選挙制民主主義の暗黒時代

蓮實長治

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選挙制民主主義の暗黒時代

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「あの……選挙の日に休日出勤ですか?」
「仕方ねえだろ。客が平日の9時~5時の業務に使ってるシステムだ。半日以上かかる場合が有るメンテの為には、休日しかサーバを止められねえ」
「けど、課長……緊急メンテの予定日まで1週間切ってますよ」
「いつもの事だろ。クレームは、業務アプリの改修でトラブったプログラム屋どもと、新しいプログラムに中々OKを出さなかった品証にでも入れやがれ」
「そう云う話じゃないですよ。いつ、期日前投票に行けばいいんですか?」
「はぁ? 選挙に行く意味有んのかよ?」
「課長は選挙に行ってないんですか?」
「例の法律改正と、某有名SNSが実質的に潰れて以降は、どこに投票すりゃいいか判んなくなってるだろ」
「そうですか? 俺の子供の頃より……各政党の政策なんかが詳しく判るようになってるじゃないですか?」
「『近頃の若いもんは……』とか言いたかねえけどよお、ホント、近頃の若い奴らは、そんなので選挙で投票するとこを決めてんのか?」
「じゃあ、課長は選挙に投票する政党を何で決めてたんですか?」
「はぁ? これだから……今の与党に洗脳されちまった世代は……だろ。それがってモノだったのに……あのクソどもが政権を取ってから……御花畑の理想主義ばかり追い求めて……」
 以下、延々と課長の非現実的な愚痴が続いた。
 「選挙結果そのものを歪めかねない」として、選挙期間中はを報道する事が禁止されて十数年、それが当り前じゃなかった古い世代と、それが当り前になった俺達の世代との断絶と対立は未だに大きかった。
 極めて政治的な理由だが、選挙で投票する政党の政策や理念とは全く関係が無い断絶と対立が……。
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