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1章
すべての始まりと友達になるまで
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桜は一瞬にして満開に咲くが散る時は徐々に散っていく。そんなことを思いながら僕は滋賀から大阪に行く電車の中で思いにふけっていた。彼女と出会ったのは中学一年の時の入学式だ。みんな友達を作り楽しく談笑している中で一人だけ浮いているような人がいた。名前は藍川かおり、彼女は元々僕とは別の小学校で単独で行動することが多く、気が強かったせいか周りから冷たい目で見られていたらしい。僕も友達からそのようなことを聞いたので話したこともないのにそう思っていた。
一か月後、部活動を決めて新一年生をいれた集会があり、水泳部に入ろうと思った。理由は元々から僕は体が弱く心臓に病気を抱えていたからだ。その改善に水泳が良いみたいで入ってみようと思い入部したところ、なんと彼女と同じ部活になったのだ。初めて彼女と喋った内容は今でも覚えている。集会が終わった際に「初めまして山岡優斗です。よろしくね!」というあいさつに対して「藍川かおり」と名前だけを言い帰ってしまったのだ。他に何かって言われるとそれぐらいしかない。さすがに嘘と思う人もいるかもしれないがこれが本当なのである。話しても一言ぐらいしか発さず、みんなの輪も入ろうとしないため喋ったことは本当に少なかった。七月まではそんな関係で初めて彼女を意識したのは夏の大会の直前の日である。大会の前日に同級生が不祥事を起こし、僕たちは大会に出場することが出来なくなってしまった。普通は不満がたまり、練習をしなくなるのが当たり前である。全体練習が終わりみんなが帰る中、彼女は一人で自由形の練習をしていた。その姿をみて僕はすごいなと思い「こんな時でも練習して偉いね。」と声をかけた。そしたら彼女は「私には逆に何で練習していないのかが分からない。大会がなくなったからと言って練習しないのはただの怠慢でしょ」と言われた。その時帰ろうとした俺はなぜか腹が立ってしまい自分も着替えて彼女と同じ練習メニューを行った。しかも倍以上のスピードで取り組んで絶対に勝てないのに競走を挑んだ。結果は圧倒的に敗北して身体的にも精神的にもボロボロだったが彼女の初めて笑った姿を見れて僕も笑った。
3時間の長すぎる個人練習を終えたせいか、誰も学校にいないため彼女と二人で帰ることになった。二人だけで帰るのは当然のことながら初めてで思春期という事もあり恐ろしいほど緊張していたし、彼女の事を何も知らなかったため最初に彼女に対しての質問が「好きな食べ物は何ですか?」だ。それでも帰るまでに彼女の事を多く聞けることが出来て特に印象に残ったのが友達や家族の話などだ。彼女はこう言った「知っていると思うけど、私は友達が少ないんだ。なるべく人と関わるのがあまり好きじゃないから。小学校の時も友達が少なかったけど4年生の時にいじめられている子をかばったら目の敵にされてしまっていじめられるようになったの。そこから人を信じることが出来なくなって、家族にも何度も話そうとしたけど二人とも本当に優しいから逆に伝えるのがしんどくて言えなかった。多分これからも言えないと思う。でも久々にこんなに人と話せて楽しかった。ありがとう。」それだけでも僕は彼女の事をもっと知りたいと思えたし、一人の友達として今後は関わりたいと思ったので帰り際に大きな声で「今日はありがとう!友達になってもいい?あとかおりって呼んでいい?」というと彼女は「どっちもいや!じゃあね優斗」と大声で返し、彼女は走って去っていった。
一か月後、部活動を決めて新一年生をいれた集会があり、水泳部に入ろうと思った。理由は元々から僕は体が弱く心臓に病気を抱えていたからだ。その改善に水泳が良いみたいで入ってみようと思い入部したところ、なんと彼女と同じ部活になったのだ。初めて彼女と喋った内容は今でも覚えている。集会が終わった際に「初めまして山岡優斗です。よろしくね!」というあいさつに対して「藍川かおり」と名前だけを言い帰ってしまったのだ。他に何かって言われるとそれぐらいしかない。さすがに嘘と思う人もいるかもしれないがこれが本当なのである。話しても一言ぐらいしか発さず、みんなの輪も入ろうとしないため喋ったことは本当に少なかった。七月まではそんな関係で初めて彼女を意識したのは夏の大会の直前の日である。大会の前日に同級生が不祥事を起こし、僕たちは大会に出場することが出来なくなってしまった。普通は不満がたまり、練習をしなくなるのが当たり前である。全体練習が終わりみんなが帰る中、彼女は一人で自由形の練習をしていた。その姿をみて僕はすごいなと思い「こんな時でも練習して偉いね。」と声をかけた。そしたら彼女は「私には逆に何で練習していないのかが分からない。大会がなくなったからと言って練習しないのはただの怠慢でしょ」と言われた。その時帰ろうとした俺はなぜか腹が立ってしまい自分も着替えて彼女と同じ練習メニューを行った。しかも倍以上のスピードで取り組んで絶対に勝てないのに競走を挑んだ。結果は圧倒的に敗北して身体的にも精神的にもボロボロだったが彼女の初めて笑った姿を見れて僕も笑った。
3時間の長すぎる個人練習を終えたせいか、誰も学校にいないため彼女と二人で帰ることになった。二人だけで帰るのは当然のことながら初めてで思春期という事もあり恐ろしいほど緊張していたし、彼女の事を何も知らなかったため最初に彼女に対しての質問が「好きな食べ物は何ですか?」だ。それでも帰るまでに彼女の事を多く聞けることが出来て特に印象に残ったのが友達や家族の話などだ。彼女はこう言った「知っていると思うけど、私は友達が少ないんだ。なるべく人と関わるのがあまり好きじゃないから。小学校の時も友達が少なかったけど4年生の時にいじめられている子をかばったら目の敵にされてしまっていじめられるようになったの。そこから人を信じることが出来なくなって、家族にも何度も話そうとしたけど二人とも本当に優しいから逆に伝えるのがしんどくて言えなかった。多分これからも言えないと思う。でも久々にこんなに人と話せて楽しかった。ありがとう。」それだけでも僕は彼女の事をもっと知りたいと思えたし、一人の友達として今後は関わりたいと思ったので帰り際に大きな声で「今日はありがとう!友達になってもいい?あとかおりって呼んでいい?」というと彼女は「どっちもいや!じゃあね優斗」と大声で返し、彼女は走って去っていった。
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