魔導兇犬録:哀 believe

蓮實長治

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第七章:HIGH POWERED

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「あ~、りんちゃん、触らせて~」
「うん♪」
 春休み初日の朝早く、JR久留米駅に集合したあたし達だったが……。
「あ~、あたしも触らせて……」
「私も……」
 続いて、向こうのチームの「あざと可愛い」担当さんが、いかにも「あざと可愛い」口調で……「知性派」担当さんがボソっとした口調で、そう言った。
りんちゃん……その頭……」
 いつもはロングのポニーテールだったりんちゃんだけど……。
「実は……私、長い髪、嫌いだったんだよね。癖毛だったんで、ストレートのロングにすんの大変だったんだよ。しかも、私、面倒臭がりなのに……」
「あ……ああ……そう……でも……」
 りんちゃんの髪は……五分刈りで、しかもピンク色の染まっていた。
 ついでに、上着ジャケットも桜の花の模様の派手なモノ。
「あ……あと、実は、青って、あんまり好きじゃなかったんだよね。如何にも『知性派のフリしてます』って感じで」
「そ……そう……」
「私は……逆に髪延ばそうかな……?」
 そう言ったのは……向こうのチームの「一匹狼」担当さん。
「あ~、ごめん……遅くなって……」
 その時、向こうのチームのリーダーさんの声。
「おい、始発で行くって言って……待て、何だ、その上着?」
 ところが、何故かひなたさんの呆れたような声。
「え? 山に行くんでしょ?」
 向こうのチームのリーダーさんが着てるのは……迷彩模様のジャケット。
「あ……あのな……山に行くのに……山に入ったら目立たなくなる服着て……どうする気だ?」
「いや……だから……山に行くから……」
「だ・か・ら……何の為に山に行く気だ? 猿でも捕まえる必要があんのか? それとの誰かを待ち伏せして暗殺でもする為か? 万が一、はぐれたりしたら……どうやって探せってんだ?」
「あ……そっか……。あ……ああ……だから……みんな……そんな派手な格好してるんだ……」
「私は好きだから、この服だけど」
 そう答えたのは……りんちゃん。
「そ……そう……。何か、かなりイメチェンしてない?」
「うん……。色々とフッ切れた」
「ところサイズは?」
 ひなたさんが、向こうのチームのリーダーさんに、そう訊いた。
「へっ?」
「服のサイズだ」
「えっと……ちょうどいいのは……女性用のMだけど……上着なんかは、ブカブカのが好みなんで……」
「判った……瀾に頼んで……後で適当なのを持って来てもらう」
「あ……そうだ……そっちのチームのみんなの本名をちゃんと聞いてなかったよね?」
 瑠華ルカちゃんがそう言った。
「金沢アカリ」
 まず、リーダーさんがそう言った。
「舟木サツキ。あらためてよろしくね」
 続いて、知性派担当さん。
「岩谷弥生ですぅ」
「だから……ここで芝居やる必要無いでしょ。あ……藤原葵。よろしくね」
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