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次女の奮闘
しおりを挟むウジウジする自分が嫌で、メイクを研究したり、自分に似合うファッションを時間も惜しまず探してみたり、明るく前向きになれるよう積極的に生きてきたつもりだ。
でも、やはり恋だけは別なのだ。
怖いし、とにかく避けたい。なのに好きという感情は厄介で、付き合えなくても構わないから傍にいたいというこの矛盾に日々、苦しみ。大介さんに彼女がいてもいなくても、とにかく接点を見つけることに生きがいを感じて早7年。
一番仲の良い女友達の座を獲得した私はこうして彼の会社が主催する出会いパーティーにも参加するし、カップル成立を自分のことのように喜ばれたとしても、何も感じない。
そんな状況を、切々と目の前にいる内藤さんに愚痴ったところ彼は先の言葉を放ったのだ。
「へえ、じゃあ告白するつもりは無いんだ?」
「なっ、あ、当たり前ですよっ。私ごときが同じ土俵に立てるとは思ってません」
「どうして?俺、結構スキだけど。香奈ちゃんみたいなタイプ」
「ス、スキ、って、そんなサラリと言えちゃう内藤さんが羨ましいです」
「ぷっ。いやあ純だねえ。久々にこういうコを見たよ!そういや俺の女友達も昔はこんな感じだったんだけどさ、彼氏が出来た途端に自信ついちゃったんだな。女って変わるよね~、ちょっとした切欠で毛虫から蝶に変身しちゃうんだもん」
「へええ、そうなんですか。あ、でもその女性はもともと美人だったんですよね」
ふと見せた内藤さんの笑顔があまりにも優しくて私は少しだけ胸がキュウとする。
「あのさあ、美人だろうとブスだろうと自信を持ったコは強いよ。香奈ちゃんももっと自信をつけるといいかもな」
確かに。
会社の同期にも、そんな美人ではないのに自信満々の女のコがいて。いつも途切れずに彼氏がいると自慢していた。…秘訣は床上手なのだと。
「床上手…」
「えっ?な、何を言い出すんだい、香奈ちゃん」
「私、もうこれ以上自分を磨けません…」
「はっ?な、何のことか分からないよ」
「狂ったように資格を取りまくり、カルチャースクールなんて全教室をコンプリートしましたけど何も変わらなかった。むしろこんなに能力アップしても本質は同じままだという事実に打ちのめされているんですッ!!」
「そ、それは可哀想に」
「どうせ意中の相手と付き合えるワケないし」
「そ、そんな悲観すること無いよ」
「こうなれば最後の手段で…してください」
「し、してくださいって何を?」
もうここまで来れば、その勢いは止まらない。
「だから床上手になりたいんですッ。どうか内藤さん、私にご指導をッ!!」
「わ、わあお」
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