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第一章:一年生第一学期 魔法の深淵と神髄に触れる資格は
第51話 こういう時ぐらい
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【前回】疲弊して眠りに就いたティアを見守る生徒達
第51話 こういう時ぐらい
――少しでも頼ってほしいんだ。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
「はい、先生。もう一口。」
「……い、い。蓮華……貸し、て」
「却下。先生、今にも意識落ちそうだし。火傷もそうやけど、大体その腕にちょっとでも負荷掛ける嫌だし。」
「そうだぞ。後は俺達に任せて休むんだ。大体、明日は休みなんだから無理する必要もないんだろ。」
「そうだよ。仮に何かあってもそん時はルールゥ先生に連絡するから!」
「は、ぁ……? いや、あいつらの……あいつの連絡先、なんて……んっ。」
「ちゃんと貰ってるから大丈夫やって。大体、先生に何かあった時の為にってシャルロット先生からも、ルールゥ先生からも連絡先預かってるから。」
初耳なんだがこの野郎。
と、直ぐにでも口に出せれば良かったのだが如何せん、色々と限界だ。
気を失っている間に風呂へ入れられ、手当ても施され、目が覚めれば自室のソファに座らされてトルニアの無慈悲な手によって定期的に食事が口に突っ込まれていく。どれだけ自分で食べると言ってもその返事は蓮華をひたすらに突っ込まれるだけだ。
しかし、今日は色々と無理をした所為で魔力が空。何なら体力もないので抵抗すら叶わないと来た。
ただでさえ体が温かいのに毛布まで羽織らされ、怪我と俺の体調から温かいお粥を胃にひたすら入れている所為で更に眠い。
……くそったれ。
「先生?」
「せんせ、まだ食べられそう?」
「……無理。悪いな……トルニア。もう……ね、たい。」
「うん、勿論や。後は俺らに任せて休んで。」
「ベッドまで運ぼうか?」
「……んや、良い。たまには……こっち、で。」
色々と納得は行かないが、それと同時に色々と限界なのも事実。内心不満ながらも体を横たえれば段々と瞼も降りてくる。
王室に当たり前のように置かれているソファに比べれば全然だが、それでもこのソファもこのソファでそれなりに気に入っている。だからよく仮眠用に使っているが……こういう任務疲れが激しい日はベッドよりもこっちが良い。
昔から大怪我をした時はベッドで寝るのが苦手だった。と言うのも枕の硬さが何とかなく気に入らず、どうしてもソファの膝置きの硬さと高さを求めて歩き回ってしまうのだ。
結局そのまま、静かに目を閉じた。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
――次回「第52話 それでもやっぱり教師と生徒」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
もし作品を気に入っていただけましたら、ブックマークやスタンプで応援いただけると嬉しいです。
感想なども励みになります。
今後とも『夜に煌めく炉は蒼銀で』をよろしくお願いいたします。
第51話 こういう時ぐらい
――少しでも頼ってほしいんだ。
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「はい、先生。もう一口。」
「……い、い。蓮華……貸し、て」
「却下。先生、今にも意識落ちそうだし。火傷もそうやけど、大体その腕にちょっとでも負荷掛ける嫌だし。」
「そうだぞ。後は俺達に任せて休むんだ。大体、明日は休みなんだから無理する必要もないんだろ。」
「そうだよ。仮に何かあってもそん時はルールゥ先生に連絡するから!」
「は、ぁ……? いや、あいつらの……あいつの連絡先、なんて……んっ。」
「ちゃんと貰ってるから大丈夫やって。大体、先生に何かあった時の為にってシャルロット先生からも、ルールゥ先生からも連絡先預かってるから。」
初耳なんだがこの野郎。
と、直ぐにでも口に出せれば良かったのだが如何せん、色々と限界だ。
気を失っている間に風呂へ入れられ、手当ても施され、目が覚めれば自室のソファに座らされてトルニアの無慈悲な手によって定期的に食事が口に突っ込まれていく。どれだけ自分で食べると言ってもその返事は蓮華をひたすらに突っ込まれるだけだ。
しかし、今日は色々と無理をした所為で魔力が空。何なら体力もないので抵抗すら叶わないと来た。
ただでさえ体が温かいのに毛布まで羽織らされ、怪我と俺の体調から温かいお粥を胃にひたすら入れている所為で更に眠い。
……くそったれ。
「先生?」
「せんせ、まだ食べられそう?」
「……無理。悪いな……トルニア。もう……ね、たい。」
「うん、勿論や。後は俺らに任せて休んで。」
「ベッドまで運ぼうか?」
「……んや、良い。たまには……こっち、で。」
色々と納得は行かないが、それと同時に色々と限界なのも事実。内心不満ながらも体を横たえれば段々と瞼も降りてくる。
王室に当たり前のように置かれているソファに比べれば全然だが、それでもこのソファもこのソファでそれなりに気に入っている。だからよく仮眠用に使っているが……こういう任務疲れが激しい日はベッドよりもこっちが良い。
昔から大怪我をした時はベッドで寝るのが苦手だった。と言うのも枕の硬さが何とかなく気に入らず、どうしてもソファの膝置きの硬さと高さを求めて歩き回ってしまうのだ。
結局そのまま、静かに目を閉じた。
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