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第1章:Lady Vengeance
シルバー・ローニン(1)
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「何、修行も勉強もせずに、こんな所でボケっとしてんだよ?」
話は、少し前に遡る。
その日の夕方、水天宮の近くの筑後川の河原の堤防に座っていたら、後方から旭の声がした。
「それ……お前の学校の制服か?」
「何だよ。こっちの質問に答えろ」
「お前の学校は何年か前まで女子校だったと聞いてるが……」
「ああ、今は共学だけどな」
「その制服、男物に見えるが……」
「お前、変な所で古臭いな。ところで食うか?」
そう言って、丸ぼうろを差し出す。
「これ……TCAにも有るのか?」
「さあ? どっちかつ~と、二〇年前の富士の噴火で滅んだ『本当の関東』や、師匠達が滅ぼした大阪の『シン日本首都』から移住してきたのが大半らしいし……」
「つまり……あの姉弟は、これを食った事が無い可能性が高い訳か……」
「おい」
「まあ、いい。どう足掻いても、助ける事が出来なかった者の事を思い出してしまうのなら……美味いものでも食って気を紛らせる。くれ」
「ところで……新しい任務の説明が有るんで、今度の土曜に集合だそうだ」
「何だ?」
「大規模な誘拐事件の捜査チームと救出チームの護衛だってさ」
「なるほど。ところで、美味いな、これ。もう1つ有るか?」
話は、少し前に遡る。
その日の夕方、水天宮の近くの筑後川の河原の堤防に座っていたら、後方から旭の声がした。
「それ……お前の学校の制服か?」
「何だよ。こっちの質問に答えろ」
「お前の学校は何年か前まで女子校だったと聞いてるが……」
「ああ、今は共学だけどな」
「その制服、男物に見えるが……」
「お前、変な所で古臭いな。ところで食うか?」
そう言って、丸ぼうろを差し出す。
「これ……TCAにも有るのか?」
「さあ? どっちかつ~と、二〇年前の富士の噴火で滅んだ『本当の関東』や、師匠達が滅ぼした大阪の『シン日本首都』から移住してきたのが大半らしいし……」
「つまり……あの姉弟は、これを食った事が無い可能性が高い訳か……」
「おい」
「まあ、いい。どう足掻いても、助ける事が出来なかった者の事を思い出してしまうのなら……美味いものでも食って気を紛らせる。くれ」
「ところで……新しい任務の説明が有るんで、今度の土曜に集合だそうだ」
「何だ?」
「大規模な誘拐事件の捜査チームと救出チームの護衛だってさ」
「なるほど。ところで、美味いな、これ。もう1つ有るか?」
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