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番外SS
コミックス3巻発売記念SS『幸せの定義(後編)』
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ユリウスは国王の名代として、婚約に関する合意文書を交わすためにダンガイトを訪れていた。
輿入れに関しての詳細は、既に両国間の事務レベルで決定していて、ユリウスはただ形式的に必要な手順を踏む役割を担っていただけ、という話だった気がするけど……
それと俺に何の関係が?
うーん、もしかして。書類上だけとはいえ、俺と結婚してたことを気にしてるとか?
でも公には俺と結婚してたという事実は消えたことになったんだよな。
もし気にしてたとしても、お互いに顔も知らない、いわゆる『白い結婚』どころか、実態の全くない『無色透明な結婚』だったわけだし、関係ないとは思うんだけど。
「ラミア王女って、結婚に夢見てるタイプじゃないよね?」
「そのようなことは全くないだろうな」
自ら進んで政略結婚を持ちかけたって話だから、そういうタイプじゃないとは思ってたけど、念の為。
ってことは、他に俺に関係あることというと……
「もしかして、ダンガイトもドルマキアに大使館を置くつもりだったりする?」
俺の回答にユリウスが笑みを深くして頷いた。
「ラミア王女の輿入れに合わせて大使館が機能できるようにしたいというのがあちらの希望だ。詳細については決まっていないことが多いが、既にドルマキアに大使館を置いているマレニセンを参考にしたいらしい。だから先駆者であるジェイドに直接会って話を聞きたいんだそうだ」
なるほど。そういうことだったら、確かに俺に関係あるけど……
「俺の場合は、ほとんど兄上たちが準備してくれたところからのスタートだったし、今も俺よりオランドのほうが仕事を把握してる状態だからなぁ。そんな感じだから、あちらのご期待に添えないかもしれないけど、マレニセン大使として、協力できることはするよ」
「ただでさえ忙しいのに、仕事を増やすことになってしまってすまない。俺としても、ジェイドにあまり負担をかけないようにしたかったんだが……」
あっさりと了承した俺に、ユリウスが複雑そうな顔をする。
「大丈夫。俺のためを思ってくれたのはありがたいけど、それでユリウスが大変になるんなら意味ないし」
「俺のことは気にしなくていい」
「気にするよ! ただでさえ一緒にいられる時間が少なくて色々不安なのに、俺がやれることまでユリウスがやっちゃったら、益々忙しくなるだけじゃん。それってどう考えても本末転倒でしょ」
俺の負担が減っても、普段他国に行ってることの多いユリウスが、ドルマキアに帰ってきてもずっと忙しいままだったら、全く意味がない。
だったらドルマキアにいる俺がダンガイトの件を引き受けて、少しでもユリウスの時間を確保したほうが良いに決まってる。
「正直に言えば、俺ももっとジェイドと一緒にいたいと思ってる」
「ユリウス……」
「だが、自分で選んだ道だ。ドルマキアの代表として他国と接する役目を任された以上、中途半端な真似はしたくない」
「……うん、わかってる。それは俺も一緒だから」
お互い責任のある立場にいるからには、仕事を優先しなければならない場面が、これからも多々あるだろう。
でも、だからこそ、一緒にいられるチャンスは絶対に逃したくないって、あらためて強く思うわけで。
「こういう時間が貴重だと思える状況って……」
遠い目になる俺に、ユリウスがクスリと笑う。
そして俺の頭に軽く自分の頭を乗せると、俺の手を取りそっと口付けた。
ユリウスの温もりを直に感じて安心したのと、アルコールが入ったからっていうのもあるのか、自然と心の声が零れ落ちる。
「もっと、ずっとこうしていられたらいいのに」
わがまま言ってる自覚はある。でもそう思ってしまうのは止められない。
「その望み、もしかしたら叶えることができるかもしれない」
「ホントに!?」
まったりモードから一転、ユリウスの言葉に一気に目が覚めた感じになった俺は、勢いよく身体を起こすと、期待を込めてじっと見つめた。
ユリウスは俺の手を握ったまま、微笑ましそうに口の端を上げる。
「ああ。陛下の結婚式が終わって少し落ち着いたら、長期休暇を取るつもりだ」
「そんなことできるの?」
「実はもう陛下には許可をいただいている。もしジェイドも休暇を取ることが可能なら、せっかくの機会だし、二人でどこかに行かないか?」
ユリウスと生涯を共にすると誓ってから、初めての長期休暇に心が弾む。
オランドと休暇の話をしたばかりだけど、『仕事が落ち着いたら』なんて悠長なこと言ってる場合じゃなくなった。
お互い忙しくて、新婚旅行すら行けてなかったから、なんとしてでも休暇を取れるようにしないと。
この話をしたら、オランドは自分が無理してでも俺に休暇を取らせようとするだろうから、そうならないような解決策を考えるのが先か……?
「俺も一緒に休暇を取れるよう、死ぬ気で頑張るから!」
決意を新たに、マレニセンにいるアルベール兄上に一日でも早い職員の増員をお願いしようと心に誓う。
「行き先の希望はあるか?」
ユリウスにそう聞かれ、俺はさっきオランドと話してた時に思い付いたことを口にした。
「……あのさ、ユリウスが嫌じゃなかったら、リンドバルに行きたいんだけど」
「そうか、ではそうすることにしよう」
あっさり了承されて、俺のほうがちょっとビックリしてしまう。
「え、いいの?」
「いいも何も、最初からジェイドの希望どおりのところに行こうと思っていたから問題はない」
当たり前のように俺の望みを優先してくれることに、嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちが湧き上がる。
「ユリウスは行きたいとこないの?」
「俺はジェイドと一緒にいられればどこでも。それに俺もジェイドと一緒にもう一度リンドバルを訪れたいと思っていたから、願ったり叶ったりだな」
何の衒いもない言葉に、笑顔のおまけつき。
俺、最高に愛されてるって、大事にされてんだなって実感できて、泣きそうになった。
──幸せだな、ってしみじみ実感する。
だからこそ、さっき思い付いた時よりもずっと、ユリウスと一緒にリンドバルに行きたい気持ちが強くなった。
「あのさ、前にリンドバルに行った時、ユリウスが俺に、母に言いたいことがあったら言えばいいって言ってくれたの覚えてる?」
「ああ」
「……俺さ、あの時、『いつかこの世に生まれてきたことを感謝するほどの幸せが訪れたら、またここに来る』って言ったんだ。正直母の気持ちなんて全然理解できてなかったし、そんな気持ちになれる日がくるなんて思わなかったんだけど」
むしろ恨み言しか言ってないし、俺自身もそんな日が来ることなんてないんだろうな、と思いながら口にしていた。
でもルイード王子との一件で、一生理解できないって思ってた母の気持ちがちょっとわかった気がしたし、あんな状況で母が俺を産んでくれたのは、実はすごいことだったんだって、あとから気付いたことも多かった。
ユリウスと出会うまでの俺の人生は、つらいことのほうが圧倒的に多かった。
だから母という存在は、勝手に産んで、さっさと死んで、俺を不幸にした元凶のように思ってた。
でも母が命懸けで俺をこの世に生み出してくれたそのおかげで、俺は今、愛する人の隣で、幸せだなって感じることができているから。
「俺、次にリンドバルに行く時は、あの時母に向けて言ったこと、ちゃんと実行したいなって思って。──だからさ、俺をそんな気持ちにさせてくれたユリウスを、母に紹介したいんだけど、いいかな?」
じっとユリウスを見つめて答えを待つと、ほんの一瞬、もしかしたら見間違いかもしれないけど、ユリウスの表情が泣きそうに歪んだ気がした。
「……もちろんだ。そう言ってくれて嬉しい。命をかけてジェイドをこの世に送り出してくれたファウスティーナ様に、俺からも感謝の言葉を言わせてほしい。ジェイドと出会わせてくださってありがとうございます、とな」
「ユリウス……」
「ジェイドが俺を愛してくれて、生まれてきたことを幸せだと言ってくれて。──俺のほうこそ幸せだ」
ユリウスの言葉に、たちまち俺の視界が大きく揺れる。
泣きそうだったのはユリウスのはずなのに、結局俺が泣いてるとか、自分でも意味がわからないけど、嬉しさで溢れ出した涙は、簡単にとまってはくれない。
瞬きと同時に涙が零れ落ちそうになったところで、ユリウスが指先でそっと掬い取ってくれた。
ユリウスのアメジストの瞳が優しく俺を見つめる。
たくさんの愛と幸せをくれた俺の最愛の人。
俺と生涯を共にする相手がユリウスで、本当に良かったと心から思う。
「……俺も、同じ気持ちだよ。だから俺もユリウスを産んでくれたお母さんに、この気持ちを伝えに行きたいな」
「母の眠る墓はヴァンクレール伯爵領にある。ヴァンクレール伯爵領は王都からそれほど遠くないから、両親が領地に移って落ち着いた頃に行ってみよう」
「案外そっちが先になるかもね」
「そうかもしれないな」
そう遠くない未来の約束に心が浮き立つ。
俺は最高に満ち足りた気持ちで、ユリウスの肩に凭れかかった。
輿入れに関しての詳細は、既に両国間の事務レベルで決定していて、ユリウスはただ形式的に必要な手順を踏む役割を担っていただけ、という話だった気がするけど……
それと俺に何の関係が?
うーん、もしかして。書類上だけとはいえ、俺と結婚してたことを気にしてるとか?
でも公には俺と結婚してたという事実は消えたことになったんだよな。
もし気にしてたとしても、お互いに顔も知らない、いわゆる『白い結婚』どころか、実態の全くない『無色透明な結婚』だったわけだし、関係ないとは思うんだけど。
「ラミア王女って、結婚に夢見てるタイプじゃないよね?」
「そのようなことは全くないだろうな」
自ら進んで政略結婚を持ちかけたって話だから、そういうタイプじゃないとは思ってたけど、念の為。
ってことは、他に俺に関係あることというと……
「もしかして、ダンガイトもドルマキアに大使館を置くつもりだったりする?」
俺の回答にユリウスが笑みを深くして頷いた。
「ラミア王女の輿入れに合わせて大使館が機能できるようにしたいというのがあちらの希望だ。詳細については決まっていないことが多いが、既にドルマキアに大使館を置いているマレニセンを参考にしたいらしい。だから先駆者であるジェイドに直接会って話を聞きたいんだそうだ」
なるほど。そういうことだったら、確かに俺に関係あるけど……
「俺の場合は、ほとんど兄上たちが準備してくれたところからのスタートだったし、今も俺よりオランドのほうが仕事を把握してる状態だからなぁ。そんな感じだから、あちらのご期待に添えないかもしれないけど、マレニセン大使として、協力できることはするよ」
「ただでさえ忙しいのに、仕事を増やすことになってしまってすまない。俺としても、ジェイドにあまり負担をかけないようにしたかったんだが……」
あっさりと了承した俺に、ユリウスが複雑そうな顔をする。
「大丈夫。俺のためを思ってくれたのはありがたいけど、それでユリウスが大変になるんなら意味ないし」
「俺のことは気にしなくていい」
「気にするよ! ただでさえ一緒にいられる時間が少なくて色々不安なのに、俺がやれることまでユリウスがやっちゃったら、益々忙しくなるだけじゃん。それってどう考えても本末転倒でしょ」
俺の負担が減っても、普段他国に行ってることの多いユリウスが、ドルマキアに帰ってきてもずっと忙しいままだったら、全く意味がない。
だったらドルマキアにいる俺がダンガイトの件を引き受けて、少しでもユリウスの時間を確保したほうが良いに決まってる。
「正直に言えば、俺ももっとジェイドと一緒にいたいと思ってる」
「ユリウス……」
「だが、自分で選んだ道だ。ドルマキアの代表として他国と接する役目を任された以上、中途半端な真似はしたくない」
「……うん、わかってる。それは俺も一緒だから」
お互い責任のある立場にいるからには、仕事を優先しなければならない場面が、これからも多々あるだろう。
でも、だからこそ、一緒にいられるチャンスは絶対に逃したくないって、あらためて強く思うわけで。
「こういう時間が貴重だと思える状況って……」
遠い目になる俺に、ユリウスがクスリと笑う。
そして俺の頭に軽く自分の頭を乗せると、俺の手を取りそっと口付けた。
ユリウスの温もりを直に感じて安心したのと、アルコールが入ったからっていうのもあるのか、自然と心の声が零れ落ちる。
「もっと、ずっとこうしていられたらいいのに」
わがまま言ってる自覚はある。でもそう思ってしまうのは止められない。
「その望み、もしかしたら叶えることができるかもしれない」
「ホントに!?」
まったりモードから一転、ユリウスの言葉に一気に目が覚めた感じになった俺は、勢いよく身体を起こすと、期待を込めてじっと見つめた。
ユリウスは俺の手を握ったまま、微笑ましそうに口の端を上げる。
「ああ。陛下の結婚式が終わって少し落ち着いたら、長期休暇を取るつもりだ」
「そんなことできるの?」
「実はもう陛下には許可をいただいている。もしジェイドも休暇を取ることが可能なら、せっかくの機会だし、二人でどこかに行かないか?」
ユリウスと生涯を共にすると誓ってから、初めての長期休暇に心が弾む。
オランドと休暇の話をしたばかりだけど、『仕事が落ち着いたら』なんて悠長なこと言ってる場合じゃなくなった。
お互い忙しくて、新婚旅行すら行けてなかったから、なんとしてでも休暇を取れるようにしないと。
この話をしたら、オランドは自分が無理してでも俺に休暇を取らせようとするだろうから、そうならないような解決策を考えるのが先か……?
「俺も一緒に休暇を取れるよう、死ぬ気で頑張るから!」
決意を新たに、マレニセンにいるアルベール兄上に一日でも早い職員の増員をお願いしようと心に誓う。
「行き先の希望はあるか?」
ユリウスにそう聞かれ、俺はさっきオランドと話してた時に思い付いたことを口にした。
「……あのさ、ユリウスが嫌じゃなかったら、リンドバルに行きたいんだけど」
「そうか、ではそうすることにしよう」
あっさり了承されて、俺のほうがちょっとビックリしてしまう。
「え、いいの?」
「いいも何も、最初からジェイドの希望どおりのところに行こうと思っていたから問題はない」
当たり前のように俺の望みを優先してくれることに、嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちが湧き上がる。
「ユリウスは行きたいとこないの?」
「俺はジェイドと一緒にいられればどこでも。それに俺もジェイドと一緒にもう一度リンドバルを訪れたいと思っていたから、願ったり叶ったりだな」
何の衒いもない言葉に、笑顔のおまけつき。
俺、最高に愛されてるって、大事にされてんだなって実感できて、泣きそうになった。
──幸せだな、ってしみじみ実感する。
だからこそ、さっき思い付いた時よりもずっと、ユリウスと一緒にリンドバルに行きたい気持ちが強くなった。
「あのさ、前にリンドバルに行った時、ユリウスが俺に、母に言いたいことがあったら言えばいいって言ってくれたの覚えてる?」
「ああ」
「……俺さ、あの時、『いつかこの世に生まれてきたことを感謝するほどの幸せが訪れたら、またここに来る』って言ったんだ。正直母の気持ちなんて全然理解できてなかったし、そんな気持ちになれる日がくるなんて思わなかったんだけど」
むしろ恨み言しか言ってないし、俺自身もそんな日が来ることなんてないんだろうな、と思いながら口にしていた。
でもルイード王子との一件で、一生理解できないって思ってた母の気持ちがちょっとわかった気がしたし、あんな状況で母が俺を産んでくれたのは、実はすごいことだったんだって、あとから気付いたことも多かった。
ユリウスと出会うまでの俺の人生は、つらいことのほうが圧倒的に多かった。
だから母という存在は、勝手に産んで、さっさと死んで、俺を不幸にした元凶のように思ってた。
でも母が命懸けで俺をこの世に生み出してくれたそのおかげで、俺は今、愛する人の隣で、幸せだなって感じることができているから。
「俺、次にリンドバルに行く時は、あの時母に向けて言ったこと、ちゃんと実行したいなって思って。──だからさ、俺をそんな気持ちにさせてくれたユリウスを、母に紹介したいんだけど、いいかな?」
じっとユリウスを見つめて答えを待つと、ほんの一瞬、もしかしたら見間違いかもしれないけど、ユリウスの表情が泣きそうに歪んだ気がした。
「……もちろんだ。そう言ってくれて嬉しい。命をかけてジェイドをこの世に送り出してくれたファウスティーナ様に、俺からも感謝の言葉を言わせてほしい。ジェイドと出会わせてくださってありがとうございます、とな」
「ユリウス……」
「ジェイドが俺を愛してくれて、生まれてきたことを幸せだと言ってくれて。──俺のほうこそ幸せだ」
ユリウスの言葉に、たちまち俺の視界が大きく揺れる。
泣きそうだったのはユリウスのはずなのに、結局俺が泣いてるとか、自分でも意味がわからないけど、嬉しさで溢れ出した涙は、簡単にとまってはくれない。
瞬きと同時に涙が零れ落ちそうになったところで、ユリウスが指先でそっと掬い取ってくれた。
ユリウスのアメジストの瞳が優しく俺を見つめる。
たくさんの愛と幸せをくれた俺の最愛の人。
俺と生涯を共にする相手がユリウスで、本当に良かったと心から思う。
「……俺も、同じ気持ちだよ。だから俺もユリウスを産んでくれたお母さんに、この気持ちを伝えに行きたいな」
「母の眠る墓はヴァンクレール伯爵領にある。ヴァンクレール伯爵領は王都からそれほど遠くないから、両親が領地に移って落ち着いた頃に行ってみよう」
「案外そっちが先になるかもね」
「そうかもしれないな」
そう遠くない未来の約束に心が浮き立つ。
俺は最高に満ち足りた気持ちで、ユリウスの肩に凭れかかった。
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コミカライズの完結、おめでとうございます。
壮絶な過去ゆえに人から無条件に愛されるということがわからなかったジェイドに
「人から愛される」ということを教えてあげられたのはユリウス様ですが、
ジェイドもまたユリウス様に「感情を表にだす」ということをできるようにしたわけで、
お互いがお互い、かけがいのない存在なのだな・・・
と本当に尊い・・・
ステキなお話をありがとうございました!
黒茶さま
こちらこそ、お読みいただきありがとうございます!
感想ありがとうございました。
完結のお祝いもありがとうございます!
寂しくはありますが、色んな意味で大きく成長したキャラクターたちを多くの方に知っていただけてよかったです。
ジェイドとユリウスの成長をちゃんと見てくださって、ありがとうございました。
あと1話、完結記念のSSを投稿予定ですので、よかったらそちらもお付き合いいただけたら嬉しいです。
わぁ 皆さんうまくまわってますね。
仕事のできる人たちはすごいな
歌川ピロシキ 様
お読みいただきありがとうございます。
感想ありがとうございました!
実際もこんな感じだったら物事が上手くいくのでしょうけれど……
あと数話で完結しますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
そりゃまあ、お兄ちゃんズは激おこですよね!
優しいなあ
歌川ピロシキ 様
お読みいただきありがとうございます。
感想ありがとうございます!
甘やかすだけじゃなく、ちゃんと叱ることができるようになった兄たちも、成長したということで(笑)
引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。