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2章
友達から恋人、転校するまで
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あの日以来僕たちは友達になり学校生活で一緒に過ごす時間が多くなっていった。部活動で練習するときや昼食を行う際も一緒に食べていると彼女の本当の姿が見えてきた。かおりはとんでもなく横暴で食い意地が悪くてドSなのだ。「一口ちょうだい」と言われたのでパンをあげると一口で全部食べられてしまったり、授業の際に僕が先生に当てられて答えが分からない時にかおりが教えてくれたのだが、わざと不正解を僕に教えて先生に怒られているのを笑っていたりしていた。その中でも特にひどいエピソードがUSJに一緒に行ったときである。行った人ならわかると思うのだが、USJの中にあるグッズは比較的値段が高くなっている。その為「また来れるから我慢しよう」と何度もいったのだが、かおりが「杖が欲しい。あとバタービールと百味ビーンズも追加。」と言うことを聞かないため、僕が奢り彼女にあげた。しかし、30分後にはすべての物がかおりではなく自分の手元にあったのだ。百味ビーンズに至っては味がやばい奴だけ残されておりおいしい物は箱から消えていた。それでもかおりが時々見せる優しさやどんな人に対してもダメなことにはしっかり言う性格がかっこよかった。また、僕と一緒にいるときはしんどい時でも元気で明るくふるまってくれたのもかおりの事を好きになった理由の一つでもある。
それからもかおりと二人で遊んだりお互いの家に行ったりもした。中一の11月頃彼女と一緒に帰っていたときに告白しようと考えて手紙も用意した。手紙の内容は「大会前に話した時から気になっていて一緒に遊んでいくうちに好きになりました。僕と付き合ってほしいです。」という感じだ。告白を自分からするのは初めてだったせいかタイミングが分からず何気ない話をした後に急激に告白した。「これ!渡すから読んで!読んだら教えて!」とサンシャイン池崎のようなハイテンションで言ってしまった。そのせいか、かおりはびっくりした表情で読んでくれたのだが、読み終わったときは笑顔で顔を上げてくれた。「付き合ってください」と改めて声をかけた結果、かおりは「はい。優斗」と笑いながら答えて突進していきて僕の体とかおりの体がぶつかった。これが初めてのハグだった。
僕がいた学校の恋のネットワークは物凄く早く、「○○君と○○さんは付き合っている」とか「○○さんは○○君のことが好きらしい」という噂が学年間で乱立していた。当然僕たちも捕まってしまい、普段話さない子たちに「山岡君ってかおりちゃんと付き合ってるの?」と言われて僕ははぐらかしていたのだが、かおりが急に出てきて「付き合ってるけど文句ある?」と言い返してしまい、学年全体に知られてしまった。今を思い返せば言わなかったらこんなことにはならなかったのかなと思ったのだがその時はかおりのことが誇らしくもあり、自分自身に対して情けないという気持ちもあった。
こうして、学校のほとんどの生徒に知られながらも交際を続けていたのだが、中2の9月に僕は家庭の事情で大阪から和歌山に転校しなければならなくなってしまった。最初にかおりに告げたときはショックを受けていたが、夏休みに思い出を作るため転校する前日に日帰りの旅行をした。海に入ったときに足を捕まれてクラゲの近くに移動させられたり、スイカ割りの際に絶対に見えているのにも関わらず、こっちに棒を振ってきたりなど相変わらずの彼女だったのだが、最後にやった打ち上げ花火の時のかおりが「一緒に打ち上げ花火を見れて本当に嬉しい。またやりたいけど次はいつになるんだろうね…」と小さい声で言った。その時、僕は「また帰ってくるからその時までお互い頑張ろう!次は一泊出来たらいいね!」と言ってかおりも笑顔で頷いてくれた。次の日、僕は転校した。「次の学校でも友達が作れるかなぁ」「かわいい子いるかなぁ」など和歌山に行く電車に乗っているときには、なんてことないことを考えていたのだが、これから地獄のような日々が待っていることを僕たちはまだ知らなかった。
それからもかおりと二人で遊んだりお互いの家に行ったりもした。中一の11月頃彼女と一緒に帰っていたときに告白しようと考えて手紙も用意した。手紙の内容は「大会前に話した時から気になっていて一緒に遊んでいくうちに好きになりました。僕と付き合ってほしいです。」という感じだ。告白を自分からするのは初めてだったせいかタイミングが分からず何気ない話をした後に急激に告白した。「これ!渡すから読んで!読んだら教えて!」とサンシャイン池崎のようなハイテンションで言ってしまった。そのせいか、かおりはびっくりした表情で読んでくれたのだが、読み終わったときは笑顔で顔を上げてくれた。「付き合ってください」と改めて声をかけた結果、かおりは「はい。優斗」と笑いながら答えて突進していきて僕の体とかおりの体がぶつかった。これが初めてのハグだった。
僕がいた学校の恋のネットワークは物凄く早く、「○○君と○○さんは付き合っている」とか「○○さんは○○君のことが好きらしい」という噂が学年間で乱立していた。当然僕たちも捕まってしまい、普段話さない子たちに「山岡君ってかおりちゃんと付き合ってるの?」と言われて僕ははぐらかしていたのだが、かおりが急に出てきて「付き合ってるけど文句ある?」と言い返してしまい、学年全体に知られてしまった。今を思い返せば言わなかったらこんなことにはならなかったのかなと思ったのだがその時はかおりのことが誇らしくもあり、自分自身に対して情けないという気持ちもあった。
こうして、学校のほとんどの生徒に知られながらも交際を続けていたのだが、中2の9月に僕は家庭の事情で大阪から和歌山に転校しなければならなくなってしまった。最初にかおりに告げたときはショックを受けていたが、夏休みに思い出を作るため転校する前日に日帰りの旅行をした。海に入ったときに足を捕まれてクラゲの近くに移動させられたり、スイカ割りの際に絶対に見えているのにも関わらず、こっちに棒を振ってきたりなど相変わらずの彼女だったのだが、最後にやった打ち上げ花火の時のかおりが「一緒に打ち上げ花火を見れて本当に嬉しい。またやりたいけど次はいつになるんだろうね…」と小さい声で言った。その時、僕は「また帰ってくるからその時までお互い頑張ろう!次は一泊出来たらいいね!」と言ってかおりも笑顔で頷いてくれた。次の日、僕は転校した。「次の学校でも友達が作れるかなぁ」「かわいい子いるかなぁ」など和歌山に行く電車に乗っているときには、なんてことないことを考えていたのだが、これから地獄のような日々が待っていることを僕たちはまだ知らなかった。
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