1 / 1
異世界転生者ガイド(1つ前のバージョン)
しおりを挟む
「なるほど、お前たちの本拠地は……この道沿いに半日ほど歩いた場所に有る集落か……」
「は……はい……」
「戦闘員と非戦闘員はどれ位だ?」
「え……? 戦闘員?」
「兵隊その他の戦える奴と、そうじゃない奴は、それぞれ、どれ位の人数だ?」
「あ……あの……普通の農民ばかりですけど……。用心棒として村で雇ってる旅の戦士が2~3人居るくらいで」
「はぁ? オークのくせに農業なんてやってるのか? 変った異世界だな……」
元の世界で「トラ転する前に必ず読もう‼」と言われていた「異世界転生者ガイド」には、そんな話は書いてなかった。
とは言っても、一冊三千円以上する本なので、俺が読んだのはブッ○○フで買った最新より1つ前の版だが……。
「えっ? オーク、何の事?」
「何を言ってるんだ? まあ、いい。で、用心棒以外は何人ぐらいだ?」
「は……はい……百人足らずで……でも……その内、三~四十人ぐらいは子供と老人です」
「なるほど……俺1人でも楽勝だな」
「あ……あの……転生者さま……」
「何だ?」
「変な事しないで下さい。あたし、許婚が居るんです」
「ふざけんな。どこの世界に雌のオークに欲情する人間が居るか」
そう言って俺は情報を聞き出した捕虜の雌オークに剣を振り下した。
『捕虜にしたゴブリンやオークは情報を聞き出した後に殺してもかまいません』
俺達の世界でのベストセラー「異世界転生者ガイド」にも、そう書いてあった。
異世界人とは言え、同じ人間とトラブルを起こすのは避けたいが……こんな醜いヒトモドキは同じ空気を吸っていると思うだけで吐き気がする。
それに「異世界転生者ガイド」によれば、大概の世界で人間が最も数が多いようなので……オークやゴブリンを殺しても問題はないどころか、多数派である人間達も喜んでくれる筈だ。
でも、俺は、相手がオークとは言え、不必要に苦しめるほど悪趣味ではない。
一撃で楽にしてやった。
……明日の夕方までには、オークどもの部族1つがこの世界から消える。
そして、このクソな世界も少しは人間にとって住み良い場所になっているだろう。
「異世界転生者ガイト」最新版より
捕虜にしたゴブリンやオークは情報を聞き出した後に殺してもかまいません。
ただし、一部の異世界のオークやゴブリンの間では「転生者に『人間がオークやゴブリンに見えてしまう』と云う効果のある幻術をかけた上で、わざと野放しにする」と云う悪質な悪戯が流行っているようです。注意しましょう。
「は……はい……」
「戦闘員と非戦闘員はどれ位だ?」
「え……? 戦闘員?」
「兵隊その他の戦える奴と、そうじゃない奴は、それぞれ、どれ位の人数だ?」
「あ……あの……普通の農民ばかりですけど……。用心棒として村で雇ってる旅の戦士が2~3人居るくらいで」
「はぁ? オークのくせに農業なんてやってるのか? 変った異世界だな……」
元の世界で「トラ転する前に必ず読もう‼」と言われていた「異世界転生者ガイド」には、そんな話は書いてなかった。
とは言っても、一冊三千円以上する本なので、俺が読んだのはブッ○○フで買った最新より1つ前の版だが……。
「えっ? オーク、何の事?」
「何を言ってるんだ? まあ、いい。で、用心棒以外は何人ぐらいだ?」
「は……はい……百人足らずで……でも……その内、三~四十人ぐらいは子供と老人です」
「なるほど……俺1人でも楽勝だな」
「あ……あの……転生者さま……」
「何だ?」
「変な事しないで下さい。あたし、許婚が居るんです」
「ふざけんな。どこの世界に雌のオークに欲情する人間が居るか」
そう言って俺は情報を聞き出した捕虜の雌オークに剣を振り下した。
『捕虜にしたゴブリンやオークは情報を聞き出した後に殺してもかまいません』
俺達の世界でのベストセラー「異世界転生者ガイド」にも、そう書いてあった。
異世界人とは言え、同じ人間とトラブルを起こすのは避けたいが……こんな醜いヒトモドキは同じ空気を吸っていると思うだけで吐き気がする。
それに「異世界転生者ガイド」によれば、大概の世界で人間が最も数が多いようなので……オークやゴブリンを殺しても問題はないどころか、多数派である人間達も喜んでくれる筈だ。
でも、俺は、相手がオークとは言え、不必要に苦しめるほど悪趣味ではない。
一撃で楽にしてやった。
……明日の夕方までには、オークどもの部族1つがこの世界から消える。
そして、このクソな世界も少しは人間にとって住み良い場所になっているだろう。
「異世界転生者ガイト」最新版より
捕虜にしたゴブリンやオークは情報を聞き出した後に殺してもかまいません。
ただし、一部の異世界のオークやゴブリンの間では「転生者に『人間がオークやゴブリンに見えてしまう』と云う効果のある幻術をかけた上で、わざと野放しにする」と云う悪質な悪戯が流行っているようです。注意しましょう。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る
深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。
未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。
「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」
卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。
これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる