1 / 44
プロローグ
おれがあいつであいつがおれで
しおりを挟む
これ、残業申請したら、課長から何か言われんだろ~なぁ……。
今のチームのメンバーがずっと客先常駐か親会社での作業が長かった奴らばかりだったんで、自社での規則を忘れていた。
昨日、外注の笹川君1人を残して全員帰っちまったんだ。
各フロアの最終退出者は正社員じゃないと駄目だったのに。
で、他のチームの係長からクレーム。
俺達のチームの連中の代りに笹川君の作業が終るまで残ってたらしい。
しかも、俺達のチームで、その人と顔見知りだったのが俺だけで、俺にクレームが来た。
俺だけが悪い訳じゃないのに。
ところが、俺達のチームで、最終退出の手続を覚えてんのは俺だけ。
結局、夜の一〇時過ぎまで笹川君の作業に付き合い……ところが、俺も自社での作業は久し振りだったんで、最終退出手続に手間取り……。
やれやれ……。
終電はまだだが、自宅の最寄り駅に辿り着く頃にはバスは、とっくに最終便が出てるだろう。
くそ……肩が痛い。腰もだ。
三〇過ぎた頃から、酷い肩こりと腰痛。
まぁ、IT屋の職業病みたいなもんだ。
この前の日曜に、行き付けのマッサージ屋に予約の電話したら……「すいません、男のマッサージ師は夕方まで空いてませんが……」。
どうやら、行き付けのマッサージ屋の従業員の間で「肩こりが異常に酷い人」として有名になってるらしい……。
あのマッサージ屋に行くようになって、3~4ヶ月なのに……。
ん?
何の音だ?
背後から?
ズルって……何だよ?
会社の廊下で、何で、そんな音がする?
それに……。
背後に有るのは、さっき施錠したドアだぞ。
気味が悪い。
ズルっ……。
立ち止まって深呼吸。
意を決して振り向く。
ほら、何も居ない。
エレベーターのボタンを押し……。
待つ。
待つ。
待つ。
ズルっ……。
へっ?
ズ待ルつっ……。
き……気のせいだ。
エレベーターのドアが開く。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
問題ない……。
って……。
何だ、これ?
ドア……閉まれ……。
早く、閉ま……。
クソ、間違えた、開くボタン押してた。
く……来るな……。
人間……なのか?
裸……なのに……男か女か判らない……。
おい、入ってくんな……。
どうすりゃいいんだ?
「それ」が顔を上げた。
見るな。
見るな。
見るな……見るな……見るな……。
ニヤリと……笑う……。
誰だ、この男……?
いや……違う……更に別の男の顔に変った……?
顔が……段々と変っていってる?
でも……いつ変った?
顔がどんどん変っていってんのに……俺には、変ったタイミングが判らない
どうなってる?
今は見覚えが有る……でも……見覚えが有る顔とは……何かが……。
あ……見覚えが有る顔な理由が判った。
でも……変だ……。
いや……こんな正体不明のモノが現われた上に……そいつの顔が……俺の顔に変った時点で無茶苦茶だが……。
あ……変な理由が判……髪の分け目が鏡で自分の顔を見た時と同じだ。
どうなって……?
そいつの顔には恐怖の表情が浮かび……。
たぶん……。
俺の顔にも同じ表情が……。
叫び……苦しがり……そして……俺の胸にも……激しい痛みが……。
今のチームのメンバーがずっと客先常駐か親会社での作業が長かった奴らばかりだったんで、自社での規則を忘れていた。
昨日、外注の笹川君1人を残して全員帰っちまったんだ。
各フロアの最終退出者は正社員じゃないと駄目だったのに。
で、他のチームの係長からクレーム。
俺達のチームの連中の代りに笹川君の作業が終るまで残ってたらしい。
しかも、俺達のチームで、その人と顔見知りだったのが俺だけで、俺にクレームが来た。
俺だけが悪い訳じゃないのに。
ところが、俺達のチームで、最終退出の手続を覚えてんのは俺だけ。
結局、夜の一〇時過ぎまで笹川君の作業に付き合い……ところが、俺も自社での作業は久し振りだったんで、最終退出手続に手間取り……。
やれやれ……。
終電はまだだが、自宅の最寄り駅に辿り着く頃にはバスは、とっくに最終便が出てるだろう。
くそ……肩が痛い。腰もだ。
三〇過ぎた頃から、酷い肩こりと腰痛。
まぁ、IT屋の職業病みたいなもんだ。
この前の日曜に、行き付けのマッサージ屋に予約の電話したら……「すいません、男のマッサージ師は夕方まで空いてませんが……」。
どうやら、行き付けのマッサージ屋の従業員の間で「肩こりが異常に酷い人」として有名になってるらしい……。
あのマッサージ屋に行くようになって、3~4ヶ月なのに……。
ん?
何の音だ?
背後から?
ズルって……何だよ?
会社の廊下で、何で、そんな音がする?
それに……。
背後に有るのは、さっき施錠したドアだぞ。
気味が悪い。
ズルっ……。
立ち止まって深呼吸。
意を決して振り向く。
ほら、何も居ない。
エレベーターのボタンを押し……。
待つ。
待つ。
待つ。
ズルっ……。
へっ?
ズ待ルつっ……。
き……気のせいだ。
エレベーターのドアが開く。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
問題ない……。
って……。
何だ、これ?
ドア……閉まれ……。
早く、閉ま……。
クソ、間違えた、開くボタン押してた。
く……来るな……。
人間……なのか?
裸……なのに……男か女か判らない……。
おい、入ってくんな……。
どうすりゃいいんだ?
「それ」が顔を上げた。
見るな。
見るな。
見るな……見るな……見るな……。
ニヤリと……笑う……。
誰だ、この男……?
いや……違う……更に別の男の顔に変った……?
顔が……段々と変っていってる?
でも……いつ変った?
顔がどんどん変っていってんのに……俺には、変ったタイミングが判らない
どうなってる?
今は見覚えが有る……でも……見覚えが有る顔とは……何かが……。
あ……見覚えが有る顔な理由が判った。
でも……変だ……。
いや……こんな正体不明のモノが現われた上に……そいつの顔が……俺の顔に変った時点で無茶苦茶だが……。
あ……変な理由が判……髪の分け目が鏡で自分の顔を見た時と同じだ。
どうなって……?
そいつの顔には恐怖の表情が浮かび……。
たぶん……。
俺の顔にも同じ表情が……。
叫び……苦しがり……そして……俺の胸にも……激しい痛みが……。
0
あなたにおすすめの小説
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる