52 / 192
第一章:一年生第一学期 魔法の深淵と神髄に触れる資格は
第49話 未熟さに覚える恐怖
しおりを挟む
【前回】寝起きのティアに感謝されて心臓が保たないトルニア
第49話 未熟さに覚える恐怖
――もっと力があればちゃんと支えられるのに。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
「……せんせ、帰ってこないね。」
「やっぱり、何かあったんじゃ……。ルシェル。」
「いや、早まるな。……こういう時は冷静に、落ち着いた方が良い。そう、父上もいつも呪文のように唱えておられた。」
とはいえ、心配な物は心配だ。
今日は朝から先生が屋敷に居ない。先生が本来行うべき職務である軍事関連の任務がある為、女王陛下に呼び出されて出掛けたっきり帰ってこないのだ。
それでもやっぱり心配にはなる。何だかんだ言って軍人らしく報連相がしっかりとしている先生は早めの段階で連絡をくれるし、逆を言えば外出している日に連絡が一度もない日なんてない。それは無論、俺達が出掛けている場合でも「いつ帰ってくるか」などの心配や、「危ない所は通るな」などの小言をメールで貰う事もある。
なのに、それすらもない。
確かに、今回は俺達が屋敷に居て、ここで先生を待っている形ではある。
でも先生なら18時になる頃には「どれくらいに帰ってくる」とか、あまりにも遅くなると分かっている場合は「先に寝ていてくれ」とかの一言もくれる。……なのに、何もないと言う事は。
生憎な事に今日は大雨だ。バケツを引っ繰り返したような音の所為で酷く暗く、酷く寒い。
季節はもうそろそろ夏だと言うのに太陽すらも押し流したような濁流の雨が降り注ぎ、屋敷の前にある道路を車が1台も通らないぐらいだ。
先生。先生、大丈夫なんだよな……?
玄関近くのリビングで明かりを点け、読書をしながら待っていた俺達。いや、今も待ち続けている俺達。
正直言ってここまで不安にさせておいて「先に寝ていてくれ」、なんて言われたら怒る自信がある。と言うか怒る。
でもまずはそれもこれも先生が帰ってこなければ何も出来ない。
だから早く、早くと念じている所で大雨の音と玄関扉が乱暴に閉められる音がした。
「っ、今の……!」
「玄関に行くぞ!」
幸い、リビングが玄関の真横にあるので扉を開ければもう玄関だ。偶然だとしても、今程この間取りに感謝する事はないだろう。
トルカ、セイズと共にリビングから飛び出し、玄関に倒れる先生を見た時は血液が凍っていっているのかと思った。
体力限界で倒れたかのような体勢でぴくりともしない先生は全身ぐっしょりと濡れており、傘を持っていなかったか。いやでも先生は凄腕の魔導士だ、傘なんて物がなくても魔法で防殻を傘代わりにする事が出来るだろう。
しかし、そんな事もしていなかったと思われる先生はどれだけトルカとセイズが体を揺らそうと、慌ててトルカが風呂場にお湯を張ってくると走り出しても意識が戻った様子はない。
とりあえず閉められているだけの扉に鍵を掛け、セイズと力を合わせて肩を貸して体を起こさせた辺りでようやっと意識が戻ったらしい。
「せんせ、せんせ! せんせ、意識も、戻った?」
「先生、しっかりするんだ! 先生!」
「……ぅ。こ、こは……?」
「せんせ、分かる? 家に着いてるよ、せんせ。僕達が護るから、僕達が護るからもう大丈夫だよ、せんせ!」
「……そう、か。直ぐ……気合い、いれ……直す、か……ら。」
「何を言ってるんだ先生、少しくらい休んでろ……!!」
玄関の明かりを点けていなかったのは失敗だった。
その所為で先生の右足と左腕からの出血に気付かず、どうやらかなり深いのか玄関の絨毯にぽたぽたと赤黒い物が落ちている。それほどに傷を見つける事が遅くなってしまった。
しかし、そうなれば話は色々と変わる。
雨に洗い流されて傷口が大きくない事は分かるが、逆を言えば出血しながら雨の中を移動してきたと言う事。傘も差さず、無理をしてここまで来たと言う事はもう殆ど海の中を歩いてきたと言う事と変わらない。
ならば目に見える出血量が少なくとも全体としてはかなりの血を流しているはずだ。
とりあえず予定を変更して壁にもたれさせるようにして座らせ、セイズ共々苦手な回復魔法を唱えるが治りはかなり悪い。あまりにも焦り過ぎて、回復魔法の行使を途中で辞める気にもなれず、回復魔法を行使している間だけは仄かに辺りを照らしてくれる黄緑色の光源を頼りに止血を優先するが、気休めにしかならない。
俺達はまだ、本格的な魔法の授業を受けていないから。
事実、今現在俺達が先生に教わっているのは魔力のコントロール。魔法を行使しているのはただの練習に丁度良いからであって、魔法を唱える方がメインではない。
しかも、それぞれが得意な魔法属性の習得を優先している所為でこう言った生活魔法については何の進歩もない。
その所為で回復が遅くなり、魔法の効果も薄くなり、これまで長く余裕をぶっこいていた過去の自分を殴りたくて仕方ない。
くそ、もっと早くから勉強していればもっと……!!
「ッ……! ルシェル、せんせ、せんせの傷、広くないだけで深いみたい。奥まで、奥まで僕達の回復魔法が届いてないから全然塞がんない……!!」
「分かってる、分かってる……!!」
「風呂湧いたって、その怪我……!! ちょ、回復魔法は!?」
「唱えてる、唱えてるが一向に塞がら、煉掟、煉掟も居るんだろう!? 力を貸してくれ、煉掟! 先生を助けてくれ!!」
「私が居るだけで魔力消費が激しいが……まぁ、致し方ない。」
最早、先生の意識はない。
血の気のない顔がフード越しでも分かる程に垣間見え、その肌は蒼褪めて水死体のようになってしまっている。こんな状態の先生に幾ら声を掛けても目を開けられる訳がない事ぐらい、俺達でも分かる。分かって、しまう。
そんな先生を今は煉掟が優しく抱え上げ、トルカの案内で風呂場へと向かっている。
元はこんな状態の先生に、更に負担を掛けまいと成りを潜めてくれていたようだが……それでもあっさり顔を出してくれて本当に良かった。
「煉掟」
「私が此方に居られるのは風呂の間だけだ。傷口も此方で塞いでおくからある程度は其方で何とかするように。」
「あぁ、分かった。」
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
――次回「第50話 どうか、無理はしないでくれ」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
もし作品を気に入っていただけましたら、ブックマークやスタンプで応援いただけると嬉しいです。
感想なども励みになります。
今後とも『夜に煌めく炉は蒼銀で』をよろしくお願いいたします。
第49話 未熟さに覚える恐怖
――もっと力があればちゃんと支えられるのに。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
「……せんせ、帰ってこないね。」
「やっぱり、何かあったんじゃ……。ルシェル。」
「いや、早まるな。……こういう時は冷静に、落ち着いた方が良い。そう、父上もいつも呪文のように唱えておられた。」
とはいえ、心配な物は心配だ。
今日は朝から先生が屋敷に居ない。先生が本来行うべき職務である軍事関連の任務がある為、女王陛下に呼び出されて出掛けたっきり帰ってこないのだ。
それでもやっぱり心配にはなる。何だかんだ言って軍人らしく報連相がしっかりとしている先生は早めの段階で連絡をくれるし、逆を言えば外出している日に連絡が一度もない日なんてない。それは無論、俺達が出掛けている場合でも「いつ帰ってくるか」などの心配や、「危ない所は通るな」などの小言をメールで貰う事もある。
なのに、それすらもない。
確かに、今回は俺達が屋敷に居て、ここで先生を待っている形ではある。
でも先生なら18時になる頃には「どれくらいに帰ってくる」とか、あまりにも遅くなると分かっている場合は「先に寝ていてくれ」とかの一言もくれる。……なのに、何もないと言う事は。
生憎な事に今日は大雨だ。バケツを引っ繰り返したような音の所為で酷く暗く、酷く寒い。
季節はもうそろそろ夏だと言うのに太陽すらも押し流したような濁流の雨が降り注ぎ、屋敷の前にある道路を車が1台も通らないぐらいだ。
先生。先生、大丈夫なんだよな……?
玄関近くのリビングで明かりを点け、読書をしながら待っていた俺達。いや、今も待ち続けている俺達。
正直言ってここまで不安にさせておいて「先に寝ていてくれ」、なんて言われたら怒る自信がある。と言うか怒る。
でもまずはそれもこれも先生が帰ってこなければ何も出来ない。
だから早く、早くと念じている所で大雨の音と玄関扉が乱暴に閉められる音がした。
「っ、今の……!」
「玄関に行くぞ!」
幸い、リビングが玄関の真横にあるので扉を開ければもう玄関だ。偶然だとしても、今程この間取りに感謝する事はないだろう。
トルカ、セイズと共にリビングから飛び出し、玄関に倒れる先生を見た時は血液が凍っていっているのかと思った。
体力限界で倒れたかのような体勢でぴくりともしない先生は全身ぐっしょりと濡れており、傘を持っていなかったか。いやでも先生は凄腕の魔導士だ、傘なんて物がなくても魔法で防殻を傘代わりにする事が出来るだろう。
しかし、そんな事もしていなかったと思われる先生はどれだけトルカとセイズが体を揺らそうと、慌ててトルカが風呂場にお湯を張ってくると走り出しても意識が戻った様子はない。
とりあえず閉められているだけの扉に鍵を掛け、セイズと力を合わせて肩を貸して体を起こさせた辺りでようやっと意識が戻ったらしい。
「せんせ、せんせ! せんせ、意識も、戻った?」
「先生、しっかりするんだ! 先生!」
「……ぅ。こ、こは……?」
「せんせ、分かる? 家に着いてるよ、せんせ。僕達が護るから、僕達が護るからもう大丈夫だよ、せんせ!」
「……そう、か。直ぐ……気合い、いれ……直す、か……ら。」
「何を言ってるんだ先生、少しくらい休んでろ……!!」
玄関の明かりを点けていなかったのは失敗だった。
その所為で先生の右足と左腕からの出血に気付かず、どうやらかなり深いのか玄関の絨毯にぽたぽたと赤黒い物が落ちている。それほどに傷を見つける事が遅くなってしまった。
しかし、そうなれば話は色々と変わる。
雨に洗い流されて傷口が大きくない事は分かるが、逆を言えば出血しながら雨の中を移動してきたと言う事。傘も差さず、無理をしてここまで来たと言う事はもう殆ど海の中を歩いてきたと言う事と変わらない。
ならば目に見える出血量が少なくとも全体としてはかなりの血を流しているはずだ。
とりあえず予定を変更して壁にもたれさせるようにして座らせ、セイズ共々苦手な回復魔法を唱えるが治りはかなり悪い。あまりにも焦り過ぎて、回復魔法の行使を途中で辞める気にもなれず、回復魔法を行使している間だけは仄かに辺りを照らしてくれる黄緑色の光源を頼りに止血を優先するが、気休めにしかならない。
俺達はまだ、本格的な魔法の授業を受けていないから。
事実、今現在俺達が先生に教わっているのは魔力のコントロール。魔法を行使しているのはただの練習に丁度良いからであって、魔法を唱える方がメインではない。
しかも、それぞれが得意な魔法属性の習得を優先している所為でこう言った生活魔法については何の進歩もない。
その所為で回復が遅くなり、魔法の効果も薄くなり、これまで長く余裕をぶっこいていた過去の自分を殴りたくて仕方ない。
くそ、もっと早くから勉強していればもっと……!!
「ッ……! ルシェル、せんせ、せんせの傷、広くないだけで深いみたい。奥まで、奥まで僕達の回復魔法が届いてないから全然塞がんない……!!」
「分かってる、分かってる……!!」
「風呂湧いたって、その怪我……!! ちょ、回復魔法は!?」
「唱えてる、唱えてるが一向に塞がら、煉掟、煉掟も居るんだろう!? 力を貸してくれ、煉掟! 先生を助けてくれ!!」
「私が居るだけで魔力消費が激しいが……まぁ、致し方ない。」
最早、先生の意識はない。
血の気のない顔がフード越しでも分かる程に垣間見え、その肌は蒼褪めて水死体のようになってしまっている。こんな状態の先生に幾ら声を掛けても目を開けられる訳がない事ぐらい、俺達でも分かる。分かって、しまう。
そんな先生を今は煉掟が優しく抱え上げ、トルカの案内で風呂場へと向かっている。
元はこんな状態の先生に、更に負担を掛けまいと成りを潜めてくれていたようだが……それでもあっさり顔を出してくれて本当に良かった。
「煉掟」
「私が此方に居られるのは風呂の間だけだ。傷口も此方で塞いでおくからある程度は其方で何とかするように。」
「あぁ、分かった。」
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
――次回「第50話 どうか、無理はしないでくれ」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
もし作品を気に入っていただけましたら、ブックマークやスタンプで応援いただけると嬉しいです。
感想なども励みになります。
今後とも『夜に煌めく炉は蒼銀で』をよろしくお願いいたします。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが
初
ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~
如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる
その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う
稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある
まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが…
だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた…
そんな時に生まれたシャルロッテ
全属性の加護を持つ少女
いったいこれからどうなるのか…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる