面白いアディとずっと居られるのが何より楽しみだったから。
執務室へ戻ると、侍従達を部屋から追い出す。タイムリミットは五分だけ。それ以上は二人きりにさせては貰えない。けれど、アディを甘やかすには五分だって大事な時間だ。
何度キスしても初心な反応をする彼女。私の膝の上で逃げられないのを知っていて、顔を真っ赤にプルプルと体を震わせて羞恥に耐えている。それがまた可愛いのと、悪戯心がむくむくと生まれて来るのとで困ったもので。最近では深く口付けるのも多くなって来たけれど、年頃の男子がこんなに暴走しやすいとは思いもしなかった。甘い口付けにもっともっとと体が勝手に動いてしまう。こんな気持ちになるのはアディだけなのに、彼女は不安で仕方ないと言う。
きっと彼女が知っている転生物の物語を私は知らないから、危機感の差だと思うけど。何だか信用が無いみたいでついつい私もムキになって彼女を構ってしまう。
こんなだと早く彼女と結婚したくて堪らない。そうしたら不安に思う事も無いのに。それとも、彼を嗾けてとっととくっ付いて貰った方が良いだろうか?
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