あざとい後輩に彼氏を奪われそれでもめげずに頑張っていたらとんでもないイケメンに言い寄られた話

ももくり

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16.神からのお誘い

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 …………
 >おはよう!
 >花粉症にはヨーグルトが効くらしいよ。
 
 >キヨちゃんはもう会社に到着したかな?
 
 >今日はシェーバーが故障したから
 >カミソリで髭を剃ったんだ!
 
 >ボンヤリって入力しようとすると、
 >必ずボニャリってなっちゃうのは俺だけ?
 
 >今から外回りなんだ。行って来まーす!
 
「って、知らんがな」
 
 なんなんだ、このマメっぷりは?!朝からメッセージ届きまくりなんですけど。…終業後、帰り支度を済ませて強引に龍を休憩室へと引き摺り込んだのは、もちろん愚痴を言うためである。
 
「今日でもう1週間も続いているんだよ。あの人、神のクセして下界のことに詳し過ぎる」
「希代、それはきっとアレだ」
 
「アレとは?」
「アイツの真似をしてるんだと思う」
 
 そして私は新情報を得るのだ。
 
 イケメンたちを虜にした伝説の女・秋山未来。最初は彼女の方から御門さんに付き纏っていたのだそうだ。何度フラれても挫けず毎日モーニングコールをし、1日十数件のメッセージを送り続け、彼の部屋にも足繁く通っていたのだと。10年近くもずっと御門さんに愛を伝えまくっていたのに、大学卒業を機に諦めたところ、今度は逆に御門さんの方が秋山さんへの恋心に気付き。

 これで両想い…のはずが好きだと伝えなかったせいですれ違いが発生。その結果、秋山さんは龍と交際開始。ところが龍の方でも色々と誤解が発生し、破局。最終的には富樫副社長との恋愛を成就したと言うのだから驚きだ。なんだよ、その次から次へと待ち受けるイケメンたち。ほんと神に選ばれしラッキーガールかよッ。
 
「というワケで、未来の時の失敗を繰り返さないようにと御門さんも必死なんだと思う。突然目の前から消えて、連絡も来なくなったら普通はさ、自分から電話かけたりするじゃん。なのに意地を張って放置したせいで未来を失ってしまったんだから」
 
 そっか、だからグイグイなのか。
 
「キヨちゃん、こんなところにいたんだね!」
「ひっ」
 
 いくら得意先とは言え、そんでもってほぼ日参してるとは言え、他所の会社の休憩室に単身で乗り込もうとするのはどうかと思うよ?!…と考えた私は休憩室を出て彼の元へ走る。狭い廊下には、なぜか他部署の女性社員たちが群れを成していた。

「御門さん、お疲れ様です」
「やあ!須賀さんもお疲れ様!」
 
 きっと今日も3人で食事に行こうと誘ってくるのかと思ったのに、予想外の提案をされてしまう。
 
「あのさあ、今晩ウチに泊まってかない?」
 
 いやだって、御門さんちに行ったことすら無いのにいきなりお泊りって…。
 
 
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