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第一三章:胸に眠るヒーロー揺り起せ
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「上まで来れそうな応援は居るか? なるべく『魔法使い』系」
『今からアータヴァカが上がって行きます』
「相棒は来させるな……。あいつが『魔法使い』系と関わると何故かロクな事が……ん?」
その時、ヘリの爆音。
「大阪政府のヘリか……デカいな、人員輸送用だとしたら、パイロット除いて一〇人ぐらいは乗れそうだ」
「結構な数だな……一〇機以上か?」
そして、そのヘリの一機から……。
「えっ?」
「あっ?」
「な……?」
ヘリから誰かが飛び降りて……全員が唖然とする中……。
爆音……。
「に……人間爆弾の輸送用?」
「あたしがやるッ‼ こいつのロックを解除してッ‼」
沙也加ちゃんは、使い捨て荷電粒子砲を手に、そう叫ぶ。
「わかった、全員、新人ブルーから離れろ‼ 特に後方は危険だ」
「いけえッ‼」
沙也加ちゃんが、そう叫んだ瞬間……。
次々とヘリが爆発。
「な……何?」
沙也加ちゃんが持ってる荷電粒子砲から発射されたのと似たよ~な見た目のビームが、次々と地上からも発射されていた。
「あ……あたしの……命中した?」
「た……多分……」
あたしは……そう答えたけど……良く判んなかった。
「これと同じの……何個、下に有るの?」
沙也加ちゃんは、使い終わって、ブスブスと煙を上げてる使い捨て荷電粒子砲を指差した。
「そんなには持って来てない。一〇人ちょいに各2つづつ渡した」
「ね……ねえ……あなた達『正義の味方』が、その気になれば……その……世界征服とか……」
広島の魔法少女のリーダー格が、そんな事を言い出した。
「『気付いてなかったのか? とっくの昔に終ってるよ』とでも言えば満足か? 冗談じゃねえ。世界征服なんて、案外、簡単に出来るかも知れね~けど、世界征服した後こそクソ面倒なのは馬鹿にでも判る。誰が、そんな苦労するだけで見返りが無い真似やるか?」
クソ女の親類が、そう答えた。
「ま……しかし、特攻なんて、あんなモノさ。1人の成功者の背後には百とか千の犬死にが有って……成功した奴も失敗した奴も、どっちみち死ぬ。そして、死を命じた奴だけが長生きしやがる。世界征服した結果、あたしら自身が、自分より立場が弱い誰かを死なせて自分だけのうのうと生き残る糞野郎になる確率が少しでも有るなら……世界征服なんて御免だね」
「さて……開いたぞ……」
優那ちゃんが閉じ込められてるらしいペントハウスのドアを無理矢理こじ開けた沙也加ちゃんのお兄さんが、そう言った。
「よし……最後の大仕事だ……」
武器である杖を本当に杖代りにして……「正義の味方」の「魔法使い」系の人が、こじ開けたドアからペントハウス内に足を……。
踏み入れた瞬間、何かに気付いたような様子で、呪符を辺りに撒き散らし……そして……。
「オン・マリシエイ・ソワカっ‼」
その呪文は、攻撃の為じゃないみたいだった。
多分、自分の周囲に「気配を隠す」系の結界を張る為。
撒き散らした呪符からは……奇妙な気配が……まるで「怯えている人間」のような……。
続いて、呪符が次々と嫌な感じの「気」に包まれ……。
「な……何?」
「結界が張ってあった。そこそこ程度の『気』を持っていて、『気』を操る訓練を受けた者に特有の『パターン』が有る人間を検知する結界がな」
「だから……どう云う事?」
「『魔法使い』系の人間が……あそこに入ったら検知する結界だよ……」
広島の魔法少女の1人が、そう説明した。
『今からアータヴァカが上がって行きます』
「相棒は来させるな……。あいつが『魔法使い』系と関わると何故かロクな事が……ん?」
その時、ヘリの爆音。
「大阪政府のヘリか……デカいな、人員輸送用だとしたら、パイロット除いて一〇人ぐらいは乗れそうだ」
「結構な数だな……一〇機以上か?」
そして、そのヘリの一機から……。
「えっ?」
「あっ?」
「な……?」
ヘリから誰かが飛び降りて……全員が唖然とする中……。
爆音……。
「に……人間爆弾の輸送用?」
「あたしがやるッ‼ こいつのロックを解除してッ‼」
沙也加ちゃんは、使い捨て荷電粒子砲を手に、そう叫ぶ。
「わかった、全員、新人ブルーから離れろ‼ 特に後方は危険だ」
「いけえッ‼」
沙也加ちゃんが、そう叫んだ瞬間……。
次々とヘリが爆発。
「な……何?」
沙也加ちゃんが持ってる荷電粒子砲から発射されたのと似たよ~な見た目のビームが、次々と地上からも発射されていた。
「あ……あたしの……命中した?」
「た……多分……」
あたしは……そう答えたけど……良く判んなかった。
「これと同じの……何個、下に有るの?」
沙也加ちゃんは、使い終わって、ブスブスと煙を上げてる使い捨て荷電粒子砲を指差した。
「そんなには持って来てない。一〇人ちょいに各2つづつ渡した」
「ね……ねえ……あなた達『正義の味方』が、その気になれば……その……世界征服とか……」
広島の魔法少女のリーダー格が、そんな事を言い出した。
「『気付いてなかったのか? とっくの昔に終ってるよ』とでも言えば満足か? 冗談じゃねえ。世界征服なんて、案外、簡単に出来るかも知れね~けど、世界征服した後こそクソ面倒なのは馬鹿にでも判る。誰が、そんな苦労するだけで見返りが無い真似やるか?」
クソ女の親類が、そう答えた。
「ま……しかし、特攻なんて、あんなモノさ。1人の成功者の背後には百とか千の犬死にが有って……成功した奴も失敗した奴も、どっちみち死ぬ。そして、死を命じた奴だけが長生きしやがる。世界征服した結果、あたしら自身が、自分より立場が弱い誰かを死なせて自分だけのうのうと生き残る糞野郎になる確率が少しでも有るなら……世界征服なんて御免だね」
「さて……開いたぞ……」
優那ちゃんが閉じ込められてるらしいペントハウスのドアを無理矢理こじ開けた沙也加ちゃんのお兄さんが、そう言った。
「よし……最後の大仕事だ……」
武器である杖を本当に杖代りにして……「正義の味方」の「魔法使い」系の人が、こじ開けたドアからペントハウス内に足を……。
踏み入れた瞬間、何かに気付いたような様子で、呪符を辺りに撒き散らし……そして……。
「オン・マリシエイ・ソワカっ‼」
その呪文は、攻撃の為じゃないみたいだった。
多分、自分の周囲に「気配を隠す」系の結界を張る為。
撒き散らした呪符からは……奇妙な気配が……まるで「怯えている人間」のような……。
続いて、呪符が次々と嫌な感じの「気」に包まれ……。
「な……何?」
「結界が張ってあった。そこそこ程度の『気』を持っていて、『気』を操る訓練を受けた者に特有の『パターン』が有る人間を検知する結界がな」
「だから……どう云う事?」
「『魔法使い』系の人間が……あそこに入ったら検知する結界だよ……」
広島の魔法少女の1人が、そう説明した。
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