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第一章:一年生第一学期 魔法の深淵と神髄に触れる資格は
第97話 授業学研究会初始動
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【前回】ついぞ授業学研究会に付き合わされる事になった
第97話 授業学研究会初始動
――非常に不本意な形で。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
全員揃ってるし。
さも当然と言った形で連れてこられた授業学研究室。正直、この部屋の存在がある事自体色々と異例である事をご理解いただきたいのだが、少なくともここに集まっている教員達にどんな嫌味を言っても効果がないであろう事は薄々勘付いている。
しかも面倒な事に、何を想ったのか教師陣に混ざってディールとリシェラも確認出来る。結局、誰も彼も考える事は同じという事なのだろう。
入室するや否や全員に自己紹介を兼ねた挨拶をされ、此方としてはそんなに一気に自己紹介をされても。声を掛けられても憶えられる気がしない。
「はい、ティア。」
「……何だこの書類。」
「ここに居る教員皆のプロフィールと、それぞれが担当してる授業の資料。」
「…………そんなぽんっと渡して良いもんじゃないと思うんだが。」
「良いのよ、ティア。貴方はもうこの学年の主任なんだから。」
「まさか非常勤が主任になるなど誰も想像出来んかっただろうがな。」
一応はこの大陸一の学校を名乗っているのもあり、その学科の数は膨大。
俺が担当する特講魔法学、シャルの担当する魔法学。その他、偶然にも以前俺が試験中の試験官を担当する事になったアラーク先生の理科。それ以外だと語学、古代史、魔法史、音楽、数学、美術、歴史、地理、公民、商業、技術、家庭、情報、保健体育、看護などなど挙げればきりがない。
その中でも今回、この謎の学会に参加する事を決められたのは語学を担当されているサーディル先生。古代史を担当されているルーベン先生。魔法史を担当されているルードゥ先生。理科を担当されているアラーク先生。音楽を担当されているシャンディア先生。数学を担当されているルーチェ先生らしい。
まぁ大抵が魔法に深い関わりを持つ教科の先生が多くはある。
「……で、このパソコンは?」
「授業について研究するに当たり、どうしてもやっぱり情報が必要だと思ったからそれぞれの授業を録画してきてもらったのよ。」
「……変に手の込んだ事を。で、俺はこれを見れば良いのか?」
「うん。その間、こっちで話進めとくからさ。」
「……変な進め方をされそうで嫌なんだがな。」
「ティア?」
「はいはい。」
非常に面倒ではある物の、ここまで来てしまったら引き下がるの難しいだろう。ここは色々と覚悟を決めなければならない。
敢えて同席しているディール達に反応を全く示さないまま。珍しくも大人しく席に着いているルシウス達の相手をしないままに動画を見つつ、ぱらぱらと資料を眺めていく。
少し面白い事に、考えてみればここまでしっかりと現役教員の書類に目を通す事もない。色々と腑に落ちない事は多いが、これぐらいは良い機会だと目を通しても罰は当たらないだろう。
「じゃあ始めましょうか。この研究会の目的として、学校全体の授業の改革を目標としています。この国の魔法学校と言えばうち、と言わしめられるように。」
それを外部の人間に頼って築き上げる訳だがな。
「月に一度、長期休暇を除いて毎月授業学研究会を開く事とし、時折学校長も参加されます。そのつもりでお願いします。ね、ティア。」
「……どうせ拒否権ねぇんだから勝手に進めといてくれよ面倒くせぇな。俺はこれに目を通すので忙しいんだ。」
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
――次回「第98話 時は金なり。知識は宝なり」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
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今後とも『夜に煌めく炉は蒼銀で』をよろしくお願いいたします。
第97話 授業学研究会初始動
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しかも面倒な事に、何を想ったのか教師陣に混ざってディールとリシェラも確認出来る。結局、誰も彼も考える事は同じという事なのだろう。
入室するや否や全員に自己紹介を兼ねた挨拶をされ、此方としてはそんなに一気に自己紹介をされても。声を掛けられても憶えられる気がしない。
「はい、ティア。」
「……何だこの書類。」
「ここに居る教員皆のプロフィールと、それぞれが担当してる授業の資料。」
「…………そんなぽんっと渡して良いもんじゃないと思うんだが。」
「良いのよ、ティア。貴方はもうこの学年の主任なんだから。」
「まさか非常勤が主任になるなど誰も想像出来んかっただろうがな。」
一応はこの大陸一の学校を名乗っているのもあり、その学科の数は膨大。
俺が担当する特講魔法学、シャルの担当する魔法学。その他、偶然にも以前俺が試験中の試験官を担当する事になったアラーク先生の理科。それ以外だと語学、古代史、魔法史、音楽、数学、美術、歴史、地理、公民、商業、技術、家庭、情報、保健体育、看護などなど挙げればきりがない。
その中でも今回、この謎の学会に参加する事を決められたのは語学を担当されているサーディル先生。古代史を担当されているルーベン先生。魔法史を担当されているルードゥ先生。理科を担当されているアラーク先生。音楽を担当されているシャンディア先生。数学を担当されているルーチェ先生らしい。
まぁ大抵が魔法に深い関わりを持つ教科の先生が多くはある。
「……で、このパソコンは?」
「授業について研究するに当たり、どうしてもやっぱり情報が必要だと思ったからそれぞれの授業を録画してきてもらったのよ。」
「……変に手の込んだ事を。で、俺はこれを見れば良いのか?」
「うん。その間、こっちで話進めとくからさ。」
「……変な進め方をされそうで嫌なんだがな。」
「ティア?」
「はいはい。」
非常に面倒ではある物の、ここまで来てしまったら引き下がるの難しいだろう。ここは色々と覚悟を決めなければならない。
敢えて同席しているディール達に反応を全く示さないまま。珍しくも大人しく席に着いているルシウス達の相手をしないままに動画を見つつ、ぱらぱらと資料を眺めていく。
少し面白い事に、考えてみればここまでしっかりと現役教員の書類に目を通す事もない。色々と腑に落ちない事は多いが、これぐらいは良い機会だと目を通しても罰は当たらないだろう。
「じゃあ始めましょうか。この研究会の目的として、学校全体の授業の改革を目標としています。この国の魔法学校と言えばうち、と言わしめられるように。」
それを外部の人間に頼って築き上げる訳だがな。
「月に一度、長期休暇を除いて毎月授業学研究会を開く事とし、時折学校長も参加されます。そのつもりでお願いします。ね、ティア。」
「……どうせ拒否権ねぇんだから勝手に進めといてくれよ面倒くせぇな。俺はこれに目を通すので忙しいんだ。」
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