108 / 125
第一三章:胸に眠るヒーロー揺り起せ
(3)
しおりを挟む
走る。登る。
走る。登る。
走る。登る。
走り登り走り登り走り登り……ああ、キツい。
ひたすら、非常階段を登っていく。
十五階ぐらいのビルの……多分、屋上まで。
「ちょ……ちょっと……待って……」
「あ……あたしも……少し、休みたい……」
「同じく」
「同じく」
「以下同文」
あたしと沙也加ちゃんと広島の魔法少女3人組は、同時に悲鳴をあげる。
「おい、まだ、半分だぞ」
クソ女の親類が、そう言った。
「強化装甲服着装てる人に言われたくないッ‼」
5つの口から、ほぼ同時に同じ叫び。
「今、何階?」
「7階」
「敵は居そう?」
「音や臭いは、そっちで頼む。私は、これで探ってみる」
そう言って、魔法使い系らしい人は、腰にいくつも付いてるポーチから呪符を何枚も取り出す。
「それ何?」
あたしは、見た事も無い……どうやら密教系らしい呪符を指差して、そう訊いた。
「強い魔力・霊力の方向に動いていく呪符と……あとは、隠形結界を検知する呪符だ」
「隠形結界?」
「『気配を隠す』系の術は、一定範囲内の気とか霊力とか魔力とかを外部から隠す事は出来るが、『気配を隠す』系の術が使われてる事そのものを隠すのは、余程の達人じゃないと……」
「変な臭いだ……。多分……俺達の同類か……」
そう言い出したのは、沙也加ちゃんのお兄さん。
沙也加ちゃんの彼氏は、「反りが有る超大型バタフライナイフ」みたいな刃物を展開。
強化装甲服|姿のクソ女の親類は、銃の弾倉を取り替え……。
魔法使い系の人は「焦点具」らしい棒に「気」を込める。
「臭いのする方向と、足音の方向にビミョ~なズレ。足音は、およそ一一時。臭いは、およそ0時半」
一方で、呪符は……散り散り。
「魔法使い系も居るが……四方八方から、複数の『使い魔』に襲わせる気か……」
「どうする?」
「向こうと同じ手を使う」
そう言って、魔法使い系の人は……別の呪符を取り出した。
走る。登る。
走る。登る。
走り登り走り登り走り登り……ああ、キツい。
ひたすら、非常階段を登っていく。
十五階ぐらいのビルの……多分、屋上まで。
「ちょ……ちょっと……待って……」
「あ……あたしも……少し、休みたい……」
「同じく」
「同じく」
「以下同文」
あたしと沙也加ちゃんと広島の魔法少女3人組は、同時に悲鳴をあげる。
「おい、まだ、半分だぞ」
クソ女の親類が、そう言った。
「強化装甲服着装てる人に言われたくないッ‼」
5つの口から、ほぼ同時に同じ叫び。
「今、何階?」
「7階」
「敵は居そう?」
「音や臭いは、そっちで頼む。私は、これで探ってみる」
そう言って、魔法使い系らしい人は、腰にいくつも付いてるポーチから呪符を何枚も取り出す。
「それ何?」
あたしは、見た事も無い……どうやら密教系らしい呪符を指差して、そう訊いた。
「強い魔力・霊力の方向に動いていく呪符と……あとは、隠形結界を検知する呪符だ」
「隠形結界?」
「『気配を隠す』系の術は、一定範囲内の気とか霊力とか魔力とかを外部から隠す事は出来るが、『気配を隠す』系の術が使われてる事そのものを隠すのは、余程の達人じゃないと……」
「変な臭いだ……。多分……俺達の同類か……」
そう言い出したのは、沙也加ちゃんのお兄さん。
沙也加ちゃんの彼氏は、「反りが有る超大型バタフライナイフ」みたいな刃物を展開。
強化装甲服|姿のクソ女の親類は、銃の弾倉を取り替え……。
魔法使い系の人は「焦点具」らしい棒に「気」を込める。
「臭いのする方向と、足音の方向にビミョ~なズレ。足音は、およそ一一時。臭いは、およそ0時半」
一方で、呪符は……散り散り。
「魔法使い系も居るが……四方八方から、複数の『使い魔』に襲わせる気か……」
「どうする?」
「向こうと同じ手を使う」
そう言って、魔法使い系の人は……別の呪符を取り出した。
0
あなたにおすすめの小説
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる