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第一章 覚醒編
22.補修授業は危険な香り
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これからアスランに見られながら自慰行為を行うのだと考えただけで、レイはやたらと身体が熱くなり、ただ服を脱ぐという行為をするだけだというのに性器が少しずつ反応し始めてくるのがわかる。
(自分で触ってもこんな風に反応しないのに……。)
自分の身体の顕著な変化に驚いていると、その様子に気付いたらしいアスランにクスリと笑われた。
「もしかしてもう準備ができてるのですか?だったら上は着たままで結構ですよ。下は全て脱いでいただかないといけませんが。」
レイは自分の浅ましさを指摘され、あまりの羞恥に俯きながら、アスランに言われたとおりシャツ以外のものは全て脱ぎ去った。
長めのシャツの裾が、勃ちあがりかけているレイ自身をなんとか隠してくれているというこの状態がいたたまれない。
「ではその椅子の背もたれに寄りかかるようにして、深く腰掛けていただけますか。」
レイはアスランに促されるまま、目の前にある椅子へと腰掛けた。
シャツが捲れて恥ずかしい姿が見えてしまわないよう、脚を閉じておくことも忘れない。
しかし、そんなレイの状態などとっくにお見通しのアスランは口許に薄く笑みを浮かべると、無情ともいえる指示を出してきたのだ。
「では。私によく見えるよう片足を持ち上げて大きく拡げてください。」
レイは恥ずかしさのあまり正面にいるアスランから目を逸らしながらも、その指示どおり片足を上げて大きく開くと、自分の秘部をアスランの前に晒け出した。
「何もしていなくてもこの反応。これで自分で気持ちよくなれないなんて全く説得力ないですね。」
その指摘にさえも身体が反応してしまうことが恥ずかしい。
しかし、本当に自分ひとりではどうにもならなかったのは事実なのだから仕方ない。
「……ホントに自分じゃだめなの……」
レイが消え入りそうな声でそう訴えると。
「ではレイ様のやり方のどこがいけなかったのか確認いたしましょう。まずは実際にやってみていただけますか。」
あくまでも間違いを正すだけといったような淡々とした口調で対応され、益々羞恥を煽られた。
レイは躊躇いがちに自分の性器に両手を伸ばすと、左手で先端を撫でながら、右手で陰茎を上下に動かすということを繰り返す。
徐々に硬さを増してはいくものの、その刺激で気持ちいいと感じるというよりは、アスランに見られているシチュエーションに興奮している部分が大きく、快感を得るというところまでは程遠い。
「レイ様。ただ手を動かすだけでなく、この間私に触られて気持ち良かったところを思い出しながら、同じようにしてみてください。」
「ん…ッ……」
レイは軽く目を閉じると、アスラン触れられた時のことを思い出しながら懸命に自分の両手が作り出す快感を追っていく。
──しかし何か物足りない。
レイがそう感じていることに気付いたらしいアスランは、膝を着き至近距離でレイの秘部を眺めると、そのまま息がかかるような距離で喋りだした。
「もしかしてぺニスへの刺激だけでは物足りないんですか?」
「ぁ…ん…ッ」
敏感な部分に息がかかる擽ったさにレイは思わず身を震わせる。
「──では特別にもうひとつレイ様がお好きだったところを教えて差し上げましょう。」
アスランはそう言うなり、先端を撫でていたレイの左手をとると、そのままレイの後ろの窄まりへと導いた。
「ここも私の舌で刺激されて気持ちよくなっていらっしゃいましたよね。」
レイは恥ずかしい指摘と、自分自身の手があらぬところを触れているという驚きで思わず動きを止めてしまう。
すると。
「ぺニスへの刺激は続けたままでお願いします。」
すかさずアスランに注意され、レイは慌てて右手の動きを再開させた。
アスランの手に誘導された左手は、後ろの窄まりを中心に円を描くよう優しく撫でるよう促される。
「ん…っ」
「やっぱりここもお好きなんですね。──もっと気持ち良くなるために少し潤いを足しましょうか。」
アスランはいつの間にかレイの性器の先端から出始めていた先走りの滴を指先で掬い取ると、その指をレイの指先に絡めていく。
敏感な皮膚に微かに当たるアスランの指先の感触が更にレイを昂らせる。
「ん…ッ…、は…ぁ……」
「それではその濡れた手でレイ様の蕾のまわりを撫でてみてください。」
レイは無言で頷くと、濡れた指でそっと後孔を撫でてみた。
「ん…っ…」
「この間私がした時のように、蕾の周辺の皮膚の柔らかいところも一緒に優しく撫でながら、ご自分のぺニスも気持ちいいと思う程度にちょっとだけ強めに扱いてみましょうか。」
「ん…っ、ぁ…は…っ」
前と後ろを同時に刺激することで急激に強まった快感に、レイは自分でも信じられないほど大胆にアスランの目の前で自慰行為を繰り広げていく。
やがて内側から沸き上がる疼くような感覚に、表面だけの刺激では物足りなく感じ始めたレイは、無意識に大きく脚を拡げ、もどかしそうに腰をくねらせた。
「ここは随分物覚えがいいようですね。この間の私の舌の感触を覚えているのか、ヒクヒクと動いてもっと刺激が欲しいと訴えていますよ。」
アスランの舌で後孔の浅いところを捩じ込むように愛撫されたことを思い出し、何故かまだ触れられた事のない後孔の奥の方がキュンとする。
「中のほうも疼くのですか?レイ様はなかなかセンスがおありですねぇ。
──少しだけ指をいれてみますか?」
アスランの提案にレイは首を横に振ると、指が入らない程度に軽く窄まりを押しながら、円を描くように撫でていった。
ところが、さっきよりも格段に気持ちいいものの、それすらもまだ決定的な刺激にはならず、絶頂には達しない。
その時。
「早く達してしまわないとメイドが呼びに来てしまいますよ。これから仕立屋が来る予定ですよね?」
アスランの無情な指摘に、早くしなければと焦ったレイは、完全に快感に集中できなくなってしまった。
なかなか訪れない最後の絶頂に、レイはついに目を開けると、目の前のアスランに半泣きで訴えた。
「アスラン…お願い……手伝って……」
「今回私はお手伝いしないつもりだったのですが、本当に時間がないようですし、仕方ありませんね。」
ため息混じりにそう言われたものの、レイはアスランの協力が取り付けられたことに安堵する。
「ん…おねがい。……はやく…して…ぇ。」
もどかしさからアスランを急かすと、この場にそぐわない爽やかな笑顔を向けられた。
そして。
「ではこれから私はレイ様がご希望されたことをひとつだけすることに致します。手でも口でもお好きな方をお選びください。」
まるで朝食のメニューを聞くような気軽さで尋ねられ、レイはその内容に激しい羞恥を覚えながらも、自分の選択を口にする。
「──く、……くちで…して欲しい。」
これから訪れる快感への期待からか身体中が一気に熱くなる。
「どこを口でいたしましょうか?ちゃんと言葉に出して答えることが出来たら、レイ様のお好きなところを満足するまで可愛がって差し上げます。」
目の前に提示された甘い誘惑に、レイは羞恥も忘れ、本能の赴くままアスランに自分の希望を訴えた。
「……前も後ろも、両方して…欲しい。……どっちも…いっぱい舐めて……」
「レイ様は欲張りですね……。ではご期待に添えるよう善処致しましょう。」
アスランそう言うなり、レイの蕾にチュッと口付けると、おもむろにペロリと舐め上げた。
「あ…ぁッ…!」
自分の手とは全く違った柔らかい感触に、レイは身体をビクリと震わせる。
アスランの舌はもどかしいくらいゆっくりと周辺を舐め回した後、窄まりを丹念に舐め、中まで舌を捩じ込みながら、小刻みな動きを繰り返した。
「ぁ!! あぁ、っ……やっ……」
「レイ様。ペニスを刺激する手が止まっていますよ。」
「だって…アスランの舌が…気持ち…いい…から…ぁ……ん…っ」
「すっかりこちらもお気に入りのようですね。こんなに良い反応を見せられると、時間をかけて奥の奥まで可愛がって差し上げたくなってしまいます。時間がないのが残念で堪りません。」
アスランは窄まりから徐々に上の方へと舌を移動させると、指で後孔を撫でながら、レイの性器に舌を這わせてきた。
手の平で陰茎を軽く包み、舌で性器の裏側を何度か往復した後、おもむろに性器の先端を口に含む。
「いゃぁあ…ん!!」
温かくて柔らかい粘膜の感触のあまりの気持ちよさに、レイは思わず悲鳴のような声を上げた。
「あまり大きな声を出すと、レイ様のいやらしい声が外に聞こえてしまうかもしれませんよ。」
アスランはレイに注意を促すと、すぐに先端部を口に含み、先端の孔やその周りを舌で刺激する。
そして舌の動きはそのままに、レイのものを少しずつ深く咥えこんでいった。
「わかっ…て…る…。…んっ…、ふ……、ぁ…ん……」
レイはそう返事を返してみたものの、アスランからもたらされる強い快感に抗えず、油断すると勝手にあられもない声が出てしまう。
アスランはレイの小さな性器をすっぽりと口内に納めると、今度はそれを唇で挟み込むようにしながら、先端ギリギリのところまで引き抜いていくような動きでスライドさせていった。
その動きを何度も繰り返し、最初ゆっくりだった動きは徐々にスピードを上げてレイを追い上げていく。
「あっ…!あっ…!ん…っ…!…だめ…ぇ…!…ん…っ、…ん…っ……」
激しい抽挿に耐えきれず勝手に漏れだす声を抑えるため、レイは咄嗟に両手で自分の口を押さえてみたものの、その甲斐もなく、くぐもった声は次々に漏れていく。
アスランに追い上げられ、レイはあっという間に絶頂を迎えようとしていた。
ところが。
もうすぐ達するというところで、レイはとんでもないことに気付き焦りだす。
このままではアスランの口に吐精してしまう。
「アスラン!口離して!いっちゃうっ!いっちゃうからぁ!」
しかし、アスランはそんなレイの訴えを無視して益々激しくレイを追い上げていく。
すぐにでもイキたい気持ちと、他人の口内に自分のものを放つという抵抗感がせめぎ合い、レイは半泣きになりながら必死にアスランに訴えた。
「ホントにダメなのぉ…!お願い!!くちはなして…!いやぁぁあ!!」
もう限界だと思った瞬間──。
レイが身体を震わせながら絶頂を迎えるのと同時に、アスランは漸くレイの希望を聞き入れ、口を離してくれたのだった。
深い快感を味わったせいですっかり力の抜けてしまった身体を椅子の背凭れに預けながらも、アスランの大きな手を濡らしてしまった自分の精を見て、いたたまれない気持ちにさせられる。
その気持ちに気付いたらしいアスランは手早く後始末を終わらせると、いつもと変わらぬ表情でレイに声を掛けてくれた。
「レイ様。大丈夫でございますか?」
レイも変に意識しないよう、絶頂の余韻で気怠さの残る身体をなんとか起こして、返事をしようとしたその時。
アスランのシャツの襟元に、僅かではあるがレイの放ったらしいものが付着しているのを発見してしまったのだ。
さすがにそのままにはしておけない。
「ねえ、アスランちょっと屈んでくれる?」
レイは膝を着いたアスランの襟元に手を伸ばすと、自分の放ったものを素早く指で擦り取り、アスランに謝罪した。
「ごめん。僕のものでアスランの服汚しちゃって……すぐに着替えてきてくれる?後は自分でやるから。」
ところが。
アスランは何も答えず、意味深な笑みを見せると、無言のままレイの手を取り、そのまま精液の付いた指を自分の口許へと持っていってしまったのだ。
「やだっ!なにするの!?」
驚きに声をあげレイに構うことなく、アスランはレイの指に舌を這わせ精液を舐め取るように舌を絡めると、わざとチュッという音をさせて指先に口付けた。
「なっ……!」
「かしこまりました。それではお言葉に甘えさせていただきます。すぐに迎えに参りますから、お早めにご準備願います。」
アスランは真っ赤になって固まるレイの手をそっと解放すると、茶目っ気たっぷりに軽くウィンクしてからバスルームを出ていった。
「……了解。」
レイは最早文句を言う気にもなれずグッタリしたままアスランの後ろ姿に返事をする。
残念なことにまだ今日は始まったばかりだ。
これからまだ本日のメインイベントが待っている。
「もう、このまま寝たい……。」
そうは思っても現実はそれを許してくれない。
レイは仕方なく身体を起こすと、のろのろと身支度を整え始めたのだった。
(自分で触ってもこんな風に反応しないのに……。)
自分の身体の顕著な変化に驚いていると、その様子に気付いたらしいアスランにクスリと笑われた。
「もしかしてもう準備ができてるのですか?だったら上は着たままで結構ですよ。下は全て脱いでいただかないといけませんが。」
レイは自分の浅ましさを指摘され、あまりの羞恥に俯きながら、アスランに言われたとおりシャツ以外のものは全て脱ぎ去った。
長めのシャツの裾が、勃ちあがりかけているレイ自身をなんとか隠してくれているというこの状態がいたたまれない。
「ではその椅子の背もたれに寄りかかるようにして、深く腰掛けていただけますか。」
レイはアスランに促されるまま、目の前にある椅子へと腰掛けた。
シャツが捲れて恥ずかしい姿が見えてしまわないよう、脚を閉じておくことも忘れない。
しかし、そんなレイの状態などとっくにお見通しのアスランは口許に薄く笑みを浮かべると、無情ともいえる指示を出してきたのだ。
「では。私によく見えるよう片足を持ち上げて大きく拡げてください。」
レイは恥ずかしさのあまり正面にいるアスランから目を逸らしながらも、その指示どおり片足を上げて大きく開くと、自分の秘部をアスランの前に晒け出した。
「何もしていなくてもこの反応。これで自分で気持ちよくなれないなんて全く説得力ないですね。」
その指摘にさえも身体が反応してしまうことが恥ずかしい。
しかし、本当に自分ひとりではどうにもならなかったのは事実なのだから仕方ない。
「……ホントに自分じゃだめなの……」
レイが消え入りそうな声でそう訴えると。
「ではレイ様のやり方のどこがいけなかったのか確認いたしましょう。まずは実際にやってみていただけますか。」
あくまでも間違いを正すだけといったような淡々とした口調で対応され、益々羞恥を煽られた。
レイは躊躇いがちに自分の性器に両手を伸ばすと、左手で先端を撫でながら、右手で陰茎を上下に動かすということを繰り返す。
徐々に硬さを増してはいくものの、その刺激で気持ちいいと感じるというよりは、アスランに見られているシチュエーションに興奮している部分が大きく、快感を得るというところまでは程遠い。
「レイ様。ただ手を動かすだけでなく、この間私に触られて気持ち良かったところを思い出しながら、同じようにしてみてください。」
「ん…ッ……」
レイは軽く目を閉じると、アスラン触れられた時のことを思い出しながら懸命に自分の両手が作り出す快感を追っていく。
──しかし何か物足りない。
レイがそう感じていることに気付いたらしいアスランは、膝を着き至近距離でレイの秘部を眺めると、そのまま息がかかるような距離で喋りだした。
「もしかしてぺニスへの刺激だけでは物足りないんですか?」
「ぁ…ん…ッ」
敏感な部分に息がかかる擽ったさにレイは思わず身を震わせる。
「──では特別にもうひとつレイ様がお好きだったところを教えて差し上げましょう。」
アスランはそう言うなり、先端を撫でていたレイの左手をとると、そのままレイの後ろの窄まりへと導いた。
「ここも私の舌で刺激されて気持ちよくなっていらっしゃいましたよね。」
レイは恥ずかしい指摘と、自分自身の手があらぬところを触れているという驚きで思わず動きを止めてしまう。
すると。
「ぺニスへの刺激は続けたままでお願いします。」
すかさずアスランに注意され、レイは慌てて右手の動きを再開させた。
アスランの手に誘導された左手は、後ろの窄まりを中心に円を描くよう優しく撫でるよう促される。
「ん…っ」
「やっぱりここもお好きなんですね。──もっと気持ち良くなるために少し潤いを足しましょうか。」
アスランはいつの間にかレイの性器の先端から出始めていた先走りの滴を指先で掬い取ると、その指をレイの指先に絡めていく。
敏感な皮膚に微かに当たるアスランの指先の感触が更にレイを昂らせる。
「ん…ッ…、は…ぁ……」
「それではその濡れた手でレイ様の蕾のまわりを撫でてみてください。」
レイは無言で頷くと、濡れた指でそっと後孔を撫でてみた。
「ん…っ…」
「この間私がした時のように、蕾の周辺の皮膚の柔らかいところも一緒に優しく撫でながら、ご自分のぺニスも気持ちいいと思う程度にちょっとだけ強めに扱いてみましょうか。」
「ん…っ、ぁ…は…っ」
前と後ろを同時に刺激することで急激に強まった快感に、レイは自分でも信じられないほど大胆にアスランの目の前で自慰行為を繰り広げていく。
やがて内側から沸き上がる疼くような感覚に、表面だけの刺激では物足りなく感じ始めたレイは、無意識に大きく脚を拡げ、もどかしそうに腰をくねらせた。
「ここは随分物覚えがいいようですね。この間の私の舌の感触を覚えているのか、ヒクヒクと動いてもっと刺激が欲しいと訴えていますよ。」
アスランの舌で後孔の浅いところを捩じ込むように愛撫されたことを思い出し、何故かまだ触れられた事のない後孔の奥の方がキュンとする。
「中のほうも疼くのですか?レイ様はなかなかセンスがおありですねぇ。
──少しだけ指をいれてみますか?」
アスランの提案にレイは首を横に振ると、指が入らない程度に軽く窄まりを押しながら、円を描くように撫でていった。
ところが、さっきよりも格段に気持ちいいものの、それすらもまだ決定的な刺激にはならず、絶頂には達しない。
その時。
「早く達してしまわないとメイドが呼びに来てしまいますよ。これから仕立屋が来る予定ですよね?」
アスランの無情な指摘に、早くしなければと焦ったレイは、完全に快感に集中できなくなってしまった。
なかなか訪れない最後の絶頂に、レイはついに目を開けると、目の前のアスランに半泣きで訴えた。
「アスラン…お願い……手伝って……」
「今回私はお手伝いしないつもりだったのですが、本当に時間がないようですし、仕方ありませんね。」
ため息混じりにそう言われたものの、レイはアスランの協力が取り付けられたことに安堵する。
「ん…おねがい。……はやく…して…ぇ。」
もどかしさからアスランを急かすと、この場にそぐわない爽やかな笑顔を向けられた。
そして。
「ではこれから私はレイ様がご希望されたことをひとつだけすることに致します。手でも口でもお好きな方をお選びください。」
まるで朝食のメニューを聞くような気軽さで尋ねられ、レイはその内容に激しい羞恥を覚えながらも、自分の選択を口にする。
「──く、……くちで…して欲しい。」
これから訪れる快感への期待からか身体中が一気に熱くなる。
「どこを口でいたしましょうか?ちゃんと言葉に出して答えることが出来たら、レイ様のお好きなところを満足するまで可愛がって差し上げます。」
目の前に提示された甘い誘惑に、レイは羞恥も忘れ、本能の赴くままアスランに自分の希望を訴えた。
「……前も後ろも、両方して…欲しい。……どっちも…いっぱい舐めて……」
「レイ様は欲張りですね……。ではご期待に添えるよう善処致しましょう。」
アスランそう言うなり、レイの蕾にチュッと口付けると、おもむろにペロリと舐め上げた。
「あ…ぁッ…!」
自分の手とは全く違った柔らかい感触に、レイは身体をビクリと震わせる。
アスランの舌はもどかしいくらいゆっくりと周辺を舐め回した後、窄まりを丹念に舐め、中まで舌を捩じ込みながら、小刻みな動きを繰り返した。
「ぁ!! あぁ、っ……やっ……」
「レイ様。ペニスを刺激する手が止まっていますよ。」
「だって…アスランの舌が…気持ち…いい…から…ぁ……ん…っ」
「すっかりこちらもお気に入りのようですね。こんなに良い反応を見せられると、時間をかけて奥の奥まで可愛がって差し上げたくなってしまいます。時間がないのが残念で堪りません。」
アスランは窄まりから徐々に上の方へと舌を移動させると、指で後孔を撫でながら、レイの性器に舌を這わせてきた。
手の平で陰茎を軽く包み、舌で性器の裏側を何度か往復した後、おもむろに性器の先端を口に含む。
「いゃぁあ…ん!!」
温かくて柔らかい粘膜の感触のあまりの気持ちよさに、レイは思わず悲鳴のような声を上げた。
「あまり大きな声を出すと、レイ様のいやらしい声が外に聞こえてしまうかもしれませんよ。」
アスランはレイに注意を促すと、すぐに先端部を口に含み、先端の孔やその周りを舌で刺激する。
そして舌の動きはそのままに、レイのものを少しずつ深く咥えこんでいった。
「わかっ…て…る…。…んっ…、ふ……、ぁ…ん……」
レイはそう返事を返してみたものの、アスランからもたらされる強い快感に抗えず、油断すると勝手にあられもない声が出てしまう。
アスランはレイの小さな性器をすっぽりと口内に納めると、今度はそれを唇で挟み込むようにしながら、先端ギリギリのところまで引き抜いていくような動きでスライドさせていった。
その動きを何度も繰り返し、最初ゆっくりだった動きは徐々にスピードを上げてレイを追い上げていく。
「あっ…!あっ…!ん…っ…!…だめ…ぇ…!…ん…っ、…ん…っ……」
激しい抽挿に耐えきれず勝手に漏れだす声を抑えるため、レイは咄嗟に両手で自分の口を押さえてみたものの、その甲斐もなく、くぐもった声は次々に漏れていく。
アスランに追い上げられ、レイはあっという間に絶頂を迎えようとしていた。
ところが。
もうすぐ達するというところで、レイはとんでもないことに気付き焦りだす。
このままではアスランの口に吐精してしまう。
「アスラン!口離して!いっちゃうっ!いっちゃうからぁ!」
しかし、アスランはそんなレイの訴えを無視して益々激しくレイを追い上げていく。
すぐにでもイキたい気持ちと、他人の口内に自分のものを放つという抵抗感がせめぎ合い、レイは半泣きになりながら必死にアスランに訴えた。
「ホントにダメなのぉ…!お願い!!くちはなして…!いやぁぁあ!!」
もう限界だと思った瞬間──。
レイが身体を震わせながら絶頂を迎えるのと同時に、アスランは漸くレイの希望を聞き入れ、口を離してくれたのだった。
深い快感を味わったせいですっかり力の抜けてしまった身体を椅子の背凭れに預けながらも、アスランの大きな手を濡らしてしまった自分の精を見て、いたたまれない気持ちにさせられる。
その気持ちに気付いたらしいアスランは手早く後始末を終わらせると、いつもと変わらぬ表情でレイに声を掛けてくれた。
「レイ様。大丈夫でございますか?」
レイも変に意識しないよう、絶頂の余韻で気怠さの残る身体をなんとか起こして、返事をしようとしたその時。
アスランのシャツの襟元に、僅かではあるがレイの放ったらしいものが付着しているのを発見してしまったのだ。
さすがにそのままにはしておけない。
「ねえ、アスランちょっと屈んでくれる?」
レイは膝を着いたアスランの襟元に手を伸ばすと、自分の放ったものを素早く指で擦り取り、アスランに謝罪した。
「ごめん。僕のものでアスランの服汚しちゃって……すぐに着替えてきてくれる?後は自分でやるから。」
ところが。
アスランは何も答えず、意味深な笑みを見せると、無言のままレイの手を取り、そのまま精液の付いた指を自分の口許へと持っていってしまったのだ。
「やだっ!なにするの!?」
驚きに声をあげレイに構うことなく、アスランはレイの指に舌を這わせ精液を舐め取るように舌を絡めると、わざとチュッという音をさせて指先に口付けた。
「なっ……!」
「かしこまりました。それではお言葉に甘えさせていただきます。すぐに迎えに参りますから、お早めにご準備願います。」
アスランは真っ赤になって固まるレイの手をそっと解放すると、茶目っ気たっぷりに軽くウィンクしてからバスルームを出ていった。
「……了解。」
レイは最早文句を言う気にもなれずグッタリしたままアスランの後ろ姿に返事をする。
残念なことにまだ今日は始まったばかりだ。
これからまだ本日のメインイベントが待っている。
「もう、このまま寝たい……。」
そうは思っても現実はそれを許してくれない。
レイは仕方なく身体を起こすと、のろのろと身支度を整え始めたのだった。
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