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第7話 Nice to Meet You
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ここには、採血機器や心電図や、MRIといった数多くの医療器具が見られる。だが、寝台らしきものは手術台しかない。
別の部屋を見てみると、番号が着いている檻があり、中には動物がいた。檻の前を白衣を纏っているものが、動物と睨めっこをしている。
白衣のものたちは、動物実験の他、顕微鏡を覗き込んだり、薬品の調合といった作業を行っていた。
皆、黙々と作業をしており、重々しい空気が漂っている。
奥の方に、厳重にロックがかけられている扉があった。
扉の向こう側は、強化ガラス製の仕切りのある部屋がある。
部屋には、寝台の他、パソコンが置いてある机と椅子があった。けれど、それ以外の家具はない上に、全ての家具が白い。パソコンだけは違う色だが、灰色だ。正しく「殺風景な部屋」としか言いようがない。
そこに、一人の男がいた。
黒い短髪で、入院着のような服を着ている。歳は20代後半といったところか。
身体は程よく筋肉がついてはいたが、背は平均より高い。そのためか、細く見える。
端正な顔つきで、目はルビーのように赤い。その目に、狂気の色が浮かんでいた。
「321号! 出動命令が入った」
白衣を纏った男が、ドアを開けると、男に向かって命令した。投げるように、スーツを渡す。
「僕、暇なんだけど。シャツのアイロン掛けくらいやるのに」
男は、渡されたスーツに袖を通しながらぼやく。
白衣の男は無視して、自分の作業を続けた。
「いくら僕のことが嫌いでも、無視はやめてほしいな。僕、泣いちゃうよ?」
***
平日の朝、マッドシティは珍しく平穏だ。今日もビジネスパーソンは、各々の職場でひっきりなしに働く。
駅から徒歩5分行ったところに、20階建てのビルがある。エントランスになっている一階のみガラス貼りで、あとはコンクリートの壁面になっている。既に社員はめいめいの持ち場に着いたからか、エントランスは静まり返っている。
そこはミドリ製薬の本社。新進気鋭の製薬会社である。
――ミドリ製薬本社。特殊総務部。
「今日、特総に新人が入った」
部長であるフジノ=コウゾウは、異動で来た新人を部下に紹介する。
コウゾウは、40になる前に特徴総務部の部長になった。管理職は40代になってからという会社が多いという。
それを踏まえると、コウゾウは比較的若い部類に入るが、それを鼻にかけるような人物ではなかった。それどころか、年齢の割に妙にくたびれたところがある。
ただ、それがかえって親しみやすさを増しているのであろう。隣に立っている女性は、そう感じていた。
「はじめまして。キノシタ=アンリと申します。至らないところがあるのでご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」
コウゾウの隣にいた女性――アンリは頭を下げる。
彼女は、灰色のパンツスーツを着、黒髪センター分けのお下げにしていた。お下げをよく見ると、編み込みになっている。
パッと見では、控えめ――もっと言うと、地味――というのが第一印象だろう。
けれど、ヘアスタイルを手間のかかる編み込みにしているところから、ファッションに対しては抜かりは無いのだな。見る人が見れば、そう感じるものもいるだろう。
「そんなに謙遜しなくていいよ。誰にも初めてがあったんだからね。困ったことがあったら相談してね」
コウゾウは笑顔で言った。
「ありがとうございます。では、改めて、よろしくお願いします」
アンリは挨拶を終えると、社員はめいめいの仕事に戻る。
「……えーと、特殊総務部というのは何をするところなんでしょうか?」
アンリは、コウゾウにおずおずと質問した。
「ここは所謂、窓際部署というところだ」
コウゾウは笑顔で返す。
それを聞いたアンリは、つい、顔が引きつってしまう。
「その顔、バカにされたと思ったね? いやいや、ここは暇な方がいいんだって」
「でも、皆さん仕事……」
アンリは失礼と思いつつ、近くにいる社員のパソコン画面を覗き込む。職務中だと言うのに、大っぴらにSNSをやっている。
「だから、ここは窓際部署って言ったでしょ」
信じられないという顔をしているアンリに対して、満面の笑みを浮かべるコウゾウだった。
コウゾウはふと、アンリの足元を見やる。
「キノシタ君、ここは外回りが多いからパンプスはやめた方がいいよ。スニーカーでいいくらいだ。なに、窓際部署の足元なんか誰も気にしないって」
「は、ハイっ」
ここにいるものは、大っぴらにSNSをやっている。それでいて外回りが多いとはどういうことなのだ。そもそもここは総務ではないのか。アンリの頭はクエスチョンマークだらけになる。
「……まあ、その時がきたらわかるよ」
――トゥルルルル。
しばらくして、コウゾウの席にある電話が鳴った。
「はい、こちら特殊総務部――わかりました」
電話を切ると、コウゾウは部下に電話の内容を伝える。
「外回りが入った。セントウダ君も来るそうだ」
「部長。失礼します。セントウダとは?」
アンリが割って入る。
「セントウダ=サトシ君はここ所属なんだけど、普段は別なところで、リモートワークをしてるんだ。
それにしても入って早々セントウダ君に会えるとは。ラッキーなのかそうじゃないのか……いやいや、これ以上はやめておこう。
早速ですまないが、キノシタ君も外回りしてほしいんだ。大丈夫だよ、こっちでフォローするから。それにセントウダ君もいるしね。
そうだ、セントウダ君は、日が暮れないと出てこられないんだ。その前に準備を済ませようか。とりあえず、靴を変えた方がいいな。経費で落ちるから、領収書を貰っておいてね」
アンリは言われるまま、靴を買い求めに出ていった――。
「ただいま戻りました」
駅の近くにあるアトレでスニーカーを見繕うと、真っ直ぐに戻ってきた。
「おかえりなさい。あ、そうだ。これはお守りなんだけど」
アンリは早速、買ってきたスニーカーに履き変える。履き替え終わったところで、コウゾウはホルスターに入った銃を渡す。
「部長! これ銃ですよね!?」
アンリは悲鳴を上げた。
「そうだね。一応、こっちで使い方説明するから」
「部長! 使い方わかるんですか!?」
アンリは驚きの眼差しを向けた。
「うーん、ここに来てから使い方の説明は受けたんだけど。幸い、使ったことはないな。
でも、こういうのは、キノシタ君の方が上手く使えるんじゃない?
だって、ガンシューティングゲームで全国クラスのスコアを叩き出したらしいし」
確かに、アンリは全一クラスのスコアを叩き出す程の凄腕ゲーマーであった。
しかし、自分はゲーマーであるという話は気の合う同僚としかしていない。
ましてや全一クラスのスコアをたたき出したという話は殆どしたことがなかった。
なぜ、今日初めて会ったコウゾウがそのことを知っていたのだろうか。アンリは戦慄した。
***
「日が暮れてきたな。もうそろそろ、セントウダ君が来るはずだ」
コウゾウとアンリは会社のエントランスにいる。そこで、セントウダ=サトシを待っていた。
待っていると、キャスターが付いた大きな棺桶のようなケースが現れた。二人のものが、上下間を挟むように運搬している。ケースは、コウゾウとアンリの前に置かれた。
運搬した者が、蓋を開ける。その中には拘束具に包まれ、口にはマズルがつけられている男が現れた。見開いた目が、赤く光る。
「セントウダ君。対面は久々だね。調子はどうだ?」
拘束されている姿は異様としか言いようがない。それにも関わらず、コウゾウは男に挨拶をする。
それに対しサトシは頷くが、マズルのせいで喋ることができない。
「拘束を解いてやってくれないか。これじゃ話もできないよ」
運搬した者たちは、渋々、戒めを解く。まず、マズルを外す。
口が解放されたサトシは、上司であるコウゾウに挨拶をした。
「お久しぶりです、部長……ところで、隣にいるのは?」
サトシはアンリに目線を送る。
サトシに尋ねられたので、コウゾウはアンリを紹介した。
「じゃあ君は、僕の後輩になるんだな。よろしくね、キノシタ」
アンリは、一連の流れを呆然と見ていた。ただ、薄ら笑いをするしかなかった。
別の部屋を見てみると、番号が着いている檻があり、中には動物がいた。檻の前を白衣を纏っているものが、動物と睨めっこをしている。
白衣のものたちは、動物実験の他、顕微鏡を覗き込んだり、薬品の調合といった作業を行っていた。
皆、黙々と作業をしており、重々しい空気が漂っている。
奥の方に、厳重にロックがかけられている扉があった。
扉の向こう側は、強化ガラス製の仕切りのある部屋がある。
部屋には、寝台の他、パソコンが置いてある机と椅子があった。けれど、それ以外の家具はない上に、全ての家具が白い。パソコンだけは違う色だが、灰色だ。正しく「殺風景な部屋」としか言いようがない。
そこに、一人の男がいた。
黒い短髪で、入院着のような服を着ている。歳は20代後半といったところか。
身体は程よく筋肉がついてはいたが、背は平均より高い。そのためか、細く見える。
端正な顔つきで、目はルビーのように赤い。その目に、狂気の色が浮かんでいた。
「321号! 出動命令が入った」
白衣を纏った男が、ドアを開けると、男に向かって命令した。投げるように、スーツを渡す。
「僕、暇なんだけど。シャツのアイロン掛けくらいやるのに」
男は、渡されたスーツに袖を通しながらぼやく。
白衣の男は無視して、自分の作業を続けた。
「いくら僕のことが嫌いでも、無視はやめてほしいな。僕、泣いちゃうよ?」
***
平日の朝、マッドシティは珍しく平穏だ。今日もビジネスパーソンは、各々の職場でひっきりなしに働く。
駅から徒歩5分行ったところに、20階建てのビルがある。エントランスになっている一階のみガラス貼りで、あとはコンクリートの壁面になっている。既に社員はめいめいの持ち場に着いたからか、エントランスは静まり返っている。
そこはミドリ製薬の本社。新進気鋭の製薬会社である。
――ミドリ製薬本社。特殊総務部。
「今日、特総に新人が入った」
部長であるフジノ=コウゾウは、異動で来た新人を部下に紹介する。
コウゾウは、40になる前に特徴総務部の部長になった。管理職は40代になってからという会社が多いという。
それを踏まえると、コウゾウは比較的若い部類に入るが、それを鼻にかけるような人物ではなかった。それどころか、年齢の割に妙にくたびれたところがある。
ただ、それがかえって親しみやすさを増しているのであろう。隣に立っている女性は、そう感じていた。
「はじめまして。キノシタ=アンリと申します。至らないところがあるのでご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」
コウゾウの隣にいた女性――アンリは頭を下げる。
彼女は、灰色のパンツスーツを着、黒髪センター分けのお下げにしていた。お下げをよく見ると、編み込みになっている。
パッと見では、控えめ――もっと言うと、地味――というのが第一印象だろう。
けれど、ヘアスタイルを手間のかかる編み込みにしているところから、ファッションに対しては抜かりは無いのだな。見る人が見れば、そう感じるものもいるだろう。
「そんなに謙遜しなくていいよ。誰にも初めてがあったんだからね。困ったことがあったら相談してね」
コウゾウは笑顔で言った。
「ありがとうございます。では、改めて、よろしくお願いします」
アンリは挨拶を終えると、社員はめいめいの仕事に戻る。
「……えーと、特殊総務部というのは何をするところなんでしょうか?」
アンリは、コウゾウにおずおずと質問した。
「ここは所謂、窓際部署というところだ」
コウゾウは笑顔で返す。
それを聞いたアンリは、つい、顔が引きつってしまう。
「その顔、バカにされたと思ったね? いやいや、ここは暇な方がいいんだって」
「でも、皆さん仕事……」
アンリは失礼と思いつつ、近くにいる社員のパソコン画面を覗き込む。職務中だと言うのに、大っぴらにSNSをやっている。
「だから、ここは窓際部署って言ったでしょ」
信じられないという顔をしているアンリに対して、満面の笑みを浮かべるコウゾウだった。
コウゾウはふと、アンリの足元を見やる。
「キノシタ君、ここは外回りが多いからパンプスはやめた方がいいよ。スニーカーでいいくらいだ。なに、窓際部署の足元なんか誰も気にしないって」
「は、ハイっ」
ここにいるものは、大っぴらにSNSをやっている。それでいて外回りが多いとはどういうことなのだ。そもそもここは総務ではないのか。アンリの頭はクエスチョンマークだらけになる。
「……まあ、その時がきたらわかるよ」
――トゥルルルル。
しばらくして、コウゾウの席にある電話が鳴った。
「はい、こちら特殊総務部――わかりました」
電話を切ると、コウゾウは部下に電話の内容を伝える。
「外回りが入った。セントウダ君も来るそうだ」
「部長。失礼します。セントウダとは?」
アンリが割って入る。
「セントウダ=サトシ君はここ所属なんだけど、普段は別なところで、リモートワークをしてるんだ。
それにしても入って早々セントウダ君に会えるとは。ラッキーなのかそうじゃないのか……いやいや、これ以上はやめておこう。
早速ですまないが、キノシタ君も外回りしてほしいんだ。大丈夫だよ、こっちでフォローするから。それにセントウダ君もいるしね。
そうだ、セントウダ君は、日が暮れないと出てこられないんだ。その前に準備を済ませようか。とりあえず、靴を変えた方がいいな。経費で落ちるから、領収書を貰っておいてね」
アンリは言われるまま、靴を買い求めに出ていった――。
「ただいま戻りました」
駅の近くにあるアトレでスニーカーを見繕うと、真っ直ぐに戻ってきた。
「おかえりなさい。あ、そうだ。これはお守りなんだけど」
アンリは早速、買ってきたスニーカーに履き変える。履き替え終わったところで、コウゾウはホルスターに入った銃を渡す。
「部長! これ銃ですよね!?」
アンリは悲鳴を上げた。
「そうだね。一応、こっちで使い方説明するから」
「部長! 使い方わかるんですか!?」
アンリは驚きの眼差しを向けた。
「うーん、ここに来てから使い方の説明は受けたんだけど。幸い、使ったことはないな。
でも、こういうのは、キノシタ君の方が上手く使えるんじゃない?
だって、ガンシューティングゲームで全国クラスのスコアを叩き出したらしいし」
確かに、アンリは全一クラスのスコアを叩き出す程の凄腕ゲーマーであった。
しかし、自分はゲーマーであるという話は気の合う同僚としかしていない。
ましてや全一クラスのスコアをたたき出したという話は殆どしたことがなかった。
なぜ、今日初めて会ったコウゾウがそのことを知っていたのだろうか。アンリは戦慄した。
***
「日が暮れてきたな。もうそろそろ、セントウダ君が来るはずだ」
コウゾウとアンリは会社のエントランスにいる。そこで、セントウダ=サトシを待っていた。
待っていると、キャスターが付いた大きな棺桶のようなケースが現れた。二人のものが、上下間を挟むように運搬している。ケースは、コウゾウとアンリの前に置かれた。
運搬した者が、蓋を開ける。その中には拘束具に包まれ、口にはマズルがつけられている男が現れた。見開いた目が、赤く光る。
「セントウダ君。対面は久々だね。調子はどうだ?」
拘束されている姿は異様としか言いようがない。それにも関わらず、コウゾウは男に挨拶をする。
それに対しサトシは頷くが、マズルのせいで喋ることができない。
「拘束を解いてやってくれないか。これじゃ話もできないよ」
運搬した者たちは、渋々、戒めを解く。まず、マズルを外す。
口が解放されたサトシは、上司であるコウゾウに挨拶をした。
「お久しぶりです、部長……ところで、隣にいるのは?」
サトシはアンリに目線を送る。
サトシに尋ねられたので、コウゾウはアンリを紹介した。
「じゃあ君は、僕の後輩になるんだな。よろしくね、キノシタ」
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