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第一章
21 一撃
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「おおおおおっ!」
ダダダダダッ、とカウルは小銃を連射する。
反動で照準がぶれるも、カウルの指は引き金を絞り続けた。
無心で小銃越しに敵機を見据えていたカウルであったが、敵機の機影から光がぱっと瞬いた。
次の瞬間、赤く熱を帯びた敵の機銃弾が飛来してきた。
パパパパンッ!!
「うわっ!」
カウルの後方、『アマネ』の艦橋で火花が散る。
ブウン!
轟音とともに敵機が、首をすくめたカウルの上を飛び去っていった。
「ハッ──ハッ──」
ドッドッと一際高く脈打つ拍動を胸に、カウルは顔を上げ、辺りを見渡す。
──い、生きてる……
怪我はない。敵機の攻撃は、逸れたのか、カウルの後ろにそびえ立つ艦橋の鋼鉄の壁面に火花を散らしただけだった。
しかし、安堵していられる間も長く続かなかった。
「ハウンド……兵!……だ!!」
「!?」
突然掛けられた声に、カウルははっとしてその方を振り向く。
見ると銃座にいるセーグネルが、空に向かって指を指して何か叫んでいる。
(!?)
カウルがセーグネルの指し示す方向──カウルの左側、艦首側の上空を見上げると、またもや別の敵戦闘機が『アマネ』に襲来しようとしていた。
「くそっ!」
カウルが悪態をつく。せっかく危機を切り抜けたというのに──
敵機との距離は近い。カウルはすぐさま敵機に向かって小銃を撃ちかける。
だが──
ダダダッ……
「!?」
数発撃ったところで、カウルの小銃は弾切れになってしまった。
──しまった!
先ほどの連続射撃でほとんどの弾薬を使っておきながら、カウルは新しい弾倉と交換していなかったのだ。
「くっ……そっ……」
あわてて防弾装具についているポーチから小銃用の弾倉を取り出そうとするも、指がもつれてうまく取り出せない。
「あっ!」
ようやくのことで取り出した弾倉が手からこぼれ甲板の上を滑っていく。
「ハウンド二等兵!」
セーグネルがカウルに向かって叫ぶ。
セーグネルが銃座の機銃を敵機に向け発砲するも、敵戦闘機は真っ直ぐ機首をカウルたちに向けていた。
──やばい。
見開かれたカウルの瞳に、敵機の機影が映る。
──そのときだった。
「どけええっ!!」
怒鳴り声とともに、何者かがカウルを押し退けるようにその体を突飛ばした。
「わっ!」
驚いたカウルが甲板に尻餅をつく。
カウルが見上げると、そこに立っていたのは気を失っていたはずのシーナだった。
「このくそがあっ!」
長大な対装甲狙撃銃を空に向かって構えたシーナが、声を張り上げる。
「おおおっ!」
シーナの体全体から光の粒子が沸き立ち、対装甲狙撃銃も──とりわけその弾倉の部分が光り輝く。
「くらえっ!!」
シーナの気炎とともに、ガァン!という爆音をあげ、対装甲狙撃銃の巨大な銃口から小銃よりはるかに大きな発射炎が噴出した。
バァン!!
シーナの放った弾丸は敵機に命中し、上空で、敵の戦闘機から無数の機体の破片が飛散した。それと同時に片方の翼がもがれるように機体から分離し、その破断した部位から敵機が炎を上げる。
ブウウウ……ドォン!
制御を失うとともに火だるまになった敵の戦闘機は、煙の尾を引きながら空から墜ち、そのまま海面に激突していった。
ダダダダダッ、とカウルは小銃を連射する。
反動で照準がぶれるも、カウルの指は引き金を絞り続けた。
無心で小銃越しに敵機を見据えていたカウルであったが、敵機の機影から光がぱっと瞬いた。
次の瞬間、赤く熱を帯びた敵の機銃弾が飛来してきた。
パパパパンッ!!
「うわっ!」
カウルの後方、『アマネ』の艦橋で火花が散る。
ブウン!
轟音とともに敵機が、首をすくめたカウルの上を飛び去っていった。
「ハッ──ハッ──」
ドッドッと一際高く脈打つ拍動を胸に、カウルは顔を上げ、辺りを見渡す。
──い、生きてる……
怪我はない。敵機の攻撃は、逸れたのか、カウルの後ろにそびえ立つ艦橋の鋼鉄の壁面に火花を散らしただけだった。
しかし、安堵していられる間も長く続かなかった。
「ハウンド……兵!……だ!!」
「!?」
突然掛けられた声に、カウルははっとしてその方を振り向く。
見ると銃座にいるセーグネルが、空に向かって指を指して何か叫んでいる。
(!?)
カウルがセーグネルの指し示す方向──カウルの左側、艦首側の上空を見上げると、またもや別の敵戦闘機が『アマネ』に襲来しようとしていた。
「くそっ!」
カウルが悪態をつく。せっかく危機を切り抜けたというのに──
敵機との距離は近い。カウルはすぐさま敵機に向かって小銃を撃ちかける。
だが──
ダダダッ……
「!?」
数発撃ったところで、カウルの小銃は弾切れになってしまった。
──しまった!
先ほどの連続射撃でほとんどの弾薬を使っておきながら、カウルは新しい弾倉と交換していなかったのだ。
「くっ……そっ……」
あわてて防弾装具についているポーチから小銃用の弾倉を取り出そうとするも、指がもつれてうまく取り出せない。
「あっ!」
ようやくのことで取り出した弾倉が手からこぼれ甲板の上を滑っていく。
「ハウンド二等兵!」
セーグネルがカウルに向かって叫ぶ。
セーグネルが銃座の機銃を敵機に向け発砲するも、敵戦闘機は真っ直ぐ機首をカウルたちに向けていた。
──やばい。
見開かれたカウルの瞳に、敵機の機影が映る。
──そのときだった。
「どけええっ!!」
怒鳴り声とともに、何者かがカウルを押し退けるようにその体を突飛ばした。
「わっ!」
驚いたカウルが甲板に尻餅をつく。
カウルが見上げると、そこに立っていたのは気を失っていたはずのシーナだった。
「このくそがあっ!」
長大な対装甲狙撃銃を空に向かって構えたシーナが、声を張り上げる。
「おおおっ!」
シーナの体全体から光の粒子が沸き立ち、対装甲狙撃銃も──とりわけその弾倉の部分が光り輝く。
「くらえっ!!」
シーナの気炎とともに、ガァン!という爆音をあげ、対装甲狙撃銃の巨大な銃口から小銃よりはるかに大きな発射炎が噴出した。
バァン!!
シーナの放った弾丸は敵機に命中し、上空で、敵の戦闘機から無数の機体の破片が飛散した。それと同時に片方の翼がもがれるように機体から分離し、その破断した部位から敵機が炎を上げる。
ブウウウ……ドォン!
制御を失うとともに火だるまになった敵の戦闘機は、煙の尾を引きながら空から墜ち、そのまま海面に激突していった。
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