34 / 44
番外SS
兄たちの思い 2 【アルベール視点】
しおりを挟む
リンドバルを離れてからの俺は、当時ドルマキアの侵攻に対し徹底抗戦の構えを見せていたマレニセンに渡り、祖国も立場も名前も男としてのプライドさえ捨て、幼い頃からの友人であり、当時若くしてマレニセン王国の国王となっていたブルクハルトに跪いた。
亡命したとはいえ、あっさりと敵国の属国になった国の元王子に対する周囲の風当たりはかなり強く、マレニセンという国において俺という存在は新たな火種を生み出しかねない危険な人物と見做されてしまった。
その結果、俺を受け入れてくれたブルクハルトにまで不信感を抱く者が現れ始めたのだ。
しかし、厄介事の種にしかならないと思われた俺に対しブルクハルトは。
『能力のあるなしに生まれも国も関係ない。その能力を俺の為に使ってくれるっていうんなら誰であっても喜んで利用させてもらうさ。でもな、いくら旧知の仲だっていっても特別扱いする気は更々ない。──自分の能力に見合った居場所を自力でもぎ取れないヤツに用はないからな』
わざと周囲の人間達にも聞こえるような声でそう言い放ったのだ。
徹底した能力主義を掲げるブルクハルト。
俺のことにかこつけて、暗に肩書きばかりで使えないヤツはいらないと、グダグダ言ってくる連中を一蹴しただけでなく、誰にでもチャンスがあるのだということを広く知らしめたのだ。
でも残念な事に、それで納得しない人間はいるわけで。
ブルクハルトが俺に対していくつかの条件を課すことで、表面上だけとはいえ、やっと周囲を大人しくさせることに成功した。
その条件とは。
・元王子という身分であろうと一切特別扱いはしない事。
・マレニセンが不利益を被るような事があった場合、即国外追放とする事。
・求められるレベルの実力が備わってないと見做された場合は、速やかに職を辞す事。
・ドルマキアとの問題が解決するまではブルクハルトの直属として仕える事。
・ブルクハルトの許可なくマレニセンから出ない事。
受け入れる以外の選択肢が無かった俺は、その条件を全て了承し、マレニセンの『アドリアン・ディヴリー』として生きる事になったのだ。
それからというもの、俺は祖国の人間に『裏切り者』と謗りを受けても、マレニセンの人間に『腰抜けの弱小国の王子は、自分が生き延びるために大国の王の愛妾という立場に身を落とした恥知らず』だと揶揄されても、ただ粛々とブルクハルトの下で自分の果たすべき役目を全うした。
一方、名を『エドガー・ラバール』と変えていたエルネストは、天才と云わしめるほどの武芸の才を如何なく発揮して戦場を駆け抜け、後にマレニセン帝国に統合される事になる国でメキメキと頭角を現し、少しずつその名を知られるようになっていた。
やがて近隣諸国が統合してマレニセン帝国が誕生し、俺とエルネストが再び同じ国の人間として再会を果たした頃。
──ジェラリアを犠牲にしてまで生き延びていた筈の祖国リンドバルは、実に呆気なく滅亡した。
その知らせが届く直前、どういう伝手を辿ったのか、リンドバルにいる母から一通の手紙が届いた。
そこにはジェラリアがドルマキアの王族の血を引く子供であったこと。
ジェラリアをドルマキアに送り出すことに反対しなかったのは、ドルマキアとリンドバルという二つの国の王族の血を引くジェラリアが、これ以上リンドバルで不当な扱いを受ける事を避けるためだったこと。
でもすぐにそれが間違いだと気付かされたことなどが認められていた。
それに続いて、ドルマキアでジェラリアが受けた仕打ちと、そんな境遇に追いやってしまった事に対する懺悔の言葉が少し乱れた文字で綴られており、リンドバル王妃である母の深い哀しみと後悔の念が伝わってくるようだった。
そしてこの時点で既に死を覚悟していたのか、自分が持ったままでいるわけにもいかないからと、ファウスティーナ様の形見の指輪が同封されていたのだ。
その時俺は、ジェラリアの為にと思ってがむしゃらにやってきた事が全て無駄だったのだと痛感させられるのと共に、リンドバルを出ることにしたあの夜、無理にでもジェラリアを攫って逃げなかった自分を死ぬほど呪った。
それ以来、ドルマキアに対する激しい憎悪は常に胸の内で荒々しくのたうち回り、その焼け爛れるような不快な熱さはいつまでも消えることなくこの身を苛み続け、俺ががむしゃらに前に進み続ける原動力となっていった。
◇◆◇◆
女神が生まれたという伝説が残る湖の畔にひっそりと建てられた小さな石造りの祭壇。
一見女神を祀るために造られたようにも見えるそれは、父である国王の命により建てられたファウスティーナ様のための特別な場所だ。
本来王族は王家の墓地に埋葬されるのが慣例なのだが、父は彼女をこの場所で眠らせる決断をした。
この場所を選んだのは、王族でありながら未婚のまま子供を産んだ挙げ句に自らの命を断った彼女に下した罰なのか、それとも歳の離れた妹に対する愛情だったのかはわからない。
しかしドルマキアの侵攻時に王宮だけでなく王家の墓地までも荒らされてしまったことを考えると、ここを彼女の永眠の地として選んだことは結果的に良かったのかもしれない。
今回、七年間一度も足を踏み入れることのなかったこの地にやってきたのは、今やマレニセンの一部となったこの場所で、次々と不穏な動きが察知され、その後処理を迅速に行う必要性があったからだった。
結局企ては全て未遂に終わり、表面上は平穏を取り戻したように見えるが、この地に燻り続ける火種は、いつ勢いを取り戻してもおかしくない状態だ。
旧リンドバル王国の国民は、国や王家に対する親愛の情が深い。
元王子としては、今でもそんな風に思われているほど素晴らしい国だったことを誇りに思うべきなんだろうが……
俺にとっては相変わらず、ジェラリアを犠牲にしてまで存在する価値なんてない国であり、俺の後悔の全てが詰まった地のままだ。
ドルマキアからリンドバルを奪還し、ジェラリアと再会したことで、自分の中にわだかまっていた色んな気持ちが少しずつ整理されていくような気がしていた。
ところがいざこの場所に来てみると、記憶の中にあるものと然程大きく変わるところのない風景に、懐かしさよりも悔恨の念ばかりが次々湧き上がってきて、正直感情を持て余してしまっている状態だ。
祭壇の前に跪き、持ってきた花束を手向ける。
ドルマキア王族を象徴するような紫色の花は、ここに来る直前に渡されたものだ。
俺にとっては忌々しいことこの上ない色だが、今回俺がこの場所を訪れることを聞きつけたクラウスがわざわざこの日のために手配したものだと聞かされた後だけに、無下に扱うことはできなかった。
「………………ファウスティーナ様、ずっと会いに来ることができずに申し訳ありませんでした」
言いたいことは山のようにあるはずなのに、なかなか言葉が続かない。
実力主義を掲げるマレニセン帝国において宰相位を任されるほど明晰であるはずの頭脳は、こういう時にはなんの役にも立たないらしい。
「──まさかジェラリアまでドルマキアの男を選ぶとは思ってもみませんでした」
しばらくの間、頭の中で考えをまとめてみたものの、結局口からでたのは恨み言のような言葉だけだった。
そんな自分が嫌になり再び黙り込んでいると、背後によく慣れた気配を感じ、俺は溜息と共に立ち上がった。
「……来なくていいと言ったはずだが?」
「そろそろいいかと思って迎えに来たんだが、早すぎたみたいだな」
「七年分だぞ。積もる話があるんだよ」
本当はまだ何も言えていない状態だが、それをこの男に伝えるつもりはない。
「そりゃあ悪かったな」
謝罪の言葉を口にしながらも微妙にニヤけた顔をしているところを見ると、俺がどういう状態だったのか、長い付き合いのコイツにはバレバレだったということだろう。
ブルクハルトは普段粗野に振る舞ってはいるが、妙に勘のいいところがある上に、意外と人をよく見ているから。
「話し足りないって言うんなら、また来ればいいだけだろうが。お前がその気になれば、ここに来る時間を確保することも容易いだろ」
そしてこんな風に何気ない言葉で、考え過ぎて身動きが取れない状態に陥っている俺の心を軽くしてくれるのだから敵わない。
「……今日ここを訪れることに意味があるって言ったの忘れたのか?」
気恥ずかしさを誤魔化すためにわざと呆れたような表情をすると、ブルクハルトがそんなことは知らないとばかりに肩をすくめた。
「だったら、今日に相応しい言葉だけさっさと言っとけよ」
もっともな指摘に、俺は苦笑いしながら再びファウスティーナ様の前に跪いた。
ブルクハルトがさり気なく距離をとってくれている気配を背中に感じながら、俺はさっきとは比べ物にならないほど穏やかな気持ちで口を開いた。
「ジェラリアに会わせてくださりありがとうございます。あなたが命がけで守ったジェラリアは、今頃愛する人と幸せな誕生日を迎えているはずです」
本当は気に食わないっていう言葉は、心の中だけで付け加えておく。
「──また会いに来ます。今度は三人で」
そんな日が来ることを願いながら、俺はそっと目を閉じてファウスティーナ様へ祈りを捧げた。
亡命したとはいえ、あっさりと敵国の属国になった国の元王子に対する周囲の風当たりはかなり強く、マレニセンという国において俺という存在は新たな火種を生み出しかねない危険な人物と見做されてしまった。
その結果、俺を受け入れてくれたブルクハルトにまで不信感を抱く者が現れ始めたのだ。
しかし、厄介事の種にしかならないと思われた俺に対しブルクハルトは。
『能力のあるなしに生まれも国も関係ない。その能力を俺の為に使ってくれるっていうんなら誰であっても喜んで利用させてもらうさ。でもな、いくら旧知の仲だっていっても特別扱いする気は更々ない。──自分の能力に見合った居場所を自力でもぎ取れないヤツに用はないからな』
わざと周囲の人間達にも聞こえるような声でそう言い放ったのだ。
徹底した能力主義を掲げるブルクハルト。
俺のことにかこつけて、暗に肩書きばかりで使えないヤツはいらないと、グダグダ言ってくる連中を一蹴しただけでなく、誰にでもチャンスがあるのだということを広く知らしめたのだ。
でも残念な事に、それで納得しない人間はいるわけで。
ブルクハルトが俺に対していくつかの条件を課すことで、表面上だけとはいえ、やっと周囲を大人しくさせることに成功した。
その条件とは。
・元王子という身分であろうと一切特別扱いはしない事。
・マレニセンが不利益を被るような事があった場合、即国外追放とする事。
・求められるレベルの実力が備わってないと見做された場合は、速やかに職を辞す事。
・ドルマキアとの問題が解決するまではブルクハルトの直属として仕える事。
・ブルクハルトの許可なくマレニセンから出ない事。
受け入れる以外の選択肢が無かった俺は、その条件を全て了承し、マレニセンの『アドリアン・ディヴリー』として生きる事になったのだ。
それからというもの、俺は祖国の人間に『裏切り者』と謗りを受けても、マレニセンの人間に『腰抜けの弱小国の王子は、自分が生き延びるために大国の王の愛妾という立場に身を落とした恥知らず』だと揶揄されても、ただ粛々とブルクハルトの下で自分の果たすべき役目を全うした。
一方、名を『エドガー・ラバール』と変えていたエルネストは、天才と云わしめるほどの武芸の才を如何なく発揮して戦場を駆け抜け、後にマレニセン帝国に統合される事になる国でメキメキと頭角を現し、少しずつその名を知られるようになっていた。
やがて近隣諸国が統合してマレニセン帝国が誕生し、俺とエルネストが再び同じ国の人間として再会を果たした頃。
──ジェラリアを犠牲にしてまで生き延びていた筈の祖国リンドバルは、実に呆気なく滅亡した。
その知らせが届く直前、どういう伝手を辿ったのか、リンドバルにいる母から一通の手紙が届いた。
そこにはジェラリアがドルマキアの王族の血を引く子供であったこと。
ジェラリアをドルマキアに送り出すことに反対しなかったのは、ドルマキアとリンドバルという二つの国の王族の血を引くジェラリアが、これ以上リンドバルで不当な扱いを受ける事を避けるためだったこと。
でもすぐにそれが間違いだと気付かされたことなどが認められていた。
それに続いて、ドルマキアでジェラリアが受けた仕打ちと、そんな境遇に追いやってしまった事に対する懺悔の言葉が少し乱れた文字で綴られており、リンドバル王妃である母の深い哀しみと後悔の念が伝わってくるようだった。
そしてこの時点で既に死を覚悟していたのか、自分が持ったままでいるわけにもいかないからと、ファウスティーナ様の形見の指輪が同封されていたのだ。
その時俺は、ジェラリアの為にと思ってがむしゃらにやってきた事が全て無駄だったのだと痛感させられるのと共に、リンドバルを出ることにしたあの夜、無理にでもジェラリアを攫って逃げなかった自分を死ぬほど呪った。
それ以来、ドルマキアに対する激しい憎悪は常に胸の内で荒々しくのたうち回り、その焼け爛れるような不快な熱さはいつまでも消えることなくこの身を苛み続け、俺ががむしゃらに前に進み続ける原動力となっていった。
◇◆◇◆
女神が生まれたという伝説が残る湖の畔にひっそりと建てられた小さな石造りの祭壇。
一見女神を祀るために造られたようにも見えるそれは、父である国王の命により建てられたファウスティーナ様のための特別な場所だ。
本来王族は王家の墓地に埋葬されるのが慣例なのだが、父は彼女をこの場所で眠らせる決断をした。
この場所を選んだのは、王族でありながら未婚のまま子供を産んだ挙げ句に自らの命を断った彼女に下した罰なのか、それとも歳の離れた妹に対する愛情だったのかはわからない。
しかしドルマキアの侵攻時に王宮だけでなく王家の墓地までも荒らされてしまったことを考えると、ここを彼女の永眠の地として選んだことは結果的に良かったのかもしれない。
今回、七年間一度も足を踏み入れることのなかったこの地にやってきたのは、今やマレニセンの一部となったこの場所で、次々と不穏な動きが察知され、その後処理を迅速に行う必要性があったからだった。
結局企ては全て未遂に終わり、表面上は平穏を取り戻したように見えるが、この地に燻り続ける火種は、いつ勢いを取り戻してもおかしくない状態だ。
旧リンドバル王国の国民は、国や王家に対する親愛の情が深い。
元王子としては、今でもそんな風に思われているほど素晴らしい国だったことを誇りに思うべきなんだろうが……
俺にとっては相変わらず、ジェラリアを犠牲にしてまで存在する価値なんてない国であり、俺の後悔の全てが詰まった地のままだ。
ドルマキアからリンドバルを奪還し、ジェラリアと再会したことで、自分の中にわだかまっていた色んな気持ちが少しずつ整理されていくような気がしていた。
ところがいざこの場所に来てみると、記憶の中にあるものと然程大きく変わるところのない風景に、懐かしさよりも悔恨の念ばかりが次々湧き上がってきて、正直感情を持て余してしまっている状態だ。
祭壇の前に跪き、持ってきた花束を手向ける。
ドルマキア王族を象徴するような紫色の花は、ここに来る直前に渡されたものだ。
俺にとっては忌々しいことこの上ない色だが、今回俺がこの場所を訪れることを聞きつけたクラウスがわざわざこの日のために手配したものだと聞かされた後だけに、無下に扱うことはできなかった。
「………………ファウスティーナ様、ずっと会いに来ることができずに申し訳ありませんでした」
言いたいことは山のようにあるはずなのに、なかなか言葉が続かない。
実力主義を掲げるマレニセン帝国において宰相位を任されるほど明晰であるはずの頭脳は、こういう時にはなんの役にも立たないらしい。
「──まさかジェラリアまでドルマキアの男を選ぶとは思ってもみませんでした」
しばらくの間、頭の中で考えをまとめてみたものの、結局口からでたのは恨み言のような言葉だけだった。
そんな自分が嫌になり再び黙り込んでいると、背後によく慣れた気配を感じ、俺は溜息と共に立ち上がった。
「……来なくていいと言ったはずだが?」
「そろそろいいかと思って迎えに来たんだが、早すぎたみたいだな」
「七年分だぞ。積もる話があるんだよ」
本当はまだ何も言えていない状態だが、それをこの男に伝えるつもりはない。
「そりゃあ悪かったな」
謝罪の言葉を口にしながらも微妙にニヤけた顔をしているところを見ると、俺がどういう状態だったのか、長い付き合いのコイツにはバレバレだったということだろう。
ブルクハルトは普段粗野に振る舞ってはいるが、妙に勘のいいところがある上に、意外と人をよく見ているから。
「話し足りないって言うんなら、また来ればいいだけだろうが。お前がその気になれば、ここに来る時間を確保することも容易いだろ」
そしてこんな風に何気ない言葉で、考え過ぎて身動きが取れない状態に陥っている俺の心を軽くしてくれるのだから敵わない。
「……今日ここを訪れることに意味があるって言ったの忘れたのか?」
気恥ずかしさを誤魔化すためにわざと呆れたような表情をすると、ブルクハルトがそんなことは知らないとばかりに肩をすくめた。
「だったら、今日に相応しい言葉だけさっさと言っとけよ」
もっともな指摘に、俺は苦笑いしながら再びファウスティーナ様の前に跪いた。
ブルクハルトがさり気なく距離をとってくれている気配を背中に感じながら、俺はさっきとは比べ物にならないほど穏やかな気持ちで口を開いた。
「ジェラリアに会わせてくださりありがとうございます。あなたが命がけで守ったジェラリアは、今頃愛する人と幸せな誕生日を迎えているはずです」
本当は気に食わないっていう言葉は、心の中だけで付け加えておく。
「──また会いに来ます。今度は三人で」
そんな日が来ることを願いながら、俺はそっと目を閉じてファウスティーナ様へ祈りを捧げた。
460
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
冷酷なアルファ(氷の将軍)に嫁いだオメガ、実はめちゃくちゃ愛されていた。
水凪しおん
BL
これは、愛を知らなかった二人が、本当の愛を見つけるまでの物語。
国のための「生贄」として、敵国の将軍に嫁いだオメガの王子、ユアン。
彼を待っていたのは、「氷の将軍」と恐れられるアルファ、クロヴィスとの心ない日々だった。
世継ぎを産むための「道具」として扱われ、絶望に暮れるユアン。
しかし、冷たい仮面の下に隠された、不器用な優しさと孤独な瞳。
孤独な夜にかけられた一枚の外套が、凍てついた心を少しずつ溶かし始める。
これは、政略結婚という偽りから始まった、運命の恋。
帝国に渦巻く陰謀に立ち向かう中で、二人は互いを守り、支え合う「共犯者」となる。
偽りの夫婦が、唯一無二の「番」になるまでの軌跡を、どうぞ見届けてください。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。