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第一章:The Intern
スカーレット・モンク(3)
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「え……と……それがコードネーム?」
「そうだが……何か?」
伝説の「鎧」である「護国軍鬼4号鬼」を着装したヤツは「何を言ってるんだ」って感じの口調で答えた。
「あのさ……『浪人』なんてコードネームがイケてると思ってんのか?」
「だとしたら?」
「いや、だから『浪人』って、どう云う意味が知ってのかよ?」
「『主なき侍』の意味だろ?」
「んな言い方すりゃ格好良く聞こえるけど、『主なき侍』って、要は失業者の事だぞ」
「なるほど……悪い意味が有るなら、私が『浪人』と云う単語に別の意味が付与されるほどの事を成し遂げればいいのか?」
「あ……あのさ……まだ『ヒーロー見習い』なのに、何か将来、デカい事が出来ると思ってんのか?」
「出来ないかも知れないが……やらねばならない事が有る」
「何?」
「故郷を救う」
「故郷ってどこだ?」
「話せば長くなるが……遠い場所だ。その故郷を救う為に、私は、ここで『ヒーロー』としての修行をしている」
「は……はぁ……そうか……」
「何か言いたそうだな」
「……あの……さ……。志が高いのはいいけど……」
「だから何だ? はっきり言え」
「だからさ……誰でもウチの師匠達に成れる訳じゃない」
「私が思い上がってる、とでも言いたいのか?」
「ああ、はっきり言やあな」
「否定はせん。しかし私にはやるべき事が有る」
「お前以外に、その故郷とやらを救える人間は居ねぇのか?」
「面倒な事は他人に押し付けるような奴が『ヒーロー』になる気か? お前は『ヒーロー』になった後、命が危なくなったら、他人に丸投げして逃げ出すつもりか?」
「な……なんだと、この……」
だが、次の瞬間、ヘルメットの内側に装着していた両眼立体視式のヘッド・マウント・ディスプレイがブラックアウト。
体が……より正確に言えば「水城」が動かなくなる。
「お~い、2人とも聞こえるか? よし、急だけど重要なレッスンだ。お前らがいい齢になって後輩の指導とかやるようになった時に、喧嘩したい盛りの若い後輩が、本当に喧嘩しそうになったら、この手を使え」
陽師匠の声だった。気配からすると……あたしのすぐ側。
どうやら、あたしの「水城」と……おそらくは向こうの「護国軍鬼」の制御AIは……リモート操作で強制シャットダウンされたらしい。
「そうだが……何か?」
伝説の「鎧」である「護国軍鬼4号鬼」を着装したヤツは「何を言ってるんだ」って感じの口調で答えた。
「あのさ……『浪人』なんてコードネームがイケてると思ってんのか?」
「だとしたら?」
「いや、だから『浪人』って、どう云う意味が知ってのかよ?」
「『主なき侍』の意味だろ?」
「んな言い方すりゃ格好良く聞こえるけど、『主なき侍』って、要は失業者の事だぞ」
「なるほど……悪い意味が有るなら、私が『浪人』と云う単語に別の意味が付与されるほどの事を成し遂げればいいのか?」
「あ……あのさ……まだ『ヒーロー見習い』なのに、何か将来、デカい事が出来ると思ってんのか?」
「出来ないかも知れないが……やらねばならない事が有る」
「何?」
「故郷を救う」
「故郷ってどこだ?」
「話せば長くなるが……遠い場所だ。その故郷を救う為に、私は、ここで『ヒーロー』としての修行をしている」
「は……はぁ……そうか……」
「何か言いたそうだな」
「……あの……さ……。志が高いのはいいけど……」
「だから何だ? はっきり言え」
「だからさ……誰でもウチの師匠達に成れる訳じゃない」
「私が思い上がってる、とでも言いたいのか?」
「ああ、はっきり言やあな」
「否定はせん。しかし私にはやるべき事が有る」
「お前以外に、その故郷とやらを救える人間は居ねぇのか?」
「面倒な事は他人に押し付けるような奴が『ヒーロー』になる気か? お前は『ヒーロー』になった後、命が危なくなったら、他人に丸投げして逃げ出すつもりか?」
「な……なんだと、この……」
だが、次の瞬間、ヘルメットの内側に装着していた両眼立体視式のヘッド・マウント・ディスプレイがブラックアウト。
体が……より正確に言えば「水城」が動かなくなる。
「お~い、2人とも聞こえるか? よし、急だけど重要なレッスンだ。お前らがいい齢になって後輩の指導とかやるようになった時に、喧嘩したい盛りの若い後輩が、本当に喧嘩しそうになったら、この手を使え」
陽師匠の声だった。気配からすると……あたしのすぐ側。
どうやら、あたしの「水城」と……おそらくは向こうの「護国軍鬼」の制御AIは……リモート操作で強制シャットダウンされたらしい。
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